太田述正コラム#8476(2016.7.10)
<皆さんとディスカッション(続x3034)>
<太田>(ツイッターより)
 「韓国大揺れ!「ロッテ不正資金疑惑」の衝撃度 四面楚歌状態、経営活動は完全に止まった…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e9%9f%93%e5%9b%bd%e5%a4%a7%e6%8f%ba%e3%82%8c%ef%bc%81%ef%bd%a2%e3%83%ad%e3%83%83%e3%83%86%e4%b8%8d%e6%ad%a3%e8%b3%87%e9%87%91%e7%96%91%e6%83%91%ef%bd%a3%e3%81%ae%e8%a1%9d%e6%92%83%e5%ba%a6-%e5%9b%9b%e9%9d%a2%e6%a5%9a%e6%ad%8c%e7%8a%b6%e6%85%8b%ef%bd%a4%e7%b5%8c%e5%96%b6%e6%b4%bb%e5%8b%95%e3%81%af%e5%ae%8c%e5%85%a8%e3%81%ab%e6%ad%a2%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f/ar-BBu7BgQ?ocid=iehp
 翻訳に手抜きが目立つ記事だが、どうやら紛れもない韓国企業だったらしいロッテも法の支配もへったくれもない韓国の検察も共に信用でけんな。
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 石田純一に、呆れてスルーしてたが。
 しかし、条件付き出馬表明て。18歳が初めての選挙権行使するような感じの、いや以下の流れだよな。
 久しぶりに完全にドン引きしたわー。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 Hiroki Nakamuraという日本人芸術家に入れ込んだ長文記事だが、一体誰のことなのか、つきとめられなかったな。↓
http://www.nytimes.com/2016/07/08/fashion/mens-style/hiroki-nakamura-visvim-waza-menswear.html?contentCollection=weekendreads&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=c-column-middle-span-region&region=c-column-middle-span-region&WT.nav=c-column-middle-span-region&_r=0
 まずは、恒例の、中共官民による日本礼賛記事群です。
 「・・・東方頭条・・・記事はまず、中国のネット上で広まった「中国は日本企業の高性能な工作機械がなければ歩兵銃すら生産できない」という論調に対し、中国建国前にあたる第2次世界対戦前から歩兵銃を自国で生産してきたと指摘し、ネット上の噂を否定した。さらに中国建国後も軍事工業を発展させ、今日では優れた歩兵銃を生産できるようになったと論じた。
 一方で、日本の高性能な工作機械が中国にとって必要不可欠な存在であることは事実であるうえ、中国の潜水艦などには日本の一部メーカーの製品が搭載されているも事実だと指摘。こうしたことが起きるのは「中国が自前で生産することができないためであり、中国製と日本製には製品の寿命や品質で大きな差があるため」であると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1613834?page=1
 「・・・汽車人之家はこのほど、中国人が日系車を購入するのは対日感情の改善のみならず、日系車に明確な強みが存在するためだと論じている。
 誰もが思いつく日系車の強みと言えば、やはり燃費性能だが、記事は「中国市場における需要の刈り取りに成功したのも、やはり燃費性能があってこそ」と指摘。中国では近年、SUVが人気となっているが、ほかの国のメーカーに比べてSUVにおいても経済的かつ実用的である点が消費者から高く評価されていることを指摘した。
 また、走行距離が長くなっても燃費性能の高さが変わらないのも魅力の1つだとしたほか、日系車のエンジンは雑音が少ないうえに動力性能も高いと評価。また、中国ではこれまで誤解されてきた「日系車の安全性能の高さ」について、米国での衝突安全性テストの結果が広く知られるようになってきたことを指摘したうえで、中国の消費者が歴史問題などにとらわれず、理性的な選択の結果として日系車を選び始めていることを伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1613362?page=1
 「・・・聚行業は・・・中国高速鉄道と新幹線を様々な点で比較する記事を掲載し、中国高速鉄道に必要な改善点として「より顧客本位のサービスを提供するにはどうしたら良いか」という点を考えるべきだと提言している。
 記事は中国高速鉄道はすべて指定席であるため、もし乗り遅れても次の車両の切符と交換することができないと説明。乗客たちは乗り遅れないように早めに駅に行くため、「待ち時間が多くなる」と指摘。しかし新幹線は自由席があるため乗り遅れても次の車両に乗ることができるうえに、発車時間が非常に正確であるため、乗客は「電車の待ち時間を大きく減らすことができる」と指摘した。
 また中国高速鉄道の場合、「安全を軽視する意識」が存在すると説明。これはかつての衝突事故の原因であるだけではなく、人命を軽くみる態度は「中国社会全体が反省すべき道徳問題である」という見方を示した。一方、新幹線は開業以来、乗客の死亡事故がゼロであり、「世界でもっとも安全な高速鉄道」であると称賛した。
 また記事は中国高速鉄道の駅弁と日本の駅弁を写真を掲載して比較しているが、日本の駅弁のレベルの高さは一目瞭然、中国の駅弁は比較対象にすらならないことを紹介。さらに中国高速鉄道は全車両禁煙だが新幹線には喫煙ルームが存在すること、また新幹線には「多目的室」があるが中国高速鉄道にこれに類する設備はないと指摘した。
 記事は結論として、中国高速鉄道は建設コストをさらに安く、速度をさらに上げるといった努力に加えて「より顧客本位のサービスを提供するにはどうしたら良いか」という点を考えるべきだと提言した。記事は人命軽視の態度が中国社会全体に見られると指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1612885?page=1
 「・・・今日頭条は・・・旅行会社とガイド、そして免税店が結託して中国人旅行客から大金をまきあげる悪徳ビジネスについて説明、日本で「中国人が中国人を騙している」と怒りの声をあげた。・・・」
http://news.searchina.net/id/1612203?page=1
 「・・・今日頭条はこのほど、円高と中国人観光客の変化についての記事を掲載した。
 記事は、多くの中国人旅行者が日本を訪れる理由が買い物であり、日本旅行中の1人当たり消費額は中国人が群を抜いている様子を紹介。中国人は第2位の韓国人の4倍、3位の香港人の8倍、米国人の32倍を消費しているとし、数字の上でも中国人の爆買いがはっきりと示されている。
 しかし最近は中国人の旅行目的に変化が表れているようである。以前は温泉や買い物などがほとんどだったが、現在は医療目的やアウトドア、禅の修行などを目的とする訪日も増えているようだ。なぜこのように変化してきたのだろうか。
 理由の1つとして記事が挙げているのが「円高」だ。記事は「16年上半期、日本円は17%値上がりし、1995年上半期以来最高の上げ幅」と紹介。特に英国のEU離脱の影響で円高がさらに進んでおり、中国人観光客に大きな影響を与えている。」
http://news.searchina.net/id/1613833?page=1
 「・・・今日頭条はこのほど、中国の「熟練のドライバー」たちはなぜ日系車を選ぶのかというテーマについて論じる記事を掲載した。中国の熟練ドライバーたちは2台目の車として日系車を選ぶと記事は指摘している。
 中国のネット上では、日系車に対する不当に低い評価を見かけるが、記事は「根拠がなく、道理にかなった主張ではない」と説明。そして多くの熟練ドライバーが愛国心を唱える中国人からの批判を恐れずに日系車を購入するのは「理由があってのことだ」と説明、日系車には高い評価を受ける明確な根拠があるという見方を示した。
 続けて、中国市場における日本、韓国、ドイツ、イタリア、米国、フランス、英国、中国など、国別メーカーの自動車を対象に、100台当たりの故障数を調査した統計を紹介。結果は緊湊型車(車長4.2m-4.6m)、中級車(車長4.6m-5.0m)、緊湊SUV車、中級SUV車の各部門で日系車の故障数がもっとも低かったことを指摘した。
 記事は「いくつかのブランドのアフターサービスの悪さが消費者の信頼を損なっているため、消費者は故障率がより低い日系車を選択するようになっている」と説明。結論として記事は、日系車が良い車か悪い車かについては、故障数のように「明確な根拠」を基に語るべきであるという見方を示し、熟練のドライバーが日系車を購入するとおり、日系車は良い車にほかならないと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1612206?page=1
 「・・・頭条軍事はこのほど、中国にとって日本は宇宙開発分野の侮れない競争相手であると論じる記事を掲載した。
 記事は、「宇宙開発分野において、中国は確かに多くの点で日本の先を進んでいる」と説明、その事例の1つとして月面着陸技術に言及した。それでも「日本は侮ることのできない競争相手である」とし、その理由として、かつて打ち上げ成功率70%と言われていた日本がH2Aロケットの運用を始めてからは30回中29回という高確率で打ち上げを成功させている点を指摘した。
 さらに日本は15年11月に商業衛星を搭載した29号の打ち上げに成功し、商業衛星の打ち上げ市場への参入を成し遂げたこと、また民間企業だけでなく政府も宇宙開発を重視しており、「非常に多くの民間企業と科学研究機構が関連プロジェクトに参加している」という点も日本を侮れない存在に押し上げていると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1613744?page=1
 「・・・北極星節能環保網は・・・「日本の東京はどうして洪水が発生しないのか」とする記事を掲載。自然災害が多い日本において、大都市東京が豪雨に見舞われても洪水がほとんど発生しない理由を考察している。
 記事はまず、東京を含む首都圏で洪水、浸水や冠水が発生しにくい状況の第一の功労者として、15年かけて建設され2007年に完成した「首都圏外郭放水路」の存在を紹介。「地下神殿」と呼ばれ、荘厳さえ漂う同放水路の設備やその機能について解説した。
 また、「世界最先端の排水システムを建設しただけでなく、汚水排出の部分から細かく厳格にコントロールされている」点も、洪水を防ぐうえで重要な役割を果たしているとした。そして、日本では水に溶けないトイレットペーパーを直接流してはならないと規定されているほか、排水前にゴミの処理を行うこと、油を絶対に下水に流さないことが徹底されていることを説明。「雨水」と「汚水」が分けられ、汚水は全国に1000カ所余り存在する汚水処理工場で処理を経てから再利用あるいは海へ排出されると伝えた。
 記事はさらに、日本と中国の排水管が敷かれている密度について比較。日本では10年ほど前に達成していたレベルに比べて、中国は2013年時点でその半分以下に留まっていたと紹介している。そして「排水と貯水、両方の設備づくりを強化することが、都市における洪水を防ぐ方向性なのだ」と結論づけた。」
http://news.searchina.net/id/1613836?page=1
 「日本人は冷淡であるという見方をする中国人がいるようだが、メディアの散文作文網はこのほど、日本人は決して冷淡ではなく、むしろ他人に対する関心の示し方が成熟していると論じる記事を掲載した。
 一部の中国人が日本人を冷淡とみなす理由として、記事は「知り合って間もない職場の同僚に、彼女や彼氏を紹介するようなことをしないこと」、「なぜまだ結婚しないのか」、「月給はいくらか」、「どんな車に乗っているか」などを訊ねたりしないことを挙げた。また、飲食を共にしたときに率先して友人の分を支払おうとせず、割り勘を行うことなどを挙げ、こうした振る舞いの日本人は「中国人からすれば冷淡に見える」と紹介した。
 しかし記事は「これらは冷淡さを意味しない」と指摘、「成熟した現代社会の日本人は、好き勝手に他人の生活に入りこんではいけないことを理解している。これが他人と自分を尊重するということである」と説明。また日本人は助けを求める人に対しては惜しみなく協力する民族だとも記事は説明している。・・・
 記事は日本での生活経験から日本人の温かさを実感しているようで、例えば「体の不自由な方たちの福祉のために考え抜かれた施設には、感動のあまり泣きそうになった」とも述懐している。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1613837/
 以下は、必ずしも日本礼賛記事というわけではないが、面白かったので転載しておく。
 「・・・捜狐は・・・日本における「孤独レベル」を示す基準を紹介し「日本では1人で火鍋を食べても全くどうってことはない」とする記事を掲載した。記事は、最も大したことない「単独行動」のレベル1から、激しい孤独感に苛まれること請け合いのレベル10までの行動をそれぞれ一言添えて紹介している。
 レベル1からレベル5は順に「1人でスーパーに行く」、「1人でファストフード店に行く」、「1人でカフェに行く」、「1人で映画を見に行く」、「1人で火鍋を食べに行く」だ。このあたりはさほど孤独を感じないレベル、とのことのようだ。「火鍋」とあるが、日本では1人で寄せ鍋を食べに行く、といったところか。グループでわいわい食べに行くようなレストランに1人で入る、というのは確かに孤独感があるかもしれない。
 レベル6以降は、「1人でカラオケに行く」、「1人で海を見に行く」、「1人で遊園地に行く」、「1人で引っ越しをする」。そして最高の孤独レベルを示すレベル10とされたのは、「1人で手術を受けに行く」である。カラオケは今やどうということはなさそうだが、遊園地はかなり孤独感がありそう。誰も手伝ってくれる人のいない引っ越しは孤独感満載であり、世話をしたり見舞いに来たりしてくれる人のいない入院は、良くなるものもなかなか良くならないのではないか、と思うほどの孤独だ。
 記事によると、レベル3のカフェから孤独感を覚え始めるとのことである。留学や仕事で日本にやってきた中国人がまずしなければならないのは、ある程度の孤独感に慣れることかもしれない。」
http://news.searchina.net/id/1613136?page=1
 「・・・視界網は・・・普段ケンカをしない日本人が怒りを示す手段について紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本人が憤りや怒りを示す方式が「目を使うこと」であると紹介。その例として、中国でも人気のマンガ「スラムダンク」において主人公・桜木花道が相手を「目で殺す」プレーを試みるシーンがあると紹介。このシーンでは効果がなかったものの、「世間」においては「目で殺す」行為は非常に効果的なものであり、「口で相手を殺せなければ、目で殺せばいい」とされていると伝えた。
 では、実際に「目で人を殺す」とはどういう感覚なのか。記事は「公共の場所で大声で話したり、つばを吐いたりしたときに、周囲の日本人のまなざしを見れば、こういうことなのかとハッキリする」としている。
 そして、日本では「目」にとても強い殺傷力が備わっているゆえに、人びとは道を行くときに他人をじっと見つめたりしないと説明。日本人と中国人を見分けるさいに「道を歩くときあちこちキョロキョロ見回すのが中国人、前を見て歩くのが日本人だ」という話が日本のネット上に存在することを紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1612960?page=1
 大腸癌、痴呆、心疾患、股関節骨折、といった典型的成人病が先進国で大幅に減少しつつあり、発症年齢も遅くなりつつあるんだと。↓
 Something strange is going on in medicine. Major diseases, like colon cancer, dementia and heart disease, are waning in wealthy countries, and improved diagnosis and treatment cannot fully explain・・・
 ・・・it looks as if people in the United States and some other wealthy countries are, unexpectedly, starting to beat back the diseases of aging. The leading killers are still the leading killers — cancer, heart disease, stroke — but they are occurring later in life, and people in general are living longer in good health.・・・
 Then there are hip fractures, whose rates have been dropping by 15 to 20 percent a decade over the past 30 years.・・・
http://www.nytimes.com/2016/07/10/upshot/a-medical-mystery-of-the-best-kind-major-diseases-are-in-decline.html?ref=opinion
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太田述正コラム#8477(2016.7.10)
<入院「バカンス紀行」(その9)>
→非公開