太田述正コラム#9124(2017.5.30)
<皆さんとディスカッション(続x3358)>
<太田>(ツイッターより)
 「…韓国人の「嫌いな国」で中国が日本を抜いて2位に浮上した(1位は北朝鮮)。
 最大の理由は、韓国のTHAAD…配備に対する中国の“経済報復”への反発である。…」
https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_544463/
 習ちゃんを安倍チャンより6倍以上好きだったはず(コラム#9118)なのに?
<ny4R6c9g>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 北朝鮮がいくらミサイルを発射しても、 安倍さんの支持率が下がりませんね。
⇒経済だけの吉田ドクトリンの呪縛下、こういう状況なんだから当然だよ。↓
 「4月の有効求人倍率1・48倍、バブル期上回る・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170530-OYT1T50007.html?from=ytop_top
 日本人はやっぱり、「戦争ができる国になりたくない」のではなくて、「アメリカと戦争ができる国になりたくない」んですね。
 原爆を2発も落とせる、人を人ともこれっぽっちも思わない鬼畜ぶりをみせられたらねえ。
 北朝鮮とどっちが基地外かってったらねえ……
⇒「原爆・・・2発」をはるかに超える米国の鬼畜/「基地外」ぶりを味わわされながら、それをものともせず、ベトナムはベトナム戦争で「アメリカ」と戦い勝利したし、北朝鮮は朝鮮戦争で「アメリカ」に敗北したにも関わらず、「正常」な金日成・正日時代も「基地外」な正恩時代も、一貫して、「アメリカと戦争ができる国」たらんと眦を決して努力してきた。
 日本が「異常」なだけ。
 なお、米国が「基地外」だという認識を一般の日本人が持ってるとは思わないな。
 むしろ、一)米国制作支那等協賛の先の大戦観、二)米国のソフトパワー、三)米国の軍事力、四)米国の経済力、の4点セットを当然視してるんだろ。
 太田コラムで一)、二)を粉砕しつつある・・二)の粉砕には習ちゃんの事実上の協力があるワケ・・し、四)は中共が粉砕する寸前、三)はやがて日・中が粉砕するだろってのが僕の皮算用。(太田)
 だけど、そんな風に筋を通さないまま生きてたら、人間どんどん腐りますよね。
 だから太田さんは独立しないといけないって言ってるわけですが。
 戦争のトラウマを克服するのは大変ですね。
⇒ベトナムにも北朝鮮にも、そして二度の世界大戦で叩きのめされたドイツにすら、「戦争のトラウマ」なんてないで。
 日本が「異常」なだけ。(太田)
<lQxyHcDc>(同上)
 政府による戦後の掌返しと世界の日本に対する扱いの酷さにショック受けたんじゃねえの?
 昨日まで鬼畜米英っつって国を、引いては家族を守る為に命かけさせてたのに、戦争終わったら日本も徴兵された人達も世界中から犯罪者扱いじゃん。
 俺の爺さんとかはまだ戦後に軍人恩給とか貰えてたけど、戦友は日数が足りないとかで1円も貰えなかったってボヤいてたし。
 物資が枯渇する中でそれでも命かけて戦って、戦争終わったらソ連の捕虜になって地獄の2年過ごして命からがら帰ってきたらこの扱いだぜ?
⇒日本政府の政策って要は日本人の過半による政策であり、文句があるなら自分自身を含む日本人に対して言うべき。
 また、「世界の「ドイツ」に対する扱いの酷さにショック受けた」ドイツ人達は、ヒットラーを指導者に押し上げ、「世界」に対して復讐戦を戦った。
 日本が「異常」なだけ。(太田)
 そんな話聞いて育って誰がお国の為に、ましてや世界の為に戦おうなんて思うよ。
⇒諸君、タテヨコと比較することに心がけて欲しい。
 それができない韓国人を見習っちゃダメよ。(太田)
<dkj6.kuQ>(同上)
 実際、鬼畜米英でほぼ何も間違ってねえってことで、自民党政府の掌返しが天皇陛下は気に入らなくて靖国参拝をやめたんでしょ?
⇒「鬼畜米英」、使わせてもらいまっせ!(太田)
 だって戦争終わってすぐは、まさか引き続き鬼畜米英とか言い続けられないし。
 占領下なのに。そのあとは属国だし。
 でももう戦後結構経つし、いい加減そういうのはだめだってことで、天皇陛下も退位しちゃうんでしょ。
⇒「鬼畜米英」がホントであることと、このような譲位問題の解釈とを、ぜひ拡散させて欲しいね。(太田)
 じゃあさ、世界がめちゃくちゃになってもいいってことで、自分の利益のためだけに戦うってことでいいの?
 それって鬼畜米英とおんなじやり方だけど。
 それでそんなことしてるから、実際、めちゃくちゃなんだけど。
 日本は、みんなのために頑張ることが自分の利益でもあるとわかっていて、みんなのことを考える人がいっぱいいるから平和でうまくいってて、その状況を自分の利益のためだけに利用するってこと?
 政府も世界も酷いから自分のことだけ考えるって、そういうのがまさにトラウマを克服できてない状態でしょ
 やっぱりあいつら鬼畜」って、はっきり世界の人にも見えてきてるんじゃん、戦後いろんなことがあって。
 だからはっきりそういって価値観をひっくり返すことが、おじいちゃん孝行にもなるってもんじゃないの。
 おじいちゃんは犯罪者じゃないって。
<globalyst>
≫興子内親王(明正天皇)<・・最後の女性天皇・・>に譲位した。」≪(太田。コラム#9114)
 最後の女性天皇は第117代 後桜町天皇 (第115代桜町天皇の皇女)
 ちなみに、女性天皇は
1. 第33代 推古天皇 (592年 – 628年:35年5ヶ月(*))
2. 第35代 皇極天皇(**) (642年 – 645年:3年5ヵ月)
3. 第37代 斉明天皇(**) (655年 – 661年:6年6ヵ月)
4. 第41代 持統天皇 (686年 – 697年:7年6ヵ月)
5. 第43代 元明天皇(*3) (707年 – 715年:8年2ヵ月)
6. 第44代 元正天皇(*3) (715年 – 724年:8年5ヵ月)
7. 第46代 孝謙天皇(*4) (749年 – 758年:9年1ヶ月)
8. 第48代 称徳天皇(*4) (764年 – 770年:5年9ヶ月)
9. 第109代 明正天皇 (1629年 – 1643年:13年11ヶ月)
10. 第117代 後桜町天皇 (1762年 – 1770年:8年4ヶ月)
の10人。全員独身(寡婦か未婚)で即位し、譲位以後も独身を通した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/女性天皇
 武家社会になってからは2人、それ以前(飛鳥、奈良時代)は8人。
(*)ウィキペディアの「推古天皇」には在位期間として593年1月15日 – 628年4月15日となっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/推古天皇
(**)皇極天皇と斉明天皇は同一人物
 (皇極天皇(こうぎょくてんのう)、重祚して斉明天皇(さいめいてんのう;齊明天皇、推古天皇2年(594年) – 斉明
 天皇7年7月24日(661年8月24日))は、日本の第35代・第37代天皇。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/皇極天皇
(*3)元明天皇と元正天皇は母娘
https://ja.wikipedia.org/wiki/元正天皇
(*4)孝謙天皇と称徳天皇は同一人物
 (孝謙天皇(こうけんてんのう)、重祚して称徳天皇(しょうとくてんのう;稱德天皇、養老2年(718年) – 神護景雲4年8月4日(770年8月28日))は、日本の第46代・第48代天皇。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/孝謙天皇
 日本で重祚している天皇は上記2人だけ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/重祚
<太田>
>最後の女性天皇は第117代 後桜町天皇 
 おーそうでしたね。
 サンキュー。
 お久しぶりですが、ご息災のようで何よりです。
<太田>
 先々週の紙のFTから。
●5月13日付のコラムと5月15日付全面記事とが、欧州「縮小」を取り上げていた。
 前者は、欧州は1200年前のフランク王国のカロリング朝時代の領域へと縮小しつつあるというもの。
 ソ連崩壊前にゴルバチョフは、「我々の欧州という共通の家」を語ったものだが、プーチンは専制と金権を追求する始末だし、トルコはEUが民主化・軍の力の削減を求めた結果エルドアンの専制がもたらされ、バルカンは(既加盟のクロアチアを除き)EU加盟など覚束ない状態だし、英国はブレグジットするに至った、と。
 (イベリア半島とイタリア南部はどうしてくれる、と言いたいところはじっとガマンの子。(太田))
 後者は、マクロンの仏大統領当選を、EU内の西欧諸国は歓迎、東欧諸国は冷ややか、だとする。
 マクロンが、ポーランドとハンガリーは、法の支配と民主主義を蔑ろにしている、と批判してきたからだ、と。なお、ベルギーのワロニア地方の首相は、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアはEUを脱退せよと発言している、と。
 (ちなみに、EU内の東欧諸国のみならず、バルト海沿岸諸国は、どちらかと言えば、EUよりもNATOの一員であることの方が重要だと考えている、と。)
 また、マクロンは、これは、東欧からだけではない反発を呼んでいるところの、EU蔵相の設置も提案している、と。
 更に、旧オーストリア=ハンガリー帝国内であったクロアチア以外の、つまりは、オスマントルコ帝国内であったバルカン諸国は、EU加盟はそもそもむつかしい、とも。
●5月15日付に載っていた、TVとデジタルの広告費総額の推移は、2016年に、後者が前者を追い抜いたことを示していて興味深かった。
●5月16日付に、韓国の文政権とサムソンに関する大きな記事が載っており、韓国の総株価に占めるサムソンの大きさと韓国での総株価が安過ぎることが分かるグラフが興味深かった。
 新政権が、巨大過ぎるサムソンに象徴されている財閥問題、とりわけそのガバナンス問題「解決」に、かつまた、総株価が安すぎることの背後にある要因の一つと私が見る、地政学的リスク、の軽減に、どれだけ真剣に取り組むかを注視していきたい。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 自民党幕府の必死の抵抗続く。↓
 「佐藤勉衆院議院運営委員長は29日、天皇陛下の退位を実現する特例法案の採決に合わせて採択する付帯決議案を各党に提示した。
 委員長案では、安定的な皇位継承のために政府に求める検討内容として、皇族女子が結婚後も皇室にとどまることを可能にする「女性宮家の創設等」を明記した。民進党の主張に沿ったもので、自民党も受け入れる方針を固めた。ただ、検討期限が明記されていないことに民進党が難色を示し、自民、民進両党が30日に再度協議することとなった。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/20170529_yol_oyt1t50104/
 産経は自民党寄り、朝日は野党寄り、の記事しか載せないのは困ったもんだというか、オモロイというか・・。
 (典拠は省略するが、朝日を含め、購読者数が減ってる中で産経は増やしてるらしいね。)↓
 「【加計学園】京都産業大の「落選」は日本獣医師会のロビー活動のせい? 「ご理解を得て『1校に限り』に修正」と会報に 現職大臣らに働きかけ・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290037-n1.html
 「「総理は言えないから私が」と首相補佐官が…前次官証言・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASK5Y6FFKK5YUTIL04R.html?rm=536
 岸君(コラム#9116)のと同工異曲の説明がなされており、概ね首肯できるが、文中に登場する、筆者の窪田による「官僚トップの「面子」」という表現にはチトひっかかる。
 首相に対する乾坤一擲の戦いを挑むというのに、あんな荒唐無稽な「釈明」をしたら、それだけで全てが台無しになってしまう、ということが分からないような者は、それだけで官僚失格だからだ。
 官僚は、言葉の表現の(文学者とは全く違った意味で)プロでなければ務まらないのであり、トップにこんなアマチュアしか就けるべき人材がいない、文科官僚達に、守るべき(そのトップを含むところの)「官僚・・・の面子」など、ハナからない・・そんなことはフツーの官僚にとっては周知のことだ・・からだ。
 (もちろん岸君だって周知しているが、彼は、今でも一応公人だから、筆致を通じてそのことを仄めかすにとどめている。)↓
 「なぜ前川さんは「出会い系バーで貧困調査」という苦しい釈明をしたのか ・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%89%8d%e5%b7%9d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%af%e3%80%8c%e5%87%ba%e4%bc%9a%e3%81%84%e7%b3%bb%e3%83%90%e3%83%bc%e3%81%a7%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e8%8b%a6%e3%81%97%e3%81%84%e9%87%88%e6%98%8e%e3%82%92%e3%81%97%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b/ar-BBBEgQQ?ocid=iehp#page=2
 これも人生。↓
 「岡本公三–「最後のインタビュー」で語った亡命生活と望郷の念・・・」
https://mainichi.jp/articles/20170530/mog/00m/040/008000c
 米国による平和が終わろうとしていることを、古典ギリシャ黄金時代が終わってしまったという史実に照らして心配する長編コラムだ。
 (アテネを中心とする)古典ギリシャに先の大戦後の(米国を中心とする)世界を準える、というギリシャ偏重主義や、米国をアテネに準える米夜郎自大主義、は噴飯ものなのだが・・。↓
 The End of History Is the Birth of Tragedy・・・
http://foreignpolicy.com/2017/05/29/the-end-of-history-is-the-birth-of-tragedy/
 ロシアの脅威は、北朝鮮と同じ、(経済力を伴わないところの、)核と犯罪行為何でもありの軍事的・刑事的な脅威に過ぎないのに対し、Isisの脅威は一神教、ひいては教義宗教(含むイデオロギー)の脅威なのであって、米国人達自身を含むところの、人間の心に潜む自身への脅威なんであるからして、マケインは間違ってるよ。↓
 John McCain: Vladimir Putin Is a Bigger Threat Than ISIS
http://fortune.com/2017/05/29/john-mccain-isis-vladimir-putin/?xid=homepage
 ロンドン一極突出繁栄の英国経済は、ブレグジットで、一層の地番沈下必至、ということを多数のグラフで説明している。↓
 Why ‘Brexit’ Will Make Britain’s Mediocre Economy Worse・・・
https://www.nytimes.com/2017/05/29/opinion/britain-brexit-economy.html?ref=opinion
 動物、とりわけオスが美しいことがあるのは、動物に審美眼があるからだ、美に進化論的観点からの効用などない、という説が詳説されている。↓
https://www.nytimes.com/2017/05/29/science/evolution-of-beauty-richard-prum-darwin-sexual-selection.html?hpw&rref=science&action=click&pgtype=Homepage&module=well-region&region=bottom-well&WT.nav=bottom-well&_r=0
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <新しい視点から日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国自動車市場で日系車の躍進が凄まじいと伝え、韓国系メーカーとフランス系が中国市場で失ったシェアの実に約70%を「日系車が食った」と伝える記事を掲載した。
 まず記事は、17年1ー4月期において、韓国およびフランス系メーカーの販売台数が減少したと伝え、同時に韓国系の販売シェアは前年の6.92%から4.23%まで急落したと紹介。またフランス系も同2.78%から1.71%に下落したと伝えつつ、「シェアを失った企業があるならば、それはシェアを拡大させた企業があることを意味する」と指摘した。
 続けて、「多くの中国人は韓国車やフランス車が失ったシェアは中国車が獲得したと思っている」とする一方、中国車はコストパフォーマンスの高さで市場を獲得しているが、韓国車およびフランス車が失ったシェアのうち、わずか20%程度を獲得したに過ぎないと指摘。大半を獲得したのは日系車であり、「韓国系メーカーとフランス系が中国市場で失ったシェアを食ったのは日系車だ」と指摘した。
 これに対して中国のネットユーザーからは、「歴史的なことを除けば、日系車は中国人にとって優れた車だ。品質は良い、価格も妥当だ、最も重要なこととして燃費が良い」といった肯定的な意見が寄せられていた。」
http://news.searchina.net/id/1636700
 <定番の日本の公衆トイレ称賛だが、新情報も盛り込んでいる。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の公衆トイレの素晴らしさを紹介する記事を掲載し、中国との違いに注目した。
 日本の公衆トイレは、非常に清潔なだけでなく、快適で「いつまでもいたい」と思わせるようなトイレもある。記事は、日本のトイレの良さを世界に発信するため、TОTОと成田空港が共同で成田国際空港に設置した体感型トイレギャラリーを紹介。トイレとは思えないおしゃれな空間となっている。また、NTTドコモが期間限定で設置した「スマホ専用トイレットペーパー」や、オレンジを基調とした壁いっぱいに明るい絵が描かれた子ども用のトイレも紹介し、トイレにかける日本人の情熱と発想力を紹介した。
 記事が非常な驚きをともに日本のトイレを紹介しているのは、こうした快適なトイレが、「個人の家のトイレではなく公衆トイレ」であるからだ。自分のものはきれいに使うが、公共のものは気にしない中国らしい着眼点と言える。日本人が中国という言葉から連想するのは、餃子やチャーハンなどの中華料理と並んで「ニーハオトイレ」だと嘆きつつ、中国の公衆トイレは、社会主義の象徴ともいうべき「アンモニア臭」からいまだに抜け出せないのに対し、日本の公衆トイレには絵が飾られ、植物があり、化粧直しもでき、時には休憩までできるほど快適だと強調した。
 記事によると、その理由は日本人が潔癖性だからではなく、「信仰」と関係があるという。日本には厠神、雪隠神、手水神など、トイレの守護神を表す言葉がたくさんある。また、生まれたばかりの赤ちゃんをトイレでお参りさせる雪隠参りや、家の新築・改築の際にトイレの下に男女1対の人形を埋めて守り神とする習慣がいまでも残っている地域もあると指摘、日本人のトイレの神様信仰の根強さを強調した。」
http://news.searchina.net/id/1636722?page=1
 <日本の癌検診を称賛。日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・同花順・・・記事は、中国の一部統計として、中国では毎日1万人以上ががんと診断されている計算であり、人口の約3分の1ががんを発症している計算となるほど、中国ではがん患者が増えていることを指摘。がんは早期発見が重要と言われるが、中国ではがんの早期発見率が20%に満たず、日本の早期発見率には程遠い。それゆえ中国の富裕層は旅費や宿泊費が掛かるとしても日本で健康診断を受けたがるのだと論じた。
 続けて、日本のがん検診と治療が世界のトップクラスの水準にある背景として、「日本もがん大国であるゆえに医療技術が発達した」ことを挙げている。日本でもがんを発症する人が多くいるものの、胃がんの5年相対生存率は73.1%に達すると指摘し、この生存率の高さこそ、日本のがん治療のレベルの高さであると論じた。
 また患者を人として尊重する医療サービスは「日本ならではのもの」だとし、中国では1人の医者が診る患者があまりに多いため「3分で診断」すると揶揄(やゆ)されるほど雑だと指摘。患者に対する配慮が欠けた冷たい対応が日常的だとした。患者への配慮や医師との協力が必要ながん治療において、中国人が自国の医療よりも日本の配慮ある医療を求めるというのもうなずける。
 さらに、外国人が日本に滞在し、がん検診を受ける費用を計算すると4万577人民元(約65万円)は必要となると紹介。仮にがんが発見され、日本で治療を受けるとすればさらに高額な費用が必要となることを紹介する一方、それでも背に腹はかえられないとして、富裕層の間では日本での検診が人気となっていることを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1636696?page=1
 <平野フィーバーは続いている。↓>
 「準決勝まで中国の強豪と当たらぬ「くじ運」の強さ・・・平野美宇は「天に選ばれし子」なのか?・・・」
http://news.searchina.net/id/1636691?page=1
 <日本に対する敬意の眼差しで、日中の金銭事情が簡潔に対比されている。↓>
 「・・・捜狐は・・・中国人の家とお金の事情について紹介する記事を掲載し、中国人の考え方や生活スタイルが日本人とどのように違っているのかを論じている。
 記事は、まず日本人の生活スタイルに対し、「普段は非常に簡素な生活をしている」とし、「自分が贅沢な暮らしをしていたとしても、それを他人に見せびらかす人はいない」のが普通なのだと伝えた。一方、中国では富をひけらかす人は少なくないが、それは自分の富を見せつけることがメンツにつながるという考えがあるためだと紹介した。
 続けて、2016年における日本と中国の1人あたりGDPは、日本のほうが中国の約4倍もあるとしながらも、「なぜ中国人のほうがお金持ちに見えるのだろうか」と疑問を提した。多くの中国人が海外旅行を楽しむようになってきてはいるが、「中国における富裕層はごく一部」であり、10億人を超える人びとは決して豊かではないと指摘、すべての中国人がお金を持っているわけではないとした。
 さらに、中国人の平均月収が約5000元(約8万1000円)ほどにとどまるのに、中国人が数十万ー数百万元(数百万円ー数千万円)もする不動産を購入しているは「持ち家がないと結婚できないためだ」と主張。一方、日本では持ち家がなくとも結婚できると伝え、無理して家を購入しようとはしないことを紹介した。中国では結婚するために、男性は家を用意しなくてはいけない。つまり、お金がなくても、また使いたくなくても使わなければならない状況に中国の若者は立たされていると言える。
 最後に記事は、中国はまだまだ発展途中で、日常生活もままならない人々がまだ存在することを忘れてはならないと結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1636724?page=1
 <笑い話的に日本を紹介。日本へ行けキャンペーンとも言えそう。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本は風光明媚な国であり、同時に買い物天国だとしながらも、「日本と中国はさまざまな点で大きく違っている」とし、中国人旅行客は「日本と中国の違いの多さに驚くことも多い」と紹介する記事を掲載した。
 記事は日本で目にしたものが中国とまるで違うとしても「それは文化の違いであるゆえに日本人から見れば至って正常な事柄だ」とした。たとえば、「ビジネスマンが街中で酔いつぶれている姿」は日本ならではだと指摘し、日本のビジネスマンが世界で最もストレスを抱えているためであると説明した。中国では酒の席で酔いつぶれることはタブーなので、泥酔して道端で寝てしまう人を見かけることはない。それゆえ、中国人が日本で酔いつぶれて寝ている人を見ると驚くのも無理はないだろう。
 また日本は漫画大国であるゆえ、コスプレをした人たちについても「日本人は自分の好きな服装で街に出る」が、それは日本では特に驚くことではないとしている。日本でもコスプレが一般の人びとにも認知されるには時間がかかったが、中国ではまだ浸透していない文化なのであろう。他には日本の各家庭では「トイレ専用のスリッパ」があり履き替えなければいけないことを挙げたが、中国では玄関で靴をぬぐ習慣が浸透していないので更にトイレで専用のスリッパに履き替える必要は理解できないのだろう。
 他に日本でも少なくなっている「エレベーターガール」についても取り上げ、清掃員や店の従業員とも異なるエレベーターに特化された日本の唯一無二の「特殊な職業」として利用客に大変便利なサービスを提供していると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1636672?page=1
 <日中交流の観点から、日本の不動産事情を紹介。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「東京では中国人が不動産を購入し、日本人が不動産を借りている」と論じる記事を掲載し、なぜ経済的に発展している日本人が家を購入しないのか、その理由を考察している。
 記事はまず、中国人は日本に対して、「日本人の1人あたりGDPは中国の約4倍以上」であるため、「生活水準も4倍」と認識していると伝える一方、日本の経済事情について、高収入の人ももちろん存在するが「男女間の収入に開きがあることや非正規雇用の割合が近年増加している」ことを指摘し、個々の収入に非常に開きがあることを紹介した。また、「生活費が上昇している」ことも指摘し、「決して日本人の生活は、中国の4倍豊かなわけではない」と紹介した。
 そして、家を借りる日本人が増えている理由として、まず「購入できない」ということが大きいと指摘。日本人の収入と支出の状況からして、「貯蓄はもちろん家の頭金も困難な人は少なくない」と主張。さらに、「ライフスタイルの多様化」によって、「子が小さいときには学校の近くに住み、年を重ねて子が独立した後は、駅や病院、スーパーの近くに住むことを望む」人が多く、持ち家があると負担と感じる人も少なくないとした。また、日本企業では転勤が多く、いつ転勤になるか分からない人は持ち家を持ちたがらない場合もあるとした。
 では、なぜ中国人が日本の家を購入するのだろうか。記事は、「首都圏の物件の利回りが中国より高い」ことを指摘した。ゆえに多くの中国人は東京の不動産を購入すると伝え、中国人が日本に家を持ち、日本人が中国人から借りるという現象が生じていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1636708?page=1
 <これはチョイひねったガス抜きだろう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人女性が中国のみならず、世界の男性に愛される理由」を分析する記事を掲載した。
 記事は、日本人女性が人気だと主張する理由の1つとして、「夫に対して謙虚」なことを挙げた。日本の家庭は今も「男尊女卑」の傾向があるとしたうえで、日本の女性は朝早く起きて朝食を準備し、夫の着る服を用意し、夫が家を出るときには上着まで着せてあげる、と日本人女性がいかに献身的であるかを強調した。2つ目の理由は、「夫に対して寛容である」ことだ。これは、日本女性の度量が大きいというよりも、男尊女卑の伝統が根強く、許すしかないのだろうと推測した。
 3つ目の理由は、「夫を束縛しない」こと。日本人女性が夫の浮気に寛容なのはよく知られていると記事は主張。浮気をしても他国の女性のように大騒ぎしないので、男性にとっては都合が良いとした。最後に挙げた理由は、「夫に従順である」ことだ。日本の家庭では男性は絶対的な権利と地位を持っているためで、外国の男性は日本人女性と接すると「扱いやすい」と感じるという。」
http://news.searchina.net/id/1636697?page=1
—————————————————————————
<K.K>
≫末尾の楽屋裏というかゴミ箱というかまで、付いたまま送ろうとしたのですが、容量オーバーで送れなかったので、(半分にしてもダメだったので、)1/4ほどの分量にしたものを送ります。≪(コラム#9123。太田)
 容量がバカでかいことを忘れていました。
 送付されたファイル(以下、「現ファイル」)の文字コードを調べた所、やはり「Unicode」になっていました。(「UTF-8」か「UTF-16」かまでは調べていません。)
 「Thunderbird」が「1行72文字」で折り返しが付く設定で、「現ファイル」の一部をコピーして、メール作成・送信をすると、送信時には「折り返し」が入っているけれど、受信したメールには「折り返し」が入っていませんでした。
 ですから、「折り返し」が入らなくなってしまった原因は、「Thunderbird」のアップデートではなく、「現ファイル」の保存文字コードが「Shift-JIS」から「UTF-16」に変わってしまったことが原因ではないかと思います。
 有料読者向けの「太田コラム」の内、5月21日配信の「皆さんとディスカッション」と「二つのドイツ(その6)」の文字コードは「ISO-2022-JP」です。調べていませんが、5月21日以前の「太田コラム」の文字コードは「ISO-2022-JP」なのだと思います。
一方、5月22日以降の有料読者向けの「太田コラム」の文字コードは、「UTF-8」になっています。
 ということは、5月21日もしくは22日に加えた変更によって、「現ファイル」の保存文字コードが「Unicode」になってしまったのではないかと思います。
 送付された「現ファイル」に、「変更を加えて保存」という操作を10回行ってみましたが、特に問題なく保存できました。
 今回送付された「現ファイル」に、「2017/05/21」以降の部分は含まれていませんので、障害の原因が「ファイルサイズ」にあるのか「2017/05/21辺りに加えた変更」にあるのか、判断できない状況です。
 そういう訳でして、お時間のある時に、下記の手順で、検証用に、フルサイズの「現ファイル」を送付してください。
0.「現ファイル」を7-zipで圧縮してください。
1.下記のサイトにアクセスしてください。(「Giga File 便」というサイトは、以前太田さんにファイルを送る時に使ったことのあるサイトです。)
 <以下省略。(太田)>
<太田>
 7zipで圧縮したら、5分の1強の大きさになったので、添付で<太田コラム元ファイルを>送ってみます。
 <当然ながら、添付文書は省略。(太田)>
 <→成功。>
<K.K>(画像は省略(太田))
 送っていただいた「太田コラム」ファイルに関して、わかったことと、やってみたことを、以下に羅列します。
・「太田コラム」ファイルの文字コードは「UTF-16」です。(「秀丸」のウィンドウの右下の方に、「文字コード」が表示されます。今回、私も初めて気づきました。) そして、今月の1日に有料読者に公開されたファイル(「columun1~8」)の文字コードも「UTF-16」です。ということは、5月21日辺りに「太田コラム」ファイルの文字コードが変わってしまったかも、という私の推測は誤りということになります。
・「太田コラム」ファイルに「編集・保存」を10回行ってみましたが、エラーは表示されませんでした。念のため別のパソコンでも試してみましたが、結果は同様でした。つまり、太田さんの直面している障害を再現することは出来ませんでした。
・「太田コラム」ファイルの文字コードを「Shift-JIS」に変更して、保存操作を行ってみたところ、下掲のエラーが”毎回”表示されました。一応、太田さんの場合と同じエラー画面を出すことには成功しましたが、太田さんの場合は、”毎回”エラーが表示されるわけではありませんので、やはり全く同じ障害を再現できたとは言えません。
・上掲のエラー画面で、「保存せずに変更出来ない文字へジャンプする」を選択→変換出来ない文字を修正、という操作を繰り返して、「~」「-」「£」「<ユーロ>」「c」「e 」等の文字が原因らしいということがわかりましたが、とてもではありませんが全部は修正出来ませんでした。
・「秀丸」で「太田コラム」ファイルの文字コードを、「UTF-16」から「UTF-8」に変更してみたところ、保存は問題なくできるのですが、ファイルを開きなおそうとした時に「秀丸」が「Shift-JIS」で読み込もうとしてしまいエラーが出る場合がありました。「文字コード変換ツール」で文字コードを変換してみようとしましたが、ファイルのサイズが大きいことが原因でできませんでした。
・Windows標準の「メモ帳」で「太田コラム」ファイルを開いて、文字コードを「UTF-8」で保存して「秀丸」で開いてみたところ、「秀丸」で文字コードを変更した場合とは異なって、問題なく「UTF-8」で開かれました。(何故、「秀丸」で文字コードを「UTF-8」に変更した場合は、ファイルを開くときにエラーが出る場合があって、「メモ帳」で文字コードを「UTF-8」に変更した場合は、正常に開けるのかは、わかりません。)
 そういうわけで、明確な原因と解決策はわかりませんでしたが、「メモ帳」で文字コードを「UTF-8」に変更すれば、改善されるかもしれませんので、下記の手順で文字コードを「UTF-8」に変更してみてください。
1.「太田コラム」ファイルを[デスクトップ]等にコピーしてください。
2.Windows標準の「メモ帳」を起動させてください。([スタート画面]に「メモ帳」が登録されていない場合は、[W]の欄までスクロール→[Windowsアクセサリ]の中に[メモ帳]があります。)
3.[メモ帳]のウィンドウで、[ファイル(F)]→[開く(O)]をクリックしてください。
4.手順1でコピーした「太田コラム」ファイルを開いてください。
5.[ファイル(F)]→[名前を付けて保存(A)]をクリックしてください。
6.[名前を付けて保存]ウィンドウの下のほうにある[文字コード(E)]を[UTF-8]に変更して、[保存]ボタンをクリックしてください。
7.警告のウィンドウで[はい(Y)]をクリックしてください。
8.[メモ帳]を閉じて、文字コードを変更した「太田コラム」ファイルを「秀丸」で開いてください。
9.[秀丸]のウィンドウの右下の方で、文字コードが[Unicode(UTF-8)]になっていることを確認してください。
10.保存操作を数回行ってみて、まだエラーが出るか確認してみてください。
<太田>
 後でやってみます。
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太田述正コラム#9125(2017.5.30)
<武光誠『誰が天照大神を女神に変えたのか』を読む(その4)>
→非公開