太田述正コラム#5698(2012.8.31)
<私の現在の事情(続x25)>(2012.12.18公開)
1 始めに
 本日は、練馬のマンションのリフォームの小打ち上げを、リフォームに全面的にご協力いただいた読者一家(3人)と拙宅で開いたのですが、ピアノの修理が終わったことを知った別の読者から、飛び入り参加の申し出があり、ミニ・オフ会の様相を呈しました。
 その前に、この読者一家と、練馬のマンションに行ってきたのですが、その話は、後日の「私の現在の事情」に譲ることとし、このミニ・オフ会の報告をさせていただきたいと思います。
 ただし、この前の「私の現在の事情」に関わる話は、今ご紹介しておきましょう。
 練馬のマンションに向かう途中に出た話ですが、ピアノの部屋の湿度が高いのは、新築の家で、木材等が湿気を大量に含んでいるせいでもあるのではないか、というのです。
 確かにこの点は、調律師も指摘していました。
 また、私が購入する除湿機は大量に水がたまるので、それをパイプで室外に排出しなければならないだろう、とも言われました。
 私も、まったくやっかいなピアノと付き合う羽目になったものです。
 今まで放置していたのに、大枚をはたいて大修理をしたから、今度は打って変わってチョー大切に扱うというのもヘンな話ですが・・。
2 ミニ・オフ会
 焼肉鉄板焼きで食事をしてから、みんなにピアノの音色を聴いてもらいました。
 クラシック通の読者の方が、確かに高音部の音色が良いと言うので、いささか面目を施せました。
 私はと言うと、一昨日、昨日、本日と、久しぶりに(電子ピアノならぬ)本物のピアノを弾いたわけですが、セミグランドピアノの音ってスゴくでかかったんだな、という即物的な感想です。
 その後、懇談しました。
 どちらの読者にも共通していたのは、引っ越しした後、私が各種業者にいいようにカモられているとはらはらして見守っていた、という話です。
 一方の読者は、家族ともども、そんな私に手を差し伸べてくれたわけであり、ありがたい限りです。
 私が、「皆さんのような人々を含めた読者との間で思いがけないネットワークが広がって行くことが、コラムを書いていることの妙味である」と語ったところ、役所時代にそういうことがなかったというのであれば、役所の世界が異常なのではないか、と1人の読者がまぜっかえしたので、私から、前にコラムにも書いたことがあるが、例えば、役所は、その中枢にはキチガイはおらず、いわば蒸留された世界だが、役所の中枢にキチガイがいたら大変困るではないか、そういう意味では役所の世界は異常であってよいのだし、異常であっても仕方ないのではないか、と返しておきました。
 それから、ひとしきり、教育論ないし大学論が戦わされました。
 その後、片方の読者から、太田コラムを読むのは、自分にとってそれが信頼出来る標準のような気がするからだ、と言われました。
 私が出演した「たかじん・・・」をユーチューブで見た時、私の口下手に、むしろ信頼感を覚えたことが、太田コラムとのつきあいのきっかけとなったとも。
 更に、もう一方の読者からは、私の、コロラド州の中心都市のデンバーの放射能の方がフクシマのホットスポットの放射能よりもスゴい、との以前のコラムに言及しつつ、放射能の危険性については、まだよく分かっていないのが実情だ、という指摘がありました。
 お開き近くに、私から、「三重県四日市生まれで関西弁ネイティブの私が、エジプトのカイロに行って初めて標準語を覚え、同時に英語も覚えた。関西弁に較べると標準語は裃をつけた言葉であり、使いにくい。他方、英語は極めて使い易い言葉だ。帰国してから私は標準語の世界に生きてきたわけだが、標準語は未だに使い勝手が悪い。書く方は何とかこの苦手意識を克服できたけれど、話す方は未だに苦労している」と述べたところ、片方の読者から、自分は標準語がネイティブなので、使いにくいと思ったことがない、という、私に言わせれば、当たり前の言明がありました。
 こういう形のミニ・オフ会を、また開きたいものだ、と思っています。