太田述正コラム#15191(2025.9.15)
<皆さんとディスカッション(続x6378)/映画評論443:マイ・インターン>

<sjJU8vFI>

≫なんで、メンバーらがこんなんを経済同友会のトップにつけるんだよ。≪(コラム#15187。太田)

 メンバーがロクでもないか経営者失格が多々いるようなので…
https://www.doyukai.or.jp/about/managers.html

-副代表幹事
・玉塚 元一 ロッテホールディングス取締役社長CEO

ローソン玉塚会長「電撃退任」の全内幕
スター経営者の不可解な退任
「…「電撃退任」から1週間後。玉塚会長が社長就任後に架空融資事件に巻き込まれていたと『週刊新潮』が報じた。
もちろん融資は実行されておらず、被害者も確認されていない。ただ、玉塚会長は架空融資を企てた人物との接触や、
外部に流布された「融資」に関する確認書を自らが書いたことは認めている」
https://toyokeizai.net/articles/-/563191

・三毛 兼承 三菱UFJ フィナンシャル・グループ取締役 執行役会長
MUFG、三毛会長・亀澤社長ら21人処分 顧客情報の無断共有で
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/JPSTFNEOKNKCDFSDQPYWJRFXHY-2024-07-19/
「実は三毛さんは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の副社長になることが内定していたんです。決算発表の場で人事を発表し、1年後には証券社長にすることまで内々に決まっていた。
 つまり、三毛さんはそのレベルの人材であって、銀行頭取の器ではありません。本人も銀行の経営者としての訓練をしていませんから。
 キャリアを見ればわかりますが、国際畑が長く、国内の企画部長や人事部長をやっていないため、経営の勉強が十分ではありません。」
https://gendai.media/articles/-/51897

・大西 健丞 ピースウィンズ・ジャパン代表理事
 「ピースウィンズ・ジャパンの「ピースワンコ広島譲渡センター」は、保護した犬の25匹に狂犬病予防注射を怠たった狂犬病予防法違反容疑で
広島県警察から強制捜査[7]され、「注射が一時追いつかなかった」「現在は全頭終えた」と釈明したが2018年11月に書類送検されたのちに不起訴処分が確定[8]した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E5%81%A5%E4%B8%9E
“殺処分ゼロ”を謳って虐待 偽善組織「ピースワンコ」が摘発された!
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/12160558/?all=1#google_vignette

・菊地 唯夫 ロイヤルホールディングス取締役会長
「2021年7月14日、「週刊文春」電子版は、菊地、モスフードサービス会長の櫻田厚、SRSホールディングス会長の重里欣孝、ジョイフル社長で衆議院議員の穴見陽一など計5人が「まん延防止等重点措置」下の7月8日にモスフードサービスが運営する品川区の和食店で3時間にわたり、酒を伴う会食を行っていたと報じた。5人の行動は「同一グループ2人以内」「利用者の滞在時間は90分以内」とする「まん防」の規定に抵触する。ロイヤルホールディングスは文春の取材に対し「認識が甘かった」と回答した」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E5%9C%B0%E5%94%AF%E5%A4%AB

監査役
・岩本 敏男 東日本旅客鉄道
 「2020年に谷脇康彦総務審議官や金杉憲治外務審議官に対し、NTTグループ関連会社のレストランで、総額約19万3千円の接待をしたと、2021年に週刊文春で報じられ、相談役としての月額報酬を3カ月間3割減とする処分が下された。
 NTTは総務大臣から事業計画などの認可を受けて経営されており、総務省幹部がNTT側から供応接待を受けることは、国家公務員倫理法に抵触する疑いがある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%9C%AC%E6%95%8F%E7%94%B7_(%E5%AE%9F%E6%A5%AD%E5%AE%B6)

<太田>

 経済同友会って日本版梁山泊だったのね。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <せっかくの間接民主制が事実上の直接民主制へと移行中だな。中央でも日本で民主主義が機能し始めている。↓>
 「次の自民党総裁、・・・3位は茂木敏充・前幹事長、河野太郎・前デジタル相が7%で並び、林芳正官房長官の6%、小林鷹之・元経済安保相の3%が続いた。「いない」と答えた人は14%だった。
 自民支持層に限ると、小泉氏の33%がトップで、高市氏の28%を上回った。続いて河野氏が9%、林氏が8%、茂木氏が6%、小林氏が5%だった。「いない」は4%だった。・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20250914-OYT1T50112/

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <よくやった。↓>
 「ウクライナ軍の部隊が、週末にロシア国内の鉄道を標的とした2件の攻撃を行った。・・・
 ロシア西部オリョール州では13日夜に線路の一部で爆発があり、ロシア国家親衛隊の隊員3人が死亡したと、同州のアンドレイ・クリチコフ知事が明かした。
また14日早朝には、西部レニングラード州内の別々の場所で2編成の列車が脱線し、運転士1人が死亡して、鉄道の運行に支障が出たと、アレクサンドル・ドロズデンコ州知事がテレグラムに投稿している。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E9%89%84%E9%81%93%E7%B6%B2%E3%81%A7%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E5%B7%A5%E4%BD%9C-%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%824%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E4%BA%A1/ar-AA1MxFKa?ocid=msedgntp&cvid=550016dcc1794422d55cd2012e5c8ece&ei=13

 <やれやれ、だよなあ。↓>
 ・・・Some NATO members still buy oil from Russia—chiefly, Turkey, which has been the third-largest buyer after China and India between January 1, 2023, to July 30, 2025, according to the Centre for Research on Energy and Clean Air. Turkey has spent around $90 billion on Russian energy, with about $62 billion spent on oil alone.
 Hungary and Slovakia also continue to buy oil from Russia, with Hungary buying around $13.4 billion on oil and gas and Slovakia spending around $10 billion on oil and gas—making them both top 10 importers of Russian energy.
It remains unclear if Trump will directly confront Hungarian Prime Minister Viktor Orbán or Turkish President Recep Tayyip Erdoğan, both of whom have been allies to the American president.
 The European Union (EU) attempted to shift away from Russian energy by switching over to a supply line operated by Azerbaijan, but some researchers have suspected that Azerbaijan has imported more fuel from Russia to then pass along to Europe in order to meet the demand, according to Politico. However, Azerbaijan has insisted that any gas imported from Russia is for domestic use only.
https://www.newsweek.com/nato-nations-hooked-russia-oil-gas-energy-2129488

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <狙うんなら、ダメ元でトラ本人だろうが。↓>
 「・・・チャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件で、コックス州知事は14日、米メディアのインタビューで、タイラー・ロビンソン容疑者(22)がルームメイトのトランスジェンダー女性と交際していたと明らかにした。カーク氏は性的少数者の権利擁護に否定的な立場だった。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20250915/k00/00m/030/015000c

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 国際ニュースに。
 なかなか、よく調べている。↓

 Japan sets record of nearly 100,000 people aged over 100・・・
 However, several studies have cast doubt on the validity of global centenarian numbers, suggesting data errors, unreliable public records and missing birth certificates may account for elevated figures.
 A government audit of family registries in Japan in 2010 uncovered more than 230,000 people listed as being aged 100 or older who were unaccounted for, some having in fact died decades previously.
 The miscounting was attributed to patchy record-keeping and suspicions that some families may have tried to hide the deaths of elderly relatives in order to claim their pensions.
 The national inquiry was launched after the remains of Sogen Koto, believed to be the oldest man in Tokyo at 111, were found in his family home 32 years after his death.
https://www.bbc.com/news/articles/cd07nljlyv0o

 「勢い」論って、山本七平の「空気」論と同工異曲の愚論ではあれど、杉山構想というシナリオに基いて当時の日本が動いていたという意味では「勢い」論の方が「空気」論よかイイ線いってるとも言えそうだね。↓

 「・・・「勢い」の概念の源流は江戸時代の思想家・歴史家の頼山陽(らいさんよう)にあると論じるのが、濱野靖一郎・島根県立大学准教授(日本政治思想史)だ。濱野は著書『「天下の大勢」の政治思想 史頼山陽から丸山眞男への航跡』(筑摩選書、2022年)で、頼山陽の説く「勢い」をこう説明する。「それは流れゆく水のようなもので、どちらかに向かうのを止めることはできない。力ずくで押さえこむのではなく、進む方向を認識し、それに沿ったやり方で制御することが必要だ」(84〜86頁)  政治学者の丸山眞男は「つぎつぎになりゆくいきほひ[勢い]」という言葉を提示。『忠誠と反逆 転形期日本の精神史的位相』(筑摩書房、1992年)で「日本の歴史意識の古層をなし、しかもその後の歴史の展開を通じて執拗な持続低音(バッソ・オスティナート)としてひびきつづけて来た思惟(しい)様式」(333〜334頁)と説いた。濱野は丸山の説明を引き、「戦前の日本では、時勢の流れの前に人は無力であり、時勢の必然ならば、あらゆる人々が全力で順応すべきだとの論理で、『勢い』の概念が成り行きまかせの政治判断・行動を正当化する言説として使われた」(『「天下の大勢」の政治思想史』20〜26頁)と解説する。もちろん、開戦の決定は自然現象ではない。大正デモクラシーを経験した日本で、天皇や政府、軍部が検討を重ねて到達した結論だった。森山優は開戦への政治過程を詳細に検証した著書『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』で、指導者らが「リーダーシップ不在のまま状況に流されていった」(4頁)と指摘する。森山によると、開戦にあたっては軍部も政府も一枚岩どころか、バラバラのまま主導権争いをしていた。国策の決定に際し、政策担当者の間で「紙の上の戦い」が繰り返された。本質的な決定を先送りする「非決定(避決定)」や両論併記により、各部署で都合よく解釈できるよう、玉虫色の表現で合意してきた(26〜28頁、38〜43頁)。強硬論ももちろんあったが、軍の首脳がみな開戦を強く望んだわけではない。当時の海軍次官が書いた「沢本頼雄日記」などによると、海軍の永野修身軍令部総長は41年7月30日、天皇に「開戦しても勝利の見通しがつかない」と率直に説明。それでも永野が早期開戦論を主張したことに天皇は驚き、「海軍の作戦はステバチ[捨て鉢]的なり」と語っている(森山54頁)。9月5日、天皇から「絶対に勝てるか」と問われた陸軍の杉山元・参謀総長は「必ず勝つとは申し上げかねます」と正直に答えたことが、杉山自身が記したメモなどをまとめた「杉山メモ」で明らかになっている(森山66〜67頁)。天皇の強い意向もあって、開戦を避けるための米国との外交交渉が直前まで続けられた。しかし交渉を妥結に導くには、軍や政府の組織内のあつれきが障害となると予想された。結局、「責任や緊張感の重さに耐えきれず、組織内のリスクを回避しようとして、目先のストレスが最も少ない道として選ばれたのが、最もリスクが大きい『開戦』という選択肢だった」と森山はまとめる。・・・
 立憲君主的なふるまいは、結局、戦争の「勢い」を止められなかったことになる(森山152〜157頁)。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/17a69a841617d57d54f6313ac6734db9391aad8d

 引き受けるワケないが、理由はそうじゃない。
 次の東京オフ会「講演」原稿参照。↓

 「・・・井伊直弼は、第11代将軍家斉の息子である斉民の幕閣入りを画策したそうです。津山市の市制施行八十周年に記念出版された『津山城百聞録』の受け売りですが、アメリカからペリー艦隊がやってきた際に、多くの大名が「攘夷」を唱えたなかで、斉民が、開国通商の必要性を説いた意見書を提出したのが、井伊直弼の目にとまったといわれています。 I:養子に出たとはいえ、第11代将軍家斉の息子ですからね。井伊直弼にしてみれば、是が非でも味方につけたい存在だったのでしょう。・・・ところが、斉民は首をたてにしなかったようです。その気持ち、なんとなく想像できます。地方の10万石の藩主から激動のステージに「転身」することに躊躇したんだと思います。「病気を理由に隠居したんだから」と断ったともいわれています。 I:斉民は家斉子弟の中で異例ともいえる長寿を迎え、明治24年(1891)まで健在でした。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddb5c2e3e0fdd887e298e1aeb663552ec0380fdc

 日・文カルト問題。↓

 <耳タコやねん。それよか、なんで、韓国と台湾がこんなに発展できたのかをよっく考えなさい!↓>
 「今年の国民1人当たりGDP、韓国が台湾下回る見通し…22年ぶりに逆転へ・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/338680
 <本件で日本を引き合いに出すことを許す。↓>
 「明日から日本車に15%関税…韓国車、当面は価格競争力で後れを取る見通し・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/338682

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <Xより。
 総体継受、進捗中、のケースじゃなさそ。↓>
 「・・・フードコートにパソコンを30分間放置したら盗まれるか?・・・
 結局盗まれなかった。同じ実験を彼は各地で行っており、パリ8秒、インド12秒、ニューヨーク25秒。
 監視カメラの無言圧力が社会風潮になっていることが背景か?」

https://hamusoku.com/archives/10924362.html

 祝日の臨時一人題名のない音楽会です。
 松坂慶子の特集をお送りします。
 既出の歌もあるけれど、ほぼ新しい動画ではないでしょうか。
 彼女の歌った曲でYouTubeにアップされているもののほぼ全てをカバーしているつもりです。

愛の水中花 3.33分
https://www.youtube.com/watch?v=wbPDrBnvzGY&list=RDwbPDrBnvzGY&start_radio=1
海と宝石 3.49分
https://www.youtube.com/watch?v=eW7hFSxP4EQ&list=RDeW7hFSxP4EQ&start_radio=1
北ウイング~飾りじゃないのよ涙は 6.22分
https://www.youtube.com/watch?v=DldyvC0Pmws&list=RDDldyvC0Pmws&start_radio=1
(渡哲也と)ラストシーンは見たくない 4.22分
https://www.youtube.com/watch?v=eDZeKIUcxcs&list=RDeDZeKIUcxcs&start_radio=1
(バックコーラスと)蒲田行進曲 2.46分
https://www.youtube.com/watch?v=lGp2LSCmg90&list=RDlGp2LSCmg90&start_radio=1
織江の唄 4.12分
https://www.youtube.com/watch?v=urGzgKPtmtI&list=RDurGzgKPtmtI&start_radio=1
(浜圭介と)哀愁の札幌 4.47分
https://www.youtube.com/watch?v=6ZIeFMwjRvo&list=RD6ZIeFMwjRvo&start_radio=1
夜明けのタンゴ 3.35分
https://www.youtube.com/watch?v=ddVprOb8TwY&list=RDddVprOb8TwY&start_radio=1
あんたとあたいのブルース 2.49分
https://www.youtube.com/watch?v=a8yXniWp0K0&list=RDa8yXniWp0K0&start_radio=1
桃色吐息 7.59分
https://www.youtube.com/watch?v=ws5MrCMdmDw
おとずれ 3.99分

https://www.youtube.com/watch?v=rUDxYP6EL38&list=RDrUDxYP6EL38&start_radio=1

 
          –映画評論443:マイ・インターン–

 今回の「『マイ・インターン』(The Intern)は、2015年の<米>ドラマ映画。監督・脚本・製作はナンシー・マイヤーズ、主演はロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ<で、>若い女性とその部下になった70歳の男性、2人の世代を超えた交流を描いている」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3
ものであり、まあまあ。
 マイヤーズ(Nancy Jane Meyers。1949年~)は、「ユダヤ人<で、>・・・アメリカン大学でジャーナリズムの学位を取得した」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%BA
人物であり、イギリス映画はオックスブリッジ、米映画はユダヤ人、という太田セオリー通り。

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太田述正コラム#15192(2025.9.15)
<古松崇志『草原の制覇–大モンゴルまで』を読む(その21)>

→非公開