太田述正コラム#8220(2016.2.16)
<米国の「急進的リベラリズム」の伝統(その3)/私の現在の事情(続x74)>(2016.6.2公開)
⇒ニューディールなるものは、市場原理主義が機能不全を起こした時に、アングロサクソン文明の従たる原理である原始共産制志向的(人間主義的)原理が顕在化してくる、と考えられるところ、それが、できそこないのアングロサクソン社会である米国においても、水で薄めた形ながら顕在化したのである、と解することができそうです。
 そう解せば、フランクリン・ローズベルトがスターリン・・彼の党である共産党は、原始共産制への産業社会における回帰を掲げていた・・と肝胆相照らす関係を構築したことが決して不思議ではなくなるわけです。
 また、戦後のニューレフトについては、共産主義政党の権力奪取によって、ロシア(ソ連)と同じく、原始共産制への産業社会における回帰を掲げるに至っていたところの、中共と北ベトナム(当時)への、米国の若者等における、「急進的リベラリズム」の意識的・無意識的な連帯意識の顕在化、と解したくなるところです。(太田)
 当選可能性の名のもとに、サンダースに対するリベラルの批判者達は、彼をナイーブである、と退ける。
 自分自身を「実際的(practical)」人物と呼ぶところの、ヒラリー・クリントンは、彼の諸観念を「紙の上では良い」けれど、民主党員達のニーズの観点からは見当違い(irrelevant)だ、とへりくだった形ではねつける。
 すなわち、自分は、「物事をやり遂げることを望む進歩派」である、と。
 彼女が、口を酸っぱくして唱えるところの「真ん中へ回帰」して、「大きな中道」を回復(reclaim)するとの諸申立て(pleas)は、彼女を、彼女の党の過去のイデオローグ達から自らを遠ざけつつ、フランクリン・ローズベルト、ハリー・トルーマン、リンドン・ジョンソン・そして彼女の夫のビル、なる大統領達のプラグマティックなリベラルの伝統の中に置く。
(続く)
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–私の現在の事情(続x74)–
 友人から今、新宿にいるんだが、これから行ってもいいか、という電話が18:00過ぎにあり、西馬込の駅まで迎えに行き、私の家で相談に乗り、彼が帰ったのが21:00過ぎであったので、急遽、「私の現在の事情」を穴埋めに書くことにしました。
 (どうでもいいけど、彼の相談内容は、寸分たがわず、私の予想した通りでした。)
 さて、ディスカッションにも書いたことですが、東芝の電子レンジが壊れたのでシャープの電子レンジ、そして、無水調理鍋が「壊れ」たので、シャープのヘルシオホットクック、を買ったところ、それぞれ、結構、使い方に習熟が必要なのですが、今では快適に両方とも使用しています。
 ただ、無水調理をする際には、「壊れ」た無水調理鍋に付いてきていたレシピ本掲載の料理群の味付けが気に入っていたので、レシピはそちらのを使っています。
 その後、スーパーで牛テールが半額で出ていたのを買ってきてから、ワンダーシェフのAQDA55という両手圧力鍋を、ヨドバシカメラでネット注文し、翌日届いたのを使って、ネットで調べたレシピを参考に牛テールシチューを作りました。
 ところが、レシピと異なり、ルーを使ったところ、激しく焦がしてしまい、味は結構いけたのですが、後で、こげつきを落とすのにひどく苦労をしました。
 昨日は、この圧力鍋で、焼き豚を、これまた、ネットで調べたレシピを参考に作った次第です。
 この間、久しぶりだったのですが、製パン機で食パンを作り、しばらく前に、大森駅方面の小さな電気店のセール品を買って置いてあった、電動パンカッターを初めて使ってカットをしました。
 なぜ電動のがいいかと言えば、二重の刃が逆方向に細動するため、パンが一方に引っ張られることがなく、パンを支える方の手に力を入れる必要がないので、パンの形が崩れないからです。
 一度使えば、これなしに済ませられなくなること請け合いです。
 本日は、日経BPの電子版で日経BP自身が売り込んでいたところの、桐CUBEコー ヒーキャニスター2個セットを衝動買いしました。
 この前、コーヒー通でもある、読者のAKJさんが、焙煎したコーヒーがすぐにまずくなるが何とかならないものか、とこぼしていたのですが、この製品に入れておくと劣化が 大幅に遅くなるという触れ込みだったからです。
 8000円弱もする高価なもので、しかも、届くまでかなり日数がかかるようですが、届くのが楽しみです。
 とまあ、こういうわけで、後、若干食指が動くのは、バルミューダの加水パン焼き器くらいですが、そもそも、買ってきた食パンを食べる機会が減っていることもあり、しばらく様子を見るつもりです。