太田述正コラム#9850(2018.5.28)
<皆さんとディスカッション(続x3721)>

<太田>(ツイッターより)

 「内閣支持率横ばい42% 加計問題「説明納得できず」74% …」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31023140X20C18A5MM8000/?nf=1
 「内閣支持率 前回比1ポイント増の31%…」
https://mainichi.jp/articles/20180527/k00/00e/010/220000c
 モリ・カケ問題は、これからも波乱続きの展開が予想されるが、今後とも安倍支持層の安倍離れは起きないだろうなあ。
 改憲だけは阻止したいが・・。

<太田>

 関連記事だ。
 安倍チャン、驚異的な人気だわん。
 モリ・カケでむしろ人気が高まってるらしー。
 日本人の多くは、脳軟化症が行き着くところまで行ってて、もはや集団自殺モードに入ってるのかもな。↓

 「全国世論調査で、9月の自民党総裁選について、次期総裁にふさわしい人を聞いた。石破茂元幹事長が20%と最多で、小泉進次郎筆頭副幹事長17%、安倍晋三首相16%と続いた。岸田文雄政調会長と野田聖子総務相が各3%、河野太郎外相は2%。「このなかにはいない」は18%。自民支持層に限ると、安倍首相が44%でトップで、石破氏は18%、小泉氏は15%だった。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180528/ddm/002/010/063000c

</Pl84IVt>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫自分はNFLの顧問(日本へのアメフト普及担当)であるところ、公明正大さを旨とするキリスト教を掲げる関学のアメフト部では、日大のアメフト部のような反則行為は起こりえない、的なことを言っていたのを不快に思ったのが、私が本問題を再考してみる契機となった。≪(コラム#9848。太田)

 本場ではインチキやりたい放題しかもルールも中途半端見たいです。
 米国らしいですね。↓

「ペイトリオッツに「ボールの空気を抜いた」疑惑が浮上、NFLが調査へ・・・」
http://www.afpbb.com/articles/-/3037031

<太田>

 米国で、日本での今回のような「事件」が起こらないのは、QB等が、反則タックルを受けないように常に注意しているから、ということになるんじゃないですかね。
——————————————–

 「関連」記事だ。↓

 <ウハウハの日本アメフト界。
 日大はエラかった。↓>
 「関学大選手復帰戦に異例の観客約3千人 QBのポジションに入り大きな拍手・・・」
http://www.sankei.com/west/news/180527/wst1805270048-n1.html

<河童徒然>(ツイッターより)

 世の動き、世情から離れて半月ほどの車中泊放浪の旅。
 さて世の動き、世情をインプットするか。
 まずはこの人から貰う。
https://www.ohtan.net/blog/archives/10598

<komuro>

≫97手目先手佐々木四段が▲6四銀と打ってしまい頓死した局面をソフト先生の検討モードに掛けてみました。うちのへっぽこパソコンでもとりあえず先手玉を詰ますことは出来るみたいですが、ちょっとした設定の違いで詰め手順がてんでバラバラに出るし、色々謎が残りました。≪(コラム#9848。LDMey6sk)

 <LDMey6skさん、>AI系将棋ソフトで詰みチェック解析をしていただき、ありがとうございます。
 柿木IXは、詰将棋作家もチェックに使用するほどの優れた詰将棋解答用ロジックを搭載しているので、興味があったら使ってみてください。(Vectorで\1,080-)
 ただし現バージョンで、第15回詰将棋解答選手権チャンピオン戦 第5問(藤井聡太のみ正解の超難問)を解かせたところ、違う結果がでてきました。(同手数だけど、歩の中合いが8四飛不成に6四歩となります。)
 さて、以下は私の推測です。

・非AI系は詰将棋解答用ロジックを搭載していて、局面が一定の条件になると常に詰みチェックを行っている。
 太田コラム的表現だと、詰将棋解答用ロジックは演算的思考だけで作られていて、最短手数での詰みを正解とする。
・AI系は詰将棋解答用ロジックを搭載していないと思われる。
 太田コラム的表現だと、AI系は大量の指し将棋を行うことで優れた経験値(形勢判断能力・大局感)を得ている。
 必ずしも最短手数での詰ます必要はないので、結果が変化する。
 経験値を優先すると、より逆転しにくい手を選んでいくと思われる。

 というのが、(あくまで仮定ですが)AI系将棋ソフトが詰将棋を苦手とする理由だと考えます。

 太田さんへ。
 詰将棋は演算的思考だけで解くことが出来ますが、人間はこれに経験値を加えることでより早く解くことが出来ます。
 高い指し将棋能力に高い詰将棋能力が加わると、谷川浩司9段や藤井聡太7段のようになると考えます。

<太田>

 よーく分かりました。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 日本は偉大だねえ。↓

 「・・・キャビアを取るために「チョウザメの開腹手術」をする<ところ、>・・・日本で1970年代初めに試みられて以来、ロシアでもこの方法が定着したという。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/25/2018052501955.html

 朝鮮日報、支離滅裂。
 無論、社説の方(だけ)が正しい。↓

 「南北首脳会談:金正恩委員長から「SOS」、文大統領が受け入れ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/28/2018052800465.html
 「【社説】北の核廃棄を「南北VS米国」に変質させた文大統領の言動・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/28/2018052800600.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <新手の日本へ行けキャンペーン。↓>
 「中国メディアの快資訊は・・・「なぜ中国人は日本の旅館の宿泊料金を安すぎると思うのか」と論じる記事を掲載した。
 日本の旅館はグレードやサービスによって価格に大きな開きがある。それでも中国人からするとほとんどが「非常に安くてお得に感じる」と主張した。そして、たとえ高級旅館で宿泊費が高かったとしても、中国人がそれをお得と感じる理由を分析し、「豪華な夕食と朝食が含まれているからだ」と指摘した。・・・
 「中国の旅館やホテルでは基本的に夕食も朝食も提供されないことが多いので、ホテル内のレストランを利用するにしても、出かけるにしても宿泊費以外のお金を払う必要がある」と主張した。・・・
 さらに、「旅館の夕食は最低8品から10品で、刺身の盛り合わせや高級和牛の鍋など、レストランで食べれば相当高そうな豪華な料理が出てくる」と驚きを見せ、「食事の費用、人件費などをこんなに安い宿泊費で回していけるのか」と旅館の経営が心配になるほどだと伝えた。中国人には「日本の旅館の豪華な2食付き」というサービスがあまり知られていないとし、これはもっとアピールしないと勿体無いと記事は主張している。」
http://news.searchina.net/id/1660087?page=1
 <中共官民、よくここまで育ってくれたもんだ。(涙)↓>
 「中国メディア・騰訊網は・・・「日本にはどうして物乞いがいないのか、中国人が深く考えるに値する」とする文章を掲載した。
 文章はまず、ある日の夜、住宅地のゴミ収集所で1人の老人男性が自転車を停めて空き缶を回収し、荷台に乗せるのを見かけたと紹介。「空き缶資源の回収日前夜は、この老人にとって唯一の金儲けの機会なのだ。彼はホームレスと呼ばれる人たちの1人であり、統計によれば東京にはこのようなホームレスが2000人あまりいるという」とした。
 そして、都内を流れる大きな川の河川敷では、段ボールやビニールシートなどで作られたホームレスたちの住処を見ることができると説明。「川で洗い物ができるうえ、河川敷は公有地。彼らにとって格好の場所なのだ。住処には拾ってきたベッドや小さなテレビ、炊飯器があり、どこから持ってきたか分からない小型発電機で数軒分の電力が賄われているのだ。彼らは、駅のゴミ箱に捨てられた雑誌などを拾い集め、定価より安い値段で売るなどしてお金を得ているのだ」と伝えている。
 その一方で、「東京、ひいては日本全国には、中国にいるような物乞いたちを見かけることがない。中国のあらゆる街で見かけるような、体に障がいを持った人たちが地べたに座り込んで通行人に恵みを乞う光景などなおのことないのだ。日本には物乞いがいない・・・これは日本において実に不可解な事柄である」とした。
 記事はそのうえで、日本に物乞いがいない理由として「日本人は極めて羞恥心が強く、餓死しようとも他人に施しを受けるようなことはしない」、「働かずして金銭を得る人間は、日本では最も見下される」、「どんなに貧しくても、心まで貧しくなってはならないという考え方がある」という3つの点を挙げている。」
http://news.searchina.net/id/1660073?page=1
 <前言撤回。↓>
 「、中国メディアの快資訊はこのほど、「日本人はルールを自発的に守ることができる国民性」と論じつつも、その一方で中国人の目には日本人は「融通が利かず、杓子定規な国民性」に映る理由について考察する記事を掲載した。
 記事は、中国人の立場から日本人を観察したとき、日本人は「臨機応変な対応」ができず、「規則しか守れない、ぼんやりした人びと」と見られていると主張した。・・・
 中国では日本のように「ルールは守るべきもの」という概念は希薄であり、「上に政策があれば、下に対策あり」という言葉があるとおり、人びとは「いかに規則の抜け道を探すか」を考える傾向にあると言われる。
 最近、中国人による国民健康保険のただ乗りが問題となっているが、こうした行動は中国人の「いかに規則の抜け道を探すか」という考えを実践したものとも言えるだろう。日本人ならば他国の健康保険を悪用して他国の医療サービスにただ乗りすることはほとんどしないだろうが、中国人からすれば「抜け道」を用意している方が悪いのであり、「抜け道が存在するならば、活用しなければ損」という考え方なのだ。」
http://news.searchina.net/id/1660110?page=1
 <なるほど。↓>
 「日本で見かける<改造されて>地面すれすれを走る自動車に、首をかしげる中国人 その一方で「感心」も・・・中国メディア・東方網・・・
 記事は、「普段見慣れている自動車が地面すれすれを走っているのは不思議。どんな車もタタミの如く車高を下げてしまうというのはどうも慣れない。滑稽であり、実に不自然だ」と評した。その一方で「目新しさを感じるとともに、日本人がこういった改造を好むというのは、日本の道路が平らで整っていることの証明ではないかと考える人も少なくないようだ」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1660104?page=1
 <ノーコメント。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「東京の花柳界を探訪して、日本の芸妓がどうして顔を白く塗るのかの理由がわかった」とする記事を掲載した。
 記事は、「芸妓は日本古来のパフォーマンス芸術を行う職業であり、17世紀の東京や大阪で生まれた。最初は男性たちが娯楽の場で楽器を演奏したり踊ったりしていたが、18世紀中ごろになると徐々に女性に取って代わられた。そして、この伝統は現在にまで続いている」と紹介した。
 そして、「芸妓として従事する女性はみんな美しく艶っぽく、華やかな衣装に身を包んでいる。そして、歌や踊りを披露しつつ、酒席の客をもてなすのである。決して色情を売る訳ではなく、ましてや体を売ることもない。そして、芸妓として働いている間は結婚してはならず、結婚する際には引退しなければならないというルールもあるようだ。そうして、芸妓の『純潔』なイメージを保っているのである」とした。
 また、近世から近代にかけて隆盛した芸妓も現代においては、特に不景気を経て数が減少し、現在では1000人に満たないと指摘。さらにその一部は文化遺産という形で保護された文化従事者であり、本当に酒席で芸事を披露する芸妓はさらに少ないと説明している。
 さらに、「大多数の人にとって、日本の芸妓の世界は神秘的であり続けている。彼女たちの業界は『花柳界』と呼ばれており、彼女たちの美しさに多くの風流人が魅了されるのだが、真の芸妓になるにはつらい修行を経験しなければならない。楽器の演奏、歌、踊りと一通りの芸事に精通するまで勉強する必要がある。『芸』という文字にすると簡単だが、その世界はとても奥深く、名芸妓になるためには人生をかけて修練に励まねばならないのだ」とした。
 記事は直接「日本の芸妓が顔を白く塗る理由」について言及していない。どうやら「純潔」さを示すということで白塗りにするという解釈を得たようである。」
http://news.searchina.net/id/1660075?page=1
 <定番的な話しか出てこない。↓>
 「米国で大きなシェアを獲得する日本車、中国が学べることとは・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1660078?page=1
 <日本に敬意を抱いた客観記事。↓>
 「 中国メディアの快資訊は・・・日本が27年連続で世界一の純債権国となったことに対し、「日本が失われた20年に陥っているなんて、大嘘だ」と主張する記事を掲載した。
 記事は、中国人は近年、日本に対して大きな誤解を抱いているとし、それは、日本の経済成長率が低迷していることを「日本衰退」と思い込んでいることだと指摘。日本は国内の経済成長は確かに低迷しているが、海外への投資を通じて、海外で大きな利益を得ているのだと伝え、「中国の対外純資産残高および海外での投資活動は日本の足元にも及ばないのが現状なのだ」と指摘した。
 続けて、日本が海外に大量の資産を保有しているのは、「日本は国土が小さく、天然資源も少ないうえ、国内市場は縮小傾向にあるため、日本企業が海外に活路を見出したため」であると主張。海外での経済活動はGNPには含まれるが、GDPには含まれないと伝え、中国もGDPばかりではなく、GNPも強化していくべきだと論じた。
 中国の対外純資産残高は16年末は日本に次ぐ世界第2位となったが、17年末はドイツに抜かれて再び3位に転落した。」
http://news.searchina.net/id/1660080?page=1
 <落第答案。こんなのが紛れ込んでるとガックリきちゃうな。↓>
 「 中国メディア・騰訊網は・・・一時期は現在の中国人同様に自らの富を見せびらかせてきた日本人が、現在ではすっかり変わってしまった背景について紹介する文章を掲載した。記事によれば、日本人が「見せびらかし」をしなくなった訳ではなく、見せびらかす対象となるものが変わったのだという。
 文章はまず、現在の日本社会では「自分は金持ちだ」ということを派手にアピールしてしまうと、間違いなく社会から排斥され、孤立させられると紹介。「自分の身の回りにいる日本人の友人、そして、日本社会から、このような雰囲気を感じる」とした。
 そのうえで、日本にもかつて富を見せびらかす派手な時代があったと指摘。「1980年代、日本がバブル景気のピークを迎えていたころ、東京の街には不動産転がしで一夜にして莫大な富を築いた日本人がゴロゴロしていたという。女性はルイヴィトンなどのブランドもののバッグを見せびらかし、男性はナイトクラブで大金を振り撒いていた」と伝えている。
 そして、「バブルが崩壊すると、日本人はようやく夢の中から覚めた。経済の崩壊によって、日本人は自らを反省し、生活を見つめなおし始めたのだ。このような雰囲気のなかで、日本は音楽、テレビ、映画など文化、芸術面での繁栄期を迎えた。さらに、より簡素な生活を追及し始め、『お得感』が重視されるようになった。ファッションも派手さのない普通っぽい服を主体としたニューファッションが流行し始めたのである」と説明した。
 文章は、バブル崩壊前後に日本で生じた変化について「日本人は見せびらかす対象を、物質的なものから精神的なものに変えたのだ」と指摘。「例えば、見かけはとても素朴なのに実は腹筋が6つに割れていて、サーフィンが大好きで、ときどき世界のビーチに波を求めに行く、といったような『意外さ』を伴う自己顕示を好む傾向があるのだ」としている。
 また、「例えば、ある主婦が実は天才的なデコ弁の才能を持っており、みんなが思いがけないところでその才能に気付いて驚きを示す。こういう『輝き』を求めているのだ。だた、自分の『隠れた才覚』が発見され、潮の如き賞賛を得た際に、日本人は調子に乗らないばかりか逆に顔を赤らめ、何か悪いことでもしたかのように恥ずかしがる。この点は、中国人にとっては理解に苦しむのである」と解説した。」
http://news.searchina.net/id/1660076?page=1
 <この分野に関しては、いつ、ホントの気持ちを吐露できる環境が到来するのか、私も習ちゃんとともにその日が一刻も早く到来することを切望しとるよ。↓>
 「中国メディアの快資訊はこのほど、アジア随一の先進国である日本の「隠れた野心を見過ごしてはならない」と警戒を呼びかける記事を掲載した。
 日本が再び戦争をすることは考えにくい情勢だが、記事は「日本は表立って軍事力を見せつけるようなことはしないが、それは野心を隠しているからだ」と主張。日本は平和憲法のもと軍隊の保有が禁じられており、憲法の解釈上でも空母の保有が禁じられているとしながらも、護衛艦という名称で大型の軍艦を保有しており、これらは実際は空母と同等の能力を持ち、正真正銘の空母であると主張した。
 さらに、日本は軍隊を保有することも禁じられているとしながらも、防衛費は驚くべき規模であると主張。「自国を防衛するだけでなぜそこまでの規模の防衛費が必要なのか」とし、驚くべき規模の防衛力と防衛費は「果たして自衛のためなのか」と疑問を投げかけた。また、米国が日本の軍事的野心に対する警戒を解くなか、日本は虎視眈々と軍事力を増強していると主張し、中国人は「警戒を緩めれば、攻撃される」という歴史的教訓を忘れてはならないと主張した。」
http://news.searchina.net/id/1660074?page=1
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太田述正コラム#9851(2018.5.28)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その81)>

→非公開