太田述正コラム#3456(2009.8.12)
<皆さんとディスカッション(続x565)>
<地方分権逡巡派>
≫このまま米国の属国でいるのが最悪。それよきゃ宗主国に吸収され、宗主国の大統領選や連邦議会議員選挙の投票権を得る方がボクにゃマシに見えるがねえ。 (ただし、徴兵されるリスクを覚悟しなきゃダメよ。) むろん、ボクのイチオシは「独立」だけど。≪(コラム#3454。太田)
 独立した際の、茫漠とした不安と耐えられそうもない重責を考慮すると、今のままで気楽にしていたい気分です(ここで太田さんの激しい罵声が聞こえてきそう・・・)。こんな気分は、地方分権を受け入れたくない首長さんの気持ちにも通じていませんか(似て非なる?)。
<コマ>
 本気か冗談か妄想か判らないが、日本が米国の51州目になるという意見を今でもを聞くことがある。
 そうなってもいいのか、とかそうなったらどうするのかという風に。
 今現在のような属国状態では満足できず、米国に編入されたいという願望の現われだろうか?
 現実にはそんなことは有り得ないことは明白なのに。
 仮定の話としてそうなったとして考えられることは、3億人の50州の国家に1億2千万人を要する州が追加されるということ。
 そんなことを米国が許すと思いますか?
<ααλλ>(「たった一人の反乱」より)
 もし宗主国に吸収されたとしたら、アメリカ人3億2千万人に日本人1億2千万が加わる事になり、カリフォルニア州を3つ合わせたほどの最大州になるね。
<αλλα>(同上)
 日本がアメリカをのっとれるなら、したたかな戦略として属州化もありかなーと思うけど、
 ・白人/WASP vs 有色人種
 ・キリスト教徒 vs 日本人的無宗教観
いづれの対立軸でも、数の論理(人口)では勝ち目がないからなー。
<ΜΜΑΑ>(同上)
 をい、今度はキリスト教原理主義かい・・・勘弁してけれ。
http://www.youtube.com/watch?v=7jYXSy-NJ6Q&eurl=http%3A%2F%2Fgoldentamatama%2Eblog84%2Efc2%2Ecom%2F&feature=player_embedded
↑キティちゃん集団だぜ。
 八百万の神も外圧で存亡の危機だな。
 ゲゲゲのキタローの映画であった、洋物妖怪VS和妖怪の闘いだな~これ(W
<太田>
 前にも似たようなビデオ見たことあるような気がするけど、町山智浩って人の口調、太田コラムより分かりやすいかもね。見倣わなくっちゃ。
<ΜΑΜΑ>(同上)
>・白人/WASP vs 有色人種<(αλλα)
 前者は出生率が低い。合衆国で人口が増えてるのは後者の貢献が大きい。いずれ逆転するだろう。
 ただ、「有色人種」ひとくくりで利益を考えたり動く、というほどのまとまりはないかな。
<太田>
 お後がよろしいようで。
 ところで、以下のようなインターネット投票やってみたいもんですね。
問一 あなたは日本が米国の属国だと思いますか?
問二 属国だと思う人、次の三つの中から選んで下さい。
 ア 属国のままでいい。
 イ 独立すべきだ。
 ウ 米国と合邦すべきだ。
<?!!>
≫女性の社会参画を止めさせるしか方法はない≪(コラム#3454。(太田))
 少し前の記事ですが、「(社会・経済の)発展がある段階を超えると、出生率は再び増加に転じる傾向にある」ということで、その理由は「発展に伴い、女性の働く環境や保育・教育施設が整備され、晩婚化や高い育児・教育費用などのマイナス面を補う」とありました。
 記事の紹介にはなかったと思いますので、一応書いておきます。
 「日本は例外」というのも太田さんの指摘通りですね。
豊かな国は「少子化」克服、日本は例外的
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090806-OYT1T00171.htm
<太田>
 そうなんですよね。
 日本の政治家、官僚機構、そしてそれらを支える一般国民の無理解が、少子化構造を温存しているのです。
 改めて、日本の女性キャリアや女性政治家達の無為徒食ぶりに怒りが湧いてきます。
 この後の方で出てくる、日本のホステス業に関するニューヨークタイムスのブログもご覧ください。
 記事の紹介です。
 橋下サン、遅きに失した感があるけど、過ちを改めるにはばかることなかれ。↓
 「与野党をてんびんにかけながら、地方分権を迫ってきた「首長連合」が11日、衆院選での民主党支持を打ち出した。
 メンバーの大阪府の橋下徹知事は大阪府庁での記者会見で、「民主党の応援マイクは握れない」と自民、公明両党への気遣いを見せたが、「民主党は本気で霞が関と対峙(たいじ)する可能性がある」と政権交代に期待を寄せた。知事選で橋下知事を支援した自民、公明両党の府議らは「裏切りだ」と反発。一方で、民主党の前衆院議員らは「人気知事の評価は心強い」と歓迎した。
 「戦後60年、霞が関と一緒にやってきた自民党が霞が関を解体できるかといえば、無理」。橋下知事は、横浜市の中田宏市長とともに記者会見に臨み、民主党支持を決めた理由をこう説明した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090812-OYT1T00097.htm
 適任だとは思うけど、西川徹矢君(コラム#1997、2011)・・年齢は上でも年次が下なのであしからず・・には著しく失望したな。
 どうしてかは、以下↓を読んで各自ご判断下さい。
 「政府は11日の閣議で、官房副長官補(安全保障担当)に警察庁出身の西川徹矢・前防衛省官房長(1972年警察庁入庁)を充てる人事を決め、同日付で発令した。
 <この>副長官補のポストは旧防衛庁生え抜きの官僚が独占してきた経緯があ<る。>・・・
 浜田防衛相は、生え抜きの増田好平防衛次官・・・を退任させ、柳沢氏の後任の官房副長官補に横滑りさせることを目指していた。
 今回退任した柳沢氏は、・・・5年を超える長期の在任期間となっていたが、河村長官は「首相は柳沢氏の交代は認めない意向だ」と続投させる意向を示していた。8月初めには、防衛省が省幹部人事だけ行うことを認める考えを浜田氏に伝えるなど、副長官補人事は当面凍結されるとの見方も出ていた。
 ところが、河村氏は10日夜、浜田氏に電話し、「明朝の閣議で、官房副長官補の交代を決める。西川氏を充てる」と電撃的に通告したという。防衛省幹部は「弁護士に転身した西川氏を、なぜ政府の中枢に起用するのか。警察庁出身の漆間副長官の意向が反映している」と反発している。
 自民党では「<財務官僚と警察>官僚が縄張り争いをしているだけだ」と冷ややかな見方が出ている。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090812-OYT1T00090.htm
 「・・・政府は11日午前の閣議で、増田好平防衛次官の退任を認め、後任に中江公人官房長<(財務省出身)>を昇格させるなどの人事を決定した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090811-OYT1T00624.htm
 「・・・柳沢氏は内閣官房参与に就く。・・・
 西川氏は退任後、明治安田生命顧問や非営利組織(NPO)「宇宙利用を推進する会」理事長などを歴任。政府高官は、麻生太郎首相が「守屋氏の件で出ていった人を取り戻さないといけない」と述べたとして、西川氏起用が首相の意向だったことを明らかにした。・・・」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090812k0000m010107000c.html
 「・・・<私は、京都>大学時代、困っている人に直接手を差し伸べる仕事がしたいとの思いが募り、工学部から法学部へ転学部し、<昭和47年警察庁に入庁、翌年司法試験に合格し>・・・。
 この度、人生の岐路に臨み、自らの思いを更に一歩進めるべく再度の大転身を決し、新たに弁護士として、<K(太田の友人)>・・・法律事務所の一員となりました。
 これまでに得た知見を活かし、異なった角度からの検討も加え、各種の組織運営上のトラブルに対し、より法律的側面を踏まえた、現実味・実効性のある解決策を以て、対処することとしたいと考えております。
 引き続き、ご交誼ご指導の程お願い申し上げます。
 ・・・
 平成21年6月吉日
                          西川徹矢       」
 (Kのご挨拶(省略)とともに太田のところに送られてきた文書より)
 広域暴力団が、舎弟格のはねあがり地域暴力団を干上がらせ始めたってところだな。↓
 
 「・・・中朝関係に詳しい消息筋によると、中国は最近、国境地帯を中心に、北朝鮮への輸出物資を徹底的に監視、規制している。中朝両国を往来する企業関係者は「中国は核、ミサイルはもちろん、軍事用に転用できる全ての金属、化学物質の北朝鮮への持ち込みを禁止し、それに違反した中国企業を厳しく処罰すると予告している」と証言した。同関係者は「中国がこれほど北朝鮮に圧力をかけるのを過去に見たことがない」と話した。実際、中国は先月末、ミサイル部品の原料として使用される金属のバナジウムを国境の遼寧省丹東市で北朝鮮に密輸される直前に押収している。中国は北朝鮮の対外貿易の70%を占める最大の貿易相手国だ。
 中国側の措置のうち、現実的に北朝鮮にとって最もつらいのは食糧輸出の規制だ。消息筋によると、中国政府は先月から自国の食糧事情を理由に、北朝鮮への食糧輸出を中断し、25キログラムを上限として、個人的な食糧持ち出しのみを認めているという。
 さらに、中国吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市周辺の国境地帯では、「食糧不足で北朝鮮を脱出する住民を助けろ、費用は政府が負担する」という州政府の指示が住民を対象とする講演会などを通じ伝えられたという。
 昨年の北京五輪を契機に高まった公安当局の脱北者摘発の動きもほとんどなくなったという。「脱北者が麻薬関連など凶悪犯罪を犯さなければ、特に捕まえない」(中国公安関係者)という。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20090812000016
 他国ではあまり例を見ない(日本独特の)ホステス業は、水商売業界共通の・・・歌唱・楽器演奏・舞踊・その他を総合した・・芸者(エンターテイナー)資格(仮称)を得た女性(及び男性)のみが従事できるようにしたらどうでしょうね?
 そうでもしないと、ホステス業の蔓延は、ますます悪化しつつある日本の男女差別を一層助長するばかりです。↓
 ・・・A recent New York Times article described the Japanese profession of hostessing, which involves entertaining men at establishments where customers pay a lot to flirt and drink with young women (services that do not, as a rule, involve prostitution). The jobs, the article said, are increasingly regarded as glamorous and coveted, because the dismal Japanese economy offers few opportunities for young women, let alone at the relatively high pay that hostesses can earn. ・・・
 Popular mass media in Japan depict women in explicitly sexist and demeaning ways that serve to perpetuate stereotypes of females as dependent on men and lackng the ability and will to make their own way in life. The mass media have become serf-regulatory when it comes to the use of language in reporting on disabled people or those belonging to minority groups. But similar attention has not been given concerning women, sexual minorities or foreigners.・・・
 The Jpananese government in theory at least, has endorsed the goal of creating a gender-equal society based on respect of the human rights of women and men. Little has been done, though, to educate people so that they acquire awareness of, and sensitivity toward, issues such as sexual harassment in the workplace, domestic violence or sexist depictions of women in the mass media. A prime example of this is that the country’s political leaders continue to make derogatory comments about women (referring to them as baby-producing machines, or to those beyond child -bearing age as useless) with apparent impunity.・・・
 ・・・Japanese women’s gender empowerment index in 2008 was ranked 58th out of 108 countries, down from 42nd in 2006. ・・・
http://roomfordebate.blogs.nytimes.com/2009/08/11/womens-work-and-japans-hostess-culture/
 こんな結論のわかりきってる研究なんかするなってんだ。↓
 
 ・・・we’ve all heard the evolutionary argument: With the dangers of prospective childbirth and years of child care hanging in the balance, women would be expected to be choosier than men about whom they will mate with. Bound by no such commitments and keen to maximize the propagation of their DNA, men will mate, shall we say, more indiscriminately.・・・
 ・・・the journal Human Nature has published a study that minces no words in concluding that women “have higher standards” when engaging in a one-night stand.・・・
http://latimesblogs.latimes.com/booster_shots/2009/08/women-take-very-attractive-strangers-to-bed-men-are-not-so-picky.html
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太田述正コラム#3457(2009.8.12)
<歴史について(続)(その2)>
→非公開