太田述正コラム#2789(2008.9.14)
<皆さんとディスカッション(続x245)>
<太田>
 金正日が亡くなって北朝鮮の国家権力が崩壊した時、一番日本にとって懸念されるのは、難民が押し寄せること(コラム#2787)ではなく、北朝鮮が保持している核弾頭や核に関する知識ないし技術がどさくさに紛れてテロリスト等の手にわたることです。
 ニューヨークタイムスが北朝鮮とパキスタンを対象に、この懸念についての記事を掲げています(
http://www.nytimes.com/2008/09/14/weekinreview/14sanger.html?ref=world&pagewanted=print
。9月14日アクセス)。
<コバ>
 民主党の政権奪取が1秒でも早く達成されることを望んでいますが、細川政権崩壊のように、すぐ自民党に政権をひっくり返されないよう民主党が政権を維持できるか非常に心配です。それはそうとして、早く来い来い衆院選!
<役人の終身雇用を廃止しろ>
≫政権政党は、官僚機構の人事権、官僚機構が使う予算の査定権、すべての法律・政令の制定権を制定権を握ってるんだよ。≪(コラム#2767。太田)
 判っていながら下らない建前を言うのは止めましょう。
 政治が官僚の人事に口を挟めなかった事は周知の事実だ。
(小池元防衛大臣が次官に対する人事権を行使しようとした時どうだった? 書いててアホらしくなるわww)
 政治が官僚の人事権を取り戻す事が、公務員改革の主眼の一つだろうが。
≫官僚機構の不祥事の責任はことごとく一義的には政治家にあるに決まってるでしょうが。≪(同上)
 官僚機構の不祥事の責任は、真っ先に官僚自身にあるに決まってるだろ。
 官僚は未成年か禁治産者かよ。
 貴方はマジで馬鹿ですか?
<太田>
 哀れなもんだ。
 ほぼ完全に「奴隷」(コラム#2787)になり切っちゃってるね。
 自民党系の政治家達がその権限をまともに行使してこなかったのに、彼らを累次の選挙で再選させてきたのは、本来政治家達の主人であって全能の主権者であるはずの諸君なんだぜ。
 今、はからずも農水相をやってる太田誠一とかいうダメ人間(
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080913/plc0809130023000-n1.htm
。9月13日アクセス)がどうして衆議院議員として当選を重ねることができたのか、日本というのはホントに不思議な国だねえ。
 そんだからこそ、政治が、ひいては官僚機構がこんな体たらくになっちゃったのさ。
 おヌシにはもう言ってもムダかもしれないが、奴隷の境遇から足を洗って真人間になることをちったあ考えてみたらどうなんだ?
 お母さんが泣いてるよ。
<役人の終身雇用を廃止しろ>
≫2000年以上停滞した挙げ句、支那は共産党の支配を許し、変化への恐怖は正夢となり、≪(同上)
 革命への渇望が共産党政権を生み出したのでしょ。
≫変化への恐怖と、何も変わらないのではないかとの諦念とは、奴隷の精神のコインの表裏です。≪(同上)
 重要な事は何をどう変えるかその『中身』だろ。
 中共の話は変革への妄信が悲劇を呼んだ好例だな。
<太田>
 フフ、少しは考え始めたな。。
 とにかく、もう一度前回のコラム、読み返してごらん。
 後一歩だよ。
<役人の終身雇用を廃止しろ>
 自民党がダメな事は明らかだが、党内がバラバラで党首選すら出来ない民主党に期待など出来る筈も無い。
 新たな政治勢力の登場に期待するしかないな。
<太田>
 よしよし、かなり分かってきたようだね。
 評論家みたいなこと言ってずに、とにかく自民党政権を瓦解させよう。
 少なくとも政官業三位一体的癒着構造は音を立ててこわれるはずだ。
 民主党が脱皮するか、完全ガラポンであたらしい政党対峙状況が生まれるか、そんなことまでいちいち心配する必要はないよ。
<kish>
雅さん、自民党が敗れたら日本は大バンザイとはなんとおめでたくのーてんきなことでしょう。
 近頃の日本人はアンチ自民党を掲げることが進歩的だとするこれまたなんとステレオタイプなことでしょう!
<太田>
 雅さん、そんなこと言ってたっけ?
 それはともかく、次々に「奴隷」が立ち現れるんじゃ、モグラ叩きしてるような心境になっちゃうよ。
 政官業癒着体制や政治家、官僚達の無能、退廃を批判し、その解消を図ろうとすることは、進歩的とか何とか的とか言う以前の話だとあなたは思わないの?
<ターマン>
 ナチスに「一度やらせてみよう」云々の話は、麻生氏の、放言のように言う人もいますが(毎日もですが)私は麻生氏が、言った、ずっと前に書物などで見たことがありますよ。
 民主党は、真摯に人の話を聞き真正面から、議論を返すべきでしょう。ムードではいけません。
 何兆円も要るような公約を挙げて、政権を任されたらどうするつもりなのでしょうか。
 選挙で勝ったら得意の、敵前逃亡でしょうか。もっとも沖縄中国人移民や外人参政権や、人権擁護云々をイタチのサイゴッペよろしく、かまされ逃げられるのも困るのですが
<太田>
 また「奴隷」かあ。勘弁してよ。
 政官業癒着構造がこわれるという前提で、数人のまともなスタッフをつけてくれれば、私一人で防衛関係費だけで5年後までに毎年何千億円くらいの程度削減させる計画をつくることができまっせ。
 これを全省庁について行えば、何兆円くらいの財源を捻出するのは容易なことです。
 私事にわたりますが、9月11日から、ついにクラシック・ピアノ独奏曲の練習を再開しました。
 それこそ、40年ぶりって感じでしょうか。
 ユーチューブでまたもや掘り出し物を発見しました。
 ジェシー・ノーマン(Jessye Norman)が唱うパーセル作曲、歌劇Dido and Aeneasからアリア、 “When I am laid in earth”(Dido’s Lament)です。
http://jp.youtube.com/watch?v=wiUCGO7XzrM&feature=related
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太田述正コラム#2790(2008.9.14)
<ナチスの占領地統治(その1)>
→非公開