太田述正コラム#8662(2016.10.11)
<皆さんとディスカッション(続x3127)>
<太田>(ツイッターより)
 両大統領候補の2回目のTV討論が行われた。
 討論の前に同じ会場で、トランプが、ビル・クリントンにかつて強姦され、ヒラリーからも非難された、と「被害」女性に証言させるという前代未聞の展開。
http://www.bbc.com/news/election-us-2016-37604731
 大統領選そのものをバラエティ番組化したプロデューサー・トランプの面目躍如といったところだ。
 とまれ、この討論直前の票読みでもまだ誰もクリントン当確を打ち出せていないのは、ヒラリー自身の不人気だけじゃなく、彼女が女性であることも大きいに違いないのだが、米主要メディアは正視してないね。
<jfwZpca.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫そもそも、大隈重信の松方評なるものも怪しい限りです。≪(コラム#8448。太田)
 陸奥からすると二人はこう見える。↓
 『・・・大隈が才気煥発で常にはげしい闘志にもえた人間であったのにたいして、松方は消極的ながら、堅実性に富み、きわめてねばり強い実務的性格に恵まれていた、・・・
 かつて、烱眼の陸奥宗光は、松方を評してつぎのようにいっていた。
 「嘗(かつ)て撥乱反正(はつらんはんせい=乱を治める)の武功あるなく、又典章制定の文勲あるなく、更に大策偉謀の国を定むるに足るものなく、詮(せん)じ来れば一の富家翁のみ、その富を取り去れば一の几庸子に過ぎず、而して再び内閣組織の任に当り、謹厚情直の名を博し、大隈伯と並びて大政治家なるかの如く誇称せらる、世に若し不可思議なるものありとせば、松方伯の一身こそ一大不可思議ならざるべからず(『伯爵陸奥宗光遺稿』)。」
 ・・・そしてこの陸奥の評価からも知られるように、大隈という人間はあくまでも維新のぱげしい変革期にこそぴったりする人物であり、これに反して松方は、国内体制が一応安定し、その基礎をさらに固める段階にこそ有用であった。
 だから維新の草創期に、まず大隈が財政の中枢にすわって縦横に敏腕をふるい、やがて体制が一応定まったところで、松方が大隈の後がまにすわるという順序は、まことにかくあるべくしてそうなったというべきであろう。』
http://ktymtskz.my.coocan.jp/denki3/meij4.htm
⇒なるほど。(太田)
≫伊藤や井上毅が目指したのは、帝政ドイツ流の政党であったのに対し、山縣や桂が目指したのは、大隈重信同様、英国流の政党であった、という整理ができるかどうか、機会があれば検証してみたいと思います。≪(同上)
 以前登場した瀧井一博は仮説として次のように考えられ、単純に伊藤がドイツ流とは評する事は出来ないのではないかとしています。↓
 『・・・(伊藤博文が)明治国家のドイツ化を推進し、プロイセンに範をとってドイツ型立憲君主制を定めた明治憲法を制定した人物とされている・・・。これは今日の歴史学界でも通用している伊藤に対する評価だが、果たしてそれは妥当といえるのだろうか。この問題提起は、日本の代表的近代史家鳥海靖氏によってなされた。』
 『・・明治憲法制定時の伊藤は、Verfassungを複合的な概念として把握していたと思われる。彼は、形式的なVerfassung(憲法)理解を越え出て、国家の実質的構造の問題としてそれを捉え直し、さらにはその構造のなかに注入する国民政治を追求したのである。その萌芽は、欧州での憲法調査にある。彼がヴィルヘルム一世やグナイストによる反議会制的言辞に反発していたことは既に触れた。彼のなかで議会制度は来るべき憲法体制のなかで重要な比重を占めていた。そのことは、次のようなこの時ロンドンから発せられた書簡からもうかがえる。伊藤は、「英国滞在殆ント二箇月間毎日取調ニ従事徹頭徹尾要領ヲ尽シ候心得ニ御座候。乍去憲法政治之事ハ学得ルニ随テ其難事タルヲ感覚仕候」と記している。イギリスにいた二ヶ月間も毎日精力的に調査に従事していたという。では、イギリスで彼は何を調べていたのか。それは、「憲法政治」だという。シュタインの説くVerfassungである。シュタインの国家学体系において、国民の政治参加の原理としてのVerfassungは、行政=Verwaltungによって相対化される立場にあったのだが、イギリスにおいて伊藤は、師説を乗り越える手がかりを模索していたことが推察できる。Verwaltungを通じて国家の全体的構造というVerfassungの第二の意味合いに開眼した伊藤は、イギリスで議会政治を実見して、国民参加の政治というVerfassungの第三の含意についても体得するところがあったのではなかろうか。そして、第二のVerfassungと第三のVerfassungを架橋するところに伊藤の国家思想が成立するのである。・・・彼の思想像は極めてハイブリッドな様相を示している。』
http://www.desk.c.u-tokyo.ac.jp/download/es_9_Takii.pdf
⇒すぐ上の引用文中で、「推察できる」、「ではなかろうか」、が用いられているといことは、瀧井の結論が、単に彼の憶測であることを物語っている。
 私流の文明論的に言えば、イギリスは議会主権、欧州は基本的に君主ないし人民主権(≒行政主権)なのであり、「18世紀の法学者ジャン=ルイ・ド・ロルム<が>、『イギリス憲法論』(1771年著)の中で「イギリス議会は男を女にし、女を男にすること以外のすべてをなしうる」と述べ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%AD%B0%E4%BC%9A
たことは、イギリスにおいては、形式的な意味の憲法どころか、実質的な意味の憲法もまた存在しない、ということだ。
 つまり、イギリスは非立憲主義であるのに対し、欧州は基本的に立憲主義、でもあるわけだ。
 伊藤がイギリスの政治について「憲法政治」という形容矛盾の言葉を使ったとすれば、彼は、以上のような基本的なことが全く分かっていなかった、ということだろうね。
 では、伊藤は、長期にわたる、地理的な意味での欧州滞在中、二か月という短期間、一体何のためにイギリスに滞在したのか。
 要は、後進地域の欧州の政治制度に日本が倣って、先進国のイギリスの政治制度に倣わないことについて、日本国内で申し開きをする際の屁理屈探しのため、と見るのが自然だろう。(太田)
<太田>
 以下蛇足でーす。
 伊藤は、「少年期には松下村塾に学び、吉田松陰から「才劣り、学幼し。しかし、性質は素直で華美になびかず、僕すこぶる之を愛す」と評され、「俊輔、周旋(政治)の才あり」とされた。・・・
⇒前にも記したと思いますが、(教育者としてはホンモノの)松陰がそう評したのですから、正しいハズです。(太田)
 大日本帝国憲法を制定する際に担当官に対し、「新憲法を制定するに、伊藤は一法律学者であり、汝らもまた一法律学者である。それ故、我が考えが非也と思わば、どこまでも非也として意見せよ。意見を争わせることがすなわち新憲法を完全ならしめるものである」と訓示している。・・・
⇒法律学者気取りで憲法制定に乗り出したウラには、伊藤として、師による自分の評価が間違っていたことを証明したかった、ということがあったのでしょうが、やっぱ、ムリなものはムリでした。(太田)
 ・・・宮武外骨<は>、「伊藤公の死は日本の大損失」、「明治維新の大功臣、憲法政治の大元首、古今無類の大偉人を失ひたりと嘆」<い>・・・た。
 アジア最初の立憲体制の生みの親であり、その立憲体制の上で政治家として活躍した最初の議会政治家と<言えよう。>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%8D%9A%E6%96%87
⇒みんな冗談うまいねえってところですね。
 いずれにせよ、「才劣り、学幼<き>」伊藤が作ってくれたおかげで(?)、憲法に規範性なし、というコンセンサスが日本で生れ、結果オーライでしたが・・。(太田)
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 高所得の男性と結婚して専業主婦になった方がラクチンだもんな。
 困ったもんだわ。↓
 「・・・未婚率を見ると、男性は年収が高いほどその率が下がりますが、女性は逆で、年収が高いほど未婚率は上がります・・・
< http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2945&page=1 >・・・
 東大生にアンケート調査を実施し、回答者を直接取材してきました。そのなかで女の子からよく聞いたのは、志望校を伝えた時、母親から「なにも東大まで目指さなくていいのでは……」と冷や水を浴びせられた、という話でした。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%80%81%e5%a8%98%e3%81%ae%e6%9d%b1%e5%a4%a7%e5%8f%97%e9%a8%93%e3%81%ab%e7%8c%9b%e5%8f%8d%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%af%8d%e8%a6%aa%e3%81%8c%e5%a4%9a%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/ar-BBxdtoN?ocid=iehp#page=2
 林修の言。
 全て当たり前のことだが、当たり前のことを言われると、ツッコミを入れたくなっちゃうなあ。(諸君も入れてみたらいかが。)
 もっとも、これ、彼が優秀な教師である証なのかもしれんが・・。↓
 「・・・1992年に205万人いた高校3年生人口が、2015年には120万人まで減少したと説明をはじめる。高校生の人口が大きく減少しているにもかかわらず、東京大学の定員は3000人のままだという林氏は「20年以上見てきたボクから言わせてもらうと、この(東大生の)下のほうはスッカスカですよ」「かつての東大生と(今の東大生)は全然クオリティーが違う」「スッカスカのカッスカス!」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/12128755/
 「・・・僕は浪人制度は廃止した方がいいと思っています・・・現代は入学者数が現役受験者数を上回っているから・・・。つまり浪人生制度がなければ現役生はもれなく入学できる・・・。
 ・・・逆に言えば、浪人制度があるから浪人が次の(来年の)浪人を押し出すシステムになってる・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/12126937/
 「・・・「皆さんが持っている能力、決められた試験をキチンと解いて、そして穏やかにやっていきたいなら、もう公務員しかない」と断言する一方で、そうでないなら「群像の感覚」・・・これは、多くの人の中に自らを置くことで、「自分がどういう状況で、どの役だったらできるのか」を客観的に判断する力だ・・・を身に付けないと社会で「生きていけない」と強調し・・・た。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11692259/
 中共官民による日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <フカーい日本礼賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人の人にやさしいデザインは、技術的に高いレベルではないのにどうしてこんなに多くの人から愛されるのか」とする記事を掲載した。
 記事は、水の勢いに加えて座り心地の良さまでが配慮された日本の温水洗浄便座の例を示したうえで「人にやさしいデザインこそが、消費者の心を動かすのである」と説明。そのうえで、日本で人にやさしいデザインが生みだされる背景について「ムダを省いたリーン生産方式が素養となっている」、「一生かけて1つの仕事をする匠の精神」、「行動に対する深い研究をベースに、細部にこだわる」、「現代的な感覚と、伝統文化の有機的な結合」、「子どもに対する配慮」と言った点から解説した。
 そのうえで、現在多くの場面においてデザインが要求されている中国では「やり過ぎたデザイン」の現象が明らかに存在すると指摘。「こういった、担うべき基本任務からかけ離れたデザインは、われわれの生活を浮ついた製品と空間で満たしてしまう」、「問題は、そこに『ハイクオリティな生活には大量の富や財産のベースが必要だ』という巨大なミスリードが含まれていることだ」とし、このような状況が「われわれの生活の品位を高め、上質な生活を享受するうえでの実に大きな障害になっている」と論じた。
 そして最後に「シンプル。われわれの生活をもっとシンプルにしよう」と呼びかけている。」
http://news.searchina.net/id/1620445?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国経済には日本のバブル崩壊から学びたくても学べない理由があると説明している。
 記事はその理由を説明するに際し、まず「石油バブル崩壊」を経験したベネズエラの事例を取り上げ、「多くのベネズエラ国民が石油収入に頼っていたため、人びとは苦労して富を創造することを嫌がった」と指摘。また「楽なやり方で富を得ることに慣れると、人の貪欲さはあっという間に大きくなる」とも説明した。
 記事はこの危険な状態は中国にも生じているという見方を示しており、中国が日本のバブル崩壊から教訓を学ぼうとしないのは「中国は現在の不動産バブルに強力に依存しているからだ」と指摘した。
 つまり中国人は現在のバブルの狂乱のなかで楽しい夢を見ており、「バブル崩壊の危険性」を見て見ぬふりをしている――。これが中国には日本のバブル崩壊という非常に貴重な教訓がありながらも、そこから学びたくても学べない理由だということになる。」
http://news.searchina.net/id/1620448?page=1
 <これ、やっぱ、日本に行ってみろキャンペーンの一環なんだろうね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「あなたが想像できない日本の民宿」と題し、日本の民宿に実際宿泊し、その佇まいやサービスなどについて写真付きで紹介する記事を掲載した。
 記事は、民宿の多くが美しい環境ながらも交通が不便な場所にあるほか、夏の海水浴場や冬のスキー場など季節性が高くホテルが通年営業できないような地域の宿泊施設として主に存在していることを紹介。まるで一般民家のような外見の建物に入って案内される部屋も「日本留学したてのころに住んだような部屋で、当時のさまざまな不安を自然と思い出した」と伝えている。
 また、部屋によって茶器などが異なることがある、トイレと風呂場が共用で不便である、夕食にはたいてい天ぷらが出される、川魚などの名物料理もある、ご飯はお櫃に入れられ自分で茶碗に盛る……などといった事柄を紹介した。ハード面での快適さは感じられなかったものの、食事については満足をしたようだ。
 記事を見た中国ネットユーザーの、民宿に対する反応はまちまちだ。環境の良さ、ホテルにはない雰囲気から「悪くない」とする声が出る一方、「反対派」の多くは食事の量について「少なすぎる」と指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1620450?page=1
 <要するに、日本の製品の礼賛。↓>
 「・・・一点資訊は・・・中国のネット上では「日本の工作機械がなければ、中国は人民解放軍向けの銃すら製造できない」という主張があることを伝え、「こうした主張はデタラメではあるものの、日本の工作機械が中国の製造業にとって重要な存在であることは間違いない」と論じた。
 記事は、工作機械は製造業にとって「母」と呼べるほど重要な存在であり、製造業を発展させるうえで優秀な工作機械は必須の存在と指摘。特に日本の数値制御による工作機械は世界をリードする水準にあることは「業界関係者なら知らない人は誰もいないほどの事実」であると指摘した。
 中国も製造業の高度化に向け、発展させるべき分野の1つに「工作機械」が挙げられていることを指摘。一方、日本を含めた西側諸国は中国が工作機械分野を発展させることを望んでいないと主張し、技術封鎖を行っていると主張を展開した。
 だが記事は、「中国は封鎖されればされるほど、強くなる」と主張。日本やドイツ企業の工作機械とはまだ差があるとしながらも、中国産の工作機械も近年は質が高くなっていると主張。「日本の工作機械がなければ、中国は人民解放軍向けの銃すら製造できない」との見方はデタラメであり、近い将来に日本やドイツの工作機械に依存する現状から脱却できるはずだと論じている。」
http://news.searchina.net/id/1620478?page=1
 習ちゃんから日本を上げる形で韓国を貶める記事を書けと新たな指示が出てるんだろうが・・。↓
 <チト、身も蓋もない書き方が過ぎてんじゃない?↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、両国が持つ文化の中身に大きな違いがあると解説している。歴史的な文化ではなく、現代の文化がその論点だ。
 記事は、「文化的な欠乏や、自らの地位を求めたがる故に、全力で外に向けてK-popなどの流行文化を売るのだ」と解説。する一方、「しかしそれは韓国の工業製品同様、見掛け倒しなのである」と辛辣な評価を下した。かたや日本については流行に頼る文化よりも、ロックなど個人の精神に基づくようなものこそが似合うと説明している。
 また日本では2人のノーベル文学賞受賞者をはじめ、一流、二流の作家が数多存在する一方で、韓国にはそのような世界的に名の知れた作家を探すことが難しいと指摘。「それはなぜか。韓国が日本に比べて文化的に弱いからなのだ」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1620444?page=1
 <経済の部分はまあいいが・・。↓>
 「・・・今日頭条は・・・経済と政治の観点から両国の違いについて解説する記事を掲載した。
 まず、経済についてはGDPのほか、物価指数、貧富の差といった部分で日本と韓国には大きな差があると説明。また、新興工業国の韓国は老舗工業国で重工業大国である日本から経済構造上でもおくれをとっているとした。さらに「日本企業はより哲学的な方法で儲けを得るスタイルを確立しているのに対し、韓国企業はなおも『街角で呼び売りする』ような手法に頼っている」と論じている。このほか、製品の品質も同じレベルにはないと指摘した。
 <こっからは、政治の部分であり、日韓とも、まるでわかっちゃなさそうね。
 書きづらいのは分かるが、もうちょい工夫しなさい!↓>
 続いて、政治についてだ。韓国は巨大政党の一党独裁一党独裁状態で、財閥が財界を独占する”軍人政治”であると説明。日本もかつて資本主義国家として同じ道を歩んだものの、70年前に帝国主義を清算し「自分のことをしっかりやれば人生の価値を生み出せる国」に変わったとした。また、韓国は中国・北朝鮮・ロシアなどの存在に加え、歴史的に中央集権の経験が乏しいため、その後ろ盾である米国は”軍人政治”の道を歩ませざるを得なかったと解説したほか、大統領が国家元首的な存在である一方で、多くの大統領がハッピーエンドを迎えられないとしている。」
http://news.searchina.net/id/1620447?page=1
 日本礼賛記事じゃないが、まあ面白かったもの2篇。↓
 「・・・参考消息は・・・インドネシア政府の関係者が「ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は日本に優先権を与える」と述べたと伝え、「ジャワ島の高速鉄道計画に対する償い」という見方もあると報じた。
 記事は、ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は全長600キロメートルで、完成すれば両都市間を従来の半分以下の約5時間で結ぶことになると紹介。さらにインドネシア政府の関係者が「インドネシア政府は日本に同計画における優先権を与えるだろう」と述べたことを紹介した。
 続けて、インドネシアに対する直接投資額を国別で見た場合、日本は長期にわたって最大規模であることを指摘する一方、インドネシアがジャワ島の高速鉄道計画を中国に与えたことで、「インドネシアは日本からの投資に大きな打撃を受けることになった」と主張。
 一方で記事は、インドネシア政府の関係者が「ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は日本に優先権を与える」と述べたのは「インドネシア政府の日本に対する償い」という味方があることを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1620449?page=1
 「・・・青網は・・・日本人に多い名字を紹介するとともに、中国人になじみのある名字が実は「ランク外」であることを伝える記事を掲載した。中国人に良く知られながらも、実際はそんなに多くない名字とは、一体何だろうか。
 それは「亀田」だ。記事は、日本人で多い名字は何かと聞かれた際に「多くの人が『亀田だ』と思うかもしれない」と紹介。その理由について、「なんといってもどの抗日神ドラマでも、丸々太った、蛮勇で無謀なひげ面の、最後的に横死する『亀田』が登場するからだ」と説明した。
 そのうえで、ドラマに出てくる「悪い日本人」が「亀田」ばかりなのは、制作者の悪ふざけ的な部分が多く、実際に日本人の名字で亀田姓が多いわけではなく、むしろ少ない部類に入ると解説している。・・・」
http://news.searchina.net/id/1620457?page=1
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太田述正コラム#8663(2016.10.11)
<またまた啓蒙主義について(その13)>
→非公開