太田述正コラム#4985(2011.9.11)
<皆さんとディスカッション(続x1320)>
<太田>(ツイッターより)
 鉢呂経産省辞任。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110910/plc11091020230017-n1.htm
 彼個人の問題でも民主党の問題でもない。
 日本の政治家の質総体の問題さ。その根源にある問題は繰り返さない。
 さしあたりは、諸君、日本の現在の政治家は、おおむねこの程度だと諦めようね。
<HS>(某SNSより)
 脱原発や脱従属脱同盟や脱財界脱汚職などを宣言すると、マスコミを先頭にもれなく袋叩きにされる。 …という現代では、発言者についてデマやウソの報道が成される可能性が高い。
 高級官僚とマスコミに反国民住民の勢力がいる。
 変化する時はリーク情報に気をつけろ。
 叩くのはいつでもできる、褒めるのを優先しよう。
 …とはいえ、無理に褒めることはない。
 褒めるべきは褒め、労うべきは労い、報うべきは報い、いつまでも改善されぬことを批判する。 のであれば、リークを疑い検証し事実確認を行えるはず、ってくらいの話。
<HP>(同上)
 とはいえ褒めにくい。
 しょうがないから、たぐいまれなユーモアセンスだけでも……やはり褒めにくい。
<AN>(同上)
 そうか、報道自体デマの可能性か。こわっ。
<HS>(同上)
 原発災害公害によって明らかになったのはマスコミはアテにならず利権の一部の人たちだった。…ってコト。
 将来の原発廃棄撤退を明確に述べた経産相は「利権の敵」であり手ぐすね引いてワナを張る連中がいる。
 日本共産党の綱領にも反革命勢力による反動への警戒が述べられている。
 報道をよく検証することがまず大切なはず。
<AN>(同上)
 例えば今回のえんがちょさん問題では「放射能をつけてやると言っている所が目撃されている」などという報道は裏付けもとりにくく、極めてアヤシイってことか。勉強になりました。
 ありがとうございます<HS>さん。
<HS>(同上)
 同じく不検証の話では、ある方が「放射能を浴びた服のまま近寄るな(意訳)」と言ったことに「つけてやる」と応じた、という未確認不検証の話もある。
 両方扱うか両方扱わないか。 どちらか一方では恣意的な内容になりますよね。
 これを報道と呼ぶのか報道としての価値があるのか。
 大同ならどっしり構え粘りたいですね。
<太田>(ツイッターより)
鉢呂経産相の「放射能すりつけてやる発言」は「オフレコ懇談会の中で出たもの」で「オフレコ懇は日本の記者クラブ特有のもの」
http://news.livedoor.com/article/detail/5852621/
だというが、まだこういう形で記者クラブ残ってたんだね。
そんな特権に浴していた記者がルール違反の記事を書いたってひどいな。
<太田>
 辞任会見の模様が出てるね。↓
http://news.livedoor.com/article/detail/5852748/
 鉢呂はこれくらいで辞任したわけだけど、(在任中に原発事故がらみでなーんもやらなかった)海江田前経産相も(原発事故に責任がある)経産省首脳達も、そして(無能な)斑目委員長も引責辞任しなかったことと権衡がとれてないことおびただしいね。
 そういえば、東電会長もまだ引責辞任してないねえ。 
<ΖΖνν>(「たった一人の反乱」より)
 ロシア艦艇さらに20隻通過=宗谷海峡、戦車揚陸艦も―防衛省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110910-00000114-jij-soci
 ロシアが日本にキチっと防衛しろとハッパを掛けにいらっしゃったようです。
<ΖννΖ>(同上)
 ↓イギリスすごいな。
 福島事故後も原発支持増加 英、科学協会が世論調査「非常時こそ慌てずに行動するという精神」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110910/erp11091000180000-n1.htm
<太田>
 「原発による利益は事故などのリスクを上回ると答えた人の割合は2005年の調査で32%、10年には38%になり、今回調査ではさらに41%に増えた。」ってのは確かに面白い。
 英国人はいまだ腐っても鯛のところがあるけど、連中が日本への原爆投下の共同正犯だってこと(コラム#4963)も忘れないようにしたいね。
<K_Maeyama>(2010.9.12)http://togetter.com/li/38267
 ・・・またかと、思われるかもしれませんが、最も重要な点は吉田ドクトリンです。
 この問題に触れずして、日本の国防問題を語っても言葉が上滑りします。
 9条と言うよりも吉田ドクトリンを堅持するか、それとも放棄するか。それが問題。
 吉田ドクトリンの問い直しができず、太田述正に有効な意見表明ができなかった人間の意見にはなんの説得力もない。
 あまり相手にしないほうがいいでしょう。
 陸上自衛隊は人員なり予算なりを縮小するのが望ましい。
 これからは海上保安庁の仕事が増加するので、陸上自衛隊の予算を純減させ海上保安庁の予算を増額するべきだと思う。
 海上保安庁の人々ができるだけ効率的に仕事ができるように配慮するべきだ。
 そのほうが限りある国の予算を有効に使える。
 日本はイギリスとは違い外征軍を持っていない。
 外征軍を持っていないと言うだけで戦車の使い道は制約されてしまう。
 外征軍がなければ戦車があっても使い道はあまりない。
 そして、なぜ日本が外征軍を持っていないか、というと吉田ドクトリンから脱却できないからである。
 だから吉田ドクトリンを堅持するなら、外征軍は不要であり、自衛隊の戦車の使い道があまりない。・・・
<nyaonnyaon>(2011.5.28)http://ameblo.jp/nyaonnyaon/entry-10905565395.html
 太田述正コラムは、おもしろいな。
 外交がヘタだと潰されるってことだ!
 テーマ:紹介
 太田述正コラム#4769(2011.5.26)<皆さんとディスカッション(続x1214)>
 ・・・<以下、略>
<太田>
 少なからぬみなさんが、太田コラムを糧にしていただいているようで・・。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 アフガニスタンやパキスタンの人々の米国に対する憎しみが増すばかりなのはどうしてかが説明されている。↓
 ・・・with the United States about to enter the 11th year of the longest war it has ever fought, far more of my neighbors in Pakistan have joined the list of America’s detractors. The wave of anti-Americanism is rising in both Afghanistan and Pakistan, even among many who once admired the United States, and the short reason for that is plain: the common resentment is that American plans to bring peace and development to Afghanistan have failed, the killing is still going on, and to excuse their failures Americans have now expanded the war into Pakistan, evoking what they did in the 1960s when the Vietnam war moved into Laos and Cambodia. Moreover, while Pakistanis die for an American war, Washington has given favored deals to Pakistan’s archenemy, India. So goes the argument. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/09/11/opinion/sunday/and-hate-begat-hate.html?_r=1&ref=opinion&pagewanted=all
 中共の地方選挙に共産党員や共産党の息のかかっていない候補者の増えているってさ。↓
 All across China, scores of ordinary citizens are challenging the Communist Party’s ironclad grip on political life, launching full-blown campaigns outside its grasp for local “people’s congresses.”
 The local congresses — the lowest rung in China’s government structure, equivalent to neighborhood commissions・・・
 A few candidates who were not affiliated with the Communist Party have run in past elections for local congresses, but they received virtually no media coverage and few votes. This time around, however, the independent candidates — academics, students, journalists, bloggers, lawyers and farmers — are attracting widespread publicity and mounting serious campaigns, using social media and live Internet broadcasts.・・・
http://www.washingtonpost.com/world/asia-pacific/china-sees-surge-of-independent-candidates/2011/09/07/gIQAc7tNEK_print.html
 女性は単独では競争を忌避するけど、チームでなら結構競争が好きだってことが判明した。↓
 ・・・women are much more willing than men to compete as part of a team.
 Nearly two-thirds of the “gender competition gap” – the gap between the likelihood of men or women to enter a competition – disappears when people are offered the chance to compete in two-person teams rather than as individuals.・・・
 Even though men and women performed equally well on the task, 81% of men chose to compete as individuals compared with 28% of women.
 When participants competed in teams, the gender competition gap shrank by 31 percentage points to 22%, with 67% of men choosing to enter the competition compared with 45% of women.・・・
 <だから、単独による選挙より名簿式の選挙の方が女性は立候補しやすいってさ。↓>
 Women are much more likely to be active in politics in countries with party lists than in those where a single person is elected.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/11/women-equality-competition-gender
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太田述正コラム#4986(2011.9.11)
<戦間期日英関係の軌跡(その18)>
→非公開