太田述正コラム#6366(2013.8.3)
<皆さんとディスカッション(続x1979)>
<コラム#6864の訂正>(ブログは訂正済。訳が分からなかったらブログを参照)
点線で上下を挟まれたところの、以下を、⇒
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<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 謀略と謀略がぶつかり合ってるってカンジだな。↓
 「・・・オーストラリア国防省は7月30日になって、AFRの記事<(コラム#6362)>についてコメントを発表し、
 「報道は事実として正しくない。国防省では機密ネットワーク、機密でないネットワークにかかわらず、レノボ社や同社製品を禁止していない」
と事実関係を否定している。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/7916149/
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⇒点線で上下を挟まれたところの、以下で置き換える。(TAさんの指摘で気付いた。)
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<ToMIehQQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 英情報機関 ハッキング用工作 発見 中国レノボ社製 PC「使うな」 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013073102000223.html
 日本もいざという時のために、中国企業の投資や買収を止めることが出来る法律を作らないといけない。
<太田>
 謀略と謀略がぶつかり合ってるってカンジだな。↓
 「今回の「レノボ禁止令」は、オーストラリアの著名経済紙「オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー」(AFR)が2013年7月27日に報じた。・・・
 英高級紙のインディペンデントも7月29日になって、AFRの報道を紹介する形でMI6やMI5といった情報機関がレノボ製品の利用を禁止したと報じている。・・・
 オーストラリア国防省は7月30日になって、AFRの記事についてコメントを発表し、「報道は事実として正しくない。国防省では機密ネットワーク、機密でないネットワークにかかわらず、レノボ社や同社製品を禁止していない」と事実関係を否定している。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/7916149/
 それでは、その他の記事の紹介です。
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給与データ→雇用統計
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<太田>(ツイッターより)
 宮崎駿監督へのオマージュ記事だ。
 「…「もののけ姫」(1997年)<は、>…人間と自然の共存をテーマに、環境問題を訴えている。…「魔女の宅急便」(1989年)…を見て育った中国人の多くは、主人公の魔女キキのように、人助けをしたいと願っている。…」
 宮崎作品の人間主義性は、確実に中共の人々に伝わっている、と信じたい。
http://j.peopledaily.com.cn/206603/8350701.html
 「…呉善花氏…の影響力といえば、限られた「極右オタク」グループ内で仲間同士あれこれ言い合う程度だ。日本の知識人社会全体を見れば、無視してもいいほど微々たるものである。そうした人物に入国禁止措置まで取ったのは韓国政府の過剰対応だ。韓国攻撃の口実を公に与えてしまう結果になった。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/02/2013080200686.html?ent_rank_news
 麻生元首相ばりの非論理的なリクツだが、正しい結論を吐くためには、アホを装わなきゃならないってのは気の毒だねえ。
<fh5E5USU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 <呉善花さんについての朝鮮日報の書きよう、>あまりにもひどすぎるね、ちょっとかわいそう。
<太田>(ツイッターより)
 「蒼井そらのコンサートを海外初放映 多くの中国語歌曲も…」。
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8350502.html
 老いた政治家の麻生元首相が日本にもたらした不名誉
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8350535.html
を、若きAV嬢の蒼井そらが雪ぐって構図だな。
<fh5E5USU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 韓国軍「離米」に最後の抵抗
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130730/251726/
 核を除けば、アメリカ軍がいなくても北朝鮮は怖くないと思うのだが・・・。
 アメリカ軍を追い出そうとしたのが、左のノムヒョンであることが興味深い。
 日中関係:8月15日までに何が起きるのか
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38370
 中国は、意外に動じない日本にショックを受け取るのね。
<太田>
 後の方の8月2日付の記事(コラム)の中で、三家邦彦は、「8月15日のいわゆる靖国参拝について・・・安倍総理以外の日本政府関係者の動きだが、・・・日本政府の一員として日本の国益を最優先すれば、自ずから正しい判断に到達するだろう。この点についても、一抹の不安はあるが、基本的には心配していない。」、つまり、閣僚は誰も参拝すべきではない、参拝しないだろう、と書いてるけど、「安倍内閣・・・の<対中>方針は全くブレていない・・・今のような緊張状態が続けば・・・中長期的にもっと困るのは中国側」(宮家)だというのなら、第一次安倍内閣当時程度の閣僚参拝・・確かゼロじゃなかったよね・・があってもいいんじゃないけ?
 「稲田行革相が靖国参拝検討 終戦記念日の15日・・・」
http://news.livedoor.com/topics/detail/7921783/
<やへがき やくも>
 共産党小池氏の発言について太田さんが「外交云々は、憲法解釈論ではなく、「憲法の精神」論に過ぎません」(コラム#6362)とおっしゃることの意味がよくわかりません。
 小池氏は、憲法解釈や憲法の精神についてではなく、「常備軍によらない自衛権」について訊かれたのです。自衛権は国際法上の概念ですから、その解釈は憲法と無関係になりたつはずです。
 もし、小池氏が憲法の精神をかたったのなら、「常備軍によらない自衛権」について考へがないのか、あっても言へない事情があるのかといふことでせう。常備軍=自衛隊によらない自衛権といふことなら、元外務官僚浅井氏の様に人民に武装させるつもりかもしれませんね。
 ついでですが、太田さんがお示しになった浅井氏のウェブサイトには「個人の正当防衛の権利には他者を守るという意味は含まれません」とあって、これもまた頭痛を催させますね。
<太田>
 共産党は、幹部であれヒラ党員であれ、党の基本方針に反する発言は許しません。
 同党の安全保障の基本方針は、次のとおりです。
 「日本共産党は・・・2000年の第22回大会で、同党の自衛隊政策を、(1)軍事同盟である日米安保条約の解消前<(=共産党が政権をとれない間)>はできるかぎり軍縮し、(2)<(共産党が政権をとって)>日米安保条約<を>解消<した>後も国民が望めば<(「国民が望めば」は、共産党=国民であり、かつこれに続く文章を踏まえ、無視してよい(太田))>存続し、(3)国民が国際情勢などから解消しても問題ないと判断すれば自衛隊をなくす<(=共産党が解消すると決しない限り自衛隊は存続させる)>、という「段階的解消論」に転換した。
 <更に>、第22回大会では、(1)または(2)の段階<(=国際情勢などが抜本的好転しない段階)>で万が一、急迫不正の主権侵害があれば、・・・日本への主権侵害に対応するのは第一義的に警察力である海上保安庁だ<が、>・・・自衛隊も活用することを正式に決定した。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A
 この中に、「外交」なんて一言も出てきませんよ。
 つまり、小池の「外交」云々は、どうでもいい話であるところの憲法の精神論でしかありえない、ということです。
 また、浅井は、世界中で日本の外務省だけが唱えているところの、正当防衛権/自衛権に係る珍説(コラム#5991、5993、5997)を、外務省を離れた現在でも信じ込んでいるようですねえ。
 ところで、条約局法規課長、同局条約課長、・・・国際法局長を歴任した、次期法制局長官小松一郎
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130802/plc13080207120003-n1.htm
は、現在、大使とはいえ、現役の外務官僚なのですから、この珍説・・密接な関係のある国(≒米国)に関してのみ集団的自衛権を行使できる・・に文字通り拘束されています。
 彼、そもそも、「第1次安倍政権下で発足した有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」がまとめた行使容認の報告書の作成作業に関わ」った人物(産経記事上掲)ですしね。
 内閣法制局において、集団的自衛権に係る憲法解釈変更が、米国への従属関係を深めるという最悪の形でなされることになりかねない、ということです。
 北岡伸一安保法制懇座長代理は、こう言っている↓けど、せいぜい、外務省珍説の範囲での「全面容認」ではないか、と私は大変心配しています。
 「集団自衛権の全面容認、有識者会議が提言へ・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130802-OYT1T01468.htm?from=ylist
 本日、(非公開コラムに回したもの以外に)その他の紹介すべき記事はありません。
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 一人題名のない音楽会です。
 異邦人(コラム#4815、4817、4823、4829、5223、5489、5516、5540、5849、6157)と百万本のバラ(コラム#3827、3989、4045、5369)のカバーで前回取り上げた以降にアップされたものをいくつかご紹介しましょう。
[異邦人篇]
篠崎愛
http://www.youtube.com/watch?v=LHD2Y2ftmqw
笠原弘子
http://www.youtube.com/watch?v=bfsdqmTKk_M
唄奴
http://www.youtube.com/watch?v=f53MK3F73mM
来夢
http://www.youtube.com/watch?v=C6T8f5jszCs
TATUYA ISHII
http://www.youtube.com/watch?v=ZTdgvq_2Rmc
森川七月 ジャズ風編曲。
http://www.youtube.com/watch?v=b8s8nuhOTg4
渡辺美里with女子十二楽坊
http://www.youtube.com/watch?v=nWhq_hDmKt0
Tomiya 編曲がんばったー。
http://www.youtube.com/watch?v=b_SAc2XUbE8
スマイルズ・プラス・アンサンブル
http://www.youtube.com/watch?v=mpcIscWAVm4
 カバーじゃなく、久保田早紀本人によるもので新しく見つけたものです。
http://www.youtube.com/watch?v=dmM5dJXujho ←当時
http://www.youtube.com/watch?v=78sw-hE2PB0 ~1:28 ←久米小百合(2011年)
[百万本のバラ編]
山崎ハコ ものすごーい歌詞になってる。ハコの魅力に憑りつかれちゃった。
http://www.youtube.com/watch?v=O5Lolo1yxEw
Chu
http://www.youtube.com/watch?v=Yc1UeotK348
町田真理子 これも新しい歌詞だよー。
http://www.youtube.com/watch?v=FAKKfPkqNwc
アンサンブル 秋田ブルージーンズ
http://www.youtube.com/watch?v=WlCsgYkgWXc
クロマチックハーモニカ
http://www.youtube.com/watch?v=HfK8spn25KM