太田述正コラム#15249(2025.10.14)
<皆さんとディスカッション(続x6406)/映画評論455:燃えあがる女性記者たち>
<OhrYsweg>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
八路軍や国民党軍との戦いはいずれも小規模なものでしたが、米国は国際法に反する非戦闘員への大規模な絨毯爆撃や2発の原子爆弾投下、戦後の沖縄支配、WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)による国民意識の操作、そして日本各地への米軍基地の設置など、日本に筆舌に尽くしがたい屈辱を与えました。
にもかかわらず、その米国とCIAを通じて関係を持ち、自由民主党が戦後ほとんどの期間で政権を担ってきたことに対して、現代の日本国民の多くが十分な認識を持っていないのはなぜなのでしょうか?
⇒「八路軍や国民党軍との戦いはいずれも小規模なものでした」なんて、後、読む気をなくしちまうほどの無知の丸出しですねえ。
ほんの二例ですが、1937年の第二次上海事変は、日本軍20万、国民党軍50万、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E4%BA%8B%E5%A4%89
1944年の大陸打通作戦に至っては日本軍50万、国民党軍100万、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%99%B8%E6%89%93%E9%80%9A%E4%BD%9C%E6%88%A6
という「大規模なもの」です。
そうそう、共産党軍との戦いでも、1940年の百団大戦は、日本軍20万、八路軍40万・民間人20万計60万、の規模でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%9B%A3%E5%A4%A7%E6%88%A6
もっとも、あなたも含めて、日本人の圧倒的多数を占めてきたところの(私の言う)縄文人ってそんなもんであって、戦争そのものに真に関心などなく、自分達や自分達の祖先が受けた戦災をまるで自然災害の一種であるかのように受け止めている以上は、それが大凶事であったとしても、(あなたは例外のようだけど、)それを起こしたのが「自然」だったのか「人間(米国)」だったのか、なんて、極端なことを言えば、どうでもいいんですよ。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<無知蒙昧の極み。↓>
「・・・自民党への入党希望者が急増しています!高市新総裁への強い期待・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%8F%82%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%8C%EF%BD%98%E3%81%A7%E5%A0%B1%E5%91%8A-%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E3%81%B8%E3%81%AE
<米国の支配下と中共の支配下とを冷静に比較すべき。↓>
「「(中国の支配下になっても)いいじゃないですか!」中国出身女優 『TVタックル』での発言にスタジオ騒然…SNSも「やばすぎ」と驚愕・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/29769632/
<互助会へと堕落した日蓮宗信徒集団に倫理など求めるだけムダ。
それにしても脱税までやらかしてたとはねえ。↓>
「「自分には激甘」公明・斉藤代表 収支不記載は「私のミス」発言に批判続出…自民には“裏金問題”で連立解消の矛盾・・・
https://news.livedoor.com/article/detail/29771470/
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<プーチンの悪あがき。↓>
「ロシア軍に近くキューバ人傭兵2万5000人加入か 武器・技術・経験共有する「枢軸」が拡大・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1efd6db8be407705d2c0525495373c3c626b96a7
<今のところは順調だが・・。↓>
Israeli hostages and Palestinian detainees freed as Trump hails ‘historic dawn’ in Middle East・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c740jx07vz0o
妄想瘋癲老人米国。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
と、見てきたようなウソをつき。↓
「・・・「わたしはただ生涯をかけて、病に苦しむ人を助ける医者になりたいのです」――この医者の魂を持つ・・・伊東玄朴・・・は、医は仁術というは元より、それを施すのにもお金がかかることから、質素倹約に励み、吝嗇と蔑まれながらも多大な犠牲を払い、すべての人に種痘を、という大願成就を果たす。・・・」
https://kotobank.jp/word/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%8E%84%E6%9C%B4-31673
<というのも、「史実」は下掲の通りであり、彼は、まさに、東大医学部の「創設者」の一人として、その理念型だったことが分かるからだ。↓>
「・・・1829年玄朴と改名、医書翻訳や蘭書教授を行った。1835年(天保6)に訳したビショッフI. R. Bischoff(1784―1850)の内科医書『医療正始(せいし)』24巻が評判をよび、1838年にはモストG. F. Most(1794―1832)の『牛痘種法篇』を訳出した。1858年(安政5)大槻俊斎(おおつきしゅんさい)らとともに神田お玉が池に種痘所を開設、のちの西洋医学所の基礎を築いた。同年戸塚静海とともに奥医師に任命され、1861年法印となり、江戸蘭学界の第一人者となった。」
https://kotobank.jp/word/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%8E%84%E6%9C%B4-31673
<で、更に、深堀りしてみると、こういう有り様であり、まさに、東大医学部卒の医師ってみんなそうなんだー、と、言いたくなるような人物だったのよね。
だとすりゃ、そりゃあ、こういう連中、ノーベル賞とは全く無縁だわ。↓>
「・・・彼の富と栄達に対する野望は果てしなかった。彼の最終の望みは、幕府の医家の地位を得ることと、それに伴う富だった。・・・
また、玄朴は蘭医・大槻玄沢らとともにオランダ医学の優秀性を立証しようと努め、折からの天然痘予防策としての種痘術の大きな効果で、当時幕府で重用されていた漢方医学に大きな打撃を与えることに成功した。・・・
そんな玄朴が1858年(安政5年)、幕府から召し出された。第十三代将軍・徳川家定の病が篤く、漢方の奥医師たちが手をつけかねているので、江戸随一のオランダ医学の臨床家の玄朴に治療を申し付けることに決定したというのだ。玄朴にとって願ってもない幸運が訪れた。玄朴は協力してくれる医師として蘭医・戸塚静海を推し、治療に従事した。玄朴、静海はその瞬間から奥医師となったのだ。玄朴らは懸命に治療に当たったが、その甲斐なく家定は逝去した。その年、玄朴は法橋から法眼に進み、奥医師として勢威を振るうようになった。そして、1861年(文久元年)、オランダ医家として初めて奥医師最高の地位である法印の座にも就いた。遂に彼の年来の望みは達せられたのだ。」
https://rekishi-club.com/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%8E%84%E6%9C%B4%E3%80%80%E8%B2%A7%E8%BE%B2%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E5%B9%95%E5%BA%9C%E5%A5%A5%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E3%81%BE%E3%81%A7%E7%99%BB%E3%82%8A/
なかなか面白い。
定信はやっぱ、アカン人間だったということに・・。↓
「【一橋大学特任教授が教える】哲学と宗教を学ばない人の末路・ワースト1・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c09a92821e31623d9dc474fbd7b5fe22cab1d4da
日・文カルト問題。↓
<ご愛顧に感謝。↓>
「日本アニメ映画「チェンソーマン」 週末興行1位=韓国・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20251013002300882?section=entertainment-sports/index
インドでのタリバンの屈辱。↓
Female journalists occupied front-row seats at the Afghan Taliban foreign minister’s press conference in Delhi on Sunday・・・
The conference – the second press event by Amir Khan Muttaqi at the Afghan embassy in about 48 hours – was called after a huge uproar over the exclusion of women from his first meeting on Friday.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c4gze7ely6vo
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
そいつぁおめでとう。↓>
「大阪・関西万博の中国パビリオンが展示部門の金賞を受賞・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/1013/c94475-20376291.html
<太田>
一 全自動コーヒーメーカー
デロンギの表記の抽出ユニットにカスが付いた結果と思われるがコーヒー抽出ができなくなり、同ユニットを取り出せないためにユニットの掃除ができないので、休み明けの本日、同社サポートに久しぶりに電話したところ、あっけなく解決したが、かつては、焙煎済み豆投入口への投入分量が少な過ぎて、コーヒー抽出ができなくなる「不具合」が何度も発生し、この原因を含む、その考えられる原因群を、何回目か相談した時まで教えてくれなかったという問題があったが、その折も形の上で抽出ユニットにカスが付いてますランプ表示がなされ、にもかかわらず、ユニットの掃除ができない、ということからの相談であったのに、今回のような適切かつ簡単な対処方法を教えてくれなかった、というもう一つの問題が、今回のドタバタを惹き起こした、ということが判明した。
(かつては、サポートに、相談した都度、いくつかの方法でシステムの初期化をさせられたところ、今回は、この初期化の方法をことごとく忘れてしまっていたのでそれを聞くつもりで電話したもの。)
二 ポータブル粉砕機
こういう時のために買ってあった表記・・緑茶にも焙煎済みコーヒー豆にもOK・・の電源コードが1カ月ほど前から行方不明になっており、昨日、コーヒーを飲むことができなかった。
ポータブル機器で、電源コードがはずれる製品は、買わないようにした方がよさそうだ。
–映画評論455:燃えあがる女性記者たち–
今回の「『燃えあがる女性記者たち』(・・・Writing with Fire)は、・・・2021年のインドのドキュメンタリー映画であ<り、>・・・最下層カーストの被差別民であるダリットの女性たちが運営する新聞『カバル・ラハリヤ』(「ニュースの波」の意)が14年続いた紙媒体からスマートフォンを使ったデジタルジャーナリズムへと移行する過程がとらえられてい<て、>・・・スマートフォンを手にした女性ジャーナリストたちはインドで最も困難な地域から危険を顧みず、権力の真実を報じるために取材を行<っているというもので、>・・・2021年サンダンス映画祭で・・・ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門の観客賞と審査員特別賞(変化への影響)を獲得し<、>第94回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E3%81%88%E3%81%82%E3%81%8C%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%A8%98%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1
ものだ。
「この映画の主人公であるメディア団体カバル・ラハリヤは、当初はこの映画を歓迎するメッセージを発したものの、その後、2022年3月にこの映画から距離を取る声明を公式ウェブサイトで発表した。「この〔映画が描きだす〕物語は、私たちの一部を捉えているけれども、部分的な物語はときに全体像を歪めるものです」と述べるこの声明の要点は、以下の二点にまとめられる。1.映画の宣伝文句および描写と異なり、カバル・ラハリヤはダリトだけの団体ではない。(声明では、この団体がダリト女性によって率いられてはいるものの、ムスリム、その他の後進諸カースト〔OBC〕、および高カーストの女性たちもメンバーとして参加していること、そしてメンバーは必ずしも自分のカーストを公表しているわけではないことが述べられている。)2.この映画では、あたかもカバル・ラハリヤが特定の政党を批判しているかのように描かれているが、そのような事実はなく、地元で活動しているすべての政党を公平に取材している。」(上掲)ということはあるが、なかなか感動的な作品に仕上がっていることは間違いない。
もとより、さしたる美女が登場する筈もないが・・。
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太田述正コラム#15250(2025.10.14)
<岡本隆司『中国」の形成』を読む(その17)/清水廣一郎『中世イタリアの都市と商人』を読む(その1)>
→非公開