太田述正コラム#8516(2016.7.30)
<皆さんとディスカッション(続x3054)>
<太田>(ツイッターより)
 「… ビデオも含む音楽ソフト全体の生産金額は1998年に6075億円とピークを迎えているが、2015年には2544億円と急減。年々伸びている音楽配信の売り上げを加えても3000億円を超える程度で、ピーク時の半分以下に過ぎない。反面、コンサートの売り上げは着実に伸びている。
 1998年に…コンサートプロモーターズ…協会の正会員社が扱ったコンサートの売上金額は711億円で、2015年には3187億円と大きく増やしている。同協会に所属しない小規模なライブハウス等の売り上げを加えれば、ソフトの売り上げ低下をライブの売り上げ増が補っている形だ。その主力となっているのが、フェスなのである。…」
http://www.yomiuri.co.jp/entame/ichiran/20160728-OYT8T50062.html?from=ytop_ymag&seq=01
 フェスで「一人題名のない音楽会」で取り上げてきたような歌や曲が演じられることがほぼなさそうなのは残念だが、ポケモンGOはプレイしなくとも、一度は東京でフェスを体験見学してみたいもんだねえ。
 「…初の女性都知事誕生に太鼓判…」
http://news.livedoor.com/article/detail/11825961/
 新知事は小池で決まりだな。
 「視聴者数はトランプ氏に軍配=党大会の指名受諾演説…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%a6%96%e8%81%b4%e8%80%85%e6%95%b0%e3%81%af%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e3%81%ab%e8%bb%8d%e9%85%8d%ef%bc%9d%e5%85%9a%e5%a4%a7%e4%bc%9a%e3%81%ae%e6%8c%87%e5%90%8d%e5%8f%97%e8%ab%be%e6%bc%94%e8%aa%ac%e2%80%95%e7%b1%b3%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e9%81%b8/ar-BBv2hal?ocid=iehp
 そして、トランプも勝ってくれりゃ、言うことないんだが・・。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体的継受)記事群です。
 <これだけが、官民合作で、後は全部、当局によるもの。↓>
 「・・・今日頭条は日本の最低賃金で何が買えるのかを紹介する記事を掲載した。
 厚労省の中央最低賃金審議会は28日、2016年度の最低賃金(時給)の目安を24円引き上げて822円にすると塩崎恭久厚労相に答申した。東京の最低賃金は932円となるが、これで何が買えるだろうか。
 例えば、1時間の時給でラーメン1杯、吉野家の牛丼2杯、スターバックスのコーヒー2杯、たばこ2箱、ファッション誌1冊、10個入り卵4パック、ビニール傘2本、缶コーヒー8本など、8時間の時給でディズニーランドのチケット、6時間の時給でアディダスの靴が買える。
 これに対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
 「日本に定住したい」「日本人になりたい!」「日本人は幸福そうだな。なんて憎たらしいんだ」「わが国の最低賃金は見るに堪えない」「中国では時給1時間分ではお弁当も買えない」「中国ではきつい体力仕事でも時給20元(約320円)だ」「日本の時給は中国の日給に相当するじゃないか」「これは最低賃金だろ?中国は7~8元(約110~126円)だ!」「同じ低層の労働者なのに日本では1時間で822円、中国は1日働いて822円だ」「日本人の給料を上げて、物価への転換分は中国人が買うことで解決だな」「日本は会議で賃金アップを決めるが、中国は会議で物価アップを決める」」
http://news.livedoor.com/article/detail/11824164/
 <夢の国日本、てなもんだな。↓>
 「・・・参考消息は先月、日本のブライダル業界が縮小する市場の救世主として中国人観光客に着目しているとする日本国内の報道を伝えた。・・・
 ・・・未来網は・・・「見たら結婚したくなる、世界で最もロマンティックな教会がなんと日本にあった」とする記事を掲載した。記事は「日本というとまず古の香が漂う寺社を想起する」とする一方で、「日本は外来文化を吸収・融合するのに非常に長けている国。実は世界的に有名な教会が多数存在するのだ」と説明。西洋の建築思想に、日本ならではの「禅」の意識が取り入れられた美しい教会は「観光で見に行くべきだし、結婚式を挙げることも考えて良い」と評したうえで、日本に存在するロマンティックな教会を8か所紹介している。
 記事がまず紹介したのは、著名な建築家・安藤忠雄氏が手がけた「教会3部作」と言われる、大阪の「風の教会」、「茨城春日丘教会(光の教会)」、北海道の「水の教会」だ。また、「水の教会」と同じ「星野リゾート トマム」に冬季限定で出現する「氷の教会」にも触れている。
 さらに、日本屈指のリゾート地・軽井沢にある、石とガラスで作られた「石の教会」や「軽井沢高原教会」、山梨県にある中世イタリアの城塞都市を模した「ガーデンチャペル ZONA」、海のリゾート地・沖縄にあり、五感全てから幸福感が味わえるという「アイネス ヴィラノッツェ 沖縄」を取り上げ、解説した。」
http://news.searchina.net/id/1615391?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・捜狐は・・・日本を訪れたことのある中国人は「日本の清潔さに感嘆させられたことがあるはず」と指摘しつつ、日本には1億人を超える人口がいるのに世界でもっとも清潔な国だと伝えている。
 記事は、国土の小さい日本には1億人を超える人口がいると指摘する一方、日本には多くの森林があり、森林率は60%を超えると紹介。さらに日本は工業が非常に発展した国であるのに、日本は家も道も非常に清潔だと指摘した。・・・
 また記事は、日本の街では「ゴミ箱を見つけることができない」としたうえで、日本人は街を歩いている時にゴミが出ても持ち帰っていると紹介し、「日本人の民度には敬服せざるを得ない」と主張。さらに、日本は土地が足りないため公衆トイレの数は少ないとしつつも、「公衆トイレも非常に清潔」と指摘。また、公園も非常に清潔であり、しかも静かだと伝え、まさに休息と憩いの場に相応しい場であると称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1615390?page=1
 <中共人民に対し、ドイツ車より日本車を買え、と言ってるに等しい記事だな。↓>
 「中国自動車市場における外資メーカーのシェアは、ドイツ系が最大であり、日系は2位となっている<が、>・・・今日頭条はこのほど、ドイツ車と日系車のどちらの技術が優れているかを考察、読者に一定の判断材料を提供する記事を掲載した。
 記事は、ドイツの多段階自動変速機は日系車に多少勝るとする一方、無段変速機については日本メーカーのほうが得意であり、ドイツは日本に多少劣ると主張。さらに日系メーカーのエンジンについて「その品質の高さは中国人を驚かせる水準にある」と説明したうえで、エンジン技術においてはドイツ車も日系車には及ばないと指摘した。・・・
 記事は・・・結論として「日系車とドイツ車にはどちらも相手より優れた点と劣る点がある」と説明、従って自分のニーズに合わせて選べば良いとの見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1615389?page=1
 <日本人に見習え、見習え、と声を枯らして叫ぶ習ちゃん。↓>
 「・・・環球網は・・・日本社会では「断捨離」が流行しており、生き方の1つとしても必要最低限のものだけで暮らす「ミニマリスト」と呼ばれる人びとが少なからず出現していると伝えている。
 記事は、ミニマリストは「生活に必要なモノを最大限に減らす」という主張のもと、モノのない「がらんとした」部屋に住む様子は、「まるで洞窟に住む原始人と同じ生活」であると主張。
 記事によれば、こうした生活スタイルについて、あるミニマリストが「何を食べるか、何を着るか、あるいは日常生活のつまらないことのためにエネルギーを消費せずに済む」と考えていると紹介。それにより、「より有意義なことのために思考力やエネルギーを振り向ける助けになる」という認識を持っていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1615339?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本人はなぜガラス瓶を「洗って捨てるのか」と疑問を投げかけつつ、その答えは「リサイクルされるからだ」と伝える記事を掲載した。
 記事は、日本における「ガラス瓶」のリサイクル事情を紹介し、日本では回収されたガラス瓶は殺菌洗浄して再利用する方法と、砕いて溶かし、新たな瓶を作る方法の2種類の方法でリサイクルされていると紹介。つまり、日本ではガラス瓶は廃棄物として埋め立てられるのではなく、あくまでも再利用が可能な資源として扱われているため、「リサイクルのために人びとは捨てるときにわざわざ洗っているのだ」と伝えた。
 さらに日本では酒類の販売店や自治体、子ども会などがガラス瓶の回収を行っており、「日本の子どもは資源の再利用に関する教育を幼い時から受けている」と説明。中国では時折、日本のゴミ回収やリサイクル意識の高さが話題になるが、日本では家庭や地域だけでなく、社会が一体となって環境問題に取り組んでいることを称えた。」
http://news.searchina.net/id/1615392?page=1
 <この記事、モチ、更なる日本行きを促しとるんよ。↓>
 「・・・中国新聞網は・・・「中国人観光客の集中『上陸』で、福岡に大きな負荷」とする記事を掲載した。記事は、「船舶観光上陸許可制度」によってクルーズ船の停泊時間に限りノービザ入国できるようになり、大量の中国人観光客が福岡に上陸して8時間の観光をするようになったと説明。「そう大きくはない都市に、少なからぬ負荷をもたらしている」と伝えた。
 福岡市経済観光文化局の話として、今年1-6月に博多港に停泊した外国クルーズ船138便のうち131便が中国からのものであると紹介。船1隻に3000-5000人の観光客が乗っていることから、大挙して押し寄せる中国人観光客によって、市内の路線バスなどの交通や、観光バス用駐車場など受け入れ設備が逼迫する状態となり、市の観光当局にとって頭痛の種となっているとした。
 記事は、同市経済観光文化局が、昨年約57万人だったクルーズ客の数を、今年は80万人に到達すると予測していると説明。クルーズ客の来訪を歓迎する一方で「飛行機に乗ってゆっくり泊まりがけで遊びに来て欲しい」と同局の関係者が語っていることを併せて伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1615273?page=1
 <中共の産業界にも習ちゃんの、日本を引き合いに出した叱咤が、連日鳴り響く。↓>
 「・・・中国貿易網はこのほど、中国のロボット産業には基幹技術がなく、産業の発展は他国の制限を受けることになると伝えている。
 中国は産業用ロボットですでに世界一の市場であり、中国国内には数多くのロボット関連メーカーが存在する。記事は、2015年末時点の数字として、「中国にはロボット関連メーカーが1026社も存在する」と伝える一方、大半はロボットの組み立てや代理加工を事業として展開している企業であり、規模も小さい企業ばかりだと紹介した。
 続けて、中国の産業用ロボット市場では日本のファナックや安川電機などの外資メーカーが圧倒的な市場シェアを獲得しており、中国のロボット関連メーカーの大半は本業が赤字であるのが現状だと紹介。中国企業には高付加価値のロボットに必要な基幹技術がなく、重要な部品は外部からの調達に依存しているためロボットの本体価格も上昇してしまうと指摘し、中国のロボット産業は「技術不足、低付加価値、市場シェアの喪失」という3つのリスクを抱えていると論じた。
 さらに、中国メーカーの産業用ロボットは「信頼性も満足度も低く、外資メーカーの製品とは大きな差がある」と指摘し、自動車工場などでも「中国メーカーのロボットは危なっかしくて導入できない」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1615344?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条・・・ 記事は、近年中国ではインターネットによる家電販売が好調であり、実店舗での販売が年々難しくなっている現状を紹介。しかし日本ではネット通販ももちろん人気だが、実店舗での販売も消費者に支持されていると紹介している。
 日本において、店舗での販売が廃れない理由として、記事が挙げているのは「細やかなサービス」だ。顧客のニーズに合わせたサービスが提供できていることや、問題が発生した場合には、問題の原因が対応した店員本人になくても謝罪し、問題の解決に当たってくれると紹介。反対に中国では、「この件は自分では処理しかねる」、「これは別部門の責任だ」などと、責任逃れをする店舗が多く、誠実な対応が見られない様子を伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1615274?page=1
 <これも、まあそうだな。↓>
 「・・・中国工業網・・・記事は、「第4次産業革命」を狙っているのは日本だけではないと主張し、中国やインドもIoTや、ビッグデータ、AI、ロボットの市場を狙っていることを指摘。ただ、日本は20年に東京五輪が開催されることを指摘したうえで、「五輪観戦のために多くの外国人が訪れるであろうことは、日本が名目GDP600兆円を実現するうえで追い風となる」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1615270?page=1
 <その一方で、日本の行く末を心配してくれてる習ちゃん。↓>
 「・・・新華網は・・・業績不振、海外拠点の撤退、不正の発覚などのネガティブな情報が数多く伝えられる、昨今の日本の製造業について、「メイド・イン・ジャパンが退化した原因を探る」とする評論記事を掲載した。
 記事は、「メイド・イン・ジャパン」が技術や製品のイノベーションを強調しているものの、その多くは既存の技術や製品の充実やリニューアルであり、新たな分野における突破を積極的に模索する精神にかけていると解説。現代のインターネット時代において、日本の製造業は市場の方向性から逸脱してしまっており「細かい部分や品質に過度に執着することで、コスト競争や現代の市場ニーズに順応することが難しいのだ」と論じた。
 また、日本のメーカーがこの20年においてコストダウンのために生産拠点を国外に移す一方、研究開発拠点を日本本土に残す「分離政策」をとったと紹介。これにより、イノベーション部隊によるエンドユーザーのニーズ把握が遅れ、瞬間的に変化する市場ニーズに迅速に対応することができなくなったとも指摘した。
 さらに、日本国内で進む高齢化の問題によって「ベンチャーのムードが徐々に消え去りつつあり、産業の活気も低下している」と解説。「錆びた社会の歯車」のもとで、日本の若者が安逸なサラリーマンを目指す傾向がより強くなり、ベンチャーやイノベーションに対する情熱はますます冷めてしまっていると論じた。
 記事はその一方で、近年衰退現象が頻発している日本の製造業においても「先進技術など、核となる競争力の優位性は変わっていない」としている。またエンドユーザー市場からの離脱は「追い出されたのではなく、技術力の高さが求められ、競争が激しくない商用市場へと自ら進んで転身した」結果であるとも説明して文章を締めた。」
http://news.searchina.net/id/1615272?page=1
 <これもそうだ。↓>
 「・・・新民週刊は・・・「日本のアニメと争う中国アニメ」とする記事を掲載した。記事では、日本と中国のアニメ業界事情をそれぞれ伝えるとともに、中国産アニメの日本進出の動きについて紹介している。その中で、日本のアニメ業界で第一線に立つ人材は経験豊富な40~50代のベテランが多い一方で、中国は30代であれば十分ベテラン扱いされる状況であるとする中国業界関係者の話に触れた。現状、中国のアニメ業界は経験面において日本と大きく差をつけられているものの、潜在力は十分に持っており、歳月の蓄積とともにその差を埋めてさらには追い越す可能性があるとの見立てである。
 中国のアニメ業界が台頭すれば、うかうかしていられないのは日本のアニメ業界だけではなさそうだ。・・・騰訊は・・・もし「日本にアニメ文化がなかったら」と題する記事を掲載した。もし日本が将来的にアニメ文化という世界的な強みを失ったら、という角度からも記事を見ることができるだろう。記事は、アニメが今や日本の支柱産業になっていると説明。「もし日本にアニメ文化がなかったら、どのような状況になっていただろうか」とし、起こるべき事態について想定している。まず、現在多く存在する「アニメを通じて日本を認識し、好きになる外国人」がいなくなり、特に若い世代の日本に対する評価が低くなるとした。そして、サブカルチャーやアニメを好んで日本に旅行にやってくる外国人や、アニメ文化に触れたくて日本に学びにやってくる留学生がいなくなることで、観光産業が大きな宣伝ツールを失うことになると論じているのだ。」
http://news.searchina.net/id/1615337?page=1
 <こういった記事からも、どんなに習ちゃんが日本のことを意識してるかが分かる。↓>
 「・・・厦門網・・・記事・・・は、特に日本人と中国人との身長の比較をクローズアップして伝えるものではなく、世界的なデータの一部としてその数字だけを紹介している。にもかかわらず、見出しに「中国人男性の身長が日本人男性より1センチ高いことが明らかに」と付けるところに、背の高さにおける中国人の日本人に対する強い「ライバル意識」が伺える。」
http://news.searchina.net/id/1615354?page=1
 でも、その一方で、日本に米国から「独立」も果たしてもらわなきゃならないってんで、軍事/外交的・経済的に日本を威嚇し続ける必要もある習ちゃん。↓
 <まずは、軍事/外交的威嚇記事を2つ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「どうして日本のことを『小日本』と呼ぶのか」とする記事を掲載した。記事は「日本と聞くとわれわれは意識的に『小日本』と呼ぶ」としたうえで、その理由が一体どこにあるのかについて考察している。
 まずは、地理的な理由として、日本の国土面積が中国に比べてはるかに小さいことを挙げた。続いて、古代中国では日本人を背が低いことを意味する「倭人」と呼んでいた、日本による侵略戦争時に現地人が日本のことを「大日本帝国」と呼ばされていたことに対する恨み、という歴史的な要素を示した。さらに、「かわいい」といった言葉にも代表されるように、日本の文化が小さくて精緻なものを良しとする性質を持っているため、という文化的な点についても示した。
 そのうえで、「最も根本的なものは、やはり当時の日本の侵略によって生まれた、われわれの民族的な恨みから来るものだと思う」と説明。「小日本」は日本人に対する中国人による蔑視を示す語であり、1930年代から40年代にかけての「地獄のような歳月」において、またたく間に中国の同胞で広まった、「日本の軍国主義、日本の侵略者に対する怒りと憎悪」が込められた名称なのであると論じている。」
http://news.searchina.net/id/1615340?page=1
 「日本は尖閣問題で「誰の目にも明らかな陰謀を企てている」・・・」
http://news.searchina.net/id/1615385?page=1
 <次いで、経済的威嚇記事3つ。↓>
 「日本は他国の富で自国の債務を補填している!これは通貨戦争だ・・・」
http://news.searchina.net/id/1615388?page=1
 「また日本が「中国脅威論」を吹聴している!インド高速鉄道計画で敗れたのも「日本のせい」・・・」
http://news.searchina.net/id/1615355?page=1
 「高速鉄道計画の巨大なパイが各国による受注競争を招く、日本に警戒感・・・」
http://news.searchina.net/id/1615202?page=1
 でも、威嚇が利きすぎると、中共の経済にもマイナスを及ぼしかねない、というジレンマが滲み出ている記事だ。↓
 「・・・緯度財経はこのほど、経済的角度から見て、「仮に日本企業がすべて中国から撤退し、日本企業が中国にモノを一切売らなくなれば中国経済は巨大な損失を被ることになる」と指摘、愛国心だけで日本製品などを批判することを諌める記事を掲載した。
 記事は、仮定の話として「もしも日本企業がすべて中国から撤退すれば、中国の税収は490億元(7753億円)も減少し、さらに数百万もの中国人が職を失うことになる」と指摘。大量の人びとが職を失えば、中国の社会は不安定になりかねないため、中国財政部は資金を拠出して失業者対策を進める必要があると指摘した。
 一方で、日本の対中直接投資はすでに減少傾向にあり、15年は前年比25.2%減だったと紹介した。対中直接投資が減少した背後には、中国の人件費上昇といった要因のほか、日本企業のグローバル戦略の調整、さらには日中関係の変化があると論じた。
 中国政府は現在、投資に過度に依存する経済構造からの転換を進めているが、記事は「効果は徐々に現れ始めている」と伝え、経済構造の転換に伴い、日本企業も中国で新たなビジネスチャンスをつかむことができるはずだと主張。中国経済のためにも無闇矢鱈に日本製品の不買などを叫ぶべきではなく、むしろ日本企業が中国に進出し、中国で生産活動を行うことは中国に雇用をもたらし、税収にもつながっているのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1615352?page=1
 アメちゃんが、黙示録的発想が余り見られない支那を、それとは対蹠的な米国を引き合いに出して論じてたよ。↓
 The End of Days Is Coming — Just Not to China–Why apocalyptic fiction and film haven’t caught on in the Middle Kingdom. ・・・
 <Whereas, t>he American canon is rich in apocalyptic literature.・・・
 <ところが、米国史は安定的に推移し、支那史は激動の連続だった、というのだから面白い、とさ。
 (どこが「安定的」だよ。アホか。(太田))↓>
 The irony is stark. The United States is a stable, raucous democracy, whose only real flirtation with chaos was the bloody American Civil War. China’s 5,000 years of history, on the other hand, are lousy with apocalypses: cycles of destruction and rebirth, plateaus of peace and prosperity punctured by eras of stagnation and disease, of natural and man-made disasters robbing the rulers of the Mandate of Heaven and catalyzing wrenching dynastic changes.・・・
 <黙示録的発想を余りしないのは、支那が、アブラハム系宗教の影響をあんまし受けてないからだろうってんだけど、そんなん誰でも言えるわい。↓>
 Part of the reason Chinese writers haven’t written fiction about the destruction of their country involves religion: China does not follow the Judeo-Christian tradition that foretells the apocalypse and rapture.・・・
http://foreignpolicy.com/2016/07/29/the-end-of-days-is-coming-just-not-to-china-apocalyptic-fiction-movies/
 韓国からの頭脳流出熱は高まるばかりのようだ。↓
 ・・・The Chosun Ilbo and the Biological Research Information Center polled 1,005 science and engineering PhD holders and found that 47 percent would prefer to work abroad. Only 31 percent said they would definitely stay in Korea. ・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2016/07/30/2016073000484.html
 オバマとクリントンの軍事力行使に対する姿勢は対照的だと。
 (オバマとトランプの類似性を指摘してないのはオカシイで。(太田))↓
 ・・・As president, Obama has frequently pushed back against proposals for the use of US military force. Clinton, by contrast, thinks that “the calculated use of military power is vital to defending national interests”・・・
http://www.ft.com/cms/s/0/407f62ac-53dc-11e6-9664-e0bdc13c3bef.html
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 ついに、一人題名のない音楽会を再開できました。
 コラム#8473(未公開)で予告した川井郁子小特集をお送りします。
 お馴染みの曲が多いこともあり、病み上がりの私の負担軽減のため、解説は省かせてもらいました。
 彼女の妖艶な容姿といい、見事な演奏といい、私個人としても、心から堪能させてもらっています。
エル・チョクロ(アンヘル・ビジョルド) ピアノ:ファビアン・レザ・パネ
https://www.youtube.com/watch?v=jlTlW8_9mO4
ひまわり(ヘンリー・マンシーニ)
https://www.youtube.com/watch?v=Jqc-rgUevUA
ポロ(ファリャ) エル・フラメンコ(川井) アメイジンググレース ギター:天野清継 歌唱:白鳥
https://www.youtube.com/watch?v=8o7OI8K_I9s
月光(ベートーベン) ピアノ:前田憲男
https://www.youtube.com/watch?v=1Ddzce7c9CM
踊りあかそう(ミュージカル「マイフェアレディ」から)(フレデリック・ロウ&アンドレ・プレヴィン) ピアノ:岡崎ゆみ チェロ:藤沢俊樹
https://www.youtube.com/watch?v=gQ1MQWRFIYg
碧空(BLAUER HIMMEL)(Barnabas von Geczy)
https://www.youtube.com/watch?v=eDBK1Qqsd5g
(続く)
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太田述正コラム#8517(2016.7.30)
<一財務官僚の先の大戦観(その54)>
→非公開