太田述正コラム#8411(2016.5.22)
<皆さんとディスカッション(続x3001)>
<太田>(ツイッターより)
 芸術家草間彌生のインタビュー記事だ。
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2016/may/21/yayoi-kusama-interview-artist
 なかなか面白いが、彼女、小説を書き、映画を制作する
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E9%96%93%E5%BD%8C%E7%94%9F
だけじゃなく、作詞作曲もしてはったとは知らんかった。
https://www.youtube.com/watch?v=usLGCAHya9M
<SMHLOKUc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 時期が時期だけに、さすがに気にしてるようで。
http://www.marinecorpstimes.com/story/military/2016/05/20/japan-officials-express-strong-indignation-after-us-military-contractors-arrest/84650946/
<太田>
 関連記事だ。↓
 「米国防長官「心から謝罪」 沖縄遺棄事件、防衛相と協議・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASJ5P6VY6J5PUTFK00M.html?iref=comtop_8_08
 米側が極めて低姿勢なのは、「有色人種」が率いるオバマ政権だから、ということかもしれない。
 ただ、(オバマを大統領に選出した点に象徴されているところの、)米国社会の、まともな方向への変容、ということも考えられないでもない。↓
 「アメリカの若い世代「日本への原爆投下は誤った決断」と回答する傾向・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/21/us-nuclear-bomb-hiroshima-yougov_n_10079084.html 
<7G.icxyA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「オバマ大統領単独インタビュー 核兵器のない世界 広島から発信・・・」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160522/k10010530421000.html
 甘ちゃんな日本人へのメッセージとして、戦争とはどういうものかを思い出せ、ということとゆめゆめ忘れんなよとロシアの脅威には触れつつプロレス相手の中国に触れないあたりはポイントかな。
<2JbMjDbY>(同上)
 「風俗嬢も真っ青!主婦に蔓延する「謝礼交際」の荒稼ぎ・・・」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160521-00091663-diamond-soci&p=1
 ホステス業の延長上にある新たな職業?それにしても楽に稼げるのでしょうな。
 太田コラムの少ない女性読者層はこの記事をどう思うのか知りたいところでございます。
<太田>
 私のコメントは求められてないようだが・・。
 日本の縄文モードの深化に伴い、妻問婚に回帰しつつある途上において、ヴァーチャル廓が出現しつつある、といったところじゃないかしら。
 完全に妻問婚に戻れば、男女は平等に互いに贈り物をするようになる?↓
 「摩梭(モ スオ)人の母系社会・・・は「人類母系社会文化の生きた化石」・・・80%は今も「阿夏婚(妻問婚)」を続け完全な母系社会です。そこでは家長である母から娘に家財は引き継がれ、いい交し合った男女は互いに贈り物をし、媒酌人が選ばれて結婚が成立しますが、結婚しても夫は妻の家には住まず夜だけ妻の元に通ってき、子供ができれば母方が育て父親には養育義務がありません。」
http://www.geocities.jp/tadoru_ono/tabinissi/tyuugoku/chaina11.1.html
 中国雲南 摩梭族の母系社会
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=4084
 ちなみに、ヴァーチャル廓出現の結果として(?)、日本の風俗業は、福祉施設化しつつあるようね。↓
 「・・・風俗店経営者は基本的に女の子たちを助けたいという思いもあって働いています。・・・」
http://book.asahi.com/reviews/column/2016042400001.html?iref=comtop_fbox_d2_04
 (参考)(<>内は私見。)「・・・<縄文文化の影響を受けた>中央貴族層の世界にあっては,古い婿取婚の風習がかなり後まで残存したといえるのに対して,<弥生文化に回帰した>武士領主層の世界にあっては,新しい嫁取婚への移行が比較的速やかに進行したとみてよいようである。・・・<縄文文化のままの>庶民の場合・・・婿取慣行が意外につよく生き続けていた・・・」
http://sound.jp/maborosi/Concealment/newpage1.htm
<lsA0NuYq>
≫舛添を早期に辞めさせられるかどうかは、公明党次第ってことになる。≪(コラム#8409。太田)
 舛添さんの妻は創価学会と非常に関係が深いという噂があります。
 もしそれが事実なのであれば、公明党は動かないでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/sora559977/e/44d8bebc664424c6cb4bbbf8f77b23bf
<太田>
 ・・・・・!
 関連記事だ。↓
 <繰り返すが、彼、徹底して「私>公」、なんだよね。(太田)↓>
 「【舛添知事公私混同疑惑】舛添知事、視察の7割超が展覧会 保育所・介護施設はゼロ・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%90%e8%88%9b%e6%b7%bb%e7%9f%a5%e4%ba%8b%e5%85%ac%e7%a7%81%e6%b7%b7%e5%90%8c%e7%96%91%e6%83%91%e3%80%91%e8%88%9b%e6%b7%bb%e7%9f%a5%e4%ba%8b%e3%80%81%e8%a6%96%e5%af%9f%e3%81%ae%ef%bc%97%e5%89%b2%e8%b6%85%e3%81%8c%e5%b1%95%e8%a6%a7%e4%bc%9a-%e4%bf%9d%e8%82%b2%e6%89%80%e3%83%bb%e4%bb%8b%e8%ad%b7%e6%96%bd%e8%a8%ad%e3%81%af%e3%82%bc%e3%83%ad/ar-BBtjEbq?ocid=iehp#page=2
 <希望的観測?(太田)↓>
 「・・・おおさか維新の会傘下の「東京維新の会」代表、柳ケ瀬裕文都議は「舛添氏の『6月辞任』は不可避の情勢だ」といい、続けた。
 「6月7日の代表質問と、8日の一般質問での厳しい追及は避けられない。舛添氏の答弁が不十分となれば、9日と13日に予定されている総務委員会が舞台となる。もし、舛添氏を担いだ自民、公明の両会派が総務委員会への招致を断ったら、都民が『何をやっているんだ!』と黙っていない。舛添氏をかばうことはできないだろう」
 都庁関係者も「自公会派には『参院選へのダメージを避けたい』という思いもある。一気に『舛添降ろし』の流れができるのではないか」と語った。
 永田町も注視している。
 自民党都連のメンバーで、危機管理に精通する警察庁出身の平沢勝栄衆院議員(東京17区)は「都民の信頼なくして知事職は続けられない。信頼がなければ誰もついてこない。神奈川県湯河原町の別荘に毎週通っていたのは、危機管理上も組織掌握上も大問題だ。首都直下地震などに即応できないうえ、都庁の組織は弛緩し、緊張感がなくなる。ともかく、多くの都民は、舛添氏の説明にまったく納得していない」と語った。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11548366/
 <少なくとも、完全に都職員は彼を見放してるようだが・・。(太田)↓>
 「・・・「来月1日から都議会が始まり、舛添氏は一連の問題で糾弾されることになる。ただ、本人にとって6月1日は“記念日”。辞めるにしてもボーナス満額支給の権利を得てからだろう」と<都の>男性職員。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11549962/
 <(奴の本など読んだことないが、)私からネタをパクりやがって。ドロボー!(太田)↓>
 「・・・舛添氏といえば1990年代初頭には、いわゆる「PKO法案」推進論者として、言論界では代表的なタカ派・右派論者として一世を風靡したのを覚えている。・・・
 かつて「タカ派」「右派」の論客として知られた舛添要一氏の思想の原点<は>・・・1991年にPHP研究所より出版された『舛添要一のこれが世界の読み方だ―新しいナショナリズムの世紀が始まる―』<で示されている>。・・・
 この舛添氏が、ネット世論の中で「親韓」「売国奴」「帰化人」扱いを受けるのはそれこそ「奇観」の様に思えるのは私だけだろうか。かつて「(韓国を含む)アジア共同体」に至極消極的で、日本独自の外交やイニシアチブを重視した「舛添ドクトリン」が、殊更ネットの右派から糾弾される現状は、興味深い。
 <その後、パクる相手もいなくなってるハズだから、変われるワケねーんだよ。(太田)↓>
 時代が変わったのか、それとも舛添要一が変わったのか。真なるのは前者であろう。舛添氏の一貫した主張は変化がないものであったが、世論が、とりわけ「嫌韓」に関連するネットの世論が変わったのだ。・・・」
http://ironna.jp/article/3085
<Q4iRO5qc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 潘基文氏が国連批判重ねるトランプ氏に「投票しないで」
http://www.sankei.com/world/news/160520/wor1605200055-n1.html
 これで国連の力は更に低下しそう。
 日本も負担を減らせるチャンスだが、日本の場合、負担が増えるかもしれないから嫌だよな。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 さすが、タケちゃんマン。↓
 「ビートたけしが蓮實重彦氏の辛辣会見を称賛「切れ味鋭い」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11550037/
 本日の、中共官民の日本礼賛記事群であるぞ、諸君。↓
 <まず当局の。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事はまず、日本が世界有数の経済大国であると同時に、石油消費大国でもあると指摘。だが、1970年代にオイルショックを経験したことで、国内で消費する石油のほぼすべてを輸入に依存する日本は自国のエネルギー安全保障について強い危機意識を持ったと論じた。
 日本は中国と異なり、国内での原油産出は皆無と言って良い水準であり、エネルギーはほぼすべてを輸入せざるを得ない状況で、コストも自然と国際原油価格などに翻弄されることになる。日本の石油消費量は中国の約半分ほどだが、記事は「日本の人口は中国の10分の1であることを考えれば、日本の石油消費量は多い」と指摘し、石油を確保するため、日本が石油備蓄法のもと、国が石油の備蓄を管理していると紹介した。
 また、日本には大型かつ戦略的な観点に基づいた石油備蓄基地が数多く存在する一方、中国は石油消費量が多いにもかかわらず、備蓄基地の数は日本よりはるかに少ないと指摘。また、日本は石油のみならず、レアアースなども備蓄もしっかりと行っていると指摘し、「備蓄量から見れば日本は資源大国」と論じている。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%af%e8%b3%87%e6%ba%90%e5%a4%a7%e5%9b%bd%e3%80%8d%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%9f%e5%82%99%e8%93%84%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e7%82%b9%e3%81%8b%e3%82%89%e8%a6%8b%e3%82%8c%e3%81%b0%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8c%e4%b8%8a%e3%80%8d/ar-BBti0I9?ocid=iehp
 <次に、官民合作の。↓>
 「・・・今日頭条が、日本人女性を妻とすることは悪夢となるかもしれないと主張する記事を掲載した。
 記事によれば、日本女性は結婚相手に対する要求は高くなく、100万円ほどの準備金があれば家を持っていなくても嫁いでよいと考えており、中国女性とは異なることを紹介。しかし、日本の主婦はへそくりを大量に持っているのに、経済的に厳しくなると夫の小遣いを減らすこと、熟年離婚が急増している現状、離婚に至らなくても「卒婚」と称して別居する夫婦も多いこと、離婚式がブームとなっていることなどを紹介し、日本女性を妻とすることは悪夢の始まりになるかもしれないと主張した。
 これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
 「それでも日本女性と結婚したい」「100万円の貯金があれば家がなくても喜んで嫁ぐというこの点だけで、拝金主義の中国女性よりずっといい」「今の中国女性は日本女性より良いとは限らないよ」「中国女性をめとることこそ悪夢」「何もできないのに何でも欲しがる中国の拝金主義の女性を妻にすることが悪夢ではないと?」「日本女性は中国女性よりも現実的で賢いんだと思う」「結婚できればそれで十分だよ。どの国かなんて気にしない」「中国女性は夢ばかり見ていて現実とドラマの区別がつかないことが問題だと思う」」
http://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_125718/
 <今度は、どっちかと言えば人民の。↓>
 「・・・雲浮時刻網・・・はこのほど、日本人の礼儀正しさは「本心」からのものか、それとも何らかの利益を得ようとする偽善行為かというテーマに対する、中国人ネットユーザーの見解を紹介している。
 記事はまず、日本人の礼儀正しさは「本心からものである場合と、そうでない場合がある」との見解を紹介。例えば品物を買わずに店を後にする時でも日本人の店員が「ありがとうございました」と述べるのは利害関係に基づく偽りの礼儀であり、公共の乗り物で人に席を譲るのは心からのものだという見方を示した。
 このネットユーザーは韓国で「買わないなら来店するな」と店員に言われ、「内心は日本人の店員も同じだろう」と主張。日本人店員が示した礼儀は、次回また来店するという打算に基づく、いわば利害関係に基づく偽りのものだと見なしていることになる。
 また人に席を譲る事例を心からの礼儀と判断したのは、「利害関係がない」からだと説明。つまり席を譲って何か得られるわけでもなく、逆に自分を犠牲にする、このような場合に示される礼儀は心からのものだという見方を示した。記事は「時間を犠牲にして道を教えてくれる日本人の礼儀」も心からのものだと指摘している。
 一方、別の中国人ネットユーザーは、「日本人店員の礼儀を、なぜ利益を得るための偽善と見なければならないのか?」と反論。同ユーザーは、日本人店員は礼儀を「必要なもの」と考えているだけであり、決して礼儀を通して何らかの利益を得ようとはしていないと指摘した。・・・
 <そして、>「青少年に礼儀を重視するよう教育する国家においては、礼儀は顕著に示される」と説明。日本人の礼儀は教育によって培われたものであり、決して利害関係に基づくものではないという見方を示している。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%af%e7%a4%bc%e5%84%80%e6%ad%a3%e3%81%97%e3%81%99%e3%81%8e%e3%82%8b%ef%bc%81%e3%81%82%e3%81%be%e3%82%8a%e3%81%ae%e7%a4%bc%e5%84%80%e6%ad%a3%e3%81%97%e3%81%95%e3%81%ab%e3%80%8c%e7%96%91%e3%81%84%e3%80%8d%e3%82%82%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd/ar-BBtiCbT?ocid=iehp#page=2
 <最後に人民の。↓>
 「・・・掲示板サイトに「中国人の民度に対する日本人の見方」題するスレッドが立った。
 スレ主は上海で見られる光景について紹介。例えば、バスに乗る時は割り込みが激しく後ろからも押されるような状況で、「ハード面では進んでいるが、人々の民度には失望させられる」とした。トイレでも、日本では混んでいるときは並んで順番に使用するが、中国では早い者勝ちで、並んでいたら永遠に用を足せないと、日中の違いを強調。「中国の経済が成長すると同時にマナー教育も充実させて、名実ともに礼儀の国になってもらいたい」と論じた。
 これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
 「中国は文明からはまだまだ遠いようだな」「中国人には最低限の秩序と善悪の観念がない」「一連の政治運動の結果だろ」「民度は教育と法治にかかっている。中国は両方とも悲惨な状況なのに、日本と比べられるわけがないだろ」「上海人の民度は高い。でも上海は地方から流入してきた人が多すぎるんだ」「やはり多くの面で日本に及ばないことは認めざるを得ない。幼い時からの教育に問題があるのだと思う」「日本人は表面を見るだけで中国のことを理解できない。地方出身者が多いんだよ。中国も日本と同じように農家が200万人しかいなければ民度で日本には劣らないはず」」
http://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_135806/
 だんだん、朝鮮日報も人民網化しつつあるな。
 いまや、日本を卑下するのは、日本人だけになりつつあるぞー。↓
 「「ふるさと納税」の導入、韓国でも検討を・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/20/2016052001638.html
 「鉄鋼・造船業の再編を加速させる日本、機を逸した韓国・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/20/2016052001649.html
 「「Amazonにないモノを作れ」 日本発の製造業革新とは・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/20/2016052001646.html
 デジタルコンテンツをもとにした「ディスカッション」と半分紙の資料をもとにした有料読者向けコラム、と太田コラムはバランスとれているようでござんすね。↓
 「・・・紙の資料を見るのとパソコンやタブレットで資料を見るのとでは脳活動に差があり、全体として業務のパフォーマンスは紙のほうが高い・・・
 <ただし、>書籍のように文字を主体としたコンテンツは脳の言語的な能力を鍛えることにつながります。しかし、今のデジタルコンテンツはビジュアルを多用したものが多く、ぱっと見たわかりやすさはありますが、斜め読みすらしないで情報を取り込むことが多くなってきているのではないでしょうか。そのようなコンテンツを日常的にたくさん見ている若い人たちは、画像的な情報処理能力が鍛えられていきます。視空間スケッチパッドと音韻ループは代表的な脳のメモと考えられていますが、その構成比が変わってくる可能性があります・・・」
http://bizgate.nikkei.co.jp/article/100672318.html
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太田述正コラム#8412(2016.5.22)
<一財務官僚の先の大戦観(その33)>
→非公開