太田述正コラム#3095(2009.2.14)
<皆さんとディスカッション(続x398)>
<michisuzu>
≫こんな人物を党首に掲げたままでは、小池百合子クラスが自民党総裁にでもなったら、次の総選挙で、マジまたも自民党に負けるかもよ。≪(コラム#3093。太田)
 普段の太田様の意見にはほぼ同感の私ですが、これだけは頂けませんね。
 小沢さん以外に誰が自民党を倒せる実力が民主党に他に居るのでしょうか?
 代替案のない反対意見などほとんど意味はないかと?
 とりあえず小沢さんの欠点は目をつぶって3年間は政権交代して自民党を野党に追いやることが結局日本の為になるという大局観で私は小沢民主党を応援しているのですが?
 今、もし小沢さんが降りたら自民党は大喜びするだけでしょう。
<太田>
 あなたの言っている「実力」って何です。
 もっと具体的なことを書かなくっちゃ。
 そして、こういう意見投稿でも、できるだけ読者に材料を提供したり自分の意見を裏付ける「権威」ある意見を引用したりする典拠をつけるべきです。
 逆にmichisuzuちゃんに聞くけど、
 「16日に来日するクリントン米国務長官が打診していた小沢一郎民主党代表との会談は13日、見送られる公算が大きくなった。民主党は米側と最終調 整を続けているが、外務省首脳は「もうないだろう」と述べた。小沢氏が総選挙に向けた地方遊説を優先しているため・・・小沢氏との会談を想定し、浜田靖一防衛相らの会談時間 を変更していた外務省からは不満も漏れる。」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021301000948.html
 「・・・執行部に距離を置く議員からは「日程が合わないというのは口実ではないか」という指摘が出ている。小沢氏にはもともと、「米国と距離がある」という見方が少なくないからだ。 小沢氏は2006年4月に代表に就任して以来、米政府の要人とほとんど会っていない。07年8月には、米国のシーファー駐日大使から、海上自衛隊 による洋上給油活動の継続に理解を求められたが、反対を貫いた。この際、小沢氏はシーファー氏を長時間待たせ、「外交上、非礼だ」(政府筋)という批判も 呼んだ。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090213-OYT1T00962.htm
などから伺われる小沢一郎の言動は、米国に対してトラウマを持つ精神疾患者的言動だと思いませんか?
 そして、そういう人間が、米国の属国日本の首相という重責が務まると思いますか?
 カウンセラーとしての知識経験を総動員して答えてご覧なさい。
 それともやっぱし、「ろくでなし」さんにおまかせしますか。
<遠江人>
 2chの太田さんスレを糞スレチェッカーにかけてみました。
タイトル:【たった一人の反乱】太田述正
【糞スレランク:B+】
犯行予告?:0/503 (0.00%)
直接的な誹謗中傷:2/503 (0.40%)
間接的な誹謗中傷:31/503 (6.16%)
卑猥な表現:61/503 (12.13%)
差別的表現:43/503 (8.55%)
無駄な改行:2/503 (0.40%)
巨大なAAなど:5/503 (0.99%)
同一文章の反復:0/503 (0.00%)
by 糞スレチェッカー Ver1.24
http://kabu.tm.land.to/kuso/kuso.cgi?ver=124
 2chの中ではランクは真ん中くらい?
<太田>
 ?????
 さて、本日は投稿も少なく、インターネット上の太田コラムへの新たな言及も発見できず、また、記事もバレンタインデーにひっかけたものくらいしか面白いものがなく、しかもそれらは本日の非公開コラムのネタに使うことにしたので、クラシック音楽の話でもしましょうか。
 ショパンのノクターン第20番「遺作」は、ショパンの1849年の死の直後、譜面が発見されたピアノ曲です。
 平原綾香の「ノクターン」(「カンパニュラの恋」の主題歌)
http://www.youtube.com/watch?v=3Cal83Z6CRk&feature=related
がこの曲の翻案だという話を前に(コラム#3073で)しましたが、仲道郁代によるこの曲の演奏(コラム#3067(未公開))
http://jp.youtube.com/watch?v=PU6C1QQnSeY&feature=related
は、3分23秒と、最もテンポの速い部類に属してたんですね。
 これに対し、男性のチッコリー二
http://www.youtube.com/watch?v=RoQzJVxLucs&feature=related
による演奏もいいですが、これは4分44秒と、反対に最もテンポの遅い部類に属します。
 このほかにも、できのいいのは、緩急を強調し(過ぎ?)た(同じく男性の)カツァスの演奏
http://www.youtube.com/watch?v=56fpEH8m7n0&feature=related
のほか、無難な(男性の)アシュケナージの演奏、
http://www.youtube.com/watch?v=ToAVagPfWUU&feature=related
更に、映画「ピアニスト」(ポランスキー監督)で用いられた、これまた無難なオレニチャクの演奏
http://www.youtube.com/watch?v=cw2XzGl-AOw&feature=related
です。
 お時間があれば、バレンタインデーですから、できることなら恋人と一緒に(以下同じ)、この4つを聴き比べてみてください。
 なお、このようなゆっくりとした、しかも大きい音の連打を要しないピアノ曲では、女性ピアニストもハンデなく演奏することができます。
 ちょっと気になるのは、アシュケナージ/オレニチャクの演奏では、30秒を過ぎたあたりで2回にわたり、仲道/チッコリーニとは違った音符・・同じものが2回・・で伴奏が行われている点です。
 私が持っているショパンのノクターンの楽譜では19番までしか載っておらず、この20番の楽譜がどうなっているのか確かめられませんでした。私は、アシュケナージ/オレニチャク版の伴奏の方が好きですがね。
 さて、この曲を1935年にミルスタインがバイオリン用に編曲しています。
 そのゆっくりとした五嶋みどり(女性)による演奏(5分21秒)、
http://www.youtube.com/watch?v=oHex-NcqX6c&feature=related
 速い韓国系米国人のサラ・チャン(女性)による演奏(3分48秒)、
http://www.youtube.com/watch?v=b1tUdbknTeA&feature=related
 これも速い、ただし男性たるパールマンによる演奏(3分55秒)
http://www.youtube.com/watch?v=t4JPHah7V5M&feature=related
を聴き比べてみてください。バイオリンは基本的に単旋律楽器ですから、それぞれピアノ伴奏つきです。
 どれも素晴らしい演奏ですよ。
 (基本的に筋力・・力とスピード・・が要求されないところの)バイオリン演奏では、ピアノ演奏と違って、女性のハンデはほとんどないと言ってよいでしょう。
 ちなみに、この3つともピアノ伴奏は、仲道/チッコリーニ版で行われてます。
 蛇足ながら、コラム#3067で、同じ曲でもバイオリンで演奏した場合の方がテンポが速くなるのかも、と記したところですが、この曲を見ると必ずしもそうではないことが分かります。
 とまれ、日本の女性は、この曲をピアノでは最もテンポを速く、バイオリンでは最もテンポを遅く、しかもどちらも完璧な演奏をしています。
 日本人・・しかも女性・・は、欧州文明由来のクラシック音楽を完全に自家薬籠中のものにし、独創性豊かな演奏ができている、ということでしょう。
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太田述正コラム#3096(2009.2.14)
<バレンタインデー抄(その1)>
→非公開