太田述正コラム#2811(2008.9.25)
<皆さんとディスカッション(続x256)>
<新規有料読者>
 超一流の知識・思想を持たれる方が、このように市井の人々に丁寧に接しているブログは例がない。また、自らの経歴を投げ打って(安定した生活を捨て)、自由に発言する姿勢は賞賛すべきものと思う。私は何の役にも立てないが、そのような姿勢に素直に共感したことの刻印として有料会員になりたいと思いました。
<コバ>
 –スーパー大蔵省の復活?–
麻生内閣で、中川財務相が金融担当相を兼務することになり、財政と金融行政の分離が見直される可能性が出てきました(
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092401000955.html
)。財務省が自民党を操縦して、スーパー大蔵省として復権を達成してしまうのでしょうか?
 また、民主党は財政と金融行政の分離を支持しているようですが、社保庁を国税庁と統合して歳入庁を創設すべきとしています。これも財務省の裁量権を拡大化させてしまうのでしょうか?
 とまれ、口紅塗ってもリアルブタな自分は民主党に投票して、自民党政官業癒着システムをぶっ潰す一味違ったブタになろうと思います。
<太田>
 私は以前、コラム#2038で「旧大蔵省系勢力は、・・・大蔵省不祥事を契機に金融庁を分離させられ、地盤沈下気味であった旧大蔵省勢力の再結集・再浮上に向けて着々と布石を打ってきました。」と記したところですが、彼らの悲願も8合目まで成就した観がありますね。
 とにかく、自民党政権打倒をしなければなりません。
<少数株主>
 漢方専門の精神科医として、太田さんも名前ご存じでしょうが水島弘子がいます。
http://www.mizu.cx/contents/profile.html
 尚漢方は東洋哲学の陰陽五行説が基本になっており、人体もそれにあてはめ相克関係(調和)が崩れたとき気の病すなわち病気になるという発想です。だから弱い所を補い強いところを鎮めてからだの巡りを正常化するというものです。
http://www.begin.or.jp/sakura/gogyo.htm
<読者SM>
コラム#2807における漢方と躁鬱病の話に関連して、身近に漢方医がいるため、何かお役に立てるか、と思いました。
これまでも、この漢方医に何度か、知り合いやその家族の心の病の問題に関して、漢方でなんとかならないかと相談したことがあります。
そのときの話では、
1.心の病は漢方でも非常に難しい。
2.じっくり治す必要があるため、漢方医を選ぶに際しては信頼でき、かつ定期的に通える病院を選んだほうがよい。
ということでした。
もし、知人の方が漢方医の診察を希望するのであれば、山田光胤先生という人物が素晴らしい漢方医です。
彼は漢方医にして、精神医学にも通じ、神主でもあり、さらには陸軍士官学校出身という経歴の持ち主です。
http://www.sinbun.co.jp/kampo/199611/07p/07p01.html
また、私の知人がこの山田先生の所に数年来通っているのですが、以前この人が抱えていた虚弱体質および精神の不安定性は大幅に改善されています。(この人も一度うつ病になり、精神科の先生にみてもらったことがあります。)
これは私の勝手な推測ですが、 脳も体の一臓器に過ぎないので体質全体からの影響は無視できないのではないでしょうか?
したがって、脳のみを対象に治療をおこなうのではなく、体質全体を改善するなかで精神的な安定をはかるという意味では、漢方は非常に有効なのではないかと思います。
太田さんの知人は心以外で健康上の問題を抱えていないですか?
もし、抱えているのなら、あえて心の問題に取り組むのではなく、それ以外の面での体質改善に取り組むようにすすめるのも一つの手だと思います。
一般に漢方は保険がきかず費用がかさむ可能性がありますが、実際のところ、保険がきく場合もかなりあるように聞いているので、経済的にもそんなに負担にならないのではないかと思います。
この件に関して、もし何かお役に立てることがありましたら、遠慮なく言ってください。
<太田>
 どうもありがとうございます。
 太田コラムの読者には、漢方派が多いですね。
<読者SM>
「属国の防衛革命」買いました。
「1. 日本はみずから望んで米国の属国になっているだけ」
を読んだのですが、太田さんの主張が簡潔にまとまっていて、とてもわかりやすかったです。
<太田>
 もう店頭で買えるのですか。
 お褒めいただいてありがたいですが、私と言うより、共著者側のライターの方の力量です。
 別件ですが、ちょっと前に読者の間で移民受入と受け入れ先の言語の話が出たことがあります。
 参考になる社説がロサンゼルスタイムスに載っていたのでご紹介しておきましょう。
 2007年の調査データに基づき、米統計局は、母語がスペイン語の米国在住者で英語が流暢だと自分で思っている人の割合が2000年には47%未満であったところ、2007年には51%超に増えたと結論づけた。外国生まれの米国在住者で米国籍を取得した人の割合も増えてきている。
 これらの事実は、2007年にピュー/ヒスパニック・センターが打ち出した分析結果・・移民の23%しか英語に流暢ではないが、2世になるとそれが88%に増え、3世になると94%へと更に増える・・と合致している。
 (以上、 
http://www.latimes.com/news/opinion/la-ed-immig24-2008sep24,0,1199382,print.story
(9月25日アクセス)による。)
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太田述正コラム#2812(2008.9.25)
<英国王位継承改正へ?>
→非公開