太田述正コラム#15029(2025.6.26)
<皆さんとディスカッション(続x6297)/映画評論362:家へ帰ろう>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<アカン。党内の英語半可通にでも「助けて」もらったんだろうが、deliverじゃあ届けるという物理的な言動を表しているだけであって相手方の受け止め方は全く捨象されている。
https://ejje.weblio.jp/content/deliver
deliverできなかったのはWhy? と聞かれたら立ち往生しちまう。
言い訳に使うんだったら、相手方の受け止め方に焦点をあてていてしかも解釈に幅があって含蓄があるappreciate
https://ejje.weblio.jp/content/appreciate
の一択だろ。
difficultってのもちょっときついな。
だから、例えば、『It’s not always easy to let them appreciate.』あたりがおススメ。
なお、玉木君はハーヴァード大の公共政策大学院卒だ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E6%9C%A8%E9%9B%84%E4%B8%80%E9%83%8E
が、スタンフォード大が公共政策大学院を設置していないのは見識であり、(私は、私の同大学院日本人留学生仲間達も同意見だが、経営大学院ですらあんましそこで学ぶ価値はないと思っている(コラム#省略)ところ、)そんな職業大学院で学んでも殆ど何の物の役にも立たんよ。
まさに、国家「公共政策」における一丁目一番地が何かがてんで分かっちゃおらず、かつまた、「公共的」にふさわしい言動がいまだに身に付かないご本人がそのいい例だ。
それはそれとして、彼、留学中にせめて英語くらい身につける努力をすりゃよかったのにね。↓>
「国民・玉木代表「女性にはうちの政策は難しくて理解できない」と発言。「女性蔑視」との批判に玉木氏が回答・・・
私がお伝えしたかったのは『国民民主党の政策は女性にとっても良い政策だと考えていますが、実際には女性に届いていない実状があり、それについて難しさを感じています』でした」 「それが、会見では『it’s very difficult to understand for them.』と言ってしまいましたが、本来は『it’s very difficult to deliver to them.』というような表現を使うべきでした」 「英語が未熟なため、拙い表現をしてしまったことを反省しています。決して女性蔑視をするつもりはありませんでした。女性の方々に支持が広がっていないのは、政策をちゃんと伝え切れていない私たちの問題です。本当に申し訳ございません」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f19cbf1847bd7d97084138271eade83106494a00
<日米宗主国・酋長国関係がstrainするようなことをやらかすほど、日本の酋長にガッツがあるワケないさ。↓>
Japan PM’s NATO no-show a shot across Trump’s bow–Ishiba’s abrupt decision shows just how strained US-Japan alliance has become under Trump’s transactional diplomacy・・・
https://asiatimes.com/2025/06/japan-pms-nato-no-show-a-shot-across-trumps-bow/
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<イランまでお認めになられやしたで。↓>
Iran Admits Heavy Nuclear Damage as Israel Backs Trump・・・
https://www.newsweek.com/israel-backs-trump-iran-nuclear-site-damage-2090538
妄想瘋癲老人米国。↓
<さすが、前全球的覇権国の臣民達。↓>
「英国国民72%「米国は世界平和にとって深刻な脅威」…トランプ大統領就任後2倍に・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/335510
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
NYタイムスさまが珍しく比較的まともな日本記事を掲載。↓
Scientists Retrace 30,000-Year-Old Sea Voyage, in a Hollowed-Out Log–Japanese researchers turned to “experimental archaeology” to study how ancient humans navigated powerful ocean currents and migrated offshore.・・・
https://www.nytimes.com/2025/06/25/science/anthropology-ocean-migration-japan.html
ワシントンポストさまは相変わらずの比較的まともな日本記事を掲載。↓
Inside Nippon Steel’s bruising efforts that paved the way to buying U.S. Steel–Japan’s largest steelmaker fought to take over its U.S. counterpart with heavy lobbying in D.C. and trips to Pennsylvania, including Pittsburgh Steelers games.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/06/25/us-japan-nippon-steel-takeover/
日・文カルト問題。↓
<現在の日本に右翼などおらんと何度言ったら分かるん?↓>
「日本の右翼が反発するも…朝鮮王朝時代の建築物「観月堂」が100年ぶりに故国へ、鎌倉大仏殿高徳院の境内から解体して移送–建築遺産全体が移送されたのは初めて–朝鮮王室の祠堂建築物と推定–諜報(ちょうほう)戦をほうふつとさせる「韓国返還」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/06/25/2025062580087.html
<日韓交流人士モノ。↓>
「韓国ゲーム大手クラフトン、日本のアニメ制作会社ADKグループを750億円で買収
既存のゲーム事業とのシナジーに期待・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/06/25/2025062580135.html
「金基炳・ロッテ観光開発会長、日本で「旭日中綬章」受章・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/06/26/2025062680016.html
「在日コリアンが制作した映画「国宝」、日本で興行1位に・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20250626/5685937/1
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日中交流人士モノ。↓>
「北京国際図書博覧会が開催 出展した日本の出版社は過去最多の43社・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0625/c206603-20332519.html
<ここからは、レコードチャイナより。
まあそんなところか。↓>
「・・・日本経済を専門とする上海社会科学院経済研究所の・・・王亜男氏は・・・2018年と19年に発生したボーイング737MAXの墜落事故や今月12日のインドでの787ドリームライナー墜落事故に言及した上で、「事故はボーイングに対する市場の信頼を容赦なく引き裂き、その緊密なパートナーである日本の航空産業もかつてない重圧にさらされている」と指摘した<上で、>・・・「日本は世界の航空産業チェーンに溶け込むこと、旅客機を製造できる産業体系を構築することを目指してきた」と述べて前者については「基本的に実現されている」との考えを表明。一方、後者については「挫折続きだ」とし、「部品供給での優れた能力が完成機プロジェクトの突破力に効果的に転化されていない」「完成機でブレークスルーが実現できない主な原因は技術ではなく戦略面の失敗にある」との考えを示した。・・・中国メディアの環球時報・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b955505-s25-c20-d0190.html
–映画評論362:家へ帰ろう–
「『家へ帰ろう』([英題:The Last Suit])は、2017年のスペイン・アルゼンチン[・ポーランド]のドラマ映画 <で、脚本・>監督はパブロ・ソラルス、出演はミゲル・アンヘル・ソラ・・・など<で、> 第二次世界大戦中に自分を救ってくれた命の恩人に再会するためにアルゼンチンからポーランドまでの旅に出た88歳のユダヤ人の老人を描いたロードムービー。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E3%81%B8%E5%B8%B0%E3%82%8D%E3%81%86_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Last_Suit ([]内)
脚本・監督も主演もアルゼンチン人だ
https://es.wikipedia.org/wiki/Pablo_Solarz
https://en.wikipedia.org/wiki/Miguel_%C3%81ngel_Sol%C3%A1
が、ラテンアメリカ映画の中では今まで見た中で最高の出来だと思う。
惜しむらくは、女性がとっかえひっかえ大勢出てくるというのに美女が一人も登場しないこと。
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太田述正コラム#15030(2025.6.26)
<渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む(その54)>
→非公開