太田述正コラム#14937(2025.5.12)
<皆さんとディスカッション(続x6252)/映画評論326:ミッドナイト・ガイズ>
<EBzEcRHc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
解題
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/07sozoku/kaidai.htm#:~:text=%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E7%A8%8E%E3%81%AF%E3%80%81%E6%98%8E%E6%B2%BB%E4%B8%89,%E4%BA%8C%E6%9C%AC%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
相続税は戦後ではなく、日露戦争の戦費調達として始まったが、便利なので恒久化してしまった。
トランプ関税も一部は確実に恒久化するとみて間違いない。
他国から見れば、アメリカ市場ほどの巨大市場を無視することは出来ないからだ。
<HH>
・・・新しいシリーズ<の「渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む」に関連して>、先日のオフ会でも申し上げた通り、私はロジスチックス観点から太田さんの問題意識である江南文明継承者による日支同祖論には与しないのですが、それはそれとして今月刊行された書籍が太田史に何がしか示唆があるかもしれません。
私も、この週末に存在を知ったので内容は詳らかではありませんが、お知らせしたいと思います。↓
”野蛮な夷狄”が新たな中華を拓いた
<中華思想は文明の優劣で人々を区別する発想である。文明のある世界を中華とし、その周辺には野蛮な夷狄がいる。そして夷狄は中華に何も残さなかったものだと長らく考えられてきた。しかし注意深く歴史をみていくと、夷狄であるはずの遊牧民はむしろ中華文明の形成に積極的に関わり、新たに持ち込み、主体的に選別し、継承してきたことがわかる。中華文明拡大の要因は、あらゆるものを内部に取り込んで膨張していく性質にある。逆に言えば、気づけば夷狄も中華になっているのだ。本書は、中国史を遊牧民の視点から捉えなおすことにより、中華の本質に迫る一冊である。・・・
松下 憲一(まつした・けんいち):1971年、静岡県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻修了。博士(文学)。愛知学院大学文学部教授。主な著書に『北魏胡族体制論』 (北海道大学大学院文学研究科研究叢書)、『中華を生んだ遊牧民――鮮卑拓跋の歴史』(講談社選書メチエ)、共編著に『教養の中国史』(ミネルヴァ書房)がある。>
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076830/
<太田>
「檀上寛『陸海の工作–明朝の興亡』を読む」シリーズを書き上げてから、それが、全く新しい観点から支那通史を描いたところの、5巻本の第4巻であることを知り、慌てて、第1巻にまで遡ることとし、「渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む」シリーズを書き始めているわけですが、不遜であるとのお叱りは甘受すれど、これ、著者達の力量を超えた取り組みのように思われること、に加えて、私自身、高齢化したでは逃げになるのであえて余生感覚が出てきたという表現にしておきますが、頭が余り回らなくなってきている模様であること、から、筆が進まず、もどかしい思いにかられている昨今です。
で、ご紹介いただいた新刊の支那歴史本ですが、その能書きを読む限りでは、「全く新しい観点から支那史を描いた」ものではなさそうな印象ですね。
ここは、一つ、貴兄がお読みになり、その感想をお聞かせ願いたいものです。
なお、日本人(≒歴史上の弥生人)江南人説は、説と言うより、両者の、DNA/水田稲作文化、の共有という事実、の、確認、に過ぎないんですが・・。
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<フレーフレー。↓>
Zelensky challenges Putin to meet him after Trump demands Ukraine-Russia talks・・・
https://www.bbc.com/news/articles/ckgxrm0lnego
妄想瘋癲老人米国。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
この程度で国際ニュースに。↓
Three men have been arrested in Japan for attempting to smuggle hermit crabs out of the country.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cn053d5ygy7o
いょっ、天才!↓
「・・・浮世絵師の伝記・経歴を考証した『浮世絵類考』には、ある浮世絵師について、次のように書かれている。
「絵草紙問屋蔦屋重三郎に寓居」
この浮世絵師の名は、喜多川歌麿。蔦重が立ち上げた耕書堂との仕事が多いため、いっそのこと一緒に住むことになったらしい。・・・
狂歌ブームをいち早くかぎつけた蔦重は、初心者に向けた狂歌の手引き書を刊行。「蔦唐丸」(つたのからまる)と号して狂歌師になり、狂歌ネットワークを積極的に広げていく。
蔦重は狂歌師と浮世絵師とを積極的に引き合わせて「狂歌絵本」というジャンルを開拓。歌麿も制作に参加している。天明6(1786)年刊の『絵本江戸爵』(えほんえどすずめ)を皮切りに、のちに「歌麿三部作」と呼ばれる『画本虫撰』(えほんむしえらみ)、『潮干(しひ)のつと』、『百千鳥狂歌合』(ももちどりきょうかあわせ)など、歌麿は実に計13種にもおよぶ狂歌絵本を、蔦重のもとで刊行している。
いち早くブームに乗じるのは蔦重の得意技だが、その一方で、逆風さえも利用するたくましさも持ち合わせていた。
老中・松平定信による「寛政の改革」が断行されると、蔦重の出版活動が問題視される。耕書堂から刊行されている出版物には、世相や政治を揶揄する風刺が多く盛り込まれていたからだ。蔦重には「身上に応じて重過料」、つまり、身分や財産に応じた罰金刑が科せられることになった。
政治風刺ができないとなると、路線変更をせざるをえない。そこで蔦重は歌麿の美人画に活路を見出す。
といっても、ただの美人画ではない。これまでの美人画は全身が描かれることが多かったことに着目し、これまでになかった上半身アップで顔に目が行く「美人大首絵」が生み出されることになった。歌麿と蔦重が話し合いを重ねながら、役者絵などに用いられていた大首絵(おおくびえ)の手法から、ヒントを得たのだろう。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E8%94%A6%E9%87%8D%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%AD%8C%E9%BA%BF-%E3%81%AE%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E7%94%BB%E3%81%AE-%E6%96%AC%E6%96%B0%E3%81%95/ar-AA1EylAZ?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=02eae66dbc3446a8a15bd4322dc99c78&ei=21
支那史じゃあ、赤松や政元だらけだけどな。↓
「・・・六代将軍の義教(よしのり)は嘉吉(かきつ)の乱で赤松満祐(あかまつみつすけ)に暗殺されました。・・・
赤松満祐は、その後の政権構想をしっかりと考えていたとはいえません。もちろん次の将軍候補について全く考えていなかったわけではなく、一応「この人を次の将軍に」と候補を立ててはいます。
しかし、それが将軍家からすれば非常に遠い関係の人物であったので、京都の人々は「これは全く実現可能性がない」と判断しました。そしてそれ以外にも「幕政については、自分はこういうことをします」といったことは何も告げずに本拠地の播磨(はりま)へ戻っていったのです。とにかく義教を殺すのが目的であったといえます。・・・
その次<の>・・・細川政元・・・は・・・足利義材・・・を追放して将軍を義澄にすげ替える「明応の政変」を実行したことで、<赤松満祐とは違って、>下の立場から将軍をコントロールできるようになったために、幕府内で強大な権力を行使するようになりました。
これはやはり幕府のルール・制度を変えてしまったということですし、将軍の権威・地位を棚上げしたことになり、幕府の根本的なあり方、いわばガバナンスのあり方も変質させます。このことは結果的には政元自身の首を絞めることにもなりました。そうした一連の動向を踏まえ、政元は群雄割拠の戦国時代の幕を開けた重要人物であったということができます。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E7%B9%94%E7%94%B0%E4%BF%A1%E9%95%B7%E3%81%A7%E3%82%82%E4%B8%89%E5%A5%BD%E9%95%B7%E6%85%B6%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84-%E5%B0%86%E8%BB%8D%E3%82%92%E3%81%99%E3%81%92%E6%9B%BF%E3%81%88%E3%82%8B%E6%94%BF%E5%A4%89%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97-%E6%88%A6%E5%9B%BD%E4%B8%89%E5%A4%A7%E6%84%9A%E4%BA%BA-%E3%81%AB%E6%95%B0%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%AD%A6%E5%B0%86%E3%81%AE%E5%90%8D%E5%89%8D/ar-AA1EzKVN?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=59b003c14e1148eebb299bb2627dab42&ei=10
日・文カルト問題。↓
<・・・。↓>
「慰安婦被害者の李玉善さん死去…生存者は6人に・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/333609
<日韓交流人士モノ。↓>
「韓日合作ドラマ 日本で相次ぎ公開へ・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250511001100882?section=entertainment-sports/index
「李在鎔会長、韓国財界を代表し大阪万博訪問へ・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20250512/5598193/1
知らんかったー。↓
「・・・ライン川は北海へ、ドナウ川は黒海へそれぞれ注ぎます。・・・
ライン川にはマイン川という支流があり、そのマイン川とドナウ川はマイン=ドナウ運河で結ばれています。
つまり北海と黒海が1本の大動脈で結ばれ<た>わけです。・・・
1992年<に、この>・・・マイン=ドナウ運河が完成し<ています>。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2498027d19c4ccb78417286c9b66340d615cd9c
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<習ちゃんのために祝着至極。↓>
US and China say substantial progress made in key trade talks・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cn053edex5eo
<太田>
一 実印・通帳
さっそく分けておいた。↓
二 Skype
忘れないよう、ここに転載しておく。↓
三 固定電話
捨てるか捨てまいか、ハムレットのような心地の私。↓
「「詐欺が不安」「セールスばかり」で進む「固定電話じまい」 若い世代の所有は1割以下・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7367bb9b5cb531162c6ffcaeda5548d3cd182503
–映画評論326:ミッドナイト・ガイズ–
今回の「『ミッドナイト・ガイズ』(・・・Stand Up Guys)は、フィッシャー・スティーヴンス監督、アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキン出演の2012年の<米>国のクライム・コメディ映画である」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%BA
ところの、優良可で言えば、可、程度のもの。
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太田述正コラム#14938(2025.5.12)
<渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む(その12)>
→非公開