太田述正コラム#14983(2025.6.4)
<皆さんとディスカッション(続x6275)/映画評論245:武則天(その43)>
<YxxtVjXA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
https://edition.cnn.com/2025/06/03/europe/ukraine-crimea-bridge-russia-underwater-intl
https://www.dailymail.co.uk/news/article-14775649/Ukraine-Putin-Kerch-bridge-Crimea-attack.html
ちょっとズレたかな?でも天晴!
ビーチで遊んでる露助もいい思い出ができたね。
<XGS/OepI>(同上)
太田さんはコラム#14981で「呆れてガックリくる」とお書きになりましたが、太田さんもそうですが、私も認知機能の低下を感じております。
現実の生活でも、報道・ネットを見ていても、「なんでこうなる?なんでこんなことをするのか?」ということが大変増えていると思います。
いまや多数の方々が、認知機能の低下やブレインフォグに見舞われていると判断しています。
ですので、「普通はこう思うだろう」とは考えずに、みんな認知機能が低下していると考えて振舞うことが必要になります。
⇒いや、そこじゃないんだよ、というケースですが、まいっか。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<上で既紹介だが、一応・・。↓>
「ウクライナ保安局、「クリミア大橋」の基礎を爆破 一時通行止めに・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%B1%80-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E5%A4%A7%E6%A9%8B-%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%82%92%E7%88%86%E7%A0%B4-%E4%B8%80%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A1%8C%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%AB/ar-AA1G1Ow5?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=4803357290b54bf486a031b01aa56dac&ei=35
妄想瘋癲老人米国。↓
<ザマ。↓>
「「アメリカ人」を理由に解雇された。度を越したトランプ政策の代償・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BA%BA-%E3%82%92%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%AB%E8%A7%A3%E9%9B%87%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F-%E5%BA%A6%E3%82%92%E8%B6%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%AE%E4%BB%A3%E5%84%9F/ar-AA1FZ46z?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=07a957d9f30046c884f60cdcaff6b213&ei=14
<でも、「独立」機運皆無だもんな。↓>
In Japan, a U.S. security ally, anger over ‘unacceptable’ steel treatment–In Tokyo, there’s concern — and more than a little trepidation — over what the Nippon Steel deal and doubled tariffs portend for the economic relationship.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/06/03/nippon-steel-us-tariffs-outrage/
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
国際ニュースに。↓
Japanese baseball legend Shigeo Nagashima dies aged 89・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c20xqx88137o
そもそも現在の地方公務員のレベルってこの程度なのかもしれないけど、だとしたら、斎藤君が知事って分相応なのかもねえ。↓
「片山元副知事「井ノ本氏の行為は漏洩にはあたらず、懲戒処分はおかしい」私的情報漏えい問題 兵庫・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E9%80%9F%E5%A0%B1-%E7%89%87%E5%B1%B1%E5%85%83%E5%89%AF%E7%9F%A5%E4%BA%8B-%E4%BA%95%E3%83%8E%E6%9C%AC%E6%B0%8F%E3%81%AE%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%81%AF%E6%BC%8F%E6%B4%A9%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%9A-%E6%87%B2%E6%88%92%E5%87%A6%E5%88%86%E3%81%AF%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%84-%E7%A7%81%E7%9A%84%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%BC%8F%E3%81%88%E3%81%84%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E5%85%B5%E5%BA%AB/ar-AA1FYeu5?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=98c942a22a3e42bfb9284604e8fbbdc1&ei=9
「紀藤正樹弁護士、片山安孝元副知事は「資質に欠ける」 兵庫県庁揺るがす私的情報漏えい問題で・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb84c71f773168ba5847b0f6206d020459ca22e5
「「給料50%カット」を表明も漏えい指示の疑惑はスルーの斎藤知事、“切られた“元ナンバー3は「パワハラの一番の被害者は俺や」と怒り心頭か・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/914149286b0133c3bfa241329d8dccfe309fd96e
なるほど。↓
「・・・江戸時代においては、何らかの作品を生み出す作家よりも、むしろ、蔦屋重三郎のような既存のネットワークやアイデアを組み替え、繋げていくことで新しいものを発想していく「編集」という考え方がとても尊重されていたのだと思います。平安時代や中世など、過去の文化・古典から受け取ったものを現代へと繋げて新しくすることも、編集のひとつです。先述したように、狂歌師を平安朝の有名な歌人に「見立て」る。逆に言えば、平安貴族を江戸の庶民の姿に「やつし」て捉える。「見立て」と「やつし」の関係です。また、同時代の多様な人々のなかから、才能を持ち寄って新しいものを生み出していくことも、また「編集」でしょう。しかし、こうしたあり方が、近代化が進むとともに失われていってしまったのです。 それまで複数人で詠まれていた俳諧が、独りで詠む俳句へとなっていく。「連」が分断され、個の才能だけが注目されるようになっていきました。本来、日本の文化というものは、そのようにはできていなかったはずです。ところが、江戸時代までの文化の作り方が、明治以降、断絶してしまうのです。それによって失われたものは計り知れません。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8cca411842e256a2d518eebf1b1fa172ccac360
商人に日蓮宗信徒が多く、その本拠が京都であったことにも触れて欲しかったな。↓
「・・・楽市令は信長が始める前から、既に各地の戦国大名が経済政策として採用していた。しかし、他の大名と比べ信長が大きな金銭的効果を得ることができたのは、都市開発と並行して行ったことにある。 信長の楽市楽座は、人々に商売の自由を無条件・無制限に与える画期的な規制改革というより、商人を誘致し特定の市場を繁栄させるための都市政策の一環であった。現在に例えるなら“経済特区”である。したがって安土楽市令を正確に評価するには、信長による安土築城・安土城下町建設という都市計画を理解する必要があろう。信長の居城である岐阜城と、日本の政治・経済の中心である京都との間は、当時陸路で1泊2日かかった。この距離・時間のネックを解消するには、岐阜と京都の間にある近江を軍事制圧し、近江に政治拠点を確保する必要があった。・・・
琵琶湖の東西南北に安土城・大溝城・坂本城・長浜城を築城したことによって、信長は琵琶湖の四方ににらみをきかせることが可能になった。城郭研究者の中井均氏は安土城を中心としたこれらの城郭群を「琵琶湖城郭ネットワーク」と名付けている。信長のねらいは、京都への物流の大動脈である琵琶湖水運を押さえることにあった。4城のネットワークによって、信長は近江経済を支えていた琵琶湖水運の全てを掌握したのだ。さて信長は安土城築城と並行して、安土山の西麓に城下町を築いた。安土城下町は、近世城下町の出発点として歴史学界で高く評価されてきた。・・・
勝家は軽物座と唐人座に関しては、「楽座」の対象外とし、引き続き上納金を受領することにしたのである。 この点、勝家の楽座政策は不徹底であり、目先の金に目がくらんだように映る。・・・
一方、羽柴秀吉は・・・関白になると、全国的な楽市令を発令している。秀吉は信長の経済政策を継承・発展させたのである。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/429858f6d8f9f456ac0a3ee8d08150277c82b4b6
日・文カルト問題。↓
<恒常的に食べ続けられる朝鮮料理ってチャプチェ・プルコギぐらいだけどなあ。↓>
「母との「旅行中旅行」は、たくさん歩き、食べてしゃべったソウルグルメツアー・・・」
https://www.asahi.com/and/article/20250603/425708967/?iref=comtop_And_01
<本件を記事にすることを許す。↓>
「「7月5日に日本で大地震が起こる」 うわさ拡散、鎮火に乗り出した日本政府・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/06/03/2025060380054.html
<同じく。(但し、口酸っぱくして指摘してきてるが、「葛藤」という言葉は日本語としてはこういう文脈で使っちゃダメだっちゅうの!)↓>
「中国大連で日本人男性2人が中国人に殺害…「経営葛藤のため」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/334555
<これもそう。↓>
「「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さん(89)死去・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/06/04/2025060480023.html
<ご愛顧に感謝。↓>
「・・・韓国メディア・ソウル経済は「肥満や痛風の原因として知られるプリン体・糖質の量が格段に低く抑えられたビールが韓国に正式に上陸する」と伝えた。・・・
韓国のネットユーザーからは「韓国はなぜこういうビールを先んじて開発できないのか。日本に市場を奪われないよう迅速に対処してほしい」「韓国もこういうのを出してたけど売れなかったんだよ」という声のほか、「ノージャパンと言ってたのに」「そもそも韓国のビールは日本から来たもの。元祖に勝つのは簡単ではない」「韓国のビールは飲まない。日本のビールが最高!」「韓国のビールはなぜこんなにまずいのか。日本に修業に行って来なよ」などのコメントが寄せられている。」
https://www.recordchina.co.jp/b954078-s39-c30-d0195.html
これも、昨日書いたことの関連で言うと、後継者選びシステムそのものに欠陥があるってことなんだよ。↓
「・・・中国史家で関西学院大学名誉教授の阪倉篤秀氏は新刊『中国皇帝の条件 後継者はいかに選ばれたか』(新潮選書)で、最高権力者の妻が後継者選びに口出しして失敗した事例として、隋の文帝と独孤皇后のケースを取り上げている。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/275ea3c23d4c4343d359946fddcb1ac49c1851d0
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
報道価値なし。↓>
「在日本中国大使館で中日の子供が共に「国際子供の日」を祝うイベント開催・・・」http://j.people.com.cn/n3/2025/0603/c94475-20322904.html
<饅頭怖い記事。↓>
「米日豪比防衛相の共同声明に外交部「断固反対」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0603/c94474-20322927.html
<冷や汗。↓>
「「中国侵略日本軍細菌戦部隊」の真相を究明する竹上勝利さん・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0603/c94475-20322838.html
<ここからは、レコードチャイナより。
ご愛顧に深謝。↓>
「キティちゃんが青島でまさかの肉体労働、・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)・・・「笑った」「胸が痛む」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b954186-s25-c30-d0052.html
–映画評論245:武則天(その43)–
ついに最終話だが、李顕(中宗)だけ登場させて李旦(睿宗)はナレーションだけでその名前にすら言及せずして、武則天の武周皇帝登位に強引に持っていき、登位の理由は誰にも分からない、と逃げてしまっていた。
碌な息子がおらず、誰かを皇帝に立てても自分が摂政をせざるをえず、そうすると皇帝派が出来て必ず不穏な動きが出ることから、やむなく自分が皇帝になった、ということ・・案外図星かも・・を示唆しつつ・・。
思い返せば、『始皇帝』TVシリーズ(コラム#省略)も、天下統一までだったが、権力掌握後を描くとその統治(政治)も取り上げざるをえず、そうなると、政府とはなんぞや、やら、良い統治とはなんぞや、やらといったことについて何らかの考え方を打ち出さなければならなくなり、そうすると、中共当局の忌諱に触れる恐れがある、ということかもしれない。
なお、武則天批判を行った駱賓王(らくひんおう。640~684年?)の檄文を彼女が臣下に読ませる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%B1%E8%B3%93%E7%8E%8B
場面、や、武則天が「皇帝」ではなく「皇后」として葬るように言い残し、
https://historicalfact.net/busokuten-koutei/
しかし、その墓である乾陵の碑に碑文が刻まれていない不可思議さ、
https://historicalfact.net/busokuten/
や、皇帝登位前に、彼女が自分の後継を自分の武家の甥2人のどちらかにしようかと思案していた際に、張柬之(ちょうかんし。625~706年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E6%9F%AC%E4%B9%8B
が、「・・・陛下が御子をお立てになられましたなら、陛下崩御ののち、太廟に合祀されて、永く御子孫からの御供物をお受けになることが出来ますが、甥をお立てになりましたなら、甥が天子となって、その叔母を太廟に合祀した者のあることを聞いたことがございません」的な諫言を行った話、が出てきたが、「史実」では、この諫言は張柬之ではなく、狄仁傑(前出)によるもので、しかも、武周時代の神功元年(697年)になされたものであるところ、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%84%E4%BB%81%E5%82%91
一体全体、どうしてこんな「史実」「改竄」を制作陣がわざわざ行ったのだろうか。
本シリーズは、もとより「改竄」だらけだったわけだが、本件に関しては謎としか言いようがない。
残念ながら、同じ時間帯に放映される次の番組はたわいない恋愛歴史劇であり、私に鑑賞するつもりはないということもあり、今回のもそういうジャンルのシリーズだったということなのかもしれないが、いずれにせよ、私は、現在、軽い『武則天』ロスに陥っている。
(完)
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太田述正コラム#14984(2025.6.4)
<渡辺信一郎『中華の成立–唐代まで』を読む(その35)>
→非公開