太田述正コラム#14965(2025.5.26)
<皆さんとディスカッション(続x6266)/映画評論336:映画評論336:ゼロ・アワー>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<岸カルト信徒達とそれにたかる虻どもよ、これ、ホントなんだぞー。↓>
「・・・北原武夫・・・が書いた文学評論を読むと歴然である。「近代人」の中でも、元特攻隊員に、「今度の戦争は、何度も言うようだけれど、日本人というものがどうしても遭遇し且つ甘受しなければならなかった苛酷な運命だったと僕は思っている。固くそう信じている」と・・・小林秀雄・・・譲りの信念を披瀝している。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/82c150ca469049911b75127b8ec871980b018f94
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<さっさとやれー。↓>
Trump considers sanctions after Russia launches one of largest air raids of war–Russia’s missile and drone attack casts more doubt on the U.S.-brokered peace process. Trump’s envoy to Ukraine described the strikes as “shameful” in a post on X.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/05/25/ukraine-war-russia-missile-drone-attack/
<いやさ、モンゴルの軛症候群だけだよー。↓>
「・・・ロシアの脅威認識を十分に理解するためには、その背後にある精神的・思想的側面をも理解する必要がある。その一つがロシアに特有の強烈な被害者意識である。
ロシア帝国の時代から今日に至るまで、ロシアは常に外国勢力から攻撃を受ける可能性を懸念し、「軍事力を強化しなければやられてしまう」という脅迫観念を持ち続けてきた。13世紀にはモンゴルの襲撃、近代にあってはナポレオンの侵攻、革命期にはシベリア出兵、そしてドイツの侵攻とロシアが外部勢力からしばしば干渉を受けてきた歴史がある。「ロシアの信じるのは力だけ」等と言われる所以がここにある。
ただもう一つ、ロシアの行動を理解する上で重要なのは、ある種のメシアニズム思想の存在である。伝統的に、ロシアは他の国々より道徳的に優位にあり、世界を救う特別の使命のある国とする思想がロシアにはある。・・・
13年から20年までプーチン大統領の下でイデオロギー担当の大統領補佐官を務めたスルコフ元大統領補佐官は、「ロシアの文化的、情報的、軍事的、経済的、思想的、人道的影響が、多かれ少なかれ浸透しているあらゆる場所」が「ルスキーミール(ロシア世界)」であるとした上で、ロシア人は「あらゆる方向に拡大」すると説明している。 ウクライナは国家ではなく「人為的な政治体」であるとの位置づけはこのようなロシアの世界観にその基礎をおいている。このことは我々にとって、プーチンがいなくなれば侵略行為は終了するという楽観論に立つことができないことを意味している。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/46df94b412ee4f44eca513fb898bba87975cd266
妄想瘋癲老人米国。↓
<そもそも米国は日本をコントロールしてきたわけだが、トラ、日本の宗主国移行を予感してるからこそかもね。↓>
「USスチール「米がコントロールする」トランプ氏、日本製鉄は「部分的に所有権持つ」・・・」
https://www.sankei.com/article/20250526-GVWXG57GFFNEVPGCTWSE37PPMI/
<私とはやや違う視点からだが、米国のラテンアメリカ化の指摘だな。↓>
How Argentina and the United States switched places–The U.S. is drifting toward the economic policies that devastated Argentina before it changed course.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/2025/05/20/us-argentina-economic-policy-reversal/
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
その割には本国は頑張ってるねえ。↓
「北朝鮮、朝鮮総連に新年の祝電送らず 統一政策巡り深まる溝 朝鮮総連結成70年・・・
最盛期には会員50万人といわれたが、公安調査庁が明らかにした平成28年時点での会員数は「おおむね7万人」。在日本大韓民国民団(民団)へ移ったり、日本に帰化したりする人も多く、現在はさらに減少しているとみられる。」
https://www.sankei.com/article/20250526-2SCJY6GMLVJTNCWX3FAYJ2Z2DI/
スポーツに限り目出たい話続く。↓
「戸上・篠塚ペアが悲願の金メダル獲得!台湾ペアを下して日本男子64年ぶりの快挙達成【世界卓球】・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/32af06b744a055b7250064324329abb2efcdd60c
「岩井千怜、米女子ゴルフ初優勝 2位に6打差 ツアー参戦1年目・・・」
https://mainichi.jp/articles/20250526/k00/00m/050/003000c
運命の夏、
https://www.youtube.com/watch?v=GuteZ9OW2aA&pp=ygUP6L6w5bez44KG44GG44Go
がっかり。↓
「夏の恋の一コマ描いた辰巳ゆうと新曲「運命の夏」…3曲続くポップス調は「自分の幅広げる挑戦」・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/music/20250525-OYT1T50030/
そうなんだろうが、乃木の軍人としての愚かさはそんなところじゃないんだよ。
太田コラムを読むべし(コラム#省略)。↓
「・・・乃木希典・・・が愚将とされる最大の理由は、同一の戦法を繰り返し損害を重ねた、という点にある。だが、この批判は誤りで、乃木は攻撃が失敗するたびに、敗北の経験から教訓を導き出し、戦術改良を実施し続けたことが明らかとなっている。・・・」https://news.yahoo.co.jp/articles/c37a0954af9ae4480d2333fdee776851b1397a02
歴史トリビア。↓
「・・・狂歌で有名な大田南畝(演・桐谷健太)<は、>・・・当代随一の文化人で、もともとは平賀源内(演・安田顕)に才能を激賞されていた人物です。蔦重(演・横浜流星)の周辺には本当に才能が集う環境だったんですね。『べらぼう』には、秋田藩江戸留守居役を本分とする朋誠堂喜三二(演・尾美としのり)、小藩の駿河小島藩の恋川春町(演・岡山天音)など武士階級の作家が登場していますが、大田南畝は幕臣なんですよね。
・・・幕臣には将軍にお目見えのできる旗本とお目見えのできない御家人がいますが、大田南畝は御家人です。将軍を供奉する御徒(おかち)で、『べらぼう』劇中でも描かれた将軍家治(演・眞島秀和)の日光社参にも供奉しています。・・・
当時御徒組は月に数度の出仕で済んだそうです。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA-%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%8D%97%E7%95%9D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%BD%93%E4%BB%A3%E9%9A%8F%E4%B8%80%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%96%87%E5%8C%96%E4%BA%BA%E3%82%92%E9%80%9A%E3%81%98%E3%81%A6-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%92%E8%80%83%E5%AF%9F%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%81%B9%E3%82%89%E3%81%BC%E3%81%86-%E8%94%A6%E9%87%8D%E6%A0%84%E8%8F%AF%E4%B9%83%E5%A4%A2%E5%99%BA-%E6%BA%80%E5%96%AB%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88-20/ar-AA1FrpVV?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=be0ac6bad3f8491e8ec0734ec880f8fb&ei=39
既に、島津氏/近衛家によっておぜん立てはできてたのよね。↓
「・・・重豪は15歳で一橋家の初代当主・徳川宗尹(とくがわ むねただ)の娘・保姫と縁組を行う。宗尹は8代将軍・吉宗の4男にあたる。
重豪の祖父にあたる継豊が5代将軍である徳川綱吉の養女・竹姫を妻としており、すでに薩摩藩と将軍家との関係ができていた。重豪の縁談によって、そのつながりがさらに強化されることになった。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f57c5297ebe262c5cc84147e2fe25cf68195ac7
見解は異なるけれど面白いが、少なくとも秀吉/豊国神社には触れなきゃ。↓
「足利義満と織田信長が失敗し、徳川家康だけが唯一成功したマウンティング計画とは? 天皇を超えようとした武士たちの飽くなき戦い・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/95626957fe81cfb7c35bc74e4e214556f1396a9e
日・文カルト問題。↓
<日韓交流人士モノ。↓>
「韓国の反日不買デモ隊のバンドはなぜ楽器のロゴをテープで隠していたのか–日本製品不買運動を呼びかけるバンドが楽器に黒テープ–日本メーカーのロゴを隠して笑いものに–10代の時に友人の影響で日本のロックにはまる–感情的に遠い国が歌のおかげでなじみの国に–政治的利益を得るために文化や芸術を敵味方に分けるな・・・
私は反日扇動に惑わされなかったし、また日本製品の不買運動も成功はしないと考えていた。ロックが好きになり日本製の楽器について自然に知るようになったが、これなしに世界の音楽市場が動かないことも知っていたからだ。音楽に対する日本人の情熱は世界有数の楽器メーカーを幾つも生み出した。ギターメーカーのIBANEZとESP、ドラムはPEARLとTAMA、キーボードはROLANDとKORG、そしてあらゆる楽器を製造するYAMAHAまで、名前を聞いただけで分かる世界のトップブランドは全て日本製だ。だから反日不買運動を呼びかけたデモ隊のバンドは、自分たちの楽器の多くが日本製であることが知られると、急いで黒テープでロゴを隠して演奏を続けたため笑いものになった。
政治的な利益のために、文化芸術を愛する人たちが敵味方に区別されているが、こんなことにこれ以上惑わされてはならない。文化芸術を尊重し発展させてきた国との交流が活発になるほど対立は収まり、われわれの生活はさらに豊かになる。最近問題になっている国家間の貿易問題などもここにはないので、ウィンウィン(双方に都合が良いこと)でさらに幸福になれるはずだ。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/05/19/2025051980011.html
<朝鮮系というだけでやたら記事にするな。↓>
「・・・孫正義氏、米日共同国富ファンド推進・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/334165
<一本化してたら勝てたな。↓>
「韓国大統領選挙、与野党候補の格差9.3%…保守結集、中道・無党派層の一部が離脱・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99-%E4%B8%8E%E9%87%8E%E5%85%9A%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%81%AE%E6%A0%BC%E5%B7%AE%EF%BC%99-%EF%BC%93-%E4%BF%9D%E5%AE%88%E7%B5%90%E9%9B%86-%E4%B8%AD%E9%81%93-%E7%84%A1%E5%85%9A%E6%B4%BE%E5%B1%A4%E3%81%AE%E4%B8%80%E9%83%A8%E3%81%8C%E9%9B%A2%E8%84%B1/ar-AA1FsC6H?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=443537ca1f1c45d08b7680425ce5a7d2&ei=9
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%94%AF%E6%8C%81%E7%8E%87-%E6%9D%8E%E5%9C%A8%E6%98%8E46-6-%E9%87%91%E6%96%87%E6%B4%99%E3%81%A89%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E5%B7%AE-%E6%9D%8E%E4%BF%8A%E9%8C%AB10-4/ar-AA1FsxDu?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=443537ca1f1c45d08b7680425ce5a7d2&ei=42
早くイスラム教捨てろっての。↓
「「反政権」イラン監督がパルムドール、抑圧下の映画界に金字塔…政権には手痛い打撃・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/872c65ef9b9466c8a7f90f37a537642b51566711
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<邦語媒体より。
良くできました。↓>
「・・・13年から20年までプーチン大統領の下でイデオロギー担当の大統領補佐官を務めたスルコフ元大統領補佐官は、「ロシアの文化的、情報的、軍事的、経済的、思想的、人道的影響が、多かれ少なかれ浸透しているあらゆる場所」が「ルスキーミール(ロシア世界)」であるとした上で、ロシア人は「あらゆる方向に拡大」すると説明している。 ウクライナは国家ではなく「人為的な政治体」であるとの位置づけはこのようなロシアの世界観にその基礎をおいている。このことは我々にとって、プーチンがいなくなれば侵略行為は終了するという楽観論に立つことができないことを意味している。
<この記事だが、>こういう情報は、中国当局が「ロシア側は声明の起草段階で対日牽制の文言を入れたがっていたが、あなた方(日本側)を心配させたくないから、わざわざ削除したんだ(=これは”貸し”だ。次はあんたらが我々に気をつかう番だ)」ということを日本当局に伝えてこない限り、明らかにならないやりとりであるということに留意する必要があります。 これで中国が日本周辺におけるロシアとの共同哨戒をやめるようになれば実効性があったと言えますが、おそらくそういうことにはならないでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a33bf18624d7e9e501352b24821027dfbec15178
<ここからは、レコードチャイナより。
ウーム、頑張れ。↓>
「海外在住中国人向けの華字メディアの文学城は、日本在住の「一人っ子世代」の中国人女性が親の介護問題で、本国で暮らすよりさらに厳しい事態に追い込まれた状況を紹介する記事を発表した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b953677-s25-c30-d0198.html
--映画評論336:ゼロ・アワー--
今回の『ゼロ・アワー』(Zero Hour)は、2010年のベネズエラのアクション映画。
https://ameblo.jp/asukagirara/entry-12808273390.html
’The production mimicked the story of the film, facing troubles involving the kidnap of three crew members, including its co-producer, director Velasco being held-up at gunpoint, and the assassination of an actor shortly before recording his parts.’
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Zero_Hour_(2010_film)
というのだから恐れ入る。
中南米のかなり多くのところでは、この映画よりも現実の方が一層悲惨で凄まじいわけだ。
米国だって、潜在的にはこのような社会であり続け、今や、このような意味で中南米化しつつあるところ、南北アメリカで、唯一例外なのがカナダ、といったところか。
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太田述正コラム#14966(2025.5.26)
<渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む(その26)>
→非公開