太田述正コラム#9552(2017.12.30)
<皆さんとディスカッション(続x3572)>
<太田>(ツイッターより)
 「北朝鮮船に石油提供か 韓国政府、香港籍船を検査…
 <船は>台湾の「ビリオンズ・バンカー・グループ」が賃借<している>…」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25257340Z21C17A2FF8000/
 米が衛星で把握し韓国に臨検させたんだな。
http://www.bbc.com/news/world-asia-42510783
 習ちゃんの国共合作的謀略だが、露見しちゃってトランプに一本とられた形。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 結論は私と同じで妥当だが、リクツがおかしい。
 どこがおかしいか指摘してみよ。↓
 「貴乃花親方は被害者?加害者?・・・混乱する貴乃花親方処分に関する議論・・・」
http://blogos.com/article/268251/
 角界は惜しい人材をなくした?↓
 「元日馬富士が卒論制作「日本の伝統文化がテーマ」 ・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/sports/news/%e5%85%83%e6%97%a5%e9%a6%ac%e5%af%8c%e5%a3%ab%e3%81%8c%e5%8d%92%e8%ab%96%e5%88%b6%e4%bd%9c%e3%80%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e6%96%87%e5%8c%96%e3%81%8c%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%80%8d/ar-BBHuQCX?ocid=iehp
 やれやれ。太田コラムを読みなさい!↓
 「私のAVデビュー作のギャラ100万円は、何に対して支払われたのか うちの母は元AV女優です、の怖さ・・・」
http://blogos.com/article/268392/
 伊藤詩織・山口敬之事件をNYタイムスが大きく取り上げている。
 私自身、伊藤さんの主張の方により合理性があると思っているわけだが、またぞろ、日本女性差別社会論の偏向メガネをかけた取り上げ方をしてるのは、とんでもないことだ。↓
 ・・・Prejudice against women is deep-rooted and severe, and people don’t consider the damage from sexual crimes seriously at all・・・
 <なお、使っている写真・・見て確認されたい・・にこんな誤りの説明をつけるとは、杜撰さに驚く。まさに、トランプの国の「高級紙」にふさわしい。↓>
 A taxi outside the Sheraton Miyako Hotel in Tokyo. The police interviewed a taxi・・・
https://www.nytimes.com/2017/12/29/world/asia/japan-rape.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region&region=top-news&WT.nav=top-news
 これも福島県での放射能風評をこの期に及んで煽り立てるような内容だ。↓
 Would You Play Ball at Fukushima?・・・
https://www.nytimes.com/2017/12/29/sports/fukushima-nuclear-disaster-tokyo-olympics.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=second-column-region&region=top-news&WT.nav=top-news
 瓦解しつつある米社会という自分の足元を見つめなさい!
 材料は山ほどころがってるぜ。↓
 America, Can We Talk About Your Drinking?–More people are consuming alcohol in risky ways. That’s not a good trend.・・・
https://www.nytimes.com/2017/12/29/opinion/sunday/alcohol-binge-drinking.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront
 産経がこのところ科学づいてるね。↓
 「雷から「反物質」が生成されるメカニズム、ついに解明へ 京都大学の研究チームが発表・・・」
http://www.sankei.com/wired/news/171224/wir1712240001-n1.html
 プーチンの動機は習ちゃんとおんなじかしら?↓
 「ロシア船も海上で石油移転か 北に・・・」
http://www.sankei.com/world/news/171230/wor1712300019-n1.html
 <関連記事だ。そりゃ、否定するしかあんまい。↓>
 「「報道は事実と異なる」、中国が対北石油供給重ねて否定・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/29reutersJAPAN_KBN1EN1CL/
 別に驚かないが・・。↓
 「韓国でじわり日本映画が人気化している事情・・・
 日本ではドラマやK-POPなど韓流ブームが起きたように、日本映画を通じて韓国でも「日流旋風」が2018年に巻き起こるかも、しれない。」
http://news.livedoor.com/article/detail/14097320/
 朝鮮日報の一心不乱の親日キャンペーンが続く。↓
 「中・日トイレ外交と韓国の親中反日・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/29/2017122900916.html
 「文在寅政権が展開する「親中反日」民衆外交の不見識・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/30/2017123000447.html
 「米・日とは摩擦ばかりの「国内支持層向け」文在寅外交・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/30/2017123000446.html
 韓国の高所得層にも困ったもんだ。
 (日本でもおんなじだったりして・・。)↓
 Almost Half of High-Income Couples Have No Kids・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2017/12/30/2017123000409.html
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <人民網より。
 コメント抜き記事であることに注目。↓>
 「韓日慰安婦合意に再び抗議・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/1228/c94474-9309570.html
 (関連記事だが、別段、韓国側の肩を持ったってワケでもなかろ。↓
 「慰安婦、日本が対応を=中国
 中国外務省の華春瑩・副報道局長は・・・慰安婦問題をめぐる日韓両国の対立について「アジアの隣国と国際社会の懸念を日本が正視し、責任ある態度で問題を妥当に処理することを希望する」と述べ、日本側が対応すべき課題だという認識を強調した。」 
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e6%85%b0%e5%ae%89%e5%a9%a6%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%8c%e5%af%be%e5%bf%9c%e3%82%92%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd/ar-BBHtum4?ocid=iehp )
 <直截的な見出しには驚くな。↓>
 「インバウンド消費喚起する日本のやり方に学ぼう・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/1229/c94476-9309931.html
 <ここからはサーチナより。
 定番だが、レクサスを新たな角度から絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・トヨタの高級車ブランド・レクサスが中国での生産を行わない理由について説明する記事を掲載した。
 記事は、「レクサスは優れた質で中国でも消費者の信頼を得ている。一方で、多くの中国の消費者が、くれぐれも中国で生産しないでほしいとの考えを示している。トヨタの豊田章男社長によれば、現段階でレクサスを中国生産する考えはないという。それは、輸出販売方式がうまくいっていることと、中国生産によって品質が保てない可能性があるからだ」とした。
 そのうえで、「レクサス工場の設置に当たっては、地理的な位置に対する考慮のほか、工場エリアの建設から生産ラインの取り付けまで厳しくコントロールされる。そして、最も重要なのは、作業員の操作技術や素養に対する要求がとても高いこと。もちろん、合弁企業を選択する際の要求もかなり厳しい。ボディの生産から塗装、組み立てに至るまで、1つ1つの作業に厳しいチェックが入る。作業員は高い技術とともに責任感や社会貢献の心構えが求められるが、こういった点が中国企業の従業員には不足しているのだ」と説明している。
 また、中国向けのレクサス車販売が日本からの輸出形式をとっているもう1つの理由として「出荷される九州工場が上海港から直線距離でわずか800キロメートルと近く、1日以内に日本から運べてしまう」点を挙げた。輸送の金銭的、時間的コストがあまりかからないなかで、現地企業と合弁企業を作って現地生産するメリットが少ないことを伝えた。
 記事は「中国での合弁工場建設は手続きが煩瑣だ。一方輸出形式であれば合弁のように株式を現地企業と分け合う必要がなく、直接的な指揮権を持ち続けることもできる。中国生産にしてしまうと、発言権が一部失われてしまうのだ」と解説した。」
http://news.searchina.net/id/1650749?page=1
 <定番になりつつある、日本の文具礼賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「文具マニアでなくても全部ほしくなる、仕事や勉強の効率が高まる日本の文具22選」と題し、デザインや機能性に優れた日本の文具を紹介する記事を掲載した。
 ・・・記事が紹介した22種類の文具は、いずれも便利さとデザインの良さを兼ね備えた名品揃いである。
 前半は、ちょっとした書き間違いを直す際に片手で扱いやすいデザインの修正テープ、紙が簡単に収納できるクリアファイル、軽量ながら楽々書き込みができるしっかりしたボード面を持つクリップ式ファイル、かわいらしいデザインのスティックはさみ、騒音だけカットできるデジタル耳栓、猫のデザインをした紙クリップ・金属クリップ、持ち手が動物のキャラクターになっているキーボードクリーナー、40枚の紙がとじられる強力ホチキス、水性ペンでも字が書け、きれいにはがせるマスキングテープ、擦ると消える3色ボールペンが紹介されている。
 後半は、さまざまな使い方ができる蛇腹式のメモ帳、アイスやマカロンのような形をしたクリップケース、シャープペンシルの構造を持ちながら鉛筆の書き味が楽しめる「大人の鉛筆」、紙がきれいに切れるアルミ定規、段ボール箱を開けやすいようにデザインされたはさみ、消したい部分だけピンポイントで消せる1行消しゴム、消しゴムカスの掃除に最適なミニクリーナー、握り潰してストレス発散するボール、ハンコのように押すことでピンポイントに糊付けできるテープのり、レターオープナー付きの個人情報保護用ローラースタンプとなっている。
 ・・・中国のネットユーザーからも、「どれも実用的。日本に出張や遊びに行った時には買って帰りたい」といった感想が見られた。」
http://news.searchina.net/id/1650751?page=1
 <定番だが、日本の高齢者配慮ぶりを新角度から称賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国人による手記を掲載し、東京の駅で車いすのお年寄りを見かけたが、駅員による手厚いサポートのもと無事乗車することができたと感銘を受けた様子で綴っている。
 この中国人筆者が見かけたというのは、「80歳を超えていそうな高齢者の女性」だ。すれ違ったとき思わず振り返るほど「意外」に感じたという。バリアフリー化が進んでいない中国は障がい者やお年寄りには生活しにくい社会であるため、高齢者が外出する際には家族が付き添うケースが一般的だ。
 筆者は、この車いすの高齢者を駅員が先導していることに気づき、好奇心からついて行ったそうだ。この駅員は高齢者を改札口付近まで案内し、改札口の駅員は高齢者と会話を交わすとすぐにホームの駅員に連絡、別の駅員が迎えに来て車いすを押してエレベーターに一緒に乗ったと紹介。中国であればまるでVIP待遇と言っても決して過言ではないほどの待遇だ。
 続いて、ホームに着くと何の変哲もない箱から駅員が「マジックのように」簡易スロープを取り出したという。日本の駅では車いすの利用者のためにあらかじめスロープが準備されていることに筆者は驚いたようだ。電車を待つ間、その高齢者は電話をかけ始めたが、駅員はプライバシーを尊重して少し離れ立って待っていたことにも感銘を受けたという。
 さらに、この高齢者が電車に乗る前、乗った後も駅員が電話で連絡を取っていたことにも着目。車両の位置や出発時刻などを到着駅の駅員に伝えたのだろうと伝え、連携してサポートしていたことにも感心した様子だ。
 このように、車いすの高齢者は多くの人のサポートを受けながら電車に乗ることができたようだ。・・・筆者は「日本社会の経済発展の成果のなかで最も重要なのは弱者への気遣い」ではないかと主張し、この点で日本は中国以上の気遣いができていることを強調している。」
http://news.searchina.net/id/1650752?page=1
 <よちよち。一層はげみなさいね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・深センの発展ぶりに日本人が驚嘆したとする記事を掲載した。
 記事はまず、近ごろ「夢を見るか、現実に留まるか」というキャッチコピーの企業広告が東京に出現して多くの日本人の注目を集めたとし、広告を出したのが世界最大のドローン企業で深センに本社を置く中国企業のDJIだったと紹介した。
 そして、1980年以前は香港の向かいにある小さな漁村にすぎなかった深センが、この36年間で平均23%という驚異的な経済成長率で大きく発展を遂げ、今や1100万人の人口を抱えるスーパー大都市になったと説明。2016年のGDPは3000億米ドルで、ボストン、シドニー、横浜、ベルリンなど世界の大都市を超える経済規模を誇っていると伝えた。
 また、深センにはDJIのほか、華為、騰訊、鴻海、BYDなど世界的に有名な企業が数多く存在し、国際的な大企業のゆりかごとなっているほか、世界最大のハードウェア研究開発・製造センターになっていると紹介。そのスピード感を「シリコンバレーの1カ月は、深センの1週間だ」と形容している。
 一方、「この科学技術と未来の都市は、あろうことか日本人にはほとんど知られていない」としたうえで、深センの現状を目の当たりにした日本のネットユーザーが「われわれは中国をみくびっていた」、「たかだか数年でこんなにたくさんの企業を生むとは、恐ろしい」、「iPhoneの製造拠点というイメージしかなかったが、今やイノベーション都市になりつつある」、「今年深センに2度行った。中国のアキバと呼ばれる場所に行ったが、とんでもない。規模が天と地ほど違った」、「深センが持つ最大の特徴は、ハングリー精神だ」といったコメントを残したことを紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1650748?page=1
 ビットコインが、ウクライナでの誘拐事件で身代金として使われた。
 ドルを上回る信用力ってことね。↓
 Ukraine kidnappers release hostage after $1m bitcoin ransom paid・・・
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/dec/29/ukraine-kidnappers-release-hostage-after-1m-bitcoin-ransom-paid
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 一人題名のない音楽会です。
 交響曲の隠れた名曲シリーズの5回目です。
 今回は、「韃靼人の踊り」で有名なアレクサンドル・ボロディン(Alexander Borodin)(注a)です。
(注a)1833~87年。「帝政ロシアの作曲家、化学者、医師。・・・サンクトペテルブルク大学の医学部・・・卒業・・・ハイデルベルク大(化学)・・・卒業・・・サンクトペテルブルク大学医学部生化学の助教授、教授と進み、生涯有機化学の研究家として多大な業績を残した。 作曲は1863年にミリイ・バラキレフと出会うまで正式に学んだことがなかった。1869年にバラキレフの指揮によって交響曲第1番が公開初演され、同年ボロディンは交響曲第2番<(下出)>に着手する。この新作交響曲は、初演時には失敗したが、1880年にフランツ・リストがヴァイマルでドイツ初演の手筈を整え、ボロディンの名をロシアの外に広めた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3
Second Symphony(1869~77年)(注b) 指揮:Karel Mark Chichon オケ:Royal Concertgebouw Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=FmUsL6biVro
(注b)「第1楽章の「勇壮な」主題・・・は、モーリス・ラヴェル・・・などが1900年頃にパリで旗揚げした芸術家サークル「アパッシュ」のテーマソングとして愛好された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3)
 「アパッシュ(アパッチ、仏: La Societe des Apaches)は、1900年頃にパリの音楽家、詩人などが結成した芸術グループである。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5_(%E8%8A%B8%E8%A1%93%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB)
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<太田>
 <K.Kさん、その後音沙汰がありませんが、>どうしました?
 大丈夫?
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太田述正コラム#9553(2017.12.30)
<映画評論51:ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~(その6)>
→非公開