太田述正コラム#9554(2017.12.31)
<皆さんとディスカッション(続x3573)>
<太田>(ツイッターより)
 韓国が臨検した船の借主のビリオンズ・バンカー・グループは、台湾法人じゃなくマーシャル諸島法人だと台湾当局が言明。
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2017/12/30/2003684883
 でも、比利恩油品集團という漢語名だというんだから実態は台湾の会社か。
 なお、14,000トンの日本の石油製品を積載してたらしい。
 謀略の塊みたいな話だわ。
<太田>
 関連記事だ。↓
 「台湾が韓国発の報道を否定 北朝鮮への石油密輸で・・・」
http://www.sankei.com/world/news/171230/wor1712300034-n1.html
<太田>(ツイッターより)
 「…「食べられそうなの、何かあったかな」と思ったら…よしながふみの『きのう何食べた?』…を手に取り、のめり込むことになる。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/29/2017122900945.html
 「無料でタオルを提供しない日本の公衆浴場…誰もが使っただけの費用を負担することが、全体にとって最も公平になるということ…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/29/2017122900944.html
 カミングアウトしている数少ない韓国人親日派達を動員して、大晦日まで渾身の親日キャンペーンを打つ朝鮮日報。
 成功を祈っているが、とてもじゃないが成功しないだろうな。
<太田>
≫結論は私と同じで妥当だが、リクツがおかしい。どこがおかしいか指摘してみよ。≪(コラム#9550。太田)
 協会理事の立場と親方の立場が分離することは、少なくともタテマエ上はありえないってこと。
 だって、親方って協会の一ポストなのであって、貴乃花は理事と親方を兼務してるだけなんだからね。(八角理事長だって親方と兼務してる。)
 だから、今回の件に関しては、貴乃花は個人人格の立場のみ押し出して、自分には協会人格もあるってことを忘れちゃってる、という単純な図式なんだな。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 よーやった。↓
 「希望・細野氏、敗因は「排除の論理」ではなく「合流」・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASKDT65CSKDTUTPB01L.html?rm=295
 なんかよー分からんがスゴイんだろな。↓
 「【スゴ技ニッポン】空気不要「エアレスタイヤ」車両軽量化、省資源に貢献 各社が開発加速・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/171230/prm1712300026-n1.html
 <これもだ。↓>
 「長期記憶の仕組み解明 基礎生物学研、認知症薬開発に光・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASKDP3W0TKDPOIPE00R.html?rm=406
 日系米人のオハナシ。↓
 As Umeya Rice Cake Co. closes, an era ends in Little Tokyo・・・
http://beta.latimes.com/business/la-fi-umeya-closes-20171230-story.html#nt=oft07a-2gp1
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <日本人を褒める新しい材料に事欠いて?↓>
 「今日頭条は・・・日本人は世界から見て、国民性や民度、社会環境など様々な点で高く評価されていることを指摘したうえで、中国人から見て「非常に恐ろしい民族」と思える理由について紹介している。
 記事はまず、「日本人は高い環境保護意識と倹約の精神を持っている」ことを指摘した。たとえ豊かな国であっても食べ物を粗末にすることなく、高い効率のもとで限りある資源を有効に活用しているとし、節約を美徳とする日本は「中国と真逆である」とした。
 中国で節約と言えば「品質を犠牲にしてコストを下げる」ことを指すとしたほか、中国人はバイキング形式の食事で食べきれもしないのに大量に皿に取って、最終的にはやはり食べ残すと紹介。こうした光景は中国では普通だが、日本人は食べ残すことは非道徳的と見なすと紹介し、驚きを見せている。
 また、日本には世界に名だたる自動車メーカーが複数存在し、自動車大国でありながら、見栄やメンツで自動車を買うようなことはしないと紹介。日本人の平均月収なら経済的に自動車の購入は可能でも、使用頻度や維持費を考慮し、自家用車を持たないという選択をする人が多数いることは「中国では考えられない」ことだとした。中国では自動車は自分の社会的ステータスを示すツールとしての意味も持つため、裕福でなくても無理して高級車を購入する人も少なくない。
 ほかにも「公共サービスの質の高さ」や「ホテル、空港などでの客に対する信頼意識」、「日本人の謙虚さ」、「社会全体にある秩序」などを列挙し、西洋諸国から民度や秩序について賛辞を受けても、日本人は決して驕ることのない態度を保っていると称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1650760?page=1
 <使いまわしの、東京を取り上げた、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「東京にある10カ所の美しい観光スポット、しかも全部タダで入れるという驚き・・・」
http://news.searchina.net/id/1650754?page=1
 <ちょっとだけ新しい材料も盛り込んだ、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本でなければ体験できないこと」と題する記事を掲載した。在日中国人による日本らしさが楽しめる体験を紹介している。
 記事は、まず「大阪」を勧めている。大阪は中国人受けする土地らしいが、筆者によると土地柄が中国の東北地方に似ていて、日本で最も情熱的で奔放と感じられるあたりが良いそうだ。大阪は食い倒れの街と言われるが、食が豊かなのも魅力的だとしている。また、「青い空ときれいな空気、緑の豊かさ」も「日本でなければ体験できないこと」、つまり、中国では体験できないことだとし、初めて日本に来たときは空気が甘いと感じるほどだと感想を記した。
 また、「多様な異国料理」も日本ならではだとし、「日本は食に寛容な文化だ」と紹介。確かにフランス、イタリア、スペイン、タイ、ベトナム、韓国、中国など、あらゆる国の料理を日本で味わうことができる。もっとも味は日本人の口に合わせてあるものの、「おいしいことに変わりはない」うえ、適正価格だと強く薦めた。
 次に記事は、酔っぱらって寝ている人の「駅員の対応」を称賛。金曜日の夜などは駅で寝てしまう人がいるが、駅員はそのまま寝かせてあげて、始発前に1人1人起こしてあげて電車に乗せてあげることさえすると紹介。中国では全く考えられないことで、「日本のサービスは非常に親切と言わざるを得ない」と感動とともに伝えている。そのほか、普段の日本とは違った様子を体験できる「伝統行事」や中国人共通のあこがれとして「桜」も「日本でなければ体験できないこと」だと強調した。」
http://news.searchina.net/id/1650755?page=1
 <大地震予報まで「悪用」して日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・まだ日本を訪れたことのない中国人に対して、「30年以内に絶対に訪れるよう」にと催促する記事を掲載し、その理由について紹介した。
 政府の地震調査委員会は19日、北海道東部に巨大な津波をもたらすマグニチュード8.8規模の「超巨大地震」が今後30年以内に発生する可能性は7ー40%ほどと、非常に切迫した状況にあると発表した。
 記事は、地震調査委員会の報告を紹介したうえで、地震の専門家は北海道などの地域に対して巨大地震に対する備えておくよう呼びかけていることを紹介した。さらに、北海道などの美しい写真を紹介すると同時に2011年に発生した東日本大震災の被害も紹介。もし、日本で巨大地震が発生したら、美しい光景や魅力的な観光地が「遺跡」になってしまう可能性すらあるとし、日本を訪れたことがないのであれば、近代的だが自然も非常に美しい日本を「地震前」に1度は訪れておくべきであると結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1650757?page=1
 <使いまわしの材料を寄せ集めただけの客観記事だが・・。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本にある日本車と、中国にある日本車 思いもよらない違いがあった」とする記事を掲載した。記事は「どのブランドでも、市場が異なればリリースされる自動車のラインナップが異なる。それゆえ、中国で見かける日本車と日本で見かける日本車では、全く違うのだ」としたうえで、日本を訪れて感じた両者の違いについて9つ紹介している。
 まずは、セダンが多い中国に対して、日本ではボックス型の日本車が主流になっていると紹介。「日本は人口密度が高く、道路交通に掛かる負荷も大きい。ボックス型は室内空間を最大限にできる一方で占有面積を減らすことができるため、日本でこのタイプの自動車が流行するのも当然と言えば当然だ」とした。
 続いては、SUVの保有割合が中国に比べて少ないことを挙げた。その理由について記事は、日本の道路条件が概ね良好であり、悪路走行に適した性能の必要性が薄い点を示している。一方、北海道など雪深い地域ではSUVが相対的に多いとも紹介している。
 さらに、日本には独自の規格である軽自動車が数多く走っており、郊外や農村地域で特に割合が高くなっている一方、公共交通機関が発達している大都会では軽自動車は比較的少なく「自動車を持っていないか高級車に乗るかのどちらかである」と伝えた。
 このほか、中国のユーザーに比べて愛車を改造をする人が少ないこと、スポーツカーの保有比率が低いこと、ハイブリッド車が主流になりつつあること、マニュアル車がほとんどないこと、ほとんどの車にサンルーフがついていないことを挙げた。また「すべての自動車がとてもきれい。中国で最もきれいな自動車は日本では平均レベル。逆に日本で最も汚いレベルの車は中国では一般的な汚さ。特にトラックでその傾向が顕著だ」とも論じている。」
http://news.searchina.net/id/1650756?page=1
 <で、日本に行った時のエチケット集だが、いつまでも使いまわし的内容が妥当ってのは困ったもんだ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本でしてはいけないこと」を紹介する記事を掲載し、日本を訪れる中国人が日本滞在中にマナー違反や法律違反をしてしまわないよう注意を呼びかけている。
 まず記事は、日本では中国と違って自転車をとめる時は「駐輪場にとめるべき」だと紹介。中国では乗り捨てが自由なシェアサイクルが普及し、自転車や電動バイクが地下鉄の駅前や大型ショッピングセンターの前などに適当に並べて放置してあるが、日本ではこうした適当な駐輪はできないと駐輪場に駐車しなくてはならず、仮に放置した自転車を撤去されてしまった場合には、保管手数料を支払わなって引き取らなくてはならないことを紹介した。
 次に日本では「歩きタバコが禁止」であることを紹介している。多くの中国人男性はタバコを吸う。挨拶代わりにタバコを勧めることも中国では一般的だ。北京や上海などの大都市では路上喫煙を規制する動きもあるが、地方にまで浸透してはいないのが現状だ。記事は、日本では路上喫煙は禁止で、これにも罰金が科される場合があることを紹介。日本でタバコを吸いたければ、喫煙所で吸わなければならないことも紹介した。
 続けて、「タクシーのドアを自分で開け閉めしてはいけない」ことを紹介。中国ではタクシーに乗る際にドアは自分で開け閉めするし、多くの乗客が助手席に乗車する。日本のタクシーはドア開閉時の事故を防ぐために運転手が開閉してくれることを伝えているが、日本をはじめて訪れた中国人がタクシーを利用したらきっと驚くことだろう。
 ほかにも記事は、「ごみをポイ捨てしてはいけない」、「飲酒後に自転車を運転してはいけない」、「遺跡や歴史ある建物などに触れたり、落書きしてはいけない」、「横に広がって歩いてはいけない」、「水着で温泉に入ってはいけない」、「帽子サングラスをしたまま神社仏閣に入ってはいけない」、「トイレを汚したまま後にしてはいけない」ことなどを紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1650761?page=1
 <使いまわしの、日本製品礼賛。↓>
 「取るに足らないはずの「ネジ」や「ボルト」、中国が日本から輸入する理由とは ・・・」
http://news.searchina.net/id/1650758?page=1
 <少子化日本の行く末を心配している。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「日本でも空き家が増えている」と伝え、中国と違って「人口が減少していること」が理由であると紹介している。
 厚生労働省のまとめによれば、2017年の出生数は94万1000人と2年連続で100万人を下回り、過去最小を更新する見通しとなった。少子高齢化はかねてより指摘されていたが、まったく対処できないことが示された形だ。
 記事は、日本では生まれる子どもの数が増えるどころか、婚姻数も減少していることを指摘。また、低欲望社会の日本では結婚する人の数が減少しているだけでなく、不動産投資、株式投資、買い物など、金銭に対する欲望も低下しており、恋愛すら面倒と考える人が増えていると主張した。
 さらに、こうした社会の変化を背景に日本では空き家が急増しており、東京などの都市部は地方から人口が流入する一方、地方では人口が急激に減ると同時に高齢化が加速し、街全体がゴーストタウン化していると主張。日本では中国とは違った形でゴーストタウン化が進んでいると指摘し、「少子化は経済にとっての奇病のようなものであり、非常に恐ろしいものであることが日本の事例からよく分かる」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1650759?page=1
 
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 臨時一人題名のない音楽会をお送りします。
 大晦日だからということではなく、23日が旗日だったので、本来、24日にお送りすべきだったところを失念したので・・。
 クラシック的歌謡曲小特集です。
 これだけ長く、クラシック的歌謡曲も取り上げたきたけれど、まだまだ、私が良いと思う曲が「発掘」され続けるのはうれしい驚きです。
さすらいの唄(1917年) 作詞:北原白秋、作曲:中山晋平 森繁久彌(松井須磨子のカバー)
https://www.youtube.com/watch?v=IPha5ghiHRY
流浪の旅(1921年) 作詞:後藤紫雲 作曲:宮島郁芳 鶴田浩二
https://www.youtube.com/watch?v=FzuCxZ4HoaQ
雨に咲く花(1935年) 作詞:高橋掬太郎 作曲:池田不二男 青江三奈(関種子のカバー)
https://www.youtube.com/watch?v=beG1w_YtGos
山のかなたに(1950年) 作詞:西條八十 作曲:服部良一 藤山一郎
https://www.youtube.com/watch?v=SU_8gYjYkBg
ハワイの夜(1953年) 作詞:佐伯孝夫 作曲:司潤吉 鶴田浩二
https://www.youtube.com/watch?v=M78HNqnnZd0
雨がやんだら(1970年) 作詞:なかにし礼 作曲:筒美京平 朝丘雪路
https://www.youtube.com/watch?v=usNZm1rQ8DA
さようなら(1986年) 作詞:阿久悠 作曲:遠藤実 森昌子
https://www.youtube.com/watch?v=LwTdpa2SEXs
風の盆(1989年) 作詞作曲:なかにし礼 菅原洋一
https://www.youtube.com/watch?v=xiWWKPtiRYQ
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<K.K>
 連絡が遅れて申し訳ありません。仕事上でちょっとトラブルがありまして、時間が取れない状況が続いています。太田さんのパソコン群に関しても年内に何とか片付けようと思っていたのですが、ちょっと無理そうです。
 太田さんには、申し訳ないのですが、年明けにパソコン群整備の続きという感じでお願いしたいです。緊急性のある課題は現時点ではありませんので問題はないと思います。
よろしくご理解お願いいたします。
<太田>
 そりゃ大変ですねえ。
 すべて落着し、その後、正月休みを十分とられてからで全然かまいませんよ。
 今年は、例年以上にお世話になりましたが、まことにありがとうございました。
 来年が良い年になるといいですね。
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太田述正コラム#9555(2017.12.31)
<映画評論51:ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~(その7)>
→非公開