太田述正コラム#15135(2025.8.18)
<皆さんとディスカッション(続x6350)/映画評論415:マーベラス>

<ITulBni5>

≫笑止。米国は、対日戦敗北によって日本に押し付けられた諸条件・・一、ブロック経済否定、二、国民党政権打倒、三、対露抑止・・を、その結果、米国が「地球上でもっとも偉大な国」でなくなってしまったことから、時期を失した今頃になって、ことごとく廃棄しつつあるってことなのさ。哀れだねえ、バカだねえ。
 「トランプ氏、対日勝利80年「大日本帝国打倒され世界は救われた」・・・「我が国が地球上で最も偉大な国であり続ける」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b01b00ace87aac9ab208b127e102fcc97c53a4a ≪(コラム#15133。太田)

 第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰したのを、トランプかそのブレーンが知らない筈がないので、支持者向けと日本への恨み節も兼ねた談話なのでは。

<太田>

>第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰したのを、トランプかそのブレーンが知らない筈がない

 その、傍証でも結構ながら、根拠は?

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <まったくもって、おありがたいご託宣で。↓>
 「米特使 ウクライナに安全の保証 ロシアが容認と発言・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E7%89%B9%E4%BD%BF-%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AB%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AE%E4%BF%9D%E8%A8%BC-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%8C%E5%AE%B9%E8%AA%8D%E3%81%A8%E7%99%BA%E8%A8%80/ar-AA1KH9XS?ocid=msedgntp&cvid=4d058caacb1e4962b9ed0c68e0a0620f&ei=21
 <果たして欧米対決になるかしらん?↓>
 Nato Secretary General Mark Rutte and UK Prime Minister Sir Keir Starmer are among leaders who will join Zelensky in Washington for talks on how to end the war with Russia.
 It follows Trump’s summit with Russian leader Vladimir Putin in Alaska that resulted in the US president dropping a demand for a ceasefire and calling instead for a permanent peace deal.
 A US envoy said on Sunday that Putin had agreed to a possible Nato-like security pact for Ukraine.
 ”BIG PROGRESS ON RUSSIA. STAY TUNED!” Trump posted on his Truth Social platform, without elaborating.
 Also heading to Washington for Monday’s meeting are French President Emmanuel Macron, Italian Prime Minister Giorgia Meloni, German Chancellor Friedrich Merz, Finnish President Alexander Stubb and European Commission President Ursula von der Leyen. It is unclear how many of them will go to the White House.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cm21j1ve817o

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <左派リベラリズム≒杉山元らの見解=私の見解。↓>
 「・・・まず左派リベラリズムが先鋭化した。N・H・ジョーンズは「1619プロジェクト」で、ヴァージニアへ奴隷が連れてこられた年をアメリカの誕生年とみなそうと訴えた。アメリカの本質は1776年の独立に際し奴隷制を抱えながら自由と平等を宣言した欺瞞(ぎまん)にあり、1964年に公民権法が制定されても人種的不平等や経済格差は隠蔽(いんぺい)されただけだとした。こうしてポリティカル・コレクトネスや多様性の確保が進んだが、
 <ちゃう。単に、本来の米国の圧倒的多数派の立場に戻っただけだよ。↓>
 そうした趨勢(すうせい)は一部白人にアイデンティティの危機を意識させた。 著者は反共や1970年代の社会保守と区別される右派勢力を一括して「第三のニューライト」と呼<ぶ。>・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/23d148f1cc699e3343f6e0b6dff8dea022cc90b4
 <そうそう。↓>
 「・・・トランプ米大統領は「米国第一」を掲げ、反グローバリズムに進む。だが、「米国の歴史を振り返ると、国際主義を背景にした戦後80年の方が例外だ」と元大統領特別補佐官でジョージタウン大教授のチャールズ・カプチャン氏は語る。・・・
 「トランプ氏の外交政策は、19世紀や(二つの世界大戦の間の)戦間期における米国の大戦略と多くの類似点があります。孤立主義、一国主義、保護主義、反移民、当時の米国を支配したすべてがそろっています」・・・」
https://digital.asahi.com/articles/AST8G2DN0T8GUHBI02DM.html?iref=comtop_list_02
 「・・・目を引く米大統領選のポスターがある。男性候補者が星条旗を握りしめ、「America First(米国第一)!」の文字が躍っている。
 ドナルド・トランプ大統領のものではない。約100年前、共和党のウォーレン・ハーディングが選挙戦で用いたものだ。「米国第一」を掲げ、1920年の大統領選で史上最大の差をつけて勝利した。
 「世界に市場を開放しながら、米国の生活水準と機会均等を維持し、不平等な競争の中で産業の優位性を保つことはできない」
 21年3月、ハーディングは就任演説で宣言した。国際協調主義を掲げた前任のウッドロー・ウィルソン(民主党)の路線を否定する演説は、続く。「貿易の障害をなくせば万事うまくいくという考えは魅力的な幻想であり、米国の基準を守るには我々の高い生産コストに合わせて輸入品に関税をかけねばならない」
100年前も高関税 進むブロック経済
 トランプ氏の考えとの類似点は驚くほど多い。・・・」
https://digital.asahi.com/articles/AST882VS3T88UHBI015M.html?iref=comtop_7_01

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 日本文明の死を彩る日本人のスポーツでの活躍。↓

 「岩井明愛、今季5人目の日本勢V 全英女子OP制覇の山下美夢有に続く2戦連続…米女子ゴルフ・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/golf/%E5%B2%A9%E4%BA%95%E6%98%8E%E6%84%9B-%E4%BB%8A%E5%AD%A3%EF%BC%95%E4%BA%BA%E7%9B%AE%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%A2%EF%BD%96-%E5%85%A8%E8%8B%B1%E5%A5%B3%E5%AD%90%EF%BD%8F%EF%BD%90%E5%88%B6%E8%A6%87%E3%81%AE%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E7%BE%8E%E5%A4%A2%E6%9C%89%E3%81%AB%E7%B6%9A%E3%81%8F%EF%BC%92%E6%88%A6%E9%80%A3%E7%B6%9A-%E7%B1%B3%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%95/ar-AA1KHfEA?ocid=msedgntp&cvid=68a28845bc2c486eb21436b9486ae692&ei=12

 全てがホントのことやぞ。↓

 「・・・やなせ先生は、父が東京朝日新聞で働いていた頃に残した文章をもとにして紙芝居をつくります。紙芝居の主人公は、離れ離れに暮らす双子です。それも、片方が傷つけば、もう片方も痛みを感じるという、まさに一心同体とも言える双子です。ある日、2人は兄弟であることを知らずに戦ってしまうのですが、互いに双子であることを知って仲良くなります。そして、この一心同体の双子こそが日本と中国のことであり、だから日本と中国は仲良くしましょう、という筋書きです。・・・
 この紙芝居ですが、現地では大変な人気を博しました。子どもも老人も押し寄せたのは娯楽が少なかったためか、はたまた中国人の通訳者が勝手に日本軍の悪口を追加して喜劇に改編したためなのか、やなせ先生も色々と推測しましたが真相は定かではありません。確かなことは、紙芝居が終わると村人たちがごちそうをしてくれて、それがなかなか美味しかったことと、この地でやなせ先生たちが思いがけず平和な時間を過ごしたということです。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/67f64fbe191da544d44be09aef7c92fa5c05503b

 日・文カルト問題。↓

 <これは、ご指摘が正しい。↓>
 「「反省」した石破首相に…韓国与党が靖国神社への玉串料奉納を強く非難–日本の首相として13年ぶりに「反省」–与党・共に民主党は23日の韓日首脳会談を前に非難・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/18/2025081880030.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <総体継受、継続中。↓>
 「中国のSNS・小紅書(RED)に、「日本人の秩序への愛はまるで強迫症」との投稿があり、反響を呼んでいる。・・・
 男性は、バス停からかなり距離があるにもかかわらず、後から来た人がバス停の前ではなく、きちんと先に並んでいる人の後に続いて並んでいることに「面白さ」を感じたようだ。
 中国のネットユーザーからは「これは素晴らしいことじゃないか」「秩序が良いと心も落ち着く」「子どもの頃から教育されているから」「通行人の邪魔にならないようにしてるんだね」「文明社会のあるべき姿」「振り返って中国を見てみると…」「中国なら割り込まれている」といった声が上がった。
 また、「先月日本から上海に帰国して空港を出て、百度の車(無人運転タクシー)に乗ろうとした。最初はみんな並んでいたけど、ドアが開いた瞬間、みんなが殺到した。おもしろいことに、そこにいたのはみんな日本から帰ってきた人たち。日本ではおそらくきちんと並んでいたんだろうけど、国内に帰ってきたらわれ先に」とのコメントが寄せられ、多くの共感を集めていた。」

https://www.recordchina.co.jp/b958551-s25-c30-d0052.html

<太田>

一 J:COM
 
 本日、表記の新SIMが届いた。
 22日に係員が取りつけにやってくるが、この係員にSIMを持参させれば配送代が浮くはずでも、そこが、ドコモやAUの借り物営業の哀しさで、そういういことができないのだろう。
 それにしても、SIMを配送するのであれば、後は、メール等で設定の仕方を私に伝達すれば足りるのに、と、思う。
 思い返せば、私のJ:COMアプリの設定に不備があったことから、既に1回係員が余分の拙宅来訪を行う羽目になったわけだが、そんなことも、最初の来訪の際に、私のアプリをチェックしてさえいれば、回避できた筈だ。
 (しかも、1回目の来訪時は、侵入係員サポートのためにベテラン係員を「伴って」来たもんだ。)
 よほど、J:COMは係員があり余っているのだろう・・と、言われても仕方あるまい。

二 町会当番

 後期高齢者登録用紙・・対象者は敬老に日に毎年粗品をもらえる・・を含む回覧板を3日朝から回しているがまだ私のところに戻ってきていない。
 昨日、回覧対象戸中の懇意の古手の女性に尋ねたところ、回覧対象戸の一つが最近長期不在になりがちである由。
 そう言えば、ここのところ、夜、灯りがついていないし、先ほどベルを鳴らしてみたけれど不在だった。
 こういうことがあると本当に困る。
 そもそも、個人情報に係る話であり、紛失、盗難の心配もしなければならないのでなおさらだ。
 私自身、後期高齢者であり、後期高齢者には、町会当番のような、ルーティンじゃないことをやらせちゃアカンと思う。

 ひどいストレスになっちまう。

 
            –映画評論415:マーベラス–

今回の「『マーベラス』(The Protégé)は、2021年の<米・英>アクションスリラー映画<で、>監督はマーティン・キャンベル、脚本はリチャード・ウェンク、出演はマイケル・キートン、マギー・Q、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・パトリックなど。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
 余りばっとしない映画で美女も登場しない。
 監督のキャンベル(Martin Campbell。1943年~)は、どうやら無学歴で、「ニュージーランド出身の映画監督。1966年にイギリスに渡り、1970年代から映画・テレビの両分野で活躍している。アドベンチャー映画が得意」で、OO7モノを3作も手掛けている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB
 主役級のマギー・Q(Maggie Q。1979年~)は、「ポーランド・アイルランド系米国人の父とベトナム人の母の間にハワイで生まれる。高校卒業後、モデルを志し17歳で東京に移る。その後台湾に移動するがモデルとして上手くいかず、知人に勧められて18歳で香港でチャンスを掴もうとする。<漢人>系ではないため、<漢>語を学びながら活動していたが、ある日ジャッキー・チェンに誘われて彼の事務所に所属。その後、アジアンビューティーを体現する美貌で瞬く間に日本や台湾、香港など、アジア各国でスーパーモデルとして活躍するようになり、ハーパーズ・バザー、コスモポリタン、マダム・フィガロなど100冊以上の雑誌の表紙を飾った。日本でもキリンビバレッジ、資生堂など数本のCMに出演。
 1999年、台湾のTVドラマ、『ハウス・オブ・ドラゴン』で女優業をスタート」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BBQ
で、動物保護の観点から運動をしたりベジタリアンに徹している、という面白い経歴だ。

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太田述正コラム#15136(2025.8.18)
<丸橋充拓『江南の発展–南宋まで』を読む(その38)>

→非公開