太田述正コラム#3574(2009.10.10)
<皆さんとディスカッション(続x623)>
<Midshipman>
≫危険ではない地域(海域)で、現時点ではパキスタンへの石油製品無償供与と
いうODAを自衛隊がやっているに等しいインド洋での給油活動は、継続すべきで
はありません。 長島政務官は間違っています。≪(コラム#3568。太田)
 この給油活動はみせかけで、情報収集・監視活動が本来の目的ですよね。
 「米国」のための情報収集・監視活動になっているにせよ。
その活動がテロの力を実質的に僅かなからでも抑制しているのも事実なのですから、長島氏の発言は国際貢献の観点からあながち間違いではないのでは?
<太田>
 対イラク戦争初期には、イラク軍の経空脅威もあったわけですから、給油活動に藉口して緊急避難的に海上自衛隊のイージス艦を送り込む意義はあったと思います。
 しかし、現在では海上における監視活動だけでいいのですから、給油活動は言い訳として余りにも途方もないものになってしまっています。
 パキスタン向けのODAを増額する一方で、海上自衛隊の護衛艦をソマリア海賊対処に振り向ければいいのです。
 海賊対処の傍ら、これら護衛艦は、ソマリアはイスラム過激派の温床でもあり、彼等とパキスタン等のイスラム過激派とを結ぶ海上ルートを遮断するための監視活動に従事することになり、一石二鳥です。
<ΥΥαα>(「たった一人の反乱」より)
≫中川の死因は飲酒だとはっきりしてんの? ≪(コラム#3572。ΥαΥα)
 ここを議論するつもりはないよ。たしか、病理検査結果はまだでしょ。
 希死念慮が本当だったかは気になるな。ソースはゲンダイだけど。
 「一見、不注意による事故死に見えるが、中川はつい最近、周囲に「死にたい」と漏らしていた。」
http://news.livedoor.com/article/detail/4387621/
 おーたんの成分比率は、
日本100%
 ↓オヤジさんと一緒にエジプト
エジプト(イギリス+イスラム)95%・日本5%
 ↓帰国後ノイローゼ、ノイローゼ克服を経て
日本50%・イギリス40%・イスラム10%くらいだと思<ってるんだけど、ΑΥΥΑさん>が故人の批判はいかがなものか?、という日本成分100%的情緒を持ち出したから、日本成分0%の海外の報道具合と比較して、4日後にサブで中川氏を批判したのは、さしずめ日本成分50%じゃない?、と例えただけ。
<太田>
 言えてるかもね。
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<αΥαΥ>(同上)
 オバマ、ノーベル平和賞を受賞。・・・
http://nobelprize.org/
<太田>
 予備選挙の時・・正確には、予備選挙直前(コラム#1505(2006.11.13))・・から一貫してオバマに声援を送ってきた私としては、心からおめでとうございますと言いたいです。
 米大統領としては4人目、現役の米大統領としては3人目、実績に対するものではないといういう意味では、米大統領としては初めての受賞です。↓
 ・・・Theodore Roosevelt won in 1906 for his role in ending the Russo-Japanese war, and Woodrow Wilson won in 1919 for founding the League of Nations and helping frame the post-World War I peace. Jimmy Carter, who as president brokered the Camp David peace accords between Israel and Egypt, won the prize more than two decades after leaving office.
 As Obama noted, his prize appears to fit into the category of awards given to promote a cause, which in the past have largely gone to human rights advocates and political dissidents who often work in grave danger. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/09/AR2009100900914_pf.html
 共和党はこの受賞をクサしています。↓
 ・・・Some Republicans pointed to concrete gains Bush made in reducing the nuclear stockpile during his two terms in office — he cut the supply by more than half — as evidence that the Nobel committee had made its judgment based on politics rather than solid facts. ・・・
 Bolton said. “President Reagan called for a world without nuclear weapons; where was his Nobel peace prize?”
Michael Gerson, a former Bush speechwriter, said: “At first I thought the announcement of the prize was a joke. On further reflection, the Nobel Committee has made itself a joke. It has decided to give a ribbon before the race, a trophy for aspiration, a gold star for admirable sentiments.” ・・・
 Response from Democrats to the torrent of GOP criticism was also swift.
 ”The Republican Party has thrown in its lot with the terrorists — the Taliban and Hamas this morning — in criticizing the president for receiving the Nobel Peace prize,” Democratic National Committee communications director Brad Woodhouse told Politico. “Republicans cheered when America failed to land the Olympics and now they are criticizing the president of the United States for receiving the Nobel Peace prize — an award he did not seek but that is nonetheless an honor in which every American can take great pride — unless of course you are the Republican Party.”
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/09/AR2009100901988_pf.html
 すぐにも迫っているアフガニスタンへの米軍増派問題もさることながら、来年あけにも考えられるイランの核施設へのイスラエルないし米国による攻撃を、ノーベル平和賞受賞者オバマはどうするのでしょうか。↓
 ・・・An attack on Iran may be in the U.S. interests. But is it something a Nobel peace prize winner would authorize?
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/09/AR2009100902278_pf.html
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<ααΥΥ>(同上)
 <昨>日の<中川昭一をめぐっての>やり取りみたいなのを見るとさ、太田って人はほんに奇特だと思うよ。
 ひょっとしたら宇宙人かも知れん。
<αΥΥα>(同上)
 太田さんは潔癖すぎる。
 右寄りの人間の考えを掬ってくれる人が中川や麻生ぐらいしかいないってことを分かってほしい。
→同じレベルなら、民主党にも前原がいるよ。(太田)
 小沢は論外。幸福実現党も論外。なら、自民の中で腐ってるかもしれないけど、自分らと近しい考えを持ってるかもしれない人間に同調する人がいるということを分かってもらいたい。
 サウスパークってアニメで巨大浣腸か、うんこ挟みサンドウィッチのどちらに投票するかっていう、どちらを選んでもろくな事にならない選挙の話があったが、それと日本の現状は同じ。
 中川が好きな人間って、民主党って巨大な浣腸よりも、、「ハト」派の谷垣や二階っていううんこが挟まっててるサンドウィッチ(タカ派)の自民党を選びたいんだよ。
 自分の思う理想の投票先や政党なんてないしこれからも出てこない、結局、糞味噌などこかを支持して投票するってことをしないといけないんじゃないか?
 そう考えると、右寄りな人間にウイングを伸ばしてきた安部、麻生なんかを支持することって馬鹿かもしれないけど、非難されることではないんじゃない。
 サウスパークのエピソード概要
http://www.geocities.jp/sazaby2000jp/season8.html
の808 第1回サウスパークマスコット大選挙
<υυΑΑ>(同上)
 何かにつけてサブカルに結び付けるのはもういいよ。
<太田>
 うんだ、うんだ。
<ΑΥΥΑ>
≫中川の死因は(略)衰弱+薬物(睡眠薬/アルコール)だと思わないか。(中略)2世政治家特有のひ弱さに基づく、落選ショックが引き金になった意図せざる自殺である可能性が高いって私は思ってるんだ。≪(コラム#3572。太田)
 思わないかって同意を求められてもねえ。医者じゃないので状況証拠だけで勝手に推測するのもねえ。
 専門家ではないですし。しかも、太田様もおっしゃっているように可能性の問題ですから・・・
≫手元にデータがあるわけじゃないけど、一般には政治家、特に日本の政治家は長寿だろ。 選挙の時だけちょっと頭下げて、後はふんぞりかえってりゃいいんだから、ストレスなんてたまるワケないのさ。 (中略)落選「ショック」で亡くなったりするような中川のようなやわな人物は、もともと政治家なんかになるタマじゃなかったのよ。 (中略)中央政治家は、安全保障、換言すれば危機管理が本来の仕事だ。それなのに、自分の心身の危機管理すらできないんじゃ話にならないだろ。 そんな人物が有能だって? 友誼に厚いだって? 笑わせるな。≪(同上)
 過去の実績の批判ではなくて落選直後に亡くなったことが無能扱いの理由ですか。
 なるほど~ 太田様が日本人離れした感性の持ち主であることがこれで一層、明確にわかりました。
→えらく中川の実績を買っておられるようですが、(官僚ではなく)彼のイニシアティブで実現した政策がどれだけあるのか、あげてみてもらえませんか? 特に彼の「タカ」派的イニシアティブで実現した政策があれば教えていただきたいもんですねえ。 あらかじめ申し上げておきますが、拉致問題解決に尽力したことが喧伝されているけれど、彼は、石破議員や平沢議員とは違って、平沼議員や安倍議員らと並ぶワン・オブ・ゼムであって、拉致議連会長への就任は、小泉訪朝(一回目)の後ですからね。(太田)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E6%8B%89%E8%87%B4%E5%95%8F%E9%A1%8C
 まあ選挙すら無くて職を失う心配もなく、ふんぞりかえってるだけの官僚様に比べればストレスはあると思いますよ。
→あら、そーでございましょうか? 安倍様も中川様も2世政治家で、しかもお父様達は大政治家でらっしゃいましたよね。落選して職を失う心配など、つい最近までは、全くなかったと私め拝察いたしておるのですが、間違っておりましょうや。(太田)
 官僚様の平均寿命のデータはありませんが。
 しかし、落選した直後に亡くなったら言いたい放題ですね。よほど自民党の政治家に対するストレスが貯まっているのですね。
 でも、あまり感情的な言辞を弄すると太田様の品位が下がりますのでほどほどにしておいた方がよろしいかと思われます。
→こういう第三者的物言いをされると、あなた太田コラムの読者じゃないのって茶々入れたくなりますねえ。あなたが太田コラムを少しでも読み込んでおれば、太田コラムは戦後日本人の奴隷としての醜い姿を映し出す鏡のようなものであることから、あなただってまぎれもなく私同様、宗主国米国にこき使われる奴隷だって気づくはずなんですがねえ。そしてそれに気づいたら、自民党の買弁政治家どもは、我々の奴隷頭を務める醜悪な連中であること、その中でも「タカ」派の面々は、口では奴隷解放を唱えつつも、実際には何もせず、奴隷解放に反対する「ハト」派の面々と馴れ合いつつ、我々を誑かしつつ奴隷頭としての地位の維持を図ってきた、最も悪知恵の働く醜悪な連中であることにだって気づくはずなんですがねえ。(太田)
 あと、もう1度書きますが、友誼に厚いかどうかは政治家の適正云々とは関係ないと思いますよ。
→人誑しの能力こそ、政治家たる必要条件ですが、友誼に厚い(ように少なくとも見せかける)ことは、人を誑かす強力な武器だと思いますがいかが?(太田)
≫蛇足ながら、サルコジの件の会見を中川のもうろう会見と比べるなんてどうかしてんじゃないの。(中略)ロシアをすんでで破産させるところだったエリティンなんかを引き合いに出さないで欲しい≪(同上)
 酒を飲んで公式の会見で醜態を見せた っていう点は共通で、あと違う点はあ・・あ 中川の件は日本でも報道されたけどサルコジはフランスで報道されなかったってことかなぁ?
→だから、サルコジのがどこが醜態なのか教えてくんない?(太田)
 エリティンは共産主義を崩壊させた立派な政治家ではないですか。ただ、その余勢で経済そのものを崩壊させかかったけど(笑
 太田様流にいえば、あれだけ無茶苦茶やって、ちゃんと政治生活をまっとうして生き延びただけでも立派なのではないですか?
→ソ連共産主義を崩壊させたのはゴルちゃんであり、エリティンはゴルちゃんとの権力闘争に勝つためにソ連の解体をもたらしたというだけのことです。 政治家は権力を奪取することが目的であってはならず、奪取した権力で業績をあげてなんぼです。 ところが、解体したソ連から生誕したロシアを破産寸前にした彼には、負の業績しかないのですから、ダメ政治家の典型でしょうな。(太田)
<υΑυΑ>(同上)
 小沢のスキャンダルが発覚した直後にクソミソに言ってたこともあったね
 溺れかかってる犬は棒で叩くのがモットーなんでしょう
<太田>
 ペケ。
 太田コラムを小沢で検索かけてみな。
 私が2001年に参院選に出た時から一貫してクソミソに言ってきてることが分かるよ。
 中川昭一は、繰り返しになるけど、論評にも値しない政治家だから、これまでケチをつけなかっただけさ。
<ΑΥΥΑ>
 小沢さんはね。まだいいんですよ。生きているし政治家として活動されているから。
 今のうちに糞みそに叩いてもね。
 でもお亡くなりになった方を直後に叩くのはどうも日本人の感性に合わないと思うんだよなあ。
 亡くなってから叩いても意味ないしね。時期がたってから評価するのはまた違うけど。
<太田>
 亡くなった瞬間に、歴史家として中川昭一を高く評価してしまった山内教授を見るに見かねて批判したのに、それに噛みついてきたあなたがいけなかったのさ。なーんちゃって。
<υΑΑυ>(同上)
 まあアルコールと一緒に摂取すると薬の効き目がきつくなりそうだしね。
 死ねば穢れが落ちて綺麗になるので叩くのがはばかられるってのは、確かに太田が好きな日本的伝統の範疇かもしれないけれど、太田が大嫌いな「宗教」の一種である神道の観念でもあるな。
<ΑυΑυ>(同上)
 太田は神道を嫌ってるのかね?イギリス国教会みたいなものだと思うがね。
<ΑΑυυ>(同上)
 伝統は好きそうだけど宗教は嫌いみたいなんで、日本の伝統の一部分である神道も宗教の一種だから、そこはどう妥協して処理してるのかまではわからん。
 もしかしたら嫌いなのは一神教だけで、多神教は有りになってんのかもね。
 迷信を信じる事が嫌いなわけじゃなくて単に一神教が嫌いってだけなのかも。
<ΑυΑυ>(同上)
 太田氏が嫌っているのは大陸起源の人間性を縛るカルトチックな宗教だと思うけどね。
 その証拠にイギリス国教会に対する非難はしていないでしょ?
 イギリス国教会はアングロ・サクソンの本質を毀損しない宗教だからね。
 その逆に”アングロ・サクソンの本質を毀損した宗教”を崇拝しているアメリカはバスタード・アングロサクソンとか言ってたじゃない。
 その伝でいけば神道は日本の”人間主義”(by和辻)を毀損してないから本来、太田氏的にはOKじゃないかと考えたんだけどね。
<太田>
 ま、そんなところかな。
 イギリスの王政復古期を論じたコラム#3549(未公開)で、「「極左」(のプロテスタント)、及び「極右」(のカトリック)を排撃すべきか、それとも「極右」も「極左」も包摂すべきか、というのは、自由主義国家におけるアポリアです。」と記したところだよ。
<べじたん>
 –ポーランド@人種差別撤廃委員会–
 「ポーランド 人種差別」でググルと、KYさんと同じ体験談(コラム#3564)がトップで検索されました。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/racism/poland.htm
 検索を進めると、
http://www.jinken.or.jp/inews/in200908060302e400c1.html
が見つかり、原文はこちら↓。
http://www.unhchr.ch/huricane/huricane.nsf/view01/883C3CF356A9EEB5C125760A0045D056?opendocument
 外務大臣兼Equal Treatment全権大使のElzbieta Radziszewskaと
http://en.wikipedia.org/wiki/El%C5%BCbieta_Radziszewska
人種差別撤廃委員会の議事録のようです。斜め読みしたところ、
 「Poland is an ethnically rather homogenous country, the combined seventeenth to nineteenth report of Poland (CERD/C/POL/19) notes. The population is 38.1 million and the most numerous recognized minorities are the Germans (147,000), Belarussians (48,000) and Ukrainians (27,000). Other national minorities are Lithuanians, Russians, Slovaks, Jews, Czechs and Armenians.」
 「ポーランド政府報告によると、ポーランド人口 38.1百万人中、もっとも数の多いマイノリティーはドイツ系、ベラルーシ系、ウクラナイ系。その他の民族的マイノリティーはリトアニア系、ロシア系、スロバキア系、ユダヤ系、チェコ系、アルメニア系」
だそうで、ポーランド人にとって、アジア系はマイノリティー中のマイノリティーのようです。
 質疑応答での人種差別撤廃委員会側の発言ですが、
 「An Expert observed that according to reports there seemed to a prejudice that in any conflict between foreigners and Polish citizens the fault always lay with the foreigners.」
 「外国人とポーランド人の間のどんな対立でも、責任は常に外国人にあるという偏見が見られることに、専門官の1人は報告書を読んで気づいた」
ということで、ポーランド人は治療不可能かも知れませんね。
 最後の下りの「質疑で色々な対策を考えていることが分かったし、誤りを正すことができることもわかったし、ポーランドは今や良心の拠点だ(ということが今回の会議で分かった」)
というのは、短絡的過ぎやしない?と思いますが・・。
 「The delegation had found answers to the Committee’s questions that had already existed on the legislative level. Poland was now a centre of conscience where many guidelines could be found on what questions should be posed to other countries. In Poland, it had been proven that wrongs could be set right. 」
≪コラムナンバー検索方法≫
 Keizooさん(#3568)が書かれていますが、ダブルクォーテーションで囲んで検索するのがミソです。「”(全角カタカナのダブルクォーテーション)」で囲むか、「”(全角英数)」で囲むかは関係なさそうです。
 「”太田述正コラム#0030″」「”太田述正コラム#0300″」「”太田述正コラム#3000″」という具合に、ダブルクォーテーションで囲んで、ブログ右上の検索ボックスで探すか、もしくは、「site:ohtan.net “太田述正コラム#0030″」のようにドメインを指定して、ググルといいです。
 コラムナンバーが2桁(#30)、3桁(#300)のときは、4桁(#0030、#0300)に変更しないと検索できませんのでご注意を。
≪業務連絡≫
 FAQ
http://wiki.livedoor.jp/veg_tan/
ですが、メインディッシュ的部分の叩き台、完成しました。
* アングロサクソン論
* 属国論と吉田ドクトリン
* 安全保障
o 集団的自衛権・国際貢献・憲法9条
* 核武装
* 中共
 分量が多いかもしれませんが、まあ、通読する人は滅多にいないでしょうし、拾い読み対象なので、こんなものかなと。
 今はこう考えていない的な削除希望がありましたら、教えてください。
 また、「私の属国論は根性論なんかじゃ全くなくて、防衛官僚としての体験論(旅先であるがゆえに典拠省略)であり、何よりも法律論(コラム#1823)であります。」の「旅先であるがゆえに典拠省略」は「NLPで役人を辞めた私」シリーズでしょうか?
 残りの部分、いつ完成するかは確約できそうにありませんが、ボチボチやってきますので、気長にお待ちください。
<太田>
 いつもながら、大変お世話になっております。
 ベジタンさんにご協力いただいているMSさんにも、この際、改めて御礼を申し上げておきます。
 他の読者の方々も、太田FAQに関してお気づきの点等があれば、どんどんお寄せ下さい。
 「防衛官僚としての体験論」たる「属国論」の裏付けは数多いのですが、ここで一つだけ挙げれば、「選択」2001年6月号掲載の拙稿(有料読者には提供)中で言及した沖縄での海兵隊の射撃訓練を巡る日米の軋轢の最終場面の1997年、突然米側が軟化し、事態の収束が図られたことが思い出されます。
 当時は、自社さきがけ連立政権から3年ぶりの自民党単独政権へという微妙な時期であり、これには、橋本政権の瓦解を避けるというホワイトハウスの判断が背景にあった、というニュアンスの話を在日米軍司令部の某部長から聞かされたものです。
 さて、今度も長い週末なので、寺井尚子の二回目の特集を2回に分けてお届けしましょう。
第一部
 Jacob Gade(デンマーク人)作曲ジェラシー(タンゴ)。 
http://www.youtube.com/watch?v=xaPj5VUxxEs&feature=related
 この曲のメニューヒン(Yehudi Menuhin)ともう一人(Stephan Grappelli)によるバイオリン合奏もついでにどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=46AGXFJWakg&feature=related
 Noro Morales 作曲 Maria Cervantes。ピアノは松岡直也。
http://www.youtube.com/watch?v=5HDfXxhy54w&feature=related
 この曲のTITO PUENTEによる木琴演奏をどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Fv63072UiJM&feature=related
 松岡直也作曲 Never Tears。
http://www.youtube.com/watch?v=jQB9vvnbQVY&feature=related
 Sydney Bechet作曲、小さな花(Petite Fleur)。
http://www.youtube.com/watch?v=Z6BN3wU6e_c&feature=related
 この原曲のHenri salvadorによる歌唱です。
http://www.youtube.com/watch?v=2VwtIQvy10M&feature=related
 寺井の作曲か? すまして・笑って・そして泣いた(She Posed, She Smiled, and She Cried)
http://www.youtube.com/watch?v=1h-y2iOhvJU&feature=related
 第二部へ行く前に、彼女のインタビューを掲げておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=SebALf6hMzM&feature=related
 それでは、記事の紹介です。
 ブッシュは、マジ、アルカーイダ=戦前の日本、と思い込んでたっぽいね。↓
 おっとろしー。
 ・・・Exactly a month after 9/11 and four days after American bomber pilots began killing people in Afghanistan, President George W. Bush sought to justify Operation Enduring Freedom: “It’s a different kind of war. It’s not the kind of war that we’re used to in America. . . . It requires a different type of approach and a different type of mentality.” The words were strikingly similar to those uttered by President Franklin D. Roosevelt on Feb. 23, 1942: “This war is a new kind of war. It is different from all other wars of the past, not only in its methods and weapons but also in its geography.”
 Nearly two years later, in August 2003, Bush’s cry that “our military is confronting terrorists in Iraq and Afghanistan and in other places so our people will not have to confront terrorist violence in New York or St. Louis or Los Angeles” echoed another president, Lyndon Johnson, and his 1966 plaint: “If we don’t stop the Reds in South Vietnam, tomorrow they will be in Hawaii, and next week they will be in San Francisco.” ・・・
 ・・・the strategies of presidential persuasion for starting or remaining in wars are little more than watery stews of lies, bluffs and exaggerations or the perfuming of facts to scent the air with what Donald Rumsfeld called “perception management.” ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/09/AR2009100901716_pf.html
 フランスや英国はもちろん、ナチスドイツと比較したって、べらぼうな数の日本の一般住民が米国によって先の大戦中に虐殺されたことを、我々は絶対に忘れないようにしよう。↓
 ・・・70,000 French civilians were killed by Allied action during the course of the war, a figure which exceeds the total number of British killed by German bombing.” ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/09/AR2009100901723_pf.html
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太田述正コラム#3575(2009.10.10)
<人間主義の起源(続)(その3)>
→非公開