太田述正コラム#9218(2017.7.16)
<皆さんとディスカッション(続x3405)>
<太田>(ツイッターより)
 「劉暁波氏の遺骨、海に…中国当局は遺灰が埋葬され、民主化運動のシンボル的な位置付けとなることを懸念し散骨を求めていたとみられる。…」
http://www.asahi.com/articles/ASK7H6QZ7K7HUHBI03S.html?iref=comtop_8_02
 オバマがオサマ・ビンラディンにやったことを習ちゃんが「継受」したのね。
 バグダーディは墓持てるだろか?
<太田>
 日本文明継受に狂奔してる習ちゃん、叛乱を起こした平将門や藤原純友が神社に祀られる文化
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B0%86%E9%96%80
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E7%B4%94%E5%8F%8B
も継受しなくっちゃダメじゃん。
<太田>(ツイッターより)
 プーチンは2005年に「ソ連崩壊は 20 世紀最大の地政学的悲劇」と述べた
http://www2.jiia.or.jp/pdf/resarch/H27_Russia/02-ito.pdf
が、その伝でいくと、「〇は朝鮮半島最大の地政学的悲劇」の〇とは何か?
 次回のオフ会で解答を言うが、的中者は例によって半年名誉有料読者にするので、ふるって投稿を!
<Terry Teruaki>(フェイスブックより)
 習近平。
<太田>
 本来、現段階で正否を言うべきじゃないんだが、残念ながら、それじゃ、実質、前回の問いかけと同じだったということになっちゃう・・習ちゃん、まずは朝鮮半島を再羈縻国化したい旨宣言・・ので、正解たりえない。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 この類の話は、読む都度、粛然とさせられる。↓
 「「何十年も経ちましたが、全て鮮明に覚えています」元刑務官が語った死刑執行の瞬間・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13340348/
 米国は対イラク戦・イラク占領でもって、熨斗付けてイランにイラクを提供しちまった、だと。
 (米国人は殆ど全員トランプ的アホ達なんだから当然だわよ。(太田))↓
 When the United States invaded Iraq 14 years ago to topple Saddam Hussein, it saw Iraq as a potential cornerstone of a democratic and Western-facing Middle East, and vast amounts of blood and treasure — about 4,500 American lives lost, more than $1 trillion spent — were poured into the cause.・・・
 Iran Dominates in Iraq After U.S. ‘Handed the Country Over’・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/15/world/middleeast/iran-iraq-iranian-power.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=photo-spot-region&region=top-news&WT.nav=top-news
 イスラム同胞会は、アラブの春の主力だったが、今や、少なからぬメンバーがトルコに亡命中、だとさ。↓
 ・・・members like Mr. Shalash, many of whom are either in jail in Egypt or in exile in countries like Turkey, say・・・Muslim Brothehood・・・is not only democratic, but decimated and divided. They say it has little ability to exert control over even its own members, let alone the governments of the Middle East.・・・
  In 2011, the Brotherhood or its offshoots seemed to be the coming force in regional politics, having a hand in most of the uprisings that challenged the old order in several Middle Eastern countries.
 In Egypt, the Brotherhood’s Mohamed Morsi was elected president. In Tunisia, Ennahda — a party inspired by the Brotherhood — initially emerged as the most powerful post-revolutionary faction. The Syrian Muslim Brotherhood played a major role in the rebellion against the government of President Bashar al-Assad.
 <イスラム教による統治を掲げてるのは同じだが、ボトムアップである点で、サウディアラビア等のそれ・・トップダウン・・とは相いれない、と。↓>
 All this frightened the rulers of Saudi Arabia and the Emirates.・・・
 In the short term, however, the Brotherhood poses few practical problems for its enemies. While some of the groups it has inspired, including Ennahda and Hamas in Gaza, retain positions of prominence, the original Egyptian group has been crushed.・・・
 <(考え方がほぼ同じであり、だからこそ彼らを匿っている、トルコのエルドアン政権が成功を収めるかどうか、彼らは固唾をのんで見守っている、とも。)↓>
 Since Mr. Morsi was ousted as president by the Egyptian Army in 2013, backed by both Saudi Arabia and huge crowds of Egyptian protesters, thousands of members of the Egyptian Brotherhood have been arrested or killed. A minority managed to escape, some to Qatar but most to Turkey, where about 1,500 have found sanctuary.・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/15/world/europe/muslim-brotherhood-qatar-egypt-turkey-saudi-arabia.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Feurope
 イスラム教のシャリアも、もともとはユダヤ教のHalakhaのもじりだとさ。↓
 ・・・The Jewish tradition of divine law, Halakha, which also means “the way,” is what Shariah is modeled on. Like Shariah, Halakha has many rules on matters of personal observance — what to eat, what to wear — that Orthodox Jews still follow. But it also has harsh punishments, including stoning and even burning to death, for crimes such as adultery, blasphemy and idolatry.
 <違いは、ユダヤ教が、政治権力を2000年近く前に失い、現在に至っているという点だと。爾来、居住している国の法に服すようになった。↓>
 The big difference between Judaism and Islam here is that the former lost political power nearly 2,000 years ago, at which time the Halakha’s penal code became ineffective. Rabbis, as leaders of often persecuted minorities, accepted the laws of their host countries, declaring, “the law of the kingdom is the law.”・・・
 <しかも、18世紀に、モーゼス・メンデルスゾーン・・あの作曲家の祖父・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3
主導のユダヤ啓蒙時代を経験。↓>
 Yet a lack of power wasn’t the only thing that led Jews to abandon the constraints of Halakha, there was also the Enlightenment — more specifically the “Jewish Enlightenment.” Its proponents, like the 18th-century philosopher Moses Mendelssohn, reinterpreted Judaism in the light of modern values like secular knowledge, rationality and freedom of conscience. The arguments Mendelssohn articulated in his 1783 masterpiece, “Jerusalem, or on Religious Power and Judaism,” are remarkably similar to the arguments by Muslim reformists today. (In other words, the Jewish Enlightenment, not Martin Luther’s Protestant Reformation, is the right analogy for the reform needed in contemporary Islam.)・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/13/opinion/shariahs-winding-path-into-modernity.html?rref=collection%2Fspotlightcollection%2Feditorials-and-opeds-about-world-news
 中南米は殺人横行地帯だと。
 (この根本原因を、いつか追究してみたいね。(太田))↓
 ・・・Latin America is home to just over 8 percent of the world’s population but a third of its homicides; between 2000 and 2016, 2.6 million people were murdered. Most countries have seen their homicide rate fall, but in Latin American countries, it is on the rise.・・・
 <そもそも、殺人を犯してもまず捕まることはない。↓>
  The Latin American countries included on the Global Impunity Index, from Mexico’s Center for Studies on Impunity and Justice, are categorized as nations of “high” impunity. Mexico is No. 2 on the list, after the Philippines. If we take into account the crimes that are never reported and remain unaccounted for, the two countries have an impunity rate of 99 percent.
People kill because they can get away with it.・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/15/opinion/sunday/latin-america-murder-homicide.html?ref=opinion
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <ソニーを例に、日本の製造企業を絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・昨年創業70周年を迎えた「世界のソニー」が、その歴史の中で生み出してきた画期的な商品の数々を紹介する記事を掲載した。 
 記事は、同社の歴史がが1946年5月7日に井深大氏と盛田昭夫氏の共同経営によって設立された「東京通信工業株式会社」から始まったと紹介。「当時、ちっとも目立たなかったこの会社がその後世界に名声を轟かせ、日本ブランドの象徴になろうとは、誰も思わなかっただろう」とした。 
 また、東京通信工業の設立趣意書には「勤勉でまじめな技術者の技能を十分に発揮させる。自由闊達で、愉快な理想の工場を作る」といった内容が書かれており、この目標がソニーのDNAに染み込み、ソニーは成長を遂げたと伝えている。 
 そして、1950年に外国製品の独占状態を崩す、日本初のテープレコーダーを生産して以降、60年に8インチポータブルテレビ、68年のトリニトロンカラーテレビ、70年には画期的なデザインのスライド式ラジオを開発したと紹介。さらに、72年のウォークマン、83年の縦型レコードプレーヤー、89年の21機能搭載ラジオ、樹齢200年のケヤキをハウジングに使用した超プレミアムヘッドホン、97年のノートパソコンVAIOシリーズ、2003年の超小型かつ超高級なデジカメなど、同社の高い技術力とイノベーション力を感じずにはいられない商品を挙げ、紹介した。 
 記事は「これらの製品は、ソニーが誇るトップレベルの技術力とデザイン力の氷山の一角に過ぎないのである」とし、これ以外にも数え切れないほどの画期的な商品を開発し、世間を驚かせるとともに注目を集め、愛されてきたことを伝えた。 
 中国のネットユーザーからはかつて愛用してきたソニー製品への思い出とともに「ずっとソニーのファンであり続けてきた」、「素晴らしい。賞賛しなければ、自分の良心が疼く」、「これこそ、民間の科学技術を前へと推し進めた企業。その偉大さは華為や小米、サムスンをはるかに超える」といった賞賛のが数多く寄せられた。」
http://news.searchina.net/id/1639901?page=1
 <日本で提供されるコーヒーを絶賛。↓>
 「どうして日本で飲むコーヒーは、中国で飲むコーヒーよりも格段にうまいのか・・・」
http://news.searchina.net/id/1639898?page=1
 <定番だが、緊急車両通行時の日本人ドライバー達を絶賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、緊急車両が通行する際の日本人ドライバーたちの対応を撮影した動画を紹介し、その動画を見れば「日本人の民度の高さは一目瞭然」であると伝えている。 
 記事が掲載した動画を見てみると、撮影されたのは日本国内の幹線道路らしき場所だ。片側4車線あるが、交通量が多い道路であることがわかる。そこに救急車がサイレンを鳴らしながら現れると、救急車の前を走っていた車たちが続々と徐行しながら路肩に寄って行き、道路の真ん中を救急車が走り抜けて行く様子が映っている。 
 救急車はスピーカーとサイレンで接近を知らせてはいるものの、路肩によるよう強制は一切していないが、行く手を邪魔する車は1台もない。救急車が過ぎ去った後はまるで何もなかったかのように、各車が元の車線に戻って走行を再開している。」
http://news.searchina.net/id/1639900?page=1
 <コラム#9204で紹介した記事の焼き直しで、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本に行くのにドラッグストアしか知らないの?」として、現地人も愛する貴重なショッピング体験をする事ができる場所を紹介する記事を掲載した。 
 記事は「みんなが大好きなのは免税店やドラッグストアではないだろうか。しかし、日本には様々な蚤の市や手作りマーケット、雑貨マーケットなどが存在するのである。もし現地の素敵なものを手に入れたければ、こういったマーケットこそが狙い目。運が良ければ、そこでしか手に入らないお宝をゲットすることができるのだ」と説明している。 
 そのうえで、今年8月19-20日に東京で開催される「真夏の東京蚤の市」を紹介。ここでは中古品や古本、骨董といった品物が豊富に揃っており、古くて素朴な味わいに満たされているとした。また、福岡でも8月13-16日に29回目となる「護国神社蚤の市」が開催されるとし、こちらは中古品や骨董品の他、オリジナルのハンドメイド品が多く並ぶとした。 
 さらに、週末に東京周辺を中心に開催される「青空個展てづくり市」を紹介。こちらに出品されるものは基本的に全てハンドメイド品でどれもとても美しく、若い人から人気であると伝えている。記事は最後に「今度日本に行くときは、おもしろいマーケットに足を運ぶことも計画に入れよう」と勧めた。」
http://news.searchina.net/id/1639905?page=1
 <日中交流モノ。↓>
 「中国人は日本で家電や医薬品を買うが、日本人は中国で何を買って帰るのか・・・
 ランキングを見た中国のネットユーザーからは「日本人は中国の風土や人情、雄大な景色に触れることを目的にやって来る。そのお土産も観光地に関係のある工芸品や記念品などがメインになるのだ」、「われわれが買うのはテクノロジー。彼らが買うのは自然、伝統。やっぱり差があるなあ」といった感想が寄せられている。」
http://news.searchina.net/id/1639902?page=1
 <これもかなり画期的であり、日中(日支)関係史の修正への地ならし。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の教科書に書かれた中国の歴史 われわれのことが深く研究されているのに、われわれは彼らのことをよく知らない」とする記事を掲載した。記事は、日本の歴史教科書や資料集に掲載されている、各時代における世界や中国の勢力地図などを紹介。教科書では商・周の時代から近現代に至るまでの中国史が仔細に記述されていることを伝えた。 
 また、「注目に値する点」として、「明朝の対外関係において『倭寇』がしっかり記載されている」、「18世紀の清朝におけるアジアの地図では、漢族と非漢族の居住地域が色分けされている」、「北伐や長征についても触れている」、「南京虐殺事件という言葉が用いられている」という4つの事柄を挙げている。記事は、近代の記述を含めて、日本の歴史教科書における中国史の記述に少なからぬ驚きと感心を覚えたようである。 
 中国のネットユーザーからは「日本は土地柄、危機教育がわが国よりはるかにしっかり行われている。だから、相手を細かく研究するのだ」、「われわれの歴史教科書は薄すぎる。中国の歴史を理解しようがない」、「中国の教科書には、元・清という2つの異民族王朝によって中国の領土が拡大したことが書かれていないが、日本の教科書には書かれている」、「倭寇や近代の中国侵略を逐一記述している日本は、やっぱり歴史を尊重していると思う」といったコメントが寄せられた。 
 また、あるユーザーは「ある日本人と中国の歴史について語り合ったら、彼の半分も知らないことに気づいた。くれぐれも日本人と中国の歴史について話さない方がいい。彼らは本当に知り尽くしているから」という経験談を披露している。」
http://news.searchina.net/id/1639903?page=1
 <THAADでの韓国虐めの終了近し?↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本と韓国、どちらの食べ物のほうがより唾液が出てくるか」とする記事を掲載した。 
 記事は「日本料理と韓国料理はいずれも、エキゾチックグルメ界において重要な地位を占めてきた。両者には共通点がある一方、本質的な違いもある」としたうえで、両者の代表的な料理をジャンル別に比較している。 
 まずは、日本の巻きずしと韓国海苔巻きのキムパプだ。記事は、日本の巻きずしは海産物をメインとし、見た目も味も美しい一方、キムバプは野菜や漬物が主体となっており、作りも日本の巻きずしほど精緻ではないが、食べると爽やかな食感が得られると紹介した。 
 続いては、鉄板焼きと韓国焼肉である。鉄板焼きは肉や魚介類をそのまま鉄板で焼き、塩コショウなどシンプルな味付けで食べるという、食材の味を最大限に生かした最高級の食事であると説明。かたや韓国焼肉はこってりとした肉を、サンチュやえごまの葉で包んで食べるのが最大の特徴であり、生の菜っ葉の爽やかさと肉のジューシーさ、そしてタレの甘辛さのハーモニーが売りであることを伝えている。 
 ご飯ものはお茶漬けと石焼ビビンバの対決。お茶漬けは熱い米飯にお茶、塩といった実にシンプルな材料による、実に素朴な味わいだが、そのうまみは長い時間舌に留まると説明。湯気がもうもうと立ち込める石焼ビビンバは、米や具材そしてコチュジャンを混ぜ合わせる時のジュージューという音、そして香りが食欲をそそるとしている。 
 記事はさらにうどんと韓国冷麺、すき焼きとプデチゲ、味噌汁とテジャンタンをそれぞれ比較して紹介。そして最後に「日本料理は量が少なくてより精緻、韓国料理は食感で勝る」と総括した。」
http://news.searchina.net/id/1639904?page=1
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#9219(2017.7.16)
<武光誠『誰が天照大神を女神に変えたのか』を読む(その31)>
→非公開