太田述正コラム#10410(2019.3.4)
<皆さんとディスカッション(続x4001)>

<太田>(ツイッターより)

 「米国、パキスタンがインド機撃墜にF16使用したか調査…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%80%81%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%81%8C%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%81%AB%ef%bd%86%ef%bc%91%ef%bc%96%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB/ar-BBUkrxX?ocid=spartanntp
 空中戦で勝利を収めたのに、彼我の機種をパが公表しないのが不思議だと思っていたら・・。
 とにかく、軍に関してだけ・・ならいいが・・は、パの方が印よりしっかりしているようだ。
 知人の印パ空軍将官達の顔が彷彿。

<太田>

 関連記事だ。

 みんながインドの「弱さ」に衝撃を受けている。↓

 ・・・The aerial clash, the first by the South Asian rivals in nearly five decades, was a rare test for the Indian military — and it left observers a bit dumbfounded. While the challenges faced by the India’s armed forces are no secret, its loss of a plane last week to a country whose military is about half the size and receives a quarter of the funding was still telling.・・・
 <撃墜されたのはMiG-21だったのね。↓>
 Pakistan used one of its F-16 fighter jets to down its MiG-21 last week.・・・https://www.nytimes.com/2019/03/03/world/asia/india-military-united-states-china.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage
 <その他でも、インドはドジ続き。↓>
https://www.nytimes.com/2019/03/02/world/asia/kashmir-shelling-india-pakistan.html

<US>

≫いつできたんだろ。↓
 「・・・首都デリーに建つチャンドラ・ボースの銅像・・・」≪(コラム#10408。太田)

 1975年01月23日のようです。
 Wikiによると、
“またデリーの赤い城(ラール・キラー)には、かつてイギリス国王にしてインド皇帝であったジョージ5世の銅像が存在したが、現在その台座にはインド国民軍とそれを率いるボースの銅像が建っている”
(https://ja.wikipedia.org/wiki/スバス・チャンドラ・ボース)
とありますが、ジョージ5世ではなく、エドワード7世の誤りと思います。
 さらに現在はその台座ではない台座に乗っているようです。
 また、赤い城(Red Fort)ではなく、近所の Netaji Subhash Park (元々は Edward Park だったところ)にあります。
 Edward Park が Netaji Subhash Park になった話は以下が詳しいです。
 この話の中でエドワードの台座ではなくなったことが書かれています。
http://www.newindianexpress.com/nation/2017/aug/13/edward-park-to-subhash-park-story-of-british-raj-and-freedom-1642657.html
 兎にも角にも、地下鉄駅工事後も、今後も Netaji Subhash Park とこの銅像は生き残るということでした。
 この記事の中で、1975年1月23日という日付を得ました。
https://www.hindustantimes.com/delhi-news/netaji-subhash-park-in-old-delhi-outlives-names-statues/story-TnmRmLoP7Gn7u0dBxRK1AP.html

<太田>

 私が初めてニューデリーを訪れたのは1976年6月ですが、スタンフォード大の書店で、帰国の際に訪問する予定の諸都市の観光案内本を求めて持参していたと思われるところ、ボースの銅像の存在には全く気付きませんでした。
 銅像ができたばかりで、まだニューデリーの観光案内本に書かれていなかったか、私がまだボースに関心などなかったか、どちらかですね。
 二度目にニューデリーを訪れたのは英国防大学からの研修旅行で1988年の秋でしたが、お仕着せの旅だったので、観光案内を持って行かなかったような・・。
 もちろん、そんな、英国人にとって不愉快なところへの訪問を、旅程に組んでくれるはずがありません。
 (カルカッタのヴィクトリア女王記念館の中に、しかしボースを記念する部屋もあった、という話は、ずっと以前に書きましたね(コラム#省略)。)
 上で引用されていた2つの記事を読ませてもらいましたが、どちらも、ボースの銅像の話より、その前にあったエドワード7世の銅像の話が中心なのには呆れました。
 「右」のモディ政権下でも、インドを代表する諸英字紙の論調がそんなじゃ、インドの将来の展望は明るくないですねえ。
 現在進行中のパキスタンとの軍事紛争でも、インド、やられっぱなしですし・・。

<US>

 英語でググっても、また、Trip Advisor などを見ても全く情報が出てこないので、観光地として、Old Delhi にあるこの公園もこの銅像も有名ではないのだと思います。
 普通のデリー市立の市民公園の一つという扱いです。
https://www.delhiinformation.in/tourism/parks/netajisubhashpark.html
 1975年夏の週刊文春に柳田國男の寄稿文によると、戦後30年たって初めてボースの銅像がデリーに建てられ、盛大な除幕式があったとあります。
http://www.yorozubp.com/2011/2013/11/1119.html
 40年以上経った今では、インドの人にとってみれば開発の遅れた Old Delhi の地下鉄開発の方が重要なのだと思います。
 一方、日本人の方は、自己満足的に日本軍と結びつけて古い情報や写真を使い回し続けているだけなのだと思いました。
 日の丸を一緒に映らせて、銅像を、「インド独立義勇軍(INA)と日本兵たち」と紹介しているサイトもありました。
http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/rekishi01.htm
 ところで、この銅像が指差している先の、赤い城(Red Fort)にやはりボースの誕生日である 1月23日、ボース博物館を Modi 首相がオープンさせたそうです。
https://www.ndtv.com/india-news/pm-narendra-modi-at-red-fort-live-updates-pm-modi-to-inaugurate-subhas-chandra-bose-museum-at-red-f-1981766
 これを、新駅もでき、Old Delhi の中でもなんとか観光名所足りうる 赤い城(Red Fort)にさらに人を呼び寄せるための経済政策と見るか、はたまた、赤い城を目指しこれを陥落させたかったボースの意を汲んだModi首相の心意気なのか、はよくわかりません。

<ZYtEGPic>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 黄河決壊事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E6%B2%B3%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 中国国民党が大陸から追われたのは必然だったようですね。
 それにしても、何と言ったらいいのか・・・・。

⇒その「事件」、何度も(コラム#6269、6272、10179)取り上げてるよー。(太田)

<豊丘時竹>(2019.3.3)http://toyotoki11.hatenablog.com/entry/2019/03/03/151930

 –日中の緊密度、日韓を抜く–

 ・・・韓国の 反日を毎日見せられていれば、このコラムに述べられていることは当たり前だと思えてくる。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/12508

<豊丘時竹>(2019.3.3)http://toyotoki11.hatenablog.com/entry/2019/03/03/152131

 –731部隊は無差別殺人を行った–

 ・・・731部隊も朝日のでっち上げじゃあないかと密かに勝手に思っていたが、無差別殺人を行い、それで学位も得ていたのである。
 でっち上げではなかったのである。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/12508

<太田>

 朝、聞こえていたヤマハのサウンドバーから・・ということは、サブウーファー、リアスピーカー2台からも・・、11:30頃、音が出ないのに気付き、ヤマハとTVメーカーの東芝のサポートを何度も行き来して原因究明を行ったが、ヤマハが一貫して逃げ腰なのと私のドジりもあり、15:00過ぎに、やっと、ヤマハに修理に出すことになった。
 (最終的に、ヤマハのサウンドバーに電源が入らなくなってくれたおかげで、ヤマハの方に問題ありとの結論に。さもなきゃ、迷宮事件になりかねなかった。
 一時は、TVを買い替えようかとさえ思ったくらいだ。)
 購入期日が分かるものを探さなければならないが、明日、着払いで製品を送ることになりそうだ。
 長細い形なので、問題は梱包だが・・。
 本日は、3時間半強も時間を空費してしまったー。 

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ゴーン追放は経産省主導、みたいなトーンの記事だね。↓

 ・・・Meti has a very nationalist approach, more so than Nissan・・・
https://www.ft.com/content/a542d554-3c21-11e9-b72b-2c7f526ca5d0

 エー!↓

 「竹田氏がOCA副会長に再任 五輪招致で疑惑、不問と結論・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019030301001907.html

 さっぱり意味分かんねーぞ。↓

 「弥生人、母系は渡来系、父系は縄文系か DNA分析で判明・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190303/k00/00m/040/089000c

 まさに近くて遠い国あることよ。↓

 「コンビニ営業時間短縮の理由、韓国は「経営難」日本は「求人難」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/03/2019030380027.html

 早く、アメちゃん識者が、カトリックをキリスト教に置き換えてこういうコラムを書く時代がくるといいんだが・・。↓

 Why I am still a Catholic — and why that becomes more difficult every day・・・
https://www.latimes.com/opinion/op-ed/la-oe-martinez-catholic-church-priest-scandal-20190303-story.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <牛丼食べに日本へ行けキャンペーン。↓>
 「牛丼はどうして日本のファストフードになれたの?・・・」
http://news.searchina.net/id/1676245?page=1
 <これぞウィンウィン?↓>
 「パンダを借りたい国はいくらでもあるのに! なぜ日本は複数頭のレンタルが可能なのか・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1676246?page=1
 <日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、スバルが総合1位となったことや、トヨタ車がカテゴリー別で4冠となったことなどについて、「米国市場で販売されている車は中国国内の車とまったく同じではないことがある」と前置きしつつも、米国人消費者の評価は中国人消費者が車を選ぶ際の参考になるはずだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1676277?page=1
 <もはや定番。↓>
 「日本の農家は、都市住民よりも高収入というのは本当なのか?・・・」
http://news.searchina.net/id/1676247?page=1
 <まあ定番。↓>
 「東京で渋滞が発生しないのはなぜ? そのわけは立体駐車場にあった・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1676248?page=1
 <これもだ。↓>
 「日本のバスに乗ったら、座席が柔らかくて驚いた・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1676263?page=1
 <中共の女性達に、見倣えと呼びかけ?↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本の女性にはどうしてかわいらしさがあるのか」とし、日本の女性がかわいらしく見える服装上の3つのポイントを紹介する記事を掲載した。
 まずは、派手ではなく柔らかいトーンの色調をした服装を選ぶ点を挙げた。オフホワイトやカーキ色などがその例であるとし、「これらの色は通常は目立たないのだが、見て心地よさを感じさせるのだ」と説明。黒をやそれに近いダークな色を合わせてしまうと、女子のかわいらしさが薄れてしまうので、自然なかわいらしさを出すためには可能な限り柔らかいトーンの色を選ぶべきだと伝えた。
 次は、「モフモフ」した要素を巧みに取り入れることとしている。「かわいらしい女性に共通する特徴の1つが、みんなふんわりとした感じを持っており、守ってあげたくなるような雰囲気を醸し出している点だ。そのような雰囲気を出すには、やはりモフモフとした要素が欠かせない。柔らかい風合いのメリヤスセーターなどが重要なアイテムになるのだ」と説明した。
 そして、衣服のサイズもかわいらしさを左右する大きな要素の1つであると指摘。「どんな服を着るにしても、そのサイズに注意しなければならない。サイズが合っていないとかわいらしさが出ないばかりでなく、スタイルが非常に悪く見えてしまう。例えば、華奢な骨格である石原さとみは、ストレートラインの衣服を着ることでほっそりとしていながらかわいらしさをキープしているのである」と解説している。」
http://news.searchina.net/id/1676251?page=1
 <中共の男性達に日本女性を娶れとけしかけ? ウソばっかしじゃん。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本の女性は結婚後、夫とどうやって付き合っていくのか」とする記事を掲載した。その内容からは、中国のネット上における、日本の女性や夫婦に対する偏見が見て取れる。
 記事は、「多く人が日本に対して抱く印象には、桜の美しさ、日本製品の質の高さのほかに、日本の女性の性質がある。ネット上では、日本の女性を嫁にとることは非常に幸せなことだ、なぜなら日本の女性は柔和で知性があり勤勉だからだ」と紹介した。
 そのうえで、日本の女性は結婚後に夫を前に立て、夫の言うことに従うとともに、外出する際には常に夫の一歩後ろを歩く、その際に顔見知りとあっても夫よりも先に話をしてはならないなどと説明。さらに、夫が家を出るとき、家に帰ってくるときには必ず玄関で送り迎えをし、靴の着脱を手伝わなければならない、食事の時も夫が食べ始めるまで手を付けてはいけないといったルールがあると伝えた。
 また、結婚した日本の女性は自身の仕事のキャリアを捨てて家庭に重心を置き、夫と子どもの面倒を見る主婦になるのだとした。そして、「総じてみると、日本の女性は確かに非常に賢いのだが、一方で日本における女性の地位が高くないことも見て取れるのだ」と評している。」
http://news.searchina.net/id/1676273?page=1
 <結構、目新しい話が。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本と中国で完全に正反対な習慣について紹介する記事を掲載した。挙げてみると、両国で「真逆」の習慣というのは結構あるようだ。
 記事はまず、食べ物に関する習慣で日本と中国では正反対と思しきものをいくつか紹介している。「中国の女性は外であまりお酒を飲まないが、日本の女性は結構外でお酒を飲む」、「中国の食事デリバリーは廉価だが、日本では決して安くない」、「中国にはケンタッキー・フライド・チキンが多いが、日本ではマクドナルドが多い」、「中国人は清涼飲料を好むが、日本人の多くはコーヒーを好む」、「日本人は冷たい飲み物を好むが、中国人は温かい飲み物を好む」といった点を挙げた。
 また、何人かで食事をする際に中国人はだれか1人がおごる傾向にあるが、日本では割り勘が好まれること、中国のカップ麺にはフォークが入っているが、日本のものには入っていないことを紹介している。
 さらに、風邪をひいたときの周囲の人の反応についても言及。日本人は多くの場合「薬を飲みなさい」と言うが、中国人は「お湯をたくさん飲みなさい」と言うと伝えた。これは、対症療法的な考え方と、体の調子全体を整える考え方の違いが如実に表れていると言ってもよさそうだ。
 このほか、「日本では花火は夏の風物詩だが、中国では春節に上がるものだと考えられている」、「日本には飲酒と喫煙の年齢に関する法律があるが、中国にはない」、「中国人は友人に気軽に給料を聞くが、日本人は絶対に聞かない」、「日本では仕事中に自由に携帯電話を見たりできないが、中国ではスマホいじりはもちろんのこと、チャットアプリをパソコンに入れることもできる」といった点を紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1676270?page=1
 <これもだ。↓>
 「中国高速鉄道に対する不満、「新幹線に劣っている点がある!」・・・
 <それ>は「利便性とヒューマニズムである」と主張。たとえば、利便性の点では、中国高速鉄道の駅は「その多くが都市の郊外や辺鄙な場所にあり、他の公共交通機関との乗り換えが不便」だと指摘し、それに比べると新幹線は乗り換えの際の移動が非常に便利だと論じた。
 また、車内の飲食という点でも中国高速鉄道は新幹線に圧倒的に負けているとことを強調、日本では様々な駅弁が売られていて、移動を楽しい時間に変えてくれることを紹介した。中国高速鉄道の車内で販売されている弁当は不味いことで悪名高く、価格でも「利用客を満足させたことは1度もない」と論じた。さらに、日本では新幹線の路線を建設する場合は路線周辺の住民や自然環境、経済などへの配慮があり、無理な建設を強行することはないと指摘する一方、「この点で中国は日本に劣っている」と伝え、中国高速鉄道はまだ改善すべき点が多々あると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1676271?page=1
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太田述正コラム#10411(2019.3.4)
<ディビット・バーガミニ『天皇の陰謀』を読む(その5)>

→非公開