太田述正コラム#6133(2013.4.8)
<皆さんとディスカッション(続x1863)>
<太田>(ツイッターより)
 米国の著名女性29人のビキニ姿だ。
http://www.sfgate.com/entertainment/slideshow/Marie-Claire-30-Best-Celebrity-Bikini-Bodies-59564.php
 ボクが知ってるの2人しかいないなあ。
 ジョン・カバット・ジンMIT教授の日本の禅を翻案したマインドフルネス瞑想
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%B3
・・生来の同情心を培うことによって人間らしくなること・・が医療費削減の切り札としても英国でも注目されているね。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2013/apr/07/zen-buddhism-nhs
 マインドフルネス瞑想を実践することは、仏教徒になるというより、人間らしくなるということだってんだな。
 こりゃ、まさに人間(じんかん)主義のススメだねえ。
 で、触発されたんだけど、人間主義の訳語として、以前、inter-human-ismかなって言ったところ、(compassion-ismじゃ狭すぎるけど、)mindfulness-ismやhumanity-ismもありそうだね。
⇒日本人の事実上世界一長寿なのは、その大部分が人間主義者だからだってことを痛感するね。(太田)
 イランの核武装は軍事力で阻止すると明言しているオバマ政権が、北朝鮮の核武装に甘いのは一貫性のないこと夥しいが、これはイスラエルロビーと中東の石油のせいだとし、このままでは朝鮮戦争の再来か日韓の核武装は必至だとする画期的コラムだ。
http://www.thedailybeast.com/articles/2013/04/07/leslie-h-gelb-on-obama-s-dangerous-nuclear-dance.html
 この種の追及にオバマがどう繕って答えるか注目だ。ボクは、彼が、中共を崩壊させることで金王朝を根こそぎ打倒しようとしている、と考えているわけだけど・・。
⇒ところで、北朝鮮が攻撃を仕掛けてきた時には同質同量の反撃を速やかに行う、という方針を米韓で立てたみたいだね。↓
 ・・・American officials described the new “counterprovocation” plan as calling for an immediate but proportional “response in kind” — hitting the source of any North Korean attack with similar weapons. For example, if the North Koreans were to shell a South Korean island that had military installations, as has occurred in the past, the plan calls for the South to retaliate quickly with a barrage of artillery of similar intensity. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/04/08/world/asia/us-and-south-korea-devise-plan-to-counter-north.html?hp&_r=0&pagewanted=print
 とにかく、米韓日は北朝鮮に対して、当面軟化しないことが肝要だな。↓
 <米国が大陸間弾道弾の発射試験を延期した↓のは余計なことだったと思う。>
 ・・・On Sunday, Washington postponed a planned intercontinental missile test, giving encouragement to observers who have urged a more moderate tone in recent days. The initial high-octane response — which included flying B2 bombers over the peninsula– has only made a bad situation worse, so the current thinking goes.
 ”There has been a ratcheting down of deterrence gestures by the US, and that has helped cool the situation a little,” said John Delury, a North Korea analyst at Yonsei University in Seoul.
 Delury believes more aggressive diplomatic gestures could help ease the situation further, but only if the political will exists to begin even limited engagement with the regime. “This whole crisis has shown us how little we really know about Kim Jong-un, and we’re not going to learn any more unless we talk,” he said. “And talking isn’t the same as backing down.”
 At the weekend, the South Korean media reported calls from both sides of the political divide in Seoul for the administration to send an envoy to Pyongyang to lay the foundation for talks.
 <北朝鮮が経済改革者でプラグマティストの人物を首相に復帰させたことをもって、北朝鮮との対話を韓国が追求すべきだという考え↓はよろしくない。>
 A key new appointment in Pyongyang may have given the South an ideal negotiating partner: Pak Pong-ju, an economic reformer and pragmatist who became the North’s premier last week. “He is someone everyone can work with, including China,” said Delury.・・・
 <スイスが、仲介役を買って出た↓が、止めてくれー、の一言に尽きる。>
 Switzerland, meanwhile, offered to act as a mediator with Pyongyang, according to the Swiss foreign ministry, which recently made contact with the North Korean authorities. “Switzerland is willing to contribute to a de-escalation on the Korean peninsula and is always willing to help find a solution, if this is the wish of the parties, such as hosting meetings between them,” a spokeswoman said.・・・
 <米国は、北朝鮮に核放棄をさせることは諦め、核拡散防止に向けて同国と対話すべきだ↓などというのは言語道断だ。>
 Washington may also have to drop its demand that Pyongyang abandon its nuclear programme. “It now seems impossible that the North will stop building nuclear weapons, so it might be that the US and other countries will have to talk non-proliferation rather than abandonment,” said Professor Shin Jong-dae of the University of North Korean Studies.・・・
 <米国の制裁と対話の循環的対北政策は政策の名に値せず、既に破綻している↓、なんて言うべきじゃない。>
 The US policy of “strategic patience” — sanctions coupled with displays of military power — has failed, according to Prof Kim. “The US doesn’t have a policy on North Korea, only a fruitless cycle of sanctions and dialogue,” he said. “And meanwhile the North’s weapons capacity has grown much stronger.”・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/apr/07/north-korea-dialogue-china (太田)
<太田>
 <次回のオフ会では、前回同様、最初に「テーマに基づく議論」を行うことにしたところですが、>「テーマ」についての案を提案してください。
<MS>
 この前<オフ会の時>は、芸術の話だったので、科学に関係するテーマとかどうでしょうか?
<太田>
 ・・・<MS>さん、科学って、科学一般ですか?
 あんまりそういうテーマで論じたことはないですが・・。
 また、私の言う人間科学のことですか。
 その場合であっても対象が広すぎる。
 具体的なコラム名等に言及があってしかるべきでしょう。
<MS>
 具体的な内容をしめさずに、「科学」といったあまりにざっくりとしたないようの返事をしてしまい、すみませんでした。
 私の中では、アングロサクソン的考え方と経験主義科学の関係に関するコラムを中心に議論するようなのをテーマとして考えていました。
 具体的にどのコラムをピックアップするかはまだ考えていません。・・・
<TT>
  ・・・「日進月歩の人間科学(続x27)(その1)」
http://blog.ohtan.net/archives/52145954.html
<から始まるシリーズ、コラム#5482、5484、5486についてですが、>この話題の(その3)「終わりに」の部分を皆さんがどう想像したのか興味があります。
 「社会から隔離」する精神病質者の特定や、社会を「根本的に改革する」ことが原理的に可能なのか、つまり問題のある社会経済システムと精神病質者とが一つの関係性であれば、改革された社会で精神病質とは何(であった)か、定義が霧消するように思います。
 単に誘惑的・利己的で残酷な者を退ける、という社会の目的には感覚的に納得しても、その方法や結果的風景を思い描くのが難しいです。
 ↑というような「<テーマ>」を挙げておきます。
<太田>
 当該シリーズを読み返していてミスプリを発見しました。
 共感(empathy)及び社会な諸価値観→共感(empathy)及び社会的な諸価値観
 さて、
>「社会から隔離」する精神病質者の特定や、社会を「根本的に改革する」ことが原理的に可能なのか、つまり問題のある社会経済システムと精神病質者とが一つの関係性であれば、改革された社会で精神病質とは何(であった)か、定義が霧消するように思います。
 ここ↑、よく考えると何を言っているのか分かりません。
 もう少し詳しく説明してください。
 オフ出席予定でない方も含め、ここまでの議論についてのコメント、或いは別のテーマのご提案、があれば、お寄せください。
 (オフ会の出席申し込みは下掲からどうぞ。
http://www.ohtan.net/meeting/registration.html )
 それでは、その他の記事の紹介です。
 多人数でしかも、通訳を考えると実質約10分の表敬訪問じゃん。
 ホッ! 尖閣問題で中共は全面オンリってわけじゃなさそうだ。↓
 「福田康夫元首相は7日、開会中の「博鰲アジアフォーラム」で、・・・同フォーラム理事長として、・・・複数の理事と共に中国の習近平・・・国家主席と約20分間、会談した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130407-OYT1T00561.htm?from=ylist
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太田述正コラム#6134(2013.4.8)
<太平洋戦争における米兵のPTSD(その7)>
→非公開