太田述正コラム#13908(2023.12.14)
<映画評論93:クワイエット・プレイス(続)>(2024.3.9公開)

 (本日(14日)、引き続きAmazon Primeで映画を見ていて気付いたのですが、この二連作、どちらもDolby Atmos映画だったようです。
 私は、昨日、次に取り上げる映画を鑑賞していた時、「音」の調整ができることに気付き、そこをリモコンでクリックし、Atmos Digitalを更にクリックしたら音がダイナミックに聞こえ出したので、それがDolby Atmosのことかもしれないと思い始めていたところでした。
 で、本日は、最初から、「アレクサ、ドルビー・アトモス映画」と呼びかけたところ、ずらずらと映画のタイトルが並んだところ・・またもや、☆の数が表示されなくなった!・・、その中に、クワイエット・プレイス連作が登場していた、という次第です。)
 さて、第一、第二作を通じての監督兼脚本執筆者達の一人(注)でかつ第一作の助演男優であるジョン・クラシンスキー(John Krasinski。1979年~)は、ボストン生まれで、父はポーランド系、母はアイルランド系で、英語と脚本執筆を学び優等で(アイビーリーグの一つである)ブラウン大を卒業し、更に、National Theater Institute
< https://en.wikipedia.org/wiki/Eugene_O%27Neill_Theater_Center#National_Theater_Institute >
等で学んだ、という人物です。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Krasinski

 (注)脚本は、クラシンスキーのほか、ブライアン・ウッズ(Bryan Woods)とスコット・ベック(Scott Beck)だが、この3人は、クラシンスキーが、残りの2人の書いた脚本を修正した、という関係にある。
https://variety.com/2017/film/news/john-krasinski-emily-blunt-movie-together-quiet-place-1201909081/

 第一、二作を通じての主演女優であるエミリー・ブラント(Emily Blunt。1983年~)は、法廷弁護士を父、保守党下院議員を父方のおじ、としてロンドンに生まれ、吃音を矯正するために演劇を始め、14歳で吃音克服に成功しつつも演劇中高一貫校を卒業し、ジョン・クラシンスキーと結婚し、現在は、英米二重国籍者で、米吃音協会理事も務めている、という人物です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Emily_Blunt
 その女優としての活躍ぶりは、独立したウィキペディアが作られている域に達しています。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Emily_Blunt_performances
 とはいえ、たまにしか映画を見ない私、エミリー・ブラントをこの二作で初めて知りました。
 セックスシーンどころか、キスシーンすらないのだけど、この二人が夫婦としてからむ時のケミストリーが尋常ではないと思ったら、本当の夫婦だったわけです。
 この映画は、没落しつつある米国が、にもかかわらず、その映画作品を通じて世界に人間主義性溢れるエンターテインメントを提供していくことができる可能性を提示していると同時に、映画出演俳優達の人間主義者的市民としての実像を観客に知らしめる機会を与えることを通じて世界に人間主義を普及させていくことも貢献できる可能性をも提示しているのではないでしょうか。
 例えば、前出のエイミリー・ブラントの活動については前述したところですが、ミリセント・シモンズ(Millicent Simmonds。2003年~)は、聾者擁護活動に熱心に取り組んできています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Millicent_Simmonds

(完)