太田述正コラム#13921(2023.12.21)
<皆さんとディスカッション(続x5750)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <そりいいや。↓>
 German Federal Prosecutor Peter Frank is looking to seize 720 million euros ($787 million) in Russian funds frozen in Germany following Vladimir Putin’s full-scale invasion of Ukraine, amid a debate about how to redirect confiscated assets from Moscow to Kyiv.・・・
https://www.newsweek.com/germany-russia-frozen-sanctions-ukraine-1854182

 ガザ戦争。↓

 <・・・。↓>
 「ガザ地区の死者数2万人に 6700人が行方不明 死者はさらに増える恐れ・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba3b03d6363617be4c176ea39d476ecbf061fae6
 <ちゃう。両方を目指しとるのよ。↓>
 Israel is struggling to destroy Hamas, but it’s destroying Gaza・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/12/20/israel-battlefield-gaza-defeat-hamas/
 <(数日前の記事だが)イスラエル政府の読み通りだな。↓>
 Hamas support soars in West Bank – but full uprising can still be avoided・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-67708116
 <むしろ、宗教にからめとられた人ほど妥協ができないことを示す世論調査結果と言えよう。それは、世俗化が本来教義上許されないイスラム教側、つまり、パレスティナ側に問題解決ができない根本原因があることを示すものだ。↓>
 「・・・「軍事計画を立てる際に、どの程度ガザの人たちの苦しみを考慮するべきか」との設問に対し、ユダヤ系は「ほとんど考えるべきではない」「あまり考えるべきではない」の答えが合わせて81%を占めた。10月中旬の調査でも同様の傾向がみられ、回答の割合は、ほとんど違いがなかったという。
 一方でアラブ系は反対の傾向がみられ、「大いに考えるべきだ」「かなり考えるべきだ」が計83%だった。
 また、ユダヤ系の回答には政治的な立場によって違いがあり、右派の89%、中道の77・5%、左派の53%がそれぞれ「考えるべきではない」と答えた、としている。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E4%BA%BA-8%E5%89%B2%E3%81%8C-%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%8B%A6%E3%81%97%E3%81%BF%E8%80%83%E6%85%AE%E3%81%99%E3%82%8B%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%81%97/ar-AA1lM7Pu?ocid=msedgntp&cvid=371a4d0ba7b64e90a0c52479d4dfb18b&ei=2

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 どうしても眉唾なんだよなあ。↓

 「これぞ未来の大砲「レールガン」の使い方、研究現場で聞いてきた 米軍も諦めた課題、日本が世界をリード!・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2680cdf89ad474a6f18d9fc56bfe2a5ba572b8c

 聞いたことがあるよなないよな。↓

 Many Americans have heard of Fred Korematsu, the Oakland, Calif., welder who lost his Supreme Court challenge to the banishment and incarceration of Japanese American citizens. But few have heard of Mitsuye Endo. And yet it was Endo’s courageous Supreme Court victory — announced the same day as Korematsu’s defeat — that ended the country’s shameful program.・・・https://www.washingtonpost.com/opinions/2023/12/18/mitsuyo-endo-japanese-american-incarceration-honor/

 日・文カルト問題。↓

 <相変わらず近くて遠い国。↓>
 「・・・韓国のポップカルチャーを愛好していると答えた日本人は36・1%、日本のポップカルチャーを愛好している韓国人はその約半分の18・5%にすぎない。日本国民の3分の1以上が韓国のポップカルチャーに親しんでいる、というのはすごい数字であるが、それでも3分の2近くは関心を有していない。他方、韓国における日本のポップカルチャーへの関心ははるかに低く、しかもその関心の57%はアニメと漫画に集中している。・・・
 旅行経験も同じであり、同じ世論調査で韓国を訪れたことのある日本人は23%、日本訪問経験のある韓国人も37・4%にすぎない。一見すると両国にあふれ返るかのように見える観光客も、両国全体から見れば少数派にすぎない、のである。 答えは簡単だ。少数派にすぎない人々がどれだけ日韓両国間で互いに関心を持とうとも、それだけで両国の雰囲気全体が変わるわけではない。・・・
 つまり、両国政府の相手国への行動は、ポップカルチャーよりもはるかに多くの影響を相手国世論に与えているのである。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/39a5bef2ced0ab0692304bd5c07e5917b6665d37 <日本の「右翼」なんていねーぞ。大部分が事大主義者/主権放棄主義者だもんでね。↓>
 「日本で「平和の少女像」初めて展示した監督、右翼医師相手取った損害賠償訴訟で勝訴・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/312954
 <日本を参考にしてよろし。↓>
 「・・・定年延長は賃金など勤労条件調整の余地が少ない。既存の雇用契約が続くためだ。反面、再雇用は60歳の定年時点で既存の雇用契約を解約し、新しい雇用契約を締結する。勤労条件を能力に合わせて調整できるということだ。定年廃止は年齢を理由に解雇できないということだ。代わりに、雇用契約は自律の領域だ。
 この措置が施行された後、日本では2022年6月基準で大企業は83%が再雇用を選択した反面、中小企業では26%が定年延長や廃止を導入した。仁川(インチョン)大学経営大学のキム・ドンベ学長は「中小企業は賃金の年功性が比較的に弱いうえに、人材需給条件が劣悪なのが定年制の拡大を選ぶ主な要因」と話した。」
https://japanese.joins.com/JArticle/312968
 <同じく。↓>
 「148年ぶりに没落した東芝の教訓・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/312971
<お世話になりやすだ。↓>
 「「サムスン電子、日本に半導体研究拠点新設…岸田首相が支援案発表」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/312965
 <共存共栄でいきまひょ。↓>
 「日本・東南アジア路線の旅客急増…仁川空港、3年ぶりに黒字転換・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/312957
 <あ、そ。↓>
 「元東方神起ユチョンが日本で開催する高額ディナーショーに、韓国から不満続出・・・
 元東方神起のメンバーであるパクは19年に薬物使用疑惑が浮上した。当時パクは記者会見を開いて疑惑を否定し「陽性が出たら芸能界を引退する」と宣言。しかし結果は陽性で、同年7月に懲役10カ月・執行猶予2年の判決を受けた。その後パクは自身の発言を翻して芸能活動を続けている。」
https://www.recordchina.co.jp/b925695-s39-c70-d0191.html

 とにかく、旧大日本帝国はアジアの異端児。↓

 –DATA FROM 2021: Human freedom declined in the wake of the COVID-19 pandemic, with ‘significant drops in the rule of law and freedom of movement,’ the report said・・・
 Switzerland was No. 1 for the fourth year in a row, followed by New Zealand, Denmark, Ireland, Estonia and Sweden (tied for fifth), Iceland, Luxembourg, Finland and Norway.
 Japan was the second-highest in Asia< after Taiwan’s 12th> at 16th, followed by South Korea (28th), Armenia (33rd) and Singapore (44th).・・・
https://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2023/12/21/2003810932
https://www.recordchina.co.jp/b925764-s25-c30-d0052.html

 昨日から始めた映画評の役に立ちそうもないなあ。↓

 「・・・「試験ができない」「バスに乗り遅れて遅刻した」などは、失敗を暗示する夢のようですが、実は真面目できちんと準備しようと苦心するタイプの人がよくみるため、むしろ、実生活では失敗する確率が低い方が多くみる夢なのではないかと考えています。・・・
 こういった夢の役割として「シミュレーション仮説」があります。ゲームの夢、手術の夢、試験の夢など、詳細はバラバラでも時代ごとに大きなテーマの共通性があり、これらの課題を乗り切ることには進化的な価値があります。
 ヒトは集団で生きる動物ですので、適応性を高めるために、夢で危機対応のシミュレーションをしているとも考えられています。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E8%A9%A6%E9%A8%93%E3%81%AB%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%9F-%E9%81%85%E5%88%BB%E3%81%97%E3%81%9F-%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%82%92%E6%9A%97%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A4%A2%E3%82%92%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E7%9C%9F%E9%9D%A2%E7%9B%AE%E3%81%AA%E4%BA%BA/ar-AA1lKQgI?ocid=msedgntp&cvid=606ccc04e02a44c8bff13aa477327b32&ei=21

 少なくとも同じ頃の支那を射程に入れた議論をしなきゃ話にならんぜよ。
 ちなみに、漢は最盛期こそローマ帝国とほぼ同じ紀元前後
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%B8%9D_(%E6%BC%A2)
だが滅亡は早くて220年だ。↓

 「・・・キリスト誕生前後の数世紀に最盛期を迎えていたローマは、西側世界で政治的にも領土的にも他に類を見ないサイズだった。ローマ崩壊後、世界の銀行や商業信用機関が同じ規模の売上を達成できたのはなんと17世紀になってからだ。穀物輸送船が同じ大きさになったのは19世紀、同じ規模の大都市、つまりロンドンが誕生したのもその頃だ。ローマが崩壊したのも驚くべきことだが、その黄金時代の規模もまた驚嘆に価する。・・・」
 歴史家カイル・ハーパーは著作『ローマの運命 気候、疫病、帝国の崩壊』で、自然科学研究を活用して、そのテーマに新たな光を投げかけた。
 <東アジアはどうだったん?↓>
 彼の分析によると、ローマの全盛期は気候が暖かく安定し、珍しいほど温暖な時期、つまりローマの気候最適期だった。雨もたっぷり降り、オリーブやブドウが大陸の北のほうまで栽培できた。
 この好条件により、地中海沿岸では長期にわたって大豊作が続き、そのおかげで人口が何倍にも増えた。新しい村が雨後のタケノコのように出現し、集落は山の斜面を上っていった。ローマでは発達した徴税システムのおかげで金庫も満たされていた。
 税収と多くの人手があることで、相当数の職業軍人(兵士の数にして50万人という規模)を擁し、それによって領土を拡大し、主要地域の平和を維持していた。当時は世界人口の約4分の1がローマの統治下で暮らし、税収、貿易、都市化、そして帝国の隅々まで技術が普及したおかげで飛躍的な発展がもたらされた。
 温暖な気候、安定した政治インフラ、それに帝国の野心という組み合わせこそが、ローマを当時最強の帝国にしたのだ。ほとんどの人にとってほとんどのことが上手くいっている時期には、国を支配するのはさほど難しいことではないはずだ。・・・
 しかし良い時代は終わりを迎える。地軸の傾き、太陽活動の変化、惑星の軌道といった環境要因が相互作用し、200年代には気候がどんどん不安定になっていった。ローマの人口や領土は成長が止まってしまう。
 しかも2度のパンデミック─―一つはおそらく天然痘、もう一つはエボラ出血熱のような、フィロウイルス科の感染症だったのではないかとハーパーは推測している―─が帝国を襲った。
 <西ローマ帝国は476年ないし480年に崩壊したというのが、今でも一応通説
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD
だが・・。↓>
 それにより帝国は大きく揺れたが、崩壊はしなかった。ハーパーによれば、帝国の決定的な崩壊の裏には、もう一つの気候変動があったのだ。
 研究者らは近年、氷床コアと年輪の調査により、ローマ帝国崩壊の直前に極めて異常な気候現象が起きていたことを突き止めた。古代後期小氷期と呼ばれるものだ。
 6世紀に3回連続して起きた大規模な火山噴火により、大気に硫黄粉塵が充満し、それが数年にわたって太陽光を跳ね返していた。それに加えて太陽活動も弱いサイクルに入った。
 <まあ、確かに「546年に東ゴート軍は、イサウリア人の裏切りによってローマを陥落させることに成功し、この時のローマ略奪と重税によって、いわゆる「ローマの元老院と市民」(SPQR)が崩壊し」ている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD
がねえ。↓>
 ローマの政治家カッシオドルスも536年に、“どれほど奇妙に思われても、太陽がいつものような明るさを失って輝いている”と記している。“今でも太陽は見えているが、海のように青い。驚くべきことに、人の身体は日中でも影を落とすことがない……嵐のない冬、暖かくない春、そして暑くない夏を過ごした”
 そして過去2000年で最も寒い冬がやってきた。寒波と同時に、一説によればまさにその影響で、世界的に腺(せん)ペストが流行し、ローマの人口の半分が死に絶えるという信じられないような人口変動が起きた。労働力の不足に加えて日照量も減少したことで、数世代にわたって農作物の収穫量が大幅に減少することになった。
 今や帝国は弱体化し、皇帝の税金庫は長いこと空っぽのままだった。ローマはもはや有能な軍隊を維持したり、住民に無料で穀物を配布したりすることができなくなった。それが国家安定の2本の柱だったのに。
 “パンとサーカス”のコンセプトを覚えているだろうか。今やその方程式からパンが消えてしまい、社会の安定は空洞化した。そして最終的に近隣民族の侵略によって崩壊したのだ。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <健闘を祈る。↓>
 「・・・仏RFIの中国語版サイトは、中国の電気自動車(EV)大手BYDが海外市場に注力し、特に日本では年間販売3万台を目指す計画を打ち出したと報じた。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b925690-s25-c20-d0193.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「中日の学者、演劇交流でつながれた中日文化交流史の深掘りを呼びかける・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b925701-s12-c30-d0189.html

<US>

 <修理終了の由、>よかったです。
 <なお、>CドライブもRAID1にしなければなりませんが添付に言及箇所がありません。
 たぶん大丈夫だと思いますが現物見た際、確認します。

<太田>(業者宛)

 友人から「CドライブもRAID1にしなければなりませんが添付に言及箇所がありません。たぶん大丈夫だと思いますが」という指摘があったのですが、大丈夫ですよね。

<業者>

 ・・・Cドライブは、お預かり時点から、外したりしてはいません。
 RAID1構成のまま、インストーラーが起動していたので、そのまま進行させて、Windows updateおよびデバイスドライバのアップデート、Windowsの調整を実施しました。
 尚、マザーボードのBIOSのアップデートは、RAIDが崩れてしまうので実施していません。
 本日、パソコンを下記の通り発送させて頂きましたのでご連絡申し上げます。
 運送会社 : ヤマト運輸  着払い・・・

<US>

 早速のご確認ありがとうございました。
 CドライブもちゃんとRAID1になっていること安心しました。

<七兵>

 とにかく無事に欲しいデータはあるということになったのね。
 しっかし<125,400円、>高いねぇ〜〜。

<太田>

 データ回収だけじゃなく、RAIDのK.K不備解消、HDD2台撤去・新調・取付、埃取り、光学ドライブ外し、返送代、も入っているわけだから、もうチョイ高くなっても不思議じゃないところ、計算違いしてくれたらしく、若干安上がりになった、と、考えるべきでしょ。  

<太田>(本日)

 <年明けに、X299パソコンへのソフトのインストール等をお願いしている、USさん、七兵さん、>

6 Dellパソコンのデスクトップで、KKさん提供のMusicBeeのインストール用ファイル群(解説を含む)を「発見」しました。(DellパソコンにはMusicBeeをインストールしていません。)また、ThunderbirdのプロファイルもDellパソコン等のものを使うことができます。

 本日12時過ぎにX299パソコン到着。
 (前に間違ってGateway<のディスプレイ>と書いたかもしれませんが、)Dellパソコンでかつて使っていたDellのディスプレイをPCと繋いでPCに電源を入れたら、Windows画面が即出てきてびっくり。
 サインインの必要すらないってのも、自宅には私しかいないのですから、このままでいいのかも。
 で、最初はDドライブを探す時にドジって、(Usersがいくつか入っていたところ、最新の)Usersがないと思いこみ、一旦諦めてEドライブ中のAcronisによるデータバックアップの最新の12月4日朝の時点のものをUSBメディアにコピーし、Dellパソコンに更にコピーして、Acronisでもって開こうとしたのですが、Users中のドキュメントのどのファイルをクリックしても開いてくれず、途方にくれました。
 (そんなことは今までなかったのに不思議です。)
 しかし、めげずに、もう一度X299パソコンに戻り、Dドライブを探し直したら最新のUsersを「発見」、当面必要なファイル群をUSBメディアにコピーしまくり、Dellパソコンで作業できるようにし、ようやく一安心しています。

<US>

 パソコン現物もUsers下のファイルも確認できなによりです。

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太田述正コラム#13922(2023.12.21)
<檀上寛『陸海の工作–明朝の興亡』を読む(その2)>

→非公開

太田述正コラム#13922(2023.12.21)
<映画評論99:ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(続)>

→非公開