太田述正コラム#8554(2016.8.18)
<皆さんとディスカッション(続x3073)>
<太田>(ツイッターより)
 「…百貨店や総合スーパー、専門店など多くの流通大手は業績低迷に悩んでいる。
 ドンキ一人勝ちの構図…
 デフレの波に、ディスカウント店が主力のドンキは乗っている。…
 「爆買い」の主役だった中国人訪日客も価格にシビアになり、低価格販売が強みのドンキを選んでいる。…」大森駅近くの地域デパートが身売りしてメガドンキになったばかりだが確かに安く、近けりゃ毎日歩いて買い物に行きたいくらいだ。ブックオフの赤字転落といい、民間企業の栄枯盛衰は激しくなるばかりだねえ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17HF0_X10C16A8000000/?dg=1&nf=1
http://biz-journal.jp/2016/08/post_16330.html
 現在は不幸だが、過去に幸福な時があったし未来には間違いなく幸福が待っている、と(鬱病患者以外の)大部分の人間は思っており、世界の宗教、例えば基督教は、エデンの園(過去)や天国(未来)を描くことでそんな人間を信者にして来たんだとさ。
https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/aug/17/psychology-happiness-contentment-humans-aspire-goals-accomplish-evolution
 本来の仏教、というか、釈迦は、禅宗にいう只管打座や密教にいう即身成仏といった言葉が象徴しているように、我々が、このような凡夫たる人間の思考やアブラハム系を典型とする宗教の詐欺的イリュージョンから解放され、自らに内在する人間主義性に目覚め、現在を十全に生きるよう促したってわけだな。
<太田>
 核心部分の原文を掲げておく。↓
 ・・・ delusions about the past and the future could be an adaptive part of the human psyche, with innocent self-deceptions actually enabling us to keep striving. If our past is great and our future can be even better, then we can work our way out of the unpleasant – or at least, mundane – present.・・・
 Entire religions have been constructed from them. Whether we’re talking about our ancestral Garden of Eden (when things were great!) or the promise of unfathomable future happiness in Heaven, Valhalla, Jannah or Vaikuntha・・・
<このSFな世界へ、祝福を!>
≫ネオリベラリズムの闇≪(コラム#8340)
 面白かったです。
≫日本でネオリベラリズムを党是として掲げた政党は、渡辺喜美が率いたみんなの党だけでしたが、≪(同上。太田)
 先生、こんにちは!
 とても、面白かったです。
 自分は、元みんなの党員(ハイエクファンw)で、TPP⇒脱亜入邦⇒太平洋連邦!とか思っています。
 昭和40年世代的には、今の世の中は概ね想定の範囲内な気がします。
 備えあれば憂いなし。手に職、読み書きそろばんで、この先生きのこっていければと思います。
≫その党が雲散霧消したことは、いかに、日本人にとってネオリベラリズムが違和感があるかを物語って余りあるものがあります。≪(同上)
 違和感、余りあったのですね。。。orz
 時代は、ローカルじゃけんのう(菅原文太風)!
PS:名前欄が狭すぎるかもしれませんw
<komuro>
≫究極のオーディオマニアが行き着く「マイ電柱」…電気で音質が変わるとか初めて知った。3万円位のスピーカーで十分満足してる俺には異次元の世界観。≪(コラム#8552。6FnmZv4Y)
 電源には基準となる50/60Hzの交流信号以外に、いろんなノイズ成分が含まれています。
 それがオーディオ機器に入り込むことで、聴こえるはずの音が聴こなくなったり、機器が不安定な動作を起こしたりします。
 「マイ電柱」は専用の電柱(というよりは専用トランス)を使用することで、電源ノイズを減らす+安定した電源を確保するのが目的です。
 ただし「マイ電柱」を導入しただけで、音が劇的に良くなるわけではありません。
 というのも、自宅で使用している家電製品からも多くの電源ノイズが発生しているからです。
 ノイズの大きな家電は出来るだけ使用しない、オーディオ用電源と家電は別系統にするなどの対策を採らないと、本当に良い電源環境は得られません。
 あと日本ではEMC規制(電磁波ノイズに対する規制)が緩いと、以前片岡裕教授の記事で読みました。
 ですから日本で良い音を鳴らすとなると、他国よりいろんな対策が必要になります。
 ちなみにEMC規制の厳しい欧州の、人口密度が低い田舎に行くと、ものすごく電源環境が良いそうです。
 こういう環境では、比較的安価なオーディオ機器でもかなり良い音で鳴るとのこと。
 海外からは「マイ電柱」への驚嘆ともいえる書き込みがありましたが、私からすると「貴方の国の田舎なら、こんなもん無くても良い音が出ますよ」と言いたいですね。
<太田>
 白物家電は大きなノイズを出す
http://www.spatiality.jp/articles/post-805
というのを読んで、その大部分が2階にあることもあって、アース
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A5%E5%9C%B0
を全くやってないのが、(アースなんてノイズ軽減にはつながらないのでしょうが、)気になり始めました。
 ところで、こんな記事があった
http://www.acoustic-revive.com/xoops/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=thread&topic_id=2592&forum=1
けど、有意のノイズ軽減にホントにつながるんですかねえ。
<WK0kgOZQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「「戦争のプロ」ではなかった旧日本陸軍、餓死者が続出した大戦の真実・・・」
http://ironna.jp/article/3828
 兵頭さんすっかり耄碌してしまいましたな。
⇒「日本軍に全般にトラックやブルドーザーの数が足りなかったこととか、手榴弾の実用性が劣悪だったこととかは、みな、参謀本部の責任です。・・・
 南方戦線で現地自活に迫られたような場合の事前の教育訓練がほとんど無かった・・・」(上掲)
の前段は、当時の日本のGDPや一人当たりGDP(技術力)が米国より相対的に小さかったことに基本的に「責任」がありますし、後者は、全く想定していなかったところの、日米戦争、とりわけ、南海の孤島での戦いを、陸軍に強いた海軍に基本的に「責任」があります。
 ところで、文中に登場する、「道明寺糒」というか、アルファ化米については、「日本軍より、1944年に「火力を利用せず、炊飯を行わずに食べられるご飯」を大阪大学産業科学研究所の二国二郎と尾西食品に依頼し、アルファ化米が開発された。1945年の終戦までに尾西食品は6,200トン(7千万食分)を納め、尾西食品の類似商品である「もちの素」まで含めると27,300トン(約3億食分)が軍に提供された」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E5%8C%96%E7%B1%B3
ということのようですが、やっぱ、陸軍が「南海の孤島での戦い」など、太平洋戦争開戦当時においてすら念頭になかった、ということでしょうね。(太田)
<七氏>(同上)
 一概にはそう言えないのではないかと。
 「軍事の基本的な問題とは軍隊の根本的な任務である戦争における戦闘に勝利することにあると要約することができる。ただしこの基本的な問題に関しても幅広い視角が存在している。例えば自然科学の視角から軍事問題を観察すれば、戦場の地理学的特性、戦闘で使用される武器や兵器などの工学的性能、戦闘力や戦闘行動の数学的な性質などの側面が認められる。これに社会科学の視点を導入すれば、戦闘行動をより大局的な観点から指導している国家の安全保障政策や国際法との関係、軍隊を支える国家の行政機能、戦闘を組織化する戦略と戦術、そして作戦計画を具体化するための補給や輸送、通信などの兵站活動などの多くの側面があることが分かる。さらに人文科学の視座を持ち込めば、戦争に関する文学的記述、戦闘の様相に関する歴史的観察、戦闘における兵士の心理的反応などの着眼点も指摘することができる。つまり軍事とは軍隊の活動である戦争と戦闘において勝利するための諸々の問題であるが、広義においては上記で述べたような複雑な諸問題を含んでいる。」
ことから、兵頭氏の指摘の兵站部分は落ち度はあった。
 陸軍と海軍であれば、その安全保障政策(対赤露抑止)で陸軍に軍配があった。戦略的には問題なかった、ということと認識してます。
⇒「」内が、あなたの結論とどう結びつくのかよく分からないねえ。
 要するに、兵頭サンの陸軍批判が間違ってるわけじゃないが、やや陸軍に酷じゃないのってこと。(太田)
<AvCtyMDw>(同上)
 「肥満による大腸の炎症が糖尿病につながる 慶應大がメカニズム解明 治療薬開発へ・・・」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/17/news097.html
 これ結構すごい発見じゃない?
⇒日本の私立の理系から自然科学系のノーベル賞受賞者が早く一人でいいから出て欲しいと願いつつも、絶対出ないだろな、と諦めてる私。(太田)
<AvCtyMDw>
 Anjem Choudary convicted of supporting Islamic State・・・
https://www.theguardian.com/uk-news/2016/aug/16/anjem-choudary-convicted-of-supporting-islamic-state
 コーランに書いてあるとおりに行動するよう説くだけでISに入っちゃう、っていうことだったりして。
⇒件の人物の場合は、イスラム過激派との接触もあったようだけど、論理的には、コーラン(とハディース)「に書いてあるとおりに行動す」ること、イコール、純正イスラム教徒であること=イスラム過激派になること、であることは確か。(太田)
<太田>
 日本のランク、意外に高いな、と思ったね。↓
 「英語力ランク:・・・調査対象70カ国中・・・日本30位、世界最大の教育費を誇る韓国は27位・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/17/2016081701251.html
 色々考えさせられるな。↓
 「相模原殺傷事件 感じた嫌悪「いつか起きる…」 長男が障害持つ野田聖子衆院議員・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160817/dde/012/040/003000c
 比較的マシな先の大戦観だが、「軍事的・経済的野心」は(援蒋ルートの遮断や軍需資源の確保といった)「軍事的・経済的必要性」じゃなきゃいけないし、そもそも、「東南アジア全域の軍事占領」は、蒋介石政権打倒、ひいては対ソ抑止の手段であったことを忘れちゃいかんな。↓
 「・・・日本は当時、東南アジア全域の軍事占領を目指したのであり、米国を倒しワシントンDCに日の丸を掲げるために戦争をしかけたわけではない。東南アジアに侵攻するにあたって米国の太平洋艦隊にやって来られると面倒なので、その本拠地であるハワイ真珠湾を同時に奇襲したのである。戦争の目的は東南アジアの軍事占領にあったことを忘れてはならない。・・・
 「親日である」と私たちに映る東南アジアの人々の心の奥底には、過去の日本に対するネガティヴな思いが隠されていることもまた事実なのである。戦時中の日本軍の東南アジアにおける軍事的・経済的野心や、<例えば泰緬鉄道建設の際に徴用労務者に多数の犠牲者を出した>占領の実態を知れば、それは私たちにも想像が可能なことである。・・・」
http://blogos.com/article/187369/
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <定番の、日本的経営礼賛3篇だ。↓>
 「・・・捜狐は・・・「日本の製造業はどうして強いのか」とする評論記事を掲載した。昨今中国国内で衰退が話題になる日本の製造業について、なおも強みを持っているとする記事は、どういった点に注目しているのだろうか。
 記事は、日本の製造業が世界市場において「広さ、深さそしてしっかりした品質」を示しているのは、「職人の精神」、「生産組織の方式」、「経営理念」という3つの要素と関わりがあるとして、それぞれの要素について説明している。
 「職人の精神」については、日本の工業技術の背後に存在する伝統的な精神であり、その最大の特徴が「製品と製造者の人格とが強く関係している」点にあると解説。「生産組織の方式」では、節約、高効率の姿勢が徹底されており、それが日本企業の従業員の一人ひとりにまで貫かれているのであるとした。
 そして「経営理念」については、「経営」という日本語には「全力を尽くし、苦しみさえ味わいながらも物事に相対する」という意味合いが含まれていると説明。それは決して利潤や利益を追求するという現代の商業意識形態とは異なるものであるとした。また、日本の経営理念は企業を家族のような「運命共同体」とすることに成功しており、製品を作るにあたっては「消費者を満足させる」ことが念頭に置かれるとも解説した。
 記事はさらに、技術の絶え間ない革新と発明も、日本の製造業を支える要素となっていると指摘。中国や韓国の台頭により、1980年代に飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本の製造業が徐々に収縮を余儀なくされ、一部の市場を手放さざるを得ない状況になっているものの、「日本は環境・情報・精密機器・オートメーション・医薬などの技術分野で、依然として最先端の地位を保っているのである」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1616657?page=1
 「・・・捜狐はこのほど、日本の自動車メーカーは「ゼロからスタートして今の地位を築いた」と伝え、著しい成長と発展を遂げた日本の自動車産業に対して「感服せざるを得ない」と主張した。
 記事は、日本の自動車産業は1907年に吉田真太郎氏が東京自動車製作所で自動車を生産したことから始まったことを紹介し、その後は多くの自動車生産工場が生まれたと紹介。さらに、第2次世界対戦前から戦後、さらに現代に至るまでの日本の自動車産業の発展の歴史を詳細に伝えた。
 続けて、日本の自動車産業のスタートは欧米より約30年も遅かったうえ、第2次世界対戦によって日本は焼け野原になったにもかかわらず、1967年には日本がドイツを抜いて世界第2位の自動車生産大国になったことは注目に値すると紹介。また、70年代から80年代にかけて日本の自動車メーカーは燃費性と信頼性の高さを武器に国際市場に参入したと指摘し、今や日本は世界の自動車産業の中心地の1つであると論じた。
 記事は、資源に乏しい日本の自動車が世界で現在の地位を確立したのは「革新と改善を続けてきたことが理由」として挙げられるとしたうえで、著しい成長と発展を遂げた日本の自動車産業に対して「感服せざるを得ない」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1616660?page=1
 「・・・捜狐は・・・「日本の製造業はどうして強いのか」とする評論記事を掲載した。昨今中国国内で衰退が話題になる日本の製造業について、なおも強みを持っているとする記事は、どういった点に注目しているのだろうか。
 記事は、日本の製造業が世界市場において「広さ、深さそしてしっかりした品質」を示しているのは、「職人の精神」、「生産組織の方式」、「経営理念」という3つの要素と関わりがあるとして、それぞれの要素について説明している。
 「職人の精神」については、日本の工業技術の背後に存在する伝統的な精神であり、その最大の特徴が「製品と製造者の人格とが強く関係している」点にあると解説。「生産組織の方式」では、節約、高効率の姿勢が徹底されており、それが日本企業の従業員の一人ひとりにまで貫かれているのであるとした。
 そして「経営理念」については、「経営」という日本語には「全力を尽くし、苦しみさえ味わいながらも物事に相対する」という意味合いが含まれていると説明。それは決して利潤や利益を追求するという現代の商業意識形態とは異なるものであるとした。また、日本の経営理念は企業を家族のような「運命共同体」とすることに成功しており、製品を作るにあたっては「消費者を満足させる」ことが念頭に置かれるとも解説した。
 記事はさらに、技術の絶え間ない革新と発明も、日本の製造業を支える要素となっていると指摘。中国や韓国の台頭により、1980年代に飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本の製造業が徐々に収縮を余儀なくされ、一部の市場を手放さざるを得ない状況になっているものの、「日本は環境・情報・精密機器・オートメーション・医薬などの技術分野で、依然として最先端の地位を保っているのである」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1616657?page=1
 <これも日本的経営礼賛の一環と言っていいが、「匠」奨励キャンペーンだ。↓>
 「・・・新華網は・・・日本にいる「神レベル」の技術を持つ現代の「刀匠」3人を紹介する記事を掲載した。紹介されたのは滋賀県にあるパナソニックの電動シェーバー工場で働く正木千鶴さん、川崎義孝さん、平塚真康さんだ。正木さんはプレス成形されたシェーバー外刃のごく小さな穴から不合格品を見つけるという作業を、1時間に6000枚という驚異的なペースで正確にこなし、川崎さんは微妙な力加減が要求される、モーターを支える樹脂部品の成形で卓越した技をみせ、平塚さんは1000分の1ミリメートルの誤差で研磨する腕を持つ、金型製造のスペシャリスト、と伝えている。
 記事は3人の仕事ぶりや仕事に対する姿勢などを紹介したうえで、「匠の精神を尊重することは、日本人が高いレベルの仕事をしようとする姿勢を保つことにつながっている。経済的な富や安定だけでなく、仕事の細かい部分から、その価値や人生の意味を体感させるのだ」とし、匠の精神がまさに日本の製造業の魂なのだろう、と結んでいる。・・・
 記事は、正木さんが「1枚1枚自分の目でチェックした刃が商品になり、全国各地で販売されていることを考えると、嬉しさを覚える」と語ったとも伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1616580?page=1
 <これもまた、日本的経営礼賛の一環と言えそうだ。↓>
 「・・・新浪微博(ウェイボー)における国際連合食糧農業機関の公式アカウントは・・・「日本の魚はどうしておいしいのか」と題する文章を掲載した。文章は、刺身に代表されるように、日本の魚のイメージが良好である背景には「激しい競争の中で優良中の優良な魚が選ばれるからだ」と説明。その最も象徴的な場所が東京の築地市場であるとした。
 そのうえで、関東大震災後の復興の中で徐々に形成され、今や日本屈指の魚市場となった歴史や、早朝の午前5時前から始まる競りの様子、約23万平方メートルの面積を誇る市場において毎日225万キログラムの水産品が取引されるというスケールの大きさを紹介した。
 さらに、市場は場内市場と場外市場に別れ、観光客や消費者向けに提供される場外市場では東京で最も新鮮かつ美味しい寿司を食べることができるとする一方、場内市場にこそ、築地市場の精髄が存在すると解説している。
 文章は最後に「ここでは、魚はもはや食品ではなく、文化の1つとなっているのである」と締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1616688?page=1
 <日本の人間主義教育礼賛だ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の環境が清潔である最も根本的な原因はこれだ」として、日本を代表する清掃用具である雑巾について紹介する記事を掲載した。記事は「日本はどうしてきれいなのか。それは人の手による雑巾がけで国全体がきれいに拭かれているからだ」と説明。日本では統一されたサイズの雑巾が販売されており、全国民に普及しているのだとした。
 そして、日本人は幼稚園から雑巾を使うことを覚え、小学校では掃除の時間が設けられて雑巾がけが行われ、責任感や協調性、自立心が育まれると紹介。さらに、四つ足になって素早く行う雑巾がけは、全力で床をきれいする姿勢の表れであるとともに、良い運動にもなるのだと伝えている。
 さらに、雑巾がけは寺の僧侶による修行の一環としても用いられていること、日本国内では雑巾がけ競争の世界大会が行われていることを紹介。「雑巾文化」は国を越え、今年2月にはシンガポール政府が日本に倣って公立学校にて10分間の清掃を取り入れることを決定したと説明した。
 記事は、掃除機といった先進的な清掃用具が続々と出現して、掃除がより便利でおしゃれになりつつある一方で、雑巾は日本おいてなおもかけがえのない存在として君臨していると解説。自ら両手を使って行う雑巾がけは、もはや日本の伝統的なコンテンツとなっていると結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1616521?page=1
 <愛ちゃん人気を背景に、日本のスポーツ界にエールを送っている。↓>
 「・・・新浪体育は・・・今大会も圧倒的な強さを見せている中国代表にとって、伊藤が脅威になる可能性があるとする記事を掲載した。
 記事は、15歳の伊藤が昨年のドイツ・オープンで優勝して注目を浴び始め、今年2月末のマレーシアでの世界卓球では日本女子の銀メダル獲得に大きく貢献、自身の世界ランクも9位にまで上げてきたと紹介。
 今大会の女子団体準決勝・ドイツ戦ではシングルスでもダブルスでも結果を出すことができなかったが、3位決定戦では福原とのダブルスで波に乗り、その後のシングルスでもフェン・ティアンウェイを圧倒して日本を銅メダルに導いたとしている。
 そして、現時点では「1つの新星に過ぎず、強い中国卓球界にとって実質的な脅威には成り得ない」とする一方で、「将来は絶対に日本女子卓球の中心人物となる」、「東京五輪までの間で間違いなく急速に成長する」と予測。4年後には30歳を超えている福原、現在のエースである石川は「中国の脅威になることはすでに難しい」が、伊藤は無限の可能性を持っているとし、「中国代表はこれからの4年間、しっかり見守っていかねばならない」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1616677?page=1
 こりゃ、習ちゃんの指示にそぐわないので、編集者・記者はパージの対象?↓
 「・・・易匯はこのほど、シンガポール国立大学で教鞭を執る中国人教授が「日本経済はアジア経済全体の覇権を握っている」と指摘し、アジアの経済は日本に依存していると主張していることを紹介する一方、同見解に対して批判的な見方を表す記事を掲載した。
 記事はまず、シンガポール国立大学の教授が「中国を含むアジア諸国は日本の資本やハイレベルな科学技術に高度に依存しており、それによって持続的な経済成長を維持してきた」と主張していることを紹介、さらに日本の経済発展のおかげで「その他のアジア諸国も異常なスピードで経済成長した」と分析していると紹介した。
 これに対し、記事は批判的な見方を提示、例えば現在の日本の経済状態は過去と異なり「半死半生」であると主張。またかつて東南アジアの電化製品はすべて日本製品だったが、現在は中国や韓国などの安い電化製品の出現によって、日本企業は苦戦を強いられているとの見方を示し、アジアの経済は日本に依存しているとの見方に対して反発した。」
http://news.searchina.net/id/1616692?page=1
 これは客観的記事だが、ご参考まで。↓
 「・・・出国留学網はこのほど、中国人が日本に留学するうえで理解しておくべき点について紹介している。
 記事は、日本では生活のさまざまな場面で靴を履き替える習慣があることを紹介。中国では室内でも土足であることが多く、靴を履き替える習慣のない地域が多い。日本人としては、清潔ではない屋外から帰宅しても靴を履き替えない中国の習慣に驚くが、彼らも同じほど日本の習慣に驚くようだ。
 また、日本ではお辞儀をする習慣があり、お辞儀をしない中国人にとっては「背中や腰が痛くなる」と表現している。さらに日本人は「非常に礼儀正しく、規則を守り、人を重んじる」と評価しつつも、「すみません」、「ありがとう」という言葉を多用すると紹介、留学生としても日本滞在中はこの言葉を多用すべきとの見方を示した。中国ではお辞儀をする習慣はなく、中国人が中国国内で「すみません」と謝ることはほとんどないが、日本では「すみません」という言葉は人間関係を円滑にするための重要な言葉となっている。」
http://news.searchina.net/id/1616655?page=1
 これは、実のところ、対日軍事攻勢が一定の成果をあげていることを寿いでるんだろな。↓
 「・・・東方頭条はこのほど、中国とフィリピンの関係が悪化するなか、日本がフィリピンの鉄道計画に援助を行うことについて、中国の一帯一路戦略に対する影響が出かねないとして懸念を示す記事を掲載した。
 記事は、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は選挙時の公約として鉄道建設を掲げていたことを指摘し、新たに4路線の建設を計画していると紹介。2016年5月、ドゥテルテ大統領は中国にも鉄道建設で協力を仰ぐ旨の発言をしていたと伝える一方、南シナ海をめぐって中国とフィリピンの関係が悪化している今、「日本は機に乗じて、フィリピンの鉄道建設受注に向けて攻勢をかけてくる可能性がある」と論じた。
 続けて、ドゥテルテ大統領がミンダナオ島の鉄道建設を日本に任せた場合、「日本はフィリピンのインフラ市場に深く食い込むことになる」とし、フィリピン側の中国マネーに対する需要度合いも低下すると指摘。そうなれば、フィリピンも中国と積極的に対話を行う必要性が薄れるとし、南シナ海問題をめぐる中国とフィリピンの関係緩和にとって不利になると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1616582?page=1
 尖閣だけじゃ安倍チャン、ひいては日本国民、が、再軍備/独立に本格的に乗り出すことはない、と習ちゃん、正式に、沖縄も標的に?↓
 「・・・環球時報(電子版)はこのほど、中国人は「琉球諸島」をいつの間にか「沖縄」もしくは「沖縄県」と呼ぶことに慣れてしまったが、これは琉球の主権が日本に帰属することを認めていることを暗示する呼び方であると主張したうえで、「琉球諸島を沖縄と呼ぶべきではない」と論じる記事を掲載した。
 記事は、琉球王国はもともと独立した存在だったとしながらも、その後日本によって占領されたと主張、「占領はごく最近のことである」とした。米国も長期にわたって日本の琉球に対する主権を認めず、沖縄という言葉の使用も認めなかったとして、1943年に開かれたカイロ会談では米国のフランクリン・ルーズベルト大統領が2度にわたって琉球の主権を中華民国に渡そうと提案したと指摘した。
 一方、1971年に米国は日本と「沖縄返還協定」を結び、琉球は日本によって管理されることになったと指摘しつつも、「注目すべきは、米国が日本に行政管轄権を渡しただけであり、主権の帰属は認めていない点だ」と主張した。
 さらに記事は、沖縄という名称は日本人が琉球諸島を占領した後につけた名称であり、正式名でもなければ伝統的な呼称でもないと主張。琉球諸島の立場は道理や法、歴史から見ても「現在もまだ定められていないと見るべきだ」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1616658?page=1
 やっぱ、習ちゃんは日本に核装備もして欲しい?↓
 「「日本、短期に核弾頭2千個製造可能」=中国軍文書・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/17/2016081701014.html?ent_rank_news
 「白人コンプレックス」じゃなく、欧米人が、過去、さんざん支那人を蔑視し差別したことへの正当な怒りが背景にあることを理解しなくっちゃ。↓
 「【五輪オープンウォーター】仏選手がゴール前で相手を沈めて失格に・・・
 <この選手>のコーチは・・・、「審判の判断は拙速過ぎた。これは本当に最悪の結果だ。スポーツの試合はこのように、永遠に不公平で不運がつきまとう」と不満を口にした。
 一方、中国のインターネット上では、身勝手な<この選手>の行動や陣営の主張をきっかけに、「白人の素養はこんなに低いのか」などと白人批判が展開されている。
 ある投稿者は「白人は最悪の種族だ、中国人は彼らにいじめられている。スポーツ界では彼らは種族の優越性を吹聴している。黒人選手が彼らを超えると圧力をかける。中国人が彼らを超えると圧力をかける。ルールを改正し、中国の出場人数を制限し、時には圧力をかけて中国選手の得点を抑える」と、白人コンプレックスをさらけ出している。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11898616/
 習ちゃん、由緒ある歴史雑誌まで、強制的に編集人を総入替する形で弾圧。
 趙紫陽再評価を促したり、対日歴史認識の是正を促したり、は、それぞれ別の意味でよろしくない、と判断されたんだろうね。↓
 ・・・In 2008 it broke a longstanding taboo by publishing a series of articles about Zhao Ziyang, the former party leader ousted in 1989 who spent the rest of his days under house arrest.・・・
 Another series of articles, published in 2013, ruffled feathers by questioning the details of a well-known story about Communist soldiers fighting against the Japanese in World War Two.
 The heroic tale has the five Chinese soldiers jumping off a cliff so they would not be captured alive, but the article expressed doubts about key aspects, including how many Japanese soldiers were supposed to have been killed in the preceding battle.・・・
 Lawyers, activists and religious groups are all feeling the pressure as his government moves against what it sees as the dangers of pluralist, Western ideals.
 But that a history magazine should be in the firing line has shocked many observers.
 The past has always been a sensitive subject in China but Yanhuang Chunqiu was at least one place where China’s often dark and difficult history could be openly discussed as a way of illuminating the future.
 Even that opportunity has now gone.
 ”I had high expectations for Xi Jinping,” Mr Du says.
 ”But in general I think he is going backwards. The consequences of this clampdown is not only about our magazine but it will harm the party and the country.”
http://www.bbc.com/news/world-asia-37097832
 韓国に亡命したことが分かった、在英北朝鮮大使館の公使の人間像を紹介した記事だ。
 (金正恩の同母兄のエリック・クリンプトン公演訪問に随行する、彼の映像が見れる。)↓
http://www.bbc.com/news/magazine-37098904
 <1997年には駐エジプト大使が米国に亡命してるんだね。↓>
 ・・・Thae becomes the most senior North Korean diplomat to defect since the ambassador to Egypt sought asylum in the United States in 1997.
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/north-korean-diplomat-defects-from-london-embassy/2016/08/17/0e9ba354-6480-11e6-b4d8-33e931b5a26d_story.html
 米国人の人種主義、排外主義を白日の下に晒してくれたのはトランプの功績だとさ。↓
 The silver lining of the Trump campaign: Now we can’t deny our racism or xenophobia・・・
http://www.latimes.com/opinion/op-ed/la-oe-brooks-trump-silver-lining-xenophobia-20160817-snap-story.html
 前にも何度か取り上げたところの、カリフォルニアにおけるインディアン「虐殺」が改めて紹介されている↓が、「白日の下に晒」す必要なんてないくらい、例えば人種主義は、米国史を貫く基調そのものだよ。
 What happened to California Native Americans in the mid-19th century was not all that different from what happened to Jews, Armenians or Rwandans・・・
http://www.newsweek.com/2016/08/26/california-native-americans-genocide-490824.html
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太田述正コラム#8555(2016.8.18)
<欧米史の転換点としての17世紀?(その2)>
→非公開