【1:488】法と経済学
- 1 名前:太田述正 ★:2022/03/22(火) 06:46:37 ID:ohtanobumasa
- 防衛省OB太田述正の掲示板★3
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- 479 名前:太田述正:2025/08/05(火) 09:30:01 ID:0WuPe/Gy
- 民主主義というのは、対象社会の大部分を占める非エリート層・・それは相対的に判断能力が低い層でもある・・にその社会の基本的な意思決定を行わせる思想です。(典拠省略)
だから、古今東西、民主主義を標榜する大部分の社会では、実質的に(そんな「危険な」)民主主義を機能させない制度を国制に組みこんできました。 日本の場合、中央国制が間接民主主義・・反民主主義!・・であることがその一例です。 他方、そんな日本でも、地方では中央に比して重要でない意思決定しかできないことから、戦後は、地方国制においてのみ、その首長の選任を民主主義で行わせることになっています。 さて、その日本で、中央政府が脳死状態に陥ってしまっており、その「実感」に基づくなんちゃって危機意識が非エリート層の大部分にまで共有されるに至っています。 その結果、非エリート層の相当部分が、エリート層からの指示に従う・・組織票ってのがその典型です・・よりも自分の判断に基づいて投票するようになってきました。 その結果、首長が直接民主主義で選出される地方において、その限りで民主主義が機能し始める事例が出てきており、その典型例が一番最近の兵庫県知事選挙だったのです。 しかし、非エリート層は、自分で判断する能力が低いので、流布している噂話等に影響されがちであり、昨今においてはSNSで流布される噂話等を信じ込んでしまいがちであり、まさにその結果、既に甚だしく人格、能力共にオツることが客観的に明らかになっているにもかかわらず、斉藤君、が再選されてしまったのです。 よって、「安倍問題に含まれているのは、民主主義の問題だから」ではなく、「安倍らが漫然とついにその中央政府を脳死させてしまった日本の問題だから」ですし、民主主義が日本の全体でまだ機能していない以上、しかも、間接民主制である以上、中央においては、「民主主義が花開いている」とは言えません。 では今後は? そんなこと、中央政府が脳死しちゃってる以上、どうでもいいのでは? どっちみち、現在は米国、そう遠くない将来には中共、が、日本の中央政府機能を代替していくわけです。 しかし、地方公共団体全てが脳死しちゃったら、それこそ、町会だけで日本の地方を切りまわしていかなければならず、そんなことでは、日本が肉体死してしまいます。 ですから、脳死は、兵庫県だけで食い止めなければならないのですが、どうやら、それは不可能なようですねえ。
- 480 名前:名無し@安全保障:2025/08/06(水) 12:02:07 ID:XVZujK0/
- 中央政府が脳死した実感から非エリートがエリートの支持に従わなくなった。
しかしその前はずっと従ってきたのに安倍総理の時代がやってきてモリカケ問題で官僚組織も殺されました。 非エリートがエリートに従っていたのも民主主義ではないですか? 民主主義的にエリートに従って脳死に至り、 危機感から、民主主義的にエリートに従わずとんでもない無能を知事に選んだ、ということになりませんか?
- 481 名前:太田述正:2025/08/07(木) 08:53:22 ID:5aB/MpoK
- 常に定義が何であるかを考える習慣を身に着けてください。
この場合は、「民主主義が機能する、機能しない」の定義が問題になります。 「非エリートがエリートに従っていたのも<形の上では>民主主義」ではあるけれど、それは「民主主義が機能していない」一事例である、と、私は指摘しているところ、それが違うとおっしゃるのなら、ご自身の「民主主義が機能する、機能しない」の定義を明らかにする必要があります。 なお、この際ですから、史上最初の、しかも、依然、意義を失っていないところの、民主主義批判を振り返っておきましょう。 古代インド等に自然発生的な民主制はあったけれど、意識的に民主制を導入したのは記録が残る限り、古典ギリシャのアテネ(アテナイ)が最初の事例です。↓ 「クレイステネスが現れ、前508年に画期的な改革を実施してアテネの民主政は成立した。・・・ <それ>は徹底した直接民主政であり、民会や民衆裁判所における多数決による決定、公職者(役人)の抽選制や公職者に対する弾劾裁判などによって市民の権利と義務の平等化を図り、独裁政治の出現を予防するシステム<だった。>・・・ 専制君主政や貴族政ではない、「民主政治というスタイルをギリシア人が最初に発見し、意識化し、制度化した<。>」 https://www.y-history.net/appendix/wh0102-082.html しかし、その少し前に、共和制(混合政体)が、記録が残る限り、最初に、古代ローマで生まれています。↓ 「古代ローマは紀元前6世紀に王を追放して王政ローマから共和政ローマに移行し、執政官(元首)・貴族(元老院)・平民(民会)による統治(混合政体)が行われたが、彼らは衆愚政治を意味するデモクラティアとの名称を避け、レス・プブリカ(共和国)と自称した。」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%88%B6
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- 482 名前:名無し@安全保障:2025/08/18(月) 07:30:15 ID:ITulBni5
- 太田述正コラム#15133(2025.8.17)
<皆さんとディスカッション(続x6349)/映画評論414:ミスター・ガラス> >笑止。米国は、対日戦敗北によって日本に押し付けられた諸条件・・一、ブロック経済否定、二、国民党政権打倒、三、対露抑止・・を、その結果、米国が「地球上でもっとも偉大な国」でなくなってしまったことから、時期を失した今頃になって、ことごとく廃棄しつつあるってことなのさ。哀れだねえ、バカだねえ。 「トランプ氏、対日勝利80年「大日本帝国打倒され世界は救われた」・・・「我が国が地球上で最も偉大な国であり続ける」・・・」 https://news.yahoo.co.jp/articles/7b01b00ace87aac9ab208b127e102fcc97c53a4a 第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰したのを、トランプかそのブレーンが知らない筈がないので、支持者向けと日本への恨み節も兼ねた談話なのでは。
- 483 名前:太田述正:2025/08/18(月) 07:43:14 ID:QJgILk1w
- >第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰したのを、トランプかそのブレーンが知らない筈がない
その、傍証でも結構ながら、根拠は?
- 484 名前:名無し@安全保障:2025/08/31(日) 10:03:07 ID:SoFqu1hS
- 太田述正コラム#15135(2025.8.18)
<皆さんとディスカッション(続x6350)/映画評論415:マーベラス> <太田> >第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰したのを、トランプかそのブレーンが知らない筈がない >その、傍証でも結構ながら、根拠は? すみません、しばらくコラムを読んでいなかったもので返信遅れました。 根拠としては、現代のアメリカ・ファーストを掲げる集団が、真珠湾攻撃で解散と成ってしまった、前回のアメリカ第一主義委員会の運動が失敗に終わった歴史を考察していないとは考え難い事と、その際に叩き台に成るであろう下掲の著書が、対日戦を否定的に捉えている事がまずあります。 『裏切られた自由(上・下)』 フーバーが20年かけ完成させた回顧録…封印されてきた戦争の真実 https://www.sankei.com/article/20180331-JQDMVBYBHJMUREAWBHHP2AQSIY/
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- 485 名前:太田述正:2025/09/01(月) 08:09:41 ID:rHNICext
- トランプの方のは知りませんでしたが、当時の日本の指導層をプーチン並みにしか評価していない可能性がありますねえ。
フーヴァーの方については、「(1941年7月の経済制裁は)日本に対する宣戦布告なき戦争であった。 アメリカを戦争へ誘導していったのは他ならぬルーズベルト(大統領)その人であった。それは、これまで明らかにされた冷静な歴史の光に照らしながら、1938年から1941年の期間を客観的に観察すれば、自ずと明らかである。 「日本との戦争の全ては、戦争に入りたいという狂人(ルーズベルト)の欲望であった」と私(フーバー)がいうとマッカーサーは同意した。 私(フーバー)は更に続けて次のように言った。「1941年7月の(日本への)経済制裁は、単に挑発的であったばかりではない。それは、例え自殺行為であると分っていても、日本に戦争を余儀なくさせるものであった。なぜなら、この経済制裁は、殺人と破壊を除く、あらゆる戦争の悲惨さを(日本に)強制するものであり、誇りのある国ならとても忍耐できるものではないからだ」。この私の発言にもマッカーサーは同意した。 (1941年9月の)近衛の和平提案は、駐日アメリカ大使もイギリス大使も祈るような気持ちで実現を期待していた(にも関わらずルーズベルトは拒否した)。 日本は繰返し、和平を求める意向を、示していた。(それにも関わらず行った)原爆投下は、アメリカの歴史において、未曾有の残虐行為だった。これはアメリカ人の良心を永遠に責め苛むものである。」 https://nihonjintoseisho.com/blog001/2019/12/05/history-of-japan-60/ という考え方の持ち主であることはかねてから知っていて(コラム#省略)、高く評価していたのですが、今回、「1941年12月8日 真珠湾攻撃の日、ハーバート・フーバー元大統領(第31代) は 一通の手紙をしたためた。・・・あなたも私同様に 日本というガラガラヘビに 我が国政府がしつこくちょっかいを出し、その結果そのヘビが我々に咬みついたんだということをよく知っています。また日本に対してあのような貿易上の規制をかけたり、挑発的な態度を示さなくても、日本はこれからの数年で内部的に崩壊するだろうことが分かっていました。なぜこのようなことになってしまったのかその過程も知っています。」 https://history.hakken.jp/?p=9273 とも言っていることを今回知り、相手との関係で政治的配慮もあったのかもしれないとはいえ、日本を見下し、日本を理解もしていなかったと言わざるを得ず、がっかりです。 他方、彼の少し前のセオドア・ローズヴェルトは、「『アメリカの新渡戸稲造』(佐々木篁著 岩手放送編 熊谷印刷出版部 1985) p117-118「ルーズベルトの感銘」1904年6月6日、金子堅太郎と駐米公使高平小五郎がルーズベルトとの昼食会後に小村寿太郎外相に打電した電報として、「食事中大統領語テ曰く、先般拝受セシ書籍中「武士道」ト称スル書ハ、尤モ克ク日本人民ノ精神ヲ写シ得タリ。予ハ此ノ書ヲ読テ、始メテ日本国民ノ徳性ヲ知悉(つく)スルコトヲ得タレハ、直ニ書肆ニ命シ三十部ヲ購求シ、之ヲ知友ニ頒布シテ閲読セシメタリ。又予ハ五人ノ子供ニ各々一部ヲ配付シ、日常此書ヲ熟読シテ、日本ノ如ク高尚優美ナル性格ト、誠実剛毅ナル精神トヲ涵養スヘシト申付ケタリ。」との引用あり。 2 『新渡戸稲造事典』(佐藤全弘、藤井茂著 教文館 2013) p59「セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt, 1858-1919、第26代大統領1901-09)が『武士道』に感動し、自分も体験したカウボーイ精神との共通点を感じ、数十冊求めて子弟に配り、兵学校や士官学校にも推薦した。」とあり。」
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- 486 名前:太田述正:2025/09/01(月) 08:46:09 ID:rHNICext
- おっと、肝心なことを書き忘れるところでした。
「第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰した」、と、フーヴァーが1964年に亡くなるまでに気付いたかどうかはさておき、「第一次アメリカ・ファーストを日本が戦争で潰した」が「日本が米国を構造的な相対的衰亡過程に追いこんだ」という意味であるとの前提の下ですが、「トランプかそのブレーン」は、彼らのこれまでの言動(典拠省略)に照らせば、戦前の日本ではなく、戦後の、(地理的意味の)西欧、と、日本、と、韓国や台湾、等が、よってたかってそうした、と、思い込んでいるのではないでしょうか。
- 487 名前:名無し@安全保障:2025/09/13(土) 22:36:35 ID:sjJU8vFI
- >なんで、メンバーらがこんなんを経済同友会のトップにつけるんだよ。
メンバーがロクでもないか経営者失格が多々いるようなので... https://www.doyukai.or.jp/about/managers.html -副代表幹事 ・玉塚 元一 ロッテホールディングス 取締役社長CEO ローソン玉塚会長「電撃退任」の全内幕 スター経営者の不可解な退任 「...「電撃退任」から1週間後。玉塚会長が社長就任後に架空融資事件に巻き込まれていたと『週刊新潮』が報じた。 もちろん融資は実行されておらず、被害者も確認されていない。ただ、玉塚会長は架空融資を企てた人物との接触や、 外部に流布された「融資」に関する確認書を自らが書いたことは認めている」
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- 488 名前:太田述正:2025/09/14(日) 19:04:07 ID:oJPYiDVh
- 経済同友会って日本版梁山泊だったのね。
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