太田述正コラム#8415(2016.5.24)
<皆さんとディスカッション(続x3003)>
<太田>(ツイッターより)
 トランプとクリントンはどちらもユダヤ人の義理の息子を持っており、前者はハーヴァード大卒、NY大MBAの敏腕の実業家、後者はスタンフォード大卒、オックスフォード大修士(国際関係論)のヘッジファンド・オーナー。
http://www.haaretz.com/jewish/features/1.721006
 ここでも互角か?
 イギリスで、2011年から14年の間に無宗教者が25%から48.5%に増え、キリスト教徒は43.8%に落ち込んだ。
 スコットランドじゃ無宗教者が既に52%に達しているが、2011年に北アイルランドじゃキリスト教徒が93%もいた。
http://www.theguardian.com/world/2016/may/23/no-religion-outnumber-christians-england-wales-study
<Nzax_2016>(同上)
 歴史の教科書でも相手に投げつければ納得してもらえるとでも思っているんでしょうか?
 それに消えたくないのならだの逃げずにだの、コミュ障ですか?
 まあ何であれ、日本軍を屈服させ、アメリカ主導で戦後処理を行えたのは全て原爆があったからでしょう。
<太田>(同上)
 2008年のハセガワの学術書によって、日本が降伏したのはソ連参戦のせいで原爆投下のせいじゃない、と英米の歴史学者の間では既に決着済だ(コラム#2657以下)。
 その常識が英米の高齢庶民等までは浸透してないわけだが、日本にも、余程高齢なのか、約1名いたねえ、君。
<n/VEZ5x2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 インド スペースシャトル成功 小型試験機打ち上げ
http://mainichi.jp/articles/20160524/k00/00e/040/200000c
 1.75トンのペイロードを正確に飛ばせるとなるとパキスタンや中国は気になっちゃうな。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 舛添は、ホント、分かり易い人間だねー。↓
 <舛添は、自分の考えなんかないのであって、書いてきたことと言えば、私等からのパクリの受け売りか、下掲のような、アジテーションばっかしだっちゅうことよ。(太田)↓>
 「・・・舛添要一知事が、新党改革代表時代の2010年6月に出版した著書・・・
 目をひくのが、赤松広隆農水相(当時)に対する発言だ。舛添氏は、宮崎県で口蹄(こうてい)疫が発生した際、「赤松氏が中南米への外遊を強行した」と指摘した上で「そんなに公費で海外に行くのがうれしいのか。そもそも『せっかく大臣になったんだから、ファーストクラスで海外』というさもしい根性が気に食わない」と切り捨てているのだ。・・・
 指導者論についても能弁だ。麻生太郎元首相(現財務相)が漢字を読めずに批判されたことについて「ひとつひとつは小さな失敗でも、繰り返されることで国民から少しずつ失っていった(中略)。そうした小さなほころびからでも、繰り返されればリーダーとしての信頼を失ってしまう」と分析している。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11554728/
 <幼少期のトラウマ・・舛添の場合は極貧生活・・によって、虞犯性を帯びる人間が一部いるが、舛添がまさにそうだな。(太田)↓>
 「・・・吉田司氏は、東大進学まで北九州市の八幡で育った舛添氏の小中高校時代の友人の証言として、「舛添は八百屋の息子だよ。(中略)他人の土間先借りて野菜をパラパラッと並べたようなヤサイヤだった。貧乏? あいつが子供の頃、ポケットから金出して何か買ったの見たことないね」と書いている。
 さらに、舛添氏の姉も、「バラック小屋で勉強部屋もないような家でしたからね。教科書代もない。妹や要一は、夜遅くまで野菜のリヤカー引いて」と貧しい生活ぶりを率直に明かしていた。
 そして、舛添氏自身がこんな言葉を残している。
 <知能犯になる、という宣言だな。(太田)↓>
 「八幡なんて、なんにもない町だ。鉄クズだけだ。そこで何か生み出すってったら、ココだ、頭使うしかなかったんだ。俺はそれやったもん、一生懸命」・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/20160523jcast20162267556/
 <でも、脇の甘さによって、完全犯罪とはならなかったよーだな。(太田)↓>
 「・・・問題となった2013年と14年の宿泊費だけでなく、以前から正月やお盆の時期のホテル代金が、毎年のように政治資金で賄われていた。・・・
 正月やお盆の時期の宿泊費は、舛添氏が代表の新党改革支部など四つの政治団体の政治資金収支報告書に記載されていた。宿泊前後の舛添氏のツイートやブログには、「家族サービス」などの記載もあった。・・・
 <「私>公」である舛添に、学問「にかける情熱」も政治「にかける情熱」もあるワケねーだろ。やっぱ、彼にまともな友人は皆無、で決定。(太田)↓>
 「せこくてケチと言われても仕方がないが、都政にかける情熱は本物。何とかこの難局を乗り切って欲しい」と言うのは高校時代の同級生だ。舛添氏の政治的な能力は高く評価しているといい、「都民もマスコミも、もう少し冷静になって問題の軽重を考えた方がいいのでは」と話す。」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5R5G6LJ5RUTIL05R.html?rm=634
 <両者、同じ穴の狢だが、違ってるのは、安倍、谷垣は二世政治家で「家業」を守らねばならないことから、舛添とは違って、政治に(政治屋としてのだが)それなりの情熱を持っていることだ。(太田)↓>
 「・・・「安倍首相や谷垣禎一幹事長らの“舛添嫌い”は有名な話。舛添さんは第1次安倍内閣を批判したり、自民党野党時代には谷垣総裁(当時)に後ろ足で砂をかけるように離党した。彼らは快く思っていない。だからここぞとばかりに、舛添批判をしているんです」・・・
 ただ、自民党に対して舛添氏にも言い分がある。
 自民党は2001年当時、主流派だった清和会などが「舛添人気」をアテにして参院選で自民党公認で出馬させた。「将来の総理候補」などと舛添氏を持ち上げたにもかかわらず、「07年の第1次安倍内閣などで厚労相として入閣した以外、舛添氏は党内で袖にされた悔しさがある」(舛添氏の知人)という。
 「都知事になった舛添氏が、官邸や森喜朗元首相に対し、『東京五輪は都がやるもの。カネの無駄遣いや利権は見直す』と公言したのも、自民党や永田町に対するリベンジです」(都庁幹部)・・・
 同じ自民党でも、東京都連や都議会第1党の自民党都議団はまったく逆で、いますぐ辞任に追い込むことはしないという。・・・」
http://mainichi.jp/sc/articles/20160523/org/00m/010/001000d
 <どーして、「会社」に舛添家も「自宅」の家賃を払っていますか、湯河原の「別荘」も「会社」所有だが、同様、払っていますか、と聞かない?(太田)↓>
 「・・・雅美さんを直撃した。
 「困ります。私は会社のほうはしてますけど、政治関係はノータッチなので」
――その会社(研究所)に政治資金から毎月44万円が入っているが?
 「政治資金? ああ、家賃のことね。皆さん勘違いしていると思うのですが、家賃を払わないと”闇献金”になってしまうのです」
 たしかに、たとえば後援者などが無料で事務所を貸していたら「利益供与」にあたるケースはある。本誌は2年前、雅美さんを密着取材しているが、そのときには、研究所で4~5名のスタッフが慌ただしく働いていた。事務所としての実態はあった。
――44万円は相場より高いのでは?
 「地下室もあるし、駐車場(代)も入っていることを、ご存じなくおっしゃっているのだと思います。会計事務所や税理士の方と相談して、きちんとした金額にしています。法的にも間違いのないものと思っています」
――悪いことという認識はない?
 「はい。もちろんです。これで少しでも(疑惑が)クリアになれば」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11556372/
 できすぎた話だが、これは、単なる精神障害ってやつだな。↓
 「女性のスカートの中を盗撮したとして、栃木県警は・・・弁護士の梅津真道容疑者(43)・・・逮捕し、発表した。・・・
 梅津容疑者は東大法学部を卒業後、2003年10月に弁護士登録。栃木県弁護士会の副会長を務めたほか、小1女児殺害事件の裁判では殺人罪などに問われた勝又拓哉被告の弁護団に加わっていた。勝又被告は宇都宮地裁で4月8日、無期懲役の判決を受け、同19日に東京高裁に控訴している。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11557716/
 少なくとも、日本人消滅に向かって加速はしてないようで・・。↓
 「微増、1.46に 15年生まれ100万人台維持・・・
 約20年前の水準まで回復した。 ・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160524/k00/00m/040/007000c
 では、恒例の、中共官民の日本礼賛記事群であるぞよ。↓
 「・・・捜狐はこのほど、日本の航空会社である全日空の便で訪日した中国人による手記を掲載し、「全日空の機内ですばらしすぎる体験をした」などと伝えている。
 記事は、中国人旅行客の見解として、「全日空のサービスの質の高さは以前から耳にしていた」とし、北京首都国際空港のラウンジからして「中国国内の航空会社とは雲泥の差があった」と紹介、搭乗前に利用できるラウンジ内には非常においしい食事が用意してあったことを紹介した。
 また、機内食についても「全日空の機内食は世界的にもおいしいことで有名だ」と伝えつつ、ついに体験することができたと感激した様子。さらに、豪華な機内食の写真を1枚ずつ紹介したうえで、非常に美味しかったと伝えている。続けて、特に感激したのは客室乗務員の対応だったそうで、日本人の客室乗務員は非常に親切で「日本人ならではの礼儀と細やかさを感じた」と称賛。おかげでまったく疲れることもなく、あっという間に日本に到着したと伝えた。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1610382/
 「・・・捜狐は・・・「日本の若者はどうして高齢者に席を譲らないのか」とする文章を掲載した。文章では「日本では高齢者に席を譲るか」という問題が実に回答に窮するものであるとし、「日本人の思想は往々にして統一されているものだが、この件についての答えはいささか複雑なのである」と説明した。しかもそれは「日本で仕事を一定期間してしていてようやく分かる」ものであると解説している。
 そのうえで、「日本の年配者は他人に席を譲られても大半は座ろうとしない」と紹介。さらには、空席があったとしても座ろうとせずに立っている人たちがいるとした。そして「日本人が座らないのは、自分が十分に健康であり、座席に座る必要のない集団の一員であると認識しているから」であると論じた。
 その背景には、日本人の中では「老」というのは単に年齢を示すもので、不健康を意味するわけではないこと、老いてもなおはつらつ、という生活を追求していること、そして、「他人に迷惑をかけたくない、他人からも迷惑を被りたくない」と考えていることがあると解説。「このようなやや冷淡な社会環境において、高齢者の哲学は『自活を誉とする』ことであり、席を譲ってもらうのは社会に面倒をかける思いがして不快なのだ」としている。
 さらに、日本人には「労働こそ一番の光栄」という伝統的な思考があるため、高齢者にとっては「今や社会福祉のサービスを享受している自分は、今価値を生み出している人たちをリスペクトしなければならない。彼らと座席を争っては気が済まない」という、一種のメンツにかかわる問題にもなるのであると指摘した。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1610412/
 「・・・新華社はこのほど、「日本には匠の精神が今まで受け継がれてきたのはなぜだ」と疑問を投げかけつつ、日本の匠の精神について分析する記事を掲載した。
 記事は、「匠の精神と言えば日本製品がすぐに脳裏に浮かぶ」としつつ、日本の中小企業には多くの「匠」がいると紹介。中国も科学技術の水準では日本と変わらないはずだと主張する一方、「なぜ日本で匠の精神を受け継ぐことができたのか?」と疑問を投げかけた。
 その理由として、「富を見せびらかさない」日本人の価値観と関係があると分析。例えば、日本の有名な庭園を訪れた際、「中国の富裕層の庭に及ばない」ほど質素な庭園に拍子抜けしたという。しかし、日本の高級住宅街の庭もやはり質素だったので、日本人にとって「富は見せびらかすもの」ではなく、匠にとっても「完璧さと精緻さを求めることこそ光栄なこと」なのだと主張、これが日本人の価値観なのだと論じた。
 中国では儲けの大きさや所有する富の大きさで人の価値を図る風潮があるため、この価値観は中国人には理解しにくいかもしれない。日本の匠は「自分の作品を人格と名誉の表現」と考えており、富だけを追求するわけではない、と日中の価値観の違いを強調。そのためいわゆる「マニア」と呼ばれる人が多くいると紹介した。
 他にも、安定した政治体制、自分の好きな分野に挑戦する過程から成功と幸せを感じる人生観、公正な評価機構と法律による監督があることも、匠の精神が継承されてきた理由だと分析。日本では身近に真面目で勤勉で完璧を追及する人が多くいて、「匠の精神は深く尊敬され、互いに影響を与えている」と指摘、これが日本人のソフトパワーの源だと説明した。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1610410/
 「・・・騰訊大家は・・・「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」と説明しており、中国との違いがどこにあるかを解説している。
 高考は中国の全国統一試験だが、一部資料によれば高考の場合、各大学の各学部学科がそれぞれどの省から何人取るかを定めている。そのため希望学科が自分の戸籍所在地から学生を募集しないという事態が生じるが、これはある学生にとって生まれた場所によって大きな可能性の扉が閉ざされることを意味する。
 さらに都市部の戸籍を持つ学生が地方の戸籍を持つ学生より有利という事態も生じている。例えば北京大学受験の場合、北京に戸籍を持つ学生の合格ラインより天津に戸籍を持つ学生の合格ラインは高い。人気大学や学科になるほど都市部の募集枠が大きいと言われるが、これらの理由から中国人は高考の不公平さに不満を抱く。
 では中国と違い、「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」のはなぜだろうか。その理由は「教育の自由市場」にあると記事は指摘。「成績優秀な学生のすべてが東京大学の入学資格を奪い合うわけではない」と記事は説明、成績優秀な学生は「京都大学、九州大学、あるいは他の有名私立大学を選ぶこともできる」と指摘。
 記事は「大学は学生を選ぶが、学生もまた大学を選ぶことができる」と説明。日本には「教育の自由市場」が存在しているため、「学生の需要と自由を満足させることができる」と指摘している。「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」のはこの理由によるという見方を記事は示した。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1610414/
 「<東北取材記> 未知の水の世界探訪の出発点 青森県・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0523/c94473-9061706.html
 まっこと、習ちゃんの日本再軍備に向けてのご配慮に感涙にむせぶだ。↓
 「・・・中国遼寧省丹東の国境付近で見る限り、制裁が実施されているのはほんのわずか、というのがせいぜいだ。制裁強化後も合法、非合法を含め、国境の交易流通量はほとんど変わっていない。貿易業者も地元の役人も、新たな規制で流通が制限されることはなさそうだ、と言っている。
 今回の制裁決議で最重点項目の一つが、北朝鮮に出入りする禁止貨物の検査を強化することだ。しかし、ここで見る限りは実施されていない。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ4P44MCJ4PULPT001.html?rm=275
 台湾新総統、就任早々、「独立」と対日友好を打ち出す。↓
 <孫文廟への恒例の参拝は大幅簡略化。↓>
 Tsai tribute to Sun Yat-sen ‘simplified’・・・
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2016/05/24/2003647001
 <沖ノ鳥島を事実上日本の領土と認めた。↓>
 「沖ノ鳥島めぐる方針撤回=蔡新政権、巡視船引き揚げ―台湾・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/160523jijiX090/
 ルノーだけはやってないってことありえねー。↓
 「フィアットも違法ソフト搭載の疑い・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASJ5R5VR3J5RUHBI01S.html?iref=comtop_list_biz_n05
 トランプの孤立主義の空白を中共やロシアが埋めるだろうってさ。
 じゃ、英国が音頭をとって、米国以外の「自由民主主義」諸国に空白を埋めるよう働きかけたら?↓
 ・・・ if the US starts pulling back from its international role, other powers, in particular China and Russia, will move to fill the vacuum.
 Mr Trump’s promised America-first trade protectionism could trigger a worldwide recession and undermine the globalised trading system that gives countries an incentive to co-operate rather than compete.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/117363e4-1e96-11e6-a7bc-ee846770ec15.html#axzz49XH9fVEI
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太田述正コラム#8416(2016.5.24)
<一財務官僚の先の大戦観(その35)/私の現在の事情(続x78)>
→非公開