太田述正コラム#13918(2023.12.19)
<映画評論98:Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼>(2024.3.14公開)

1 始めに

 今度は、「『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』(・・・ Mr. Brooks)は、2007年の<米国>映画<で>ブルース・A・エバンス監督・脚本、ケビン・コスナー製作・主演作品。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mr.%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_%E5%AE%8C%E7%92%A7%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E9%AC%BC α
https://en.wikipedia.org/wiki/Mr._Brooks β
です。

2 本題

 これは娯楽映画としてよくできていますが、それだけのことであり、映画そのものについて、ストーリー評論を行う気にはなりません。
 そこで、全く個人的なことを書くことにしました。
舞台がオレゴン州ポートランドということは全く知らされないまま、東海岸のどこかの大都会なのだろうなと思って鑑賞していたところ、えもいえぬ郷愁で胸がいっぱいになったので一体どうしたんだろう、と思っていたら、主人公の娘が大学を突然退学して自宅に戻ってきたけれどどこの大学だかもまた全く見当がつきませんでした。
 そのうち、この娘に殺人の嫌疑がかけられ、パロ・アルト(注)から警察官達が主人公と娘のところにやってきたというので、その大学がスタンフォード大学であることが初めて分かりました。

 (注)「スタンフォード大学の学園都市<。>・・・スタンフォード大学の創業者リーランド・スタンフォードはパロアルトの町の設立(1894年)に深く関与しており、大学と一体化した街造りが行われた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88_(%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%B7%9E)

 その時、鑑賞中に私に郷愁が沸き上がったのは、私の「シックス・センス」(コラム#13914)が働いたからなのだろうか、と、キツネにつままれたような思いが・・。
 しかし、αやβから、この映画の舞台がポートランドであることを知り、(海がらみの場面は出てきませんが、)街路樹、道路、街並み、といったものは、米国の西海岸の諸都市に共通の趣があるからなのだろうな、と、腑に落ちた次第です。
 私は、ポートランドがあるオレゴン州の北隣のワシントン州に関しては、タコマの米軍基地を訪問したことがあり(コラム#省略)、シアトルの郊外風景も頭の片隅には残っているけれど、オレゴン州は訪問したことがありませんがね。
 (スタンフォード大留学時代に休みにカナダまで州間高速道路5号線(IH-5)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9E%E9%96%93%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF5%E5%8F%B7%E7%B7%9A
を車でぶっ飛ばした(コラム#省略)折には、ポートランドもシアトルも、その夜景しか見ていません。)
 ちなみに、誰でも知っているところの、ケビン・コスナー、は、「1955年、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のリンウッドに生まれ<、>・・・カリフォルニア州立大学フラトン校で経営学を学<んでいます>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC
し、エバンスは、映画『スタンド・バイ・ミー』の脚本・制作を行ったところの、カリフォルニア州ロングビーチ生まれの人物で、どうやら学歴は一切明かしていないようです
https://en.wikipedia.org/wiki/Bruce_A._Evans
が、二人とも生粋のカリフォルニア人です。