太田述正コラム#15343(2025.11.30)
<皆さんとディスカッション(続x6451)/映画評論502:俺たちホームズ&ワトソン>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<事実上、自民党の機関紙であり続けてきた(大衆向け)讀賣/産経、と、(選良向け)朝日/毎日。↓>
「(社説)安保3文書改定 平和国家の変質を危惧する・・・」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16354595.html?iref=comtop_Opinion_04
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<ガンバレ、としか言えない歯がゆさ。↓>
Ukrainian naval drones strike two Russian oil tankers in Black Sea–Kyiv tries to pile pressure on Russia with attack on empty vessels on way to load up with oil for foreign markets・・・
https://www.theguardian.com/world/2025/nov/29/ukrainian-naval-drones-strike-two
妄想瘋癲老人米国。↓
<トラの善行。↓>
「・・・トランプ米大統領が先週、麻薬対策を掲げて軍事圧力を強めるベネズエラのマドゥロ大統領との電話会談で退陣を求めた・・・。・・・
両首脳の電話会談は不調に終わった可能性がある。
トランプ氏は27日、地上での作戦を「間もなく始める」と述べ、地上攻撃に踏み切る可能性を改めて示唆。29日にはベネズエラ上空や周辺空域を飛行しないよう航空各社やパイロットらに警告した。・・・
ベネズエラ政府は29日、トランプ氏の投稿に対して声明を出し「植民地主義的な脅威だ」と反発した。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%9E%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AD%E6%B0%8F%E3%81%AB%E9%80%80%E9%99%A3%E8%A6%81%E6%B1%82%E3%81%8B-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E6%B0%8F-%E6%81%A9%E8%B5%A6%E3%82%82%E5%8D%94%E8%AD%B0/ar-AA1RoIlG?ocid=hpmsn&cvid=692b63aba3c54c9eb7293b17dbab3eeb&ei=11
https://www.theguardian.com/world/2025/nov/29/donald-trump-venezuela-airspace-closure
<カリブ海諸国も応援してるんだよね。↓>
Here are the Caribbean allies helping the U.S. against Venezuela–The Dominican Republic and Trinidad and Tobago are hosting U.S. forces and facilities. Grenada is considering it.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/11/29/us-venezuela-dominican-trinidad-grenada/
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
「・・・日本は、すでに中国と4年を超える戦争の最中にあった。当時の中国の国内総生産(GDP)は、購買力平価ベースで日本の1.2倍だ・・・。日本は朝鮮・台湾を算入して中国と同じ経済規模、満洲国も入れて中国を上回ることができた。
それが今度はGDPで5.2倍の米国、3.6倍の大英帝国(英国とその自治領・植民地)との戦争も始まる。・・・
ところで米国の底力には驚かされる。1944年のGDPは、1941年の1.5倍を超えている。これは年率に換算すると16%の成長率となる。・・・
昭和19年度における大蔵省が手掛けた大仕事の1つが、昭和20年2月の「外資金庫」という名の特殊金融機関設立だった。・・・
なぜこんなものを設立したかというと、戦地・外地でのインフレがすさまじく、もはや「現地通貨借入金」では対応し切れなくなったためだ・・・。現地通貨借入金で日本円による返済は先送りできたが、現地のインフレは「先送り」だけでは安心できないところまで来ていた。〉・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%81%98%E3%81%A4%E3%81%AF-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%AE%9F-%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8B-%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4/ar-AA1RoZdI?ocid=hpmsn&cvid=780db2e8ae584149bb676cf38338511d&ei=27
日・文カルト問題。↓
<そろそろ自国のことを心配しなさい。↓>
「トランプ大統領「中日対立の沈静化が必要」…トランプ「関与」に強まる日本の懸念・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/341595
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<おほほほ。↓>
「中国メディアの界面新聞は・・・、「金融市場で『日本売り』取引が繰り広げられ、日本国債や円が売られている」との記事を配信した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b965108-s25-c20-d0190.html
<太田>
–強い女性–
1 脱北女性
とにかく面白い。↓
https://bunshun.jp/articles/-/83263
https://bunshun.jp/articles/-/83264
https://bunshun.jp/articles/-/83265
https://bunshun.jp/articles/-/83266
2 イギリスに一度も足を踏み入れたことのない王妃
12月13日の東京オフ会「講演」原稿で久しぶりにアングロサクソン論を取り上げることもあり、面白かった。
ここから、色んなことが分かる。↓
「・・・1189年の戴冠式から間もなく、リチャード王はフランス王フィリップ2世と皇帝フリードリヒ1世と共に、2年前に陥落したエルサレム奪還を目指して第3回十字軍を発足させた。・・・
リチャードはシチリア島の内紛に介入した・・・
リチャードは<王妃の>ベレンガリアと<妹の>ジョアンを救出するため、速やかにキプロスを征服した。・・・
リチャードは陸路を選び、ベレンガリアは海路でイングランドへ帰還した。獅子心王はオーストリアで捕らえられ、最終的に神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世によって投獄された。フランスに渡ったベレンガリアは政治的孤立と不安定さに直面し、釈放のための巨額の身代金を集めるためアリエノール・ダキテーヌの援助に頼った。・・・
教皇ケレスティヌス3世は介入し、リチャードに婚姻上の義務を果たし、王妃への忠誠を示すよう要求した。この教皇の命令により、ベレンガリアとリチャードは一時的によりを戻し、2人は定期的に一緒に教会に通う姿が見られた。・・・
リチャードが存命中、ベレンガリアは一度もイングランドを訪れたことがなく、リチャード自身も結婚生活で6か月未満しか滞在していない。しかし1220年にカンタベリーで聖トマス・ベケットの改葬に同席した際に、彼女は後にイングランドを訪れた可能性を示唆する証拠がある。・・・
国王の死後、新たに即位したジョン王(写真)はベレンガリアの年金の支払いを拒否した。窮地に陥った彼女は、アリエノール・ダキテーヌや教皇インノケンティウス3世といった有力な同盟者たちを頼り、ジョン王に圧力をかけた。
教皇はジョンに最後通牒を突きつけ、ベレンガリアへの相続金が支払わなければ宗教的制裁を加えると脅した。しかし、教会が世俗の司法に対する影響力を強めていたにもかかわらず、この訴えは無視された。
1216年にジョンが亡くなった時、ベレンガリアにはまだ4,000ポンド以上の負債があった、これは現代の価値で約650万ポンド(約870万米ドル)に相当する。ヘンリー3世(写真)の治世下、彼女はついに年金を受け取り、長年の放任と未払いの負債から尊敬と経済的自立を取り戻した。・・・
1229年、ベレンガリアはル・マン近郊にレポー修道院を建立した。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AB%E4%B8%80%E5%BA%A6%E3%82%82%E8%B6%B3%E3%82%92%E8%B8%8F%E3%81%BF%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E7%8E%8B%E5%A6%83/ss-AA1ERAWu?ocid=hpmsn&cvid=692b674b152a4602b22da9cf526f5b96&ei=56#image=2
–映画評論502:俺たちホームズ&ワトソン–
今回の「『俺たちホームズ&ワトソン』(原題:Holmes & Watson)は、2018年に公開された<米>コメディ映画であ<り、>監督はイータン・コーエン、主演はウィル・フェレルとジョン・C・ライリーが務めた<が、>・・・批評家の見解の要約は「ロンドンを舞台にした最も低俗で最も下品な作品でさえ、『俺たちホームズ&ワトソン』が提示したシャーロック・ホームズとワトソンの冒険より酷いものは描けない。」となってい<て、>・・・第39回ゴールデンラズベリー賞で6部門にノミネートされ、最低作品賞、最低監督賞、最低助演男優賞、最低リメイク・パクリ・続編映画賞の4部門で受賞を果たした。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%26%E3%83%AF%E3%83%88%E3%82%BD%E3%83%B3
で尽きているが、ロンドンが舞台、だけで私はそれなりに満足。
フェレル(Will Ferrell。1967年~)は、南カリフォルニア大(スポーツ放送・スポーツ情報)卒の米男優・コメディアン・制作者で、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%AB
ライリー(John C. Reilly。1965年~)は、シカゴの The Theatre School at DePaul University卒の練達の米男優。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_C._Reilly
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太田述正コラム#15344(2025.11.30)
<高橋陽介『シン・関ヶ原』を読む(その1)>
→非公開