太田述正コラム#5923(2012.12.24)
<皆さんとディスカッション(続x1759)>
<太田>(ツイッターより)
 「米議会上院は…2013会計年度…国防権限法案を可決した。すでに…下院も通過していることから…大統領の署名を経て成立する。…<この>法案には、…尖閣諸島…問題と台湾への武器売却問題に関する条項が盛り込まれた。」
http://j.people.com.cn/94474/8067518.html
 宗主国サマも大変だわねえ。
 林志玲がお好きな人にカレンダーのクリスマスプレゼント。
 (だけど、なんで6月までしかないんだろ?)
http://j.people.com.cn/94638/205938/8067150.html
(参考)http://j.people.com.cn/94638/94657/8057456.html
<苺畑カカシ>(同上)
 全米ライフル協会の姿勢について具体的にどこがおかしいのかを指摘しないで、ただ狂ってるとしか言いようがないっていう批判はおかしい。
 どこが狂ってるのかきちんと説明すべきだ。
<太田>
 米国では、先進諸国の中で、唯一、銃保持権が(憲法によって)認められている(、だから、どんな場合になら例外的に保持を禁止できるのか、といった矮小な議論しか許されない、)ことをもって、ボクは狂ってるって言ったつもりだけど、こんなに長ったらしく説明しなくったって、米国人の約半数を除いた世界中の人々(マイナス約1名?)には、私の言わんとしたことはちゃんと通じてるんじゃないかな。
 ここで、米国の銃事情に係る本日のCSMとタイム誌の記事を紹介しておこう。
 自動/半自動銃のうち一定のもの・・今回の事件の犯人が使用したライフルはそれにあたると考えられている・・は、米国で、1994年から2004年まで保持を禁止されていた。↓
 ・・・Assault weapon is a broad term commonly used to refer to semi-automatic or automatic weapons that can fire multiple bullets rapidly. From 1994 to 2004 certain assault weapons and ammunition clips of more than 10 bullets were illegal.・・・
http://www.csmonitor.com/layout/set/print/USA/Latest-News-Wires/2012/1222/Gun-enthusiasts-pack-shows-to-buy-assault-weapons
 NRAは、暴力的なビデオゲーム類が今回のような事件の背景にあると主張しているが、それを裏付ける証拠はない。↓
 ・・・violent video games may increase bullying or physical fighting in schools, but not mass gun violence.・・・
http://www.csmonitor.com/layout/set/print/USA/Society/2012/1223/Video-games-and-shooting-Is-the-NRA-right
 NRAは全米の学校に武装警備員を置け(、或いは教師に銃を持たせろ、)と主張しているが、銃のある家庭の人々は、そうでない人々に比べて殺害される可能性が高いところ、同じことが学校についても言えそうだ。
 銃が身近にあれば、自ずからそれを使う機会も増えるからだ。↓
 ・・・people with guns in the home are at greater risk than those without guns in the home of dying from a homicide there. There is no reason to think schools would be any different: the more guns there are, the more opportunities there are to use them.・・・
http://ideas.time.com/2012/12/21/viewpoint-arming-teachers-isnt-the-answer/print/
<豊丘時竹>(2012.12.23)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20121223
 –安倍氏トーンダウンは正解–
 太田述正コラムからコピペ(太字)する。URL(イタリック)その他はコピペの直前に載せる。それにしても太田氏にコメントしてもらうと、気持ちのざわつきがなくなるからありがたい。
URL;http://blog.ohtan.net/archives/52158361.html
太田述正コラム#5919(2012.12.22)
<皆さんとディスカッション(続x1757)>
 <太田>
 中共当局は、一応希望していた・・・<中略>・・・領土問題に関しては正解さ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 そんなこと言ったって、防衛省の主要装備の調達は、ことごとく水増し請求、かつ、談合の世界なんだからねえ。↓
 「陸自ヘリ官製談話が略式起訴って何だよ!・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/24gendainet000180289
 何度も言ってるように、1900年前後に専制の大国と自由の大国のどちらを友邦として選ぶかの判断を誤った朝鮮半島の人々が、100年以上経った現在、再びその判断を問われている。
 朝鮮日報は、ややぼかしてはいるが、自由の大国を友邦として選ぶよう、正しくも訴えている。
 それにしても、李大統領は、最後の最後までダメぶりを貫いたな。↓
 「・・・韓国政府は昨年、中国共産党関連資金数百億ウォン(100億ウォン=約7億8000万円)を横領して韓国に逃走してきた中国共産党幹部について、中国側の圧力に勝てず・・・韓国で犯した犯罪が明らかになり起訴された<というのに>、裁判を受けずに過酷な刑罰が待つ中国に送られた。・・・違法操業で摘発された中国人船員が韓国海洋警察に暴力を振るい殺人を犯しても、処罰どころかまともに抗議すらできない<、といった具合に、>弱腰外交が繰り返されている・・・
 靖国神社の門に放火し、その後ソウルの日本大使館に火炎瓶を投げ付け韓国で服役中の中国人・劉強受刑者(38)について、韓国は身柄引き渡し問題の解決を迫られている。昨年12月6日に靖国神社の門に火をつけた後、韓国に逃避した劉強受刑者は今年1月8日、再びソウルの日本大使館に火炎瓶を投げ付け、現場で逮捕された。懲役10カ月を言い渡されて服役を終えたが、このたび日本への引き渡し審理を受けるため再び収監され、現在は裁判所の決定を待っている。日本政府は刑の執行が終わった劉強受刑者を「犯罪者引き渡し条約」に基づき引き渡すよう要求しているが、中国は同受刑者を「政治犯」として認めて国外追放の形で送還するよう強く迫っている。韓国法務部(省に相当)は悩んだ揚げ句、裁判所に判断を委ね、裁判所は来年1月5日までに劉強受刑者を日本に引き渡すかどうか決定しなければならない。・・・
 韓国政府が国内の反日世論を意識してどうにもできず、裁判所に責任を押し付けた状態だが、劉強受刑者の引き渡し審理決定日は刻一刻と迫っている。現政権が責任を取らず、解決に乗り出さないとなれば、新大統領がその課題を負わざるを得ない。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/23/2012122300124.html
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 一人題名のない音楽会です。
 アレクサンドル・グラズノフ特集の3回目です。
 クリスマスですから、グラズノフ編曲によるショパンの美しいメロディーをお届けします。
 –ショパンの曲の編曲–
Etude op.25 no.7 Arlen Hluskoチェロ
http://www.youtube.com/watch?v=C571tr2Da3U
Chopiniana(シルフィード(Les Sylphides。コラム#4275)のバレエ音楽)(注)より この項、飛ばしてもイイよ。
 Mazurka, Walzer Andris Nelsons指揮 Russian National orchestra
http://www.youtube.com/watch?v=iPHxpNzVDgA&feature=related
 Tarantelle, Nocturne 同上
http://www.youtube.com/watch?v=tbG8rt5nth8&feature=relmfu
 Polonaise, Waltz Ondrej Lenard指揮 Slovak Radio Symphony Orchestra
http://www.youtube.com/watch?v=LTjlDTZ24HQ
 Waltz Teymour Geoychayev指揮 State Youth Symphonic Orchestra of Azerbaijan
http://www.youtube.com/watch?v=KRxmI7NdRIA
(注)全曲は次のとおり。
   1. Polonaise in A major (Prelude in A Major が用いられる場合あり。)
   2. Nocturne in A flat major (Op. 32, no. 2),
   3. Valse in G Flat major (Op. 70, no. 1),
   4. Mazurka in D major (Op. 33, no. 2),
   5. Mazurka in C major (Op. 67, no. 3),
   6. Prelude in A major (Op. 28, no. 7),
   7. Valse in C sharp minor (Op. 64, no. 2),
   8. Grande Valse in E flat major (Op. 18, no. 1)
http://www.youtube.com/watch?v=3LaazrEHLFg
 お待たせしました。バレエLes Sylphidesそのものを、キーロフ・バレエ団の絶品映像でご鑑賞ください。
http://www.youtube.com/watch?v=XH7j07jetZE
http://www.youtube.com/watch?v=TahpcTMRGUQ
http://www.youtube.com/watch?v=eFK46ykEsMA
http://www.youtube.com/watch?v=u-LnizD9Qao
(続く)
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太田述正コラム#5924(2012.12.24)
<米墨戦争と米国の人種主義(その5)>
→非公開