太田述正コラム#9699(2018.3.13)
<2018.3.10東京オフ会次第(続x3)/私の現在の事情(続X112)>(2018.6.27公開)

H:近代=軍国主義、とは何ぞや?
O:最初から近代社会であったイギリスの軍国主義は経済的収奪を目的とするものだった。
 それは、すこぶる合理的な代物であって、彼我双方の死傷者数を最小限に抑えようとした。
 相手を殺し過ぎると、再び収奪できるまで生産力が回復するのが遅れるし、第一、うらみを必要以上に買ってしまって、復讐されたりする恐れが高まるからだ。
 (ずっと以前にもこういった趣旨のことを書いたことがあるが、改めて典拠を探す必要がありそうだ。)
 また、議会って、(モンゴルの軍国主義はイギリスのそれとはまた違うが、)モンゴルのクリルタイと同じで、軍事指導者を選ぶ場だった。
 軍事指導者は、軍事的に有能でかつカリスマがなければならず、自分達の命がかかっている以上、血統がいいから、とか、富豪だから、なんて理由で軍事指導者にするわけにはいかないってことだ。
 軍国主義じゃない、日本のような社会なら、それでもかまわないわけだが・・。
 で、イギリスの場合、議会が、軍事指導者(国王)を選ぶだけじゃなく、軍資金調達のための機関にもなっていったわけだ。
 やがて、軍資金調達を事務的に支えるために大蔵省が生まれ、後に、それでもなお足らなくなって、今度は中央銀行まで作った、とまあ、端折りに端折れば、こういう経過を辿ったわけだ。
 (以上、及び、以下、はコラム#省略。
 この恐るべきシステム・・・国民国家・・に震え上がったフランスは、それに対抗するために、経済的収奪ならぬ、イギリスの経済的収奪の対象となることを免れることを目的とする軍国主義化を図り、イギリスが生み出したシステム一式を継受していった・・このような営みが、後に近代化と称されることになる・・ところ、今度は、このフランスに脅威を感じた諸国が、ドミノ倒しのように、フランス同様の、軍国主義化を図って行くこととなり、その結果、その副産物として、イギリス及び欧州諸国は、争うように、世界侵略へと乗り出して行き、欧米の世界制覇時代が到来したのだ。)

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–私の現在の事情(続X112)–

 本日午前中、一年に1回の、病後健診に大森赤十字病院に行ってきました。
 MRI検査の結果、基本的に問題はないものの、諸所に動脈硬化の気があり、大動脈が心持太くなっているが、どんどん太くならないようにするためにも、血圧を低く保つ必要がある、とのこと。
 「何だか、来年来るのがコワイなあ。いつまでこの担当医師が変わらないのかは知らないが、いつか、そろそろアブナイ、と宣告されたらどうしよう。」
 なーんてことを思いながら、病院を後にしました。

 それから、病院のすぐ近くの、大田区の新井宿特別出張所に立ち寄って、住民基本台帳カードを返納しました。(コラム#9677参照。)

 話変わって、昨日、郵便ボックスに、日経デジタル上での無償提供の呼びかけに応じて申し込んだ、「スマホ装着型VRゴーグル「みるボックス」」、
https://rakuma.rakuten.co.jp/item/f0403453709769946517 ←400円で売ってる人が!
が届いていました。
 同デジタルで提供している特別な「記事」を見る時に使えるらしいのですが、まだ組み立てていません。
 使ってみた人、います?
 それと入れ替わりみたいな話ですが、この前、映画館に行った時に持参した3Dメガネ、その日以来、行方不明です。
 忘れてきた可能性が大です。
 わずか300円だった製品ですが、次回、また、使わなければならない映画を見に行くことになったら、普通のメガネに装着できる400円の製品を買うつもりです。